ドワーフの酒蔵   作:爆焔特攻ドワーフ

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旧タイトル テロリストの首魁であるセンパイを助けろと頼まれた件について。
閃の軌跡×GOD EATER 1


銃声が走る、風切音が鳴る。

硝煙の匂いが立ち込める、爆音が響き渡る。

軍人たちの悲鳴が怒号が響く。

―――救援はまだかッ!?

―――何がどうなっているッ!?

―――駄目だッ 歯が立たんッ!

 

俺たちは戦場を駆け抜けながら軍の主要施設に向かって駆ける、駆ける。

最悪の事態を防ぐため―――――――――。

 

人々の平穏を破壊しないため、戦争を食い止めるため、物語を誰かの筋書きを良い方向へ捻じ曲げるため―――

駆ける駆ける駆ける―――――――――――――――。

 

だが、物語がその程度で変わるわけがない。たとえ、俺というイレギュラーが混じって居たとしても変わることはない。

施設内部は既に血の海と化していた。施設内にいた軍人たちの血によって……。

錆びた鉄の匂いが立ち込める。中には傷口から臓物が飛び出している死体もある。

教官や俺を含め何人かは凄惨な光景に耐えられたようだが、幾人かは口を押えている。

―――そんなひどい……

委員長がそうつぶやく。

そうだ、幾らテロリストと云えどもここまでする必要があったのか――――――――?

 

(でも、ここは現実なんだ。 原作とは違う。

自分はまだ現実を見ていないんじゃないか…?前世でも大抵の場合抵抗する人々をテロリストは殺していたりもしていた……。 やはり、俺は現実を認められていないのかそれとも―――――――)

【……結局のところ、原作って何なの?】

(済まないが、たとえクリスであっても教えられないんだよなあ……コレは)

―――どうしたの?

―――いや、なんでもない。

―――さっさと行くわよ。テロリストたちの狙いは列車砲よ。急げば追い付けるはずよ。

二人で話していると、そんな風に教官から心配された。

まぁ、一人だけうわの空だったら気になるか。

―――これより、トールズ士官学院特科クラスⅦ組一同、列車砲の起動を止めるためミッションを開始する。

日頃の成果を見せる時だ、教官たちを全力でサポートするぞ!

―――『おおッ!!!』

(っと、移動開始か。さて俺はナイトハルト教官かサラ教官かどちらに割り振られるのか……)

【どっちでも、することは変わらないんでしょ?】

(テロリストの制圧だからな。一刻も早く列車砲を止めないとクロスベルが吹き飛びかねないからな)

【ちなみに、敵のおおまかな戦力は?】

(ほとんどは結社の人形兵器だろうな。あとは、猟兵のグループと帝国解放戦線の幹部達だろう。)

そう、二人で話しているとリィンによるチーム分けが終わったようだ。

―――俺とユーシス、ガイウス、ラウラに委員長はサラ教官と一緒に。

クリスとフィー、マキアス、アリサとミリアム、エリオットはナイトハルト教官と一緒に行ってくれ!

『了解!』

【結社の人形兵器って歯ごたえある?】

(モノによるが……まぁそれなりに。あんまり、歯目を外すなよ?こっちだってフォロー大変なんだぞ。)

善処します(パーティの始まりだ!)

(あー駄目だなぁこりゃ。)

―――クリス。みんなを頼んだ!

―――うん。リィンも気を付けてね!

 

 

―――――――行くぞッッ!!!

 

 

 

さて、神から言われた使命を守るためにクリス・レディアとその助言者逝きまーす。


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