次の日
「あーっ、まだ眠い~!」
と時計を見ると
8時15分
と表示されていた
「うわぁあーーーー!遅刻ー!」ピㇼㇼㇼリ
「なんなのこんな時に!はい、もしもし?」
「おいカレン。蘭豹や」
「蘭豹先生?」
「お前今何しとる?今朝バスが乗っ取られた。武偵殺しの手口と同じや。お前何か知らんか?」
「知ってるも何も私は今絶賛お急ぎ中ですよ~」
「何?どうゆうことや?」
「実は今起きたばかりで大急ぎで支度をしながら電話をしているのです」
「……そうやったんか。しかしもし遅れたら…覚悟しとけよ?」
「わかりましたー!失礼します」ガチャ
「あいつではなかった」
「本当ですか?」
「ああ。あいつ思いっきり寝坊してやがった」
「は、はぁ」
「まぁこれで犯人が狭まったっちゅうことや」
「おい蘭ちゃん?」
「なんだ綴?」
「あいつ遅れてきたら私が尋問して良い?」
「ああ、いいぞ。こってり絞りつくしてあの腐った根性を叩き直してくれ。」
「はいよ~」
「全く初日から寝坊とは良い度胸だなぁ。強襲科でどうしごいてやろうか」
「あ、あのぉ蘭豹先生、綴先生?」
「なんや高天原?」
「もしあの子が間に合ったらどうするつもりですか?」
「あほぉ、女子寮から何キロ離れてると思ってるんだ?もし間に合ったら超能…そうか!」
「もしあいつが本物のカレンだとしたら間に合うはずや」
「え~尋問は~?」
「おそらくなしや」
「はぁ~~」
こちらはカレン
今私は大急ぎで支度をしています。理由は?聞くまでもないでしょう。寝坊ですよ!このままだとあの教務課に何されるか知ったものじゃないです!どうしようどうしよう!……はっ!超能力使えばいいんじゃないですかぁ~。何で私こんなことにきずかなかったのでしょうか?
「ザ・ワールド!」
私以外のものの時間が停止した。
……これでよしっと
「転移!」
もちろん家の鍵は閉めましたよ!
えーっとここには誰もいな…いた!金次君だ~!
そーっと後ろに…って時間止まっていましたね。
というわけで
「金次君!」
「うおお!カレンどこから出てきた?」
「秘密ですよ~って金次君は何をしてるの?」
「見たら分かるだろ。寝坊したんだよ!」
わぁ!私と同じだ~!同類ってことで助けてあげようかな?
「金次君!私も寝坊だよ~!」
「まじかよ。これは完全に終わったぞ。教務課に何されるか!?」
「はいっ、ここでチャンスです!私はここから学校に行っても間に合う方法があります!金次君はどうしますか?」
「もちろん間に合いたいに決まっているだろ!」
「じゃあ取引しない?」
「取引だと?」
「うん!私が金次君を学校に間に合わせる代わりに私とパートナーにならない?」
「パートナーだと?」
「そうだよ!」
金次
(ここで誘いに乗れば学校に間に合うが、パートナーは……アリアに勝手にされているんだよな。だからここは)
「すまないカレン俺はもうパートナーがいるんだ」
「そうなの!?」
「ああ」
「うーん……分かった~。じゃあこうしよう!金次君は私の依頼を一つ無期限で受けることでどうかな?」
(依頼一つだと?まぁそれならいいか)
「分かった。依頼を一つ受ける。」
「ありがとう!じゃあ取引成立だね~!じゃあ…今から起きることは絶対に誰にも言っちゃだめだよ!言ったら日本…いや、世界から抹殺されて殺されちゃうかもしれないから」
「あ、あぁ分かった他言無用だ。」
「じゃあ私の手を握って?」
「なんでだよ!」
「だってそれじゃないと間に合わないから」
「……わ、分かったよ」
ぎゅっ
金次
(やばいやばいこれはヒステリアモード化の危機だ!でもカレンの手はとても柔らかいな、って何を考えてるんだ俺は!)
「じゃあ行くよ~!ザ・ワールド!」
ピタリ
周りのもの金二君と私以外の時間がすべて停止している
金次
「じゃあ行くよ~!ザ・ワールド!」
ピタリ
俺とカレン以外のすべてのものの時間が停止している。見た感じ白黒画像のようだ
(なんなんだこれは!すべて止まっているだと!?…まさか昨日のあの銃撃はこれを使っているのか!)
「な、なぁカレン?」
「どうしたの?」
「これって時間止まってるよな?」
「うん!止まってるよ~。だから私の手は離さないでね?離したらこの世界から離れて学校間に合わないからね?」
「ああ分かった」
「じゃあ行こ~!」
「歩いていくのかよ!」
「えっ?歩くの嫌だった?」
「結局歩くのかと思ってな」
(しかも学校着くまで手をつながないといけないと思ってな)
「うーん…ちょっと危ないけど…これも絶対に誰にも言っちゃいけないよ!これは言ったら国から抹殺されちゃうかもしれないからね」
「あっああ分かった」
「じゃあ怖がらないでね…はぁっ!」
彼女が力を入れると周りを押しつぶしそうなあ圧力を放出している
(なんなんだこの力は!?生きていたころの父さんなんかよりもずっと強い!…何!)
金次が見たものは彼女の背中から羽が生えているというところだ
「おい、カレンこれは何だ!」
「あぁ、だからこれは誰にも言っちゃいけないからね?金次君の為を言ってるから死にたいなら別だけど」
「いや言わないよ」
「そっか~よかった~!…それじゃあ行こう!」
「おいっちょっとまtt…うわぁ!」
二人は空を飛んでいるのだ
(空を飛べるなんて聞いてないぞ!だがこんな景色初めて見た!)
「もっと飛ばすよ~!」
「ぎゃああああ!」
「はい着いたよ~」
「なんだって!」
「一秒かかってないぞ」
「うん、音速余裕で超えたからかな?」
「音速って…ヤバすぎだろ!」
「まあいいじゃん一瞬で終わったんだから」
「確かにそうだが」
「じゃあ人がいないところで時間を戻すから人がいないところを探そう!」
「それならここはどうだ?」
「おっ!いいね~教室からも近いしここにしよう!じゃあ時よ動け!」
ざわわわ
多くの生徒たちの声が聞こえる。
「じゃあいこう!」
「ああそうだな」
(それにしてもこんなこともう経験できないだろうな)
「金次君?」
「どうした?」
「そろそろ手を離さないとみんなに何を言われるか分からないよ!」
「おっそうだな」
恐怖でカレンの手を強く握ってしまっていたのだ
(しかしこんな長時間女子と手を握ることもこれからないな)
と思いながら金次とカレンは教室へ入っていった
教務課
「蘭豹先生!綴先生!」
「どうした?」
「どうしたの~?」
「今日カレンさんは学校に間に合いました。」
「なんだと!やはりか」
「蘭ちゃん尋問良い?」
「おういいぞ」
「ちょっと待ってください!」
「なんや?」
「実は急に現れたのがカレンさんだけではなかったのです。遠山君も一緒に現れたんです」
「ほう、これは二人して寝坊か?」
「おそらくそうだと思います」
「分かった。これからも監視を怠るなよ!」
「「「はい!」」」
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