この魔力使いに祝福を!   作:珈琲@微糖

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第十五話 - この鎧の騎士との戦いに結着を!

「貴様ら…なぜ城に来ないのだ! …この、人で無し共がぁ!」

 

正門に集まった冒険者たちを待っていたのは、先週やってきた首無し騎士(デュラハン)だった。

 

「なんで…あれからもう爆裂魔法は打ちに行っていないはずだよな…?」

 

「打っていないだと?白々しい! …そこの頭のおかしい紅魔の娘が、あれからも毎日欠かさず打ち込んでいるわぁ!」

 

大層お怒りなデュラハンのベルディアは、めぐみんの事を指さしながら言ってきた。

その後、カズマがめぐみんの方を見ると、誤魔化すかのようにそっぽを向きながら吹けてもいない口笛を吹き始めた。

 

「お・ま・え・かぁぁぁ!!!!」

 

ひ、ひらうんれす(ち、違うんです)ひいへふらはい(聞いてください)! …今までならば、何もない荒野に魔法を放つだけで満足できたのですが、アキラにあのような魅力を覚えさせられて以来…その、大きくて固いものじゃないと満足できない体に…」

 

カズマに頬を抓まれためぐみんは、もじもじしながらそんなことを言う。

 

「もじもじしながら言うな! …大体お前、魔法打ったら動けなくなるだろうが!ってことは一緒に行った共犯者が…」

 

そう言って、カズマは最も怪しいアクアの方を見る。 …めぐみんと同じように、明後日の方向を見ながら口笛を吹く振りをする。

 

「お前かぁぁぁ!!!!!」

 

「だって!あいつのせいでろくなクエストが受けられなかったんだもの!仕返しがしたかったの!」

 

そう言って今度はアクアの頬を抓った。

…そのような事をしていると、デュラハンの方から殺気が飛んでくる。

 

「聞け、愚か者共。 この俺が真に頭にきていることは他にある。 貴様らには、仲間の死に報いようという気概はなかったのか! 生前は俺も、全うな騎士のつもりだった。その俺から言わせてもらうと、仲間を庇い、呪いを一身に受けたあのローブを着た男の、騎士ではないとしても、あのような勇敢な男を死を無駄にするなど!…ん?」

 

「カズマー、緊急集合なんてまたキャベツ狩り…あっ。」

 

ベルディアが憤りをカズマ達にぶつけていると、人混みの中からアキラ(事の中心人物)が出てきた。

 

「あー、そのー。 …なんかごめんなさい。」

 

「えっ…あっ…あぁぁぁるぇぇぇぇ!?」

 

アキラがベルディアの方に申し訳なさそうに一礼すると、ベルディアは素っ頓狂な声を上げた。

 

「何々ー?あいつ、律儀に城で待ち続けてたっていうのー?帰った後、あっさりと呪い解かれちゃったとも知らずに―?プークスクスクス、受けるんですけどー!超受けるんですけどー!」

 

アクア(呪いを解いた張本人)が、ベルディアをお腹を抱えながら只管煽るように笑う。

 

「お、おお、俺がその気になれば、この町の住人を皆殺しにすることだってできるのだぞ!」

 

「っ! アンデッドの癖に生意気よ!」

 

そう言うと、アクアの手の中に魔力が集まる。

 

「ふはははは、そんな駆け出しの冒険者の魔法が通じるわけないだ…「《ターン・アンデッド》!」

 

「ぎやぁぁぁぁぁ!!!!!あーっ!あーっ!あぁぁぁぁっ!!!」

 

高笑いをしながら、油断していたベルディアにアクアが《ターン・アンデッド》を唱えると、予想外の威力にベルディアが乗っていた馬は浄化され、乗っていた本人はその場で地面を転げまわる。

 

「おぉー。」「流石だな。」

 

一方的な浄化を見たカズマとアキラは思わず声を上げた。

 

「ん?…ねぇカズマ、おかしいわ!全然効いてないみたい。」

 

「いや、効いてたぞ?ぎゃぁぁぁって声も上げてたぞ?」

 

砂煙の中からベルディアが立ち上がる。息も切らしており、受けたダメージはそれなりだったようだ。

 

「クッ…お前、本当に駆け出しなのか!?この町は、駆け出し冒険者が集まるところなのだろう! …まぁいい、態々この俺が相手をしてやるまでもない!〈アンデッドナイト〉!この連中共に地獄を見せてやるがいい!」

 

そう言ってマントを翻すベルディア。足元に広がった闇からは、無数の武装したアンデッド達が湧き出る。

 

「…カズマさん、カズマさん。もしかしてあいつ、アクアの魔法が意外と効いてビビったんじゃね?」

 

「さっきまで『この町の住民を皆殺しにできる』って言ってたやつが出したんだからそうだろうな!」

 

わざと、相手に聞こえるように少し大きめに言う。それに同調して、横でアクアが頷いた。

 

「違うわ!いきなりボスが戦ってどうするのだ!まずは配下の者から…「《セイクリッド・ターン・アンデッド》!」

 

少しふんぞり返りながら話すベルディアに、またもや浄化魔法を打ち込むアクア。 …少しばかり、相手がかわいそうだと、周囲の冒険者たちは思った。

 

「あぁぁぁぁぁ!!!め、目がぁ…目がぁぁぁ…」

 

「どうしようカズマ!やっぱり私の浄化魔法が効いてない気がするの!」

 

「いや、物凄い声を上げてたし効いてる気がするのだが。」

 

鎧のあちこちから黒い煙を上げるベルディア。

 

「ええい…もういい!町の連中を皆殺しにせよ!」

 

話すのが無駄。そう正しい判断をしたベルディアが号令をかけると、一斉にアンデッドが襲い掛かる!

"プリ―スト"系の職業を持つ冒険者たちが身構え、その他の冒険者たちは教会へ向かい聖水をもらうように声を上げる。

アンデッド達が目前に迫る! …そう思った時だった。

 

アンデッド達は逃げ出したアクアへと進路を変え、すべからくアクアを追い回す。

 

「…アクアの奴、そう言えば女神だったな。」

 

女神なのに。日ごろの行いはいいはずなのに。そう言いながら逃げるアクアを救いを求めるアンデッド達は執拗に追い回す。

…ダクネスが私だって日ごろの行いはいいはずだぞ!と羨ましそうに言っていた気がするが、反応するものは居なかった。

 

「…カズマ、ダクネス、めぐみん。もしかしたら、あれやばいぞ。」

 

「ん?」「どうしてだ?」「なぜですか?」

 

「…アクアの奴、逃げながらも《ターン・アンデッド》を唱えているが一向に数が減ってない!」

 

そう言うアキラの声に、ハッとした様子で三人はアクアの方を見る。確かに、隙を見つつ呪文を唱えているが、一向に減る様子はなかった。

そして、アクアがこっちの方に向かって走ってくる。

 

「かじゅまさぁぁぁん!!!こいつら、呪文を打っても一向に数が減らないんですけどぉぉ!!!」

 

「オイ待てこっちくんなぁ!あっちに行ったら今日の晩飯奢ってやるから!」

 

「私の方が奢るからこいつらを何とかしてぇ!!!」

 

アンデッドを引き連れながら逃げまどうカズマ達一行。

 

「なぁめぐみん!あいつらに爆裂魔法は打てないのか!?」

 

「逃げながらは無理です!それに、ああも纏まりがなかったらもっと無理です!」

 

走りながら、めぐみんに爆裂魔法が打てないかとアキラが聞くが、無理と即答された。

しかし、それを聞くと何やらアキラが考え込む。

 

「…つまり、纏まりが合って逃げながらでなければいいんだな?」

 

「えぇ…それなら勿論可能ですが…」

 

「よし分かった! カズマ!アクアの方を頼んだ!」

 

そう言ってめぐみんの手を引っ張り、小高い丘に向かって走る。

その様子を見てやることが分かったのだろう。カズマはアクアに声をかけると、逃走進路を変えベルディアの方に向かっている。

 

「めぐみん! …今から俺に、百点…いや、百二十点の爆裂魔法を見せてくれ!」

 

「こんなときに何を言って…っ!…ふっふっふっ。そう言うことですか…絶好のシチュエーション、感謝します、深く感謝しますよ!アキラ、カズマ!」

 

カズマとアクアが、ベルディアに正面から向かっていく。

 

「…我が名はめぐみん! 紅魔族随一の魔法の使い手にして、爆裂魔法を扱いし者。 我が力、魔王軍に見せつけようではないか!」

 

杖の先に魔力が集まる。その瞬間、カズマとアクアは横に逸れ、爆裂魔法の範囲外に脱出する。

 

「今だ、めぐみん!」

 

「《エクスプロ―ジョン》!!!」

 

めぐみんが爆裂魔法を唱えると、ベルディアを中心にアンデッドナイト達を巻き込んで魔法が放たれる。

 

…魔法は、ベルディアが居た位置を中心に巨大なクレーターを作り、アンデッドナイト達は一匹たりとも姿形を残さなかった。

 

 

「クックック…我が爆裂魔法を目の前にして、誰一人として声を出せないようですね。…凄く、気持ちよかったです。」

 

「…よくやったよ、お疲れさん。」

 

そう言い残し、普段通り魔力切れを起こして倒れるめぐみんの肩をアキラが支え、その場に座らせる。

 

「アキラ、今日の爆裂魔法は、何点でしたか?」

 

「…百五十点、かな。」

 

「オイコラそこ、こんな場所でイチャつくな。」

 

爆裂魔法が奴らを屠った。それに気づいた冒険者たちは歓声をあげる。

 

「やった!頭のおかしい紅魔の子がやりやがった!」「おかしいのは頭と名前だけで、やるときはちゃんとやるじゃねぇか!」「見直したぜ!頭のおかしい子!」

 

「…アキラ、今言った人たちの顔、覚えておいてください。…今度ブッ飛ばします。」

 

勝利ムードだったのもつかの間、岩の中から突如音がする。音のした方向を見ると、ベルディアが膝をついた後に立ち上がった。

 

「…ふははははっ!面白い、面白いぞ!…本当に配下を全滅させられるとは思わなかった! よし、では約束通り、この俺自ら相手をしてやろう!」

 

「くっ…カズマ、アキラ!」

 

そう言ったベルディアと対面するように、カズマ達の前にダクネスが立ちふさがる。

 

カズマが焦って策を考えている中、冒険者たちが声を上げる。

 

「ビビる必要はねぇ!すぐにこの町の切り札がやって来る!」

「あぁ!魔王軍だなんて関係ねぇ!」

「一度にかかれば隙が出来る!全員でやっちまえ!」

 

そう言って、屈強な冒険者たちはベルディアに襲い掛かる。

しかし、ベルディアは驚く様子もなく、恐ろしいほどに冷静であった。

 

「…余程先に死にたいらしいな。…いいだろう。先に相手にしてやろう。」

 

そう言うと、ベルディアは()()()()()()()()()()()()()

 

「…ッ!やめろ!行くなぁ!!」

 

何かに気づいたカズマは声を上げる。しかし、時すでに遅し。冒険者たちはベルディアに襲い掛かる。

 

「なッ!…あれは…」

 

──その瞬間、投げられた頭は空中で静止し、魔力が目の形に広がる。

 

「…下がれお前ら!このままじゃあ!」

 

──全方向から襲い掛かる冒険者たちの動きを()()()()()()()()()()()躱すベルディア。

 

「なんなのですか、あの…まるで全てを見透かしているかのような動きは!」

 

──全ての攻撃を避け切ると、ベルディアは剣を一度だけ、大きく振るう。

 

「…なっ…」

 

──頭が空から降りてきたとき、襲い掛かった冒険者の中で立ち上がっている者は、誰一人として居なかった。

 

「…次は誰だ?」

 

レベルの差を思い知らされた冒険者たちの中でざわめきが起きる。

そんな中、誰かが声をあげる。

 

「あんたなんか…ミツルギさんが来たら一瞬で切られちゃうんだから!」

 

その声を聞いた瞬間、カズマとアキラの顔が一瞬にして蒼白になる。

恐らく、ミツルギはカズマが売り払った魔剣を再度買い戻すため、この町には居ないだろう。

それはつまり、この町の切り札は来ない。ということになる。

 

「…ほう? ではそいつが来るまで、持ちこたえられるかなぁ!」

 

ベルディアはダクネスの前まで来ると、思い切り剣を振り下ろす。

その剣を、ダクネスは自らの剣で受け止める!

 

「ッ!…よくも、よくも皆を!」

 

「止せ、ダクネス!お前の剣じゃあ無理だ!」

 

ベルディアとの鍔競り合いに拮抗するダクネス。それを止めるべく、カズマは声を上げた。

 

「守ることを生業とする者として…どうしても譲れない物があるッ!」

 

そう言った瞬間、ダクネスの足元の地面が抉れる。

 

「…っ…その顔…見せしめとして、淫らな責苦を受ける様を皆の前に晒すつもりだろうが…やれるものならやってみろっ!むしろやってみせろぉッ!」

 

…こんな時でも妄想ダダ漏れなダクネスさんに、ベルディアは焦りながら声を出す。

 

「変な妄想は止せぇ!お、俺が誤解されるわ!」

 

そう言うと、二人は一度後ろに飛ぶ。

 

「勝負だ…ベルディアッ!」

 

「相手が聖騎士ならば是非もなしッ!」

 

そう言い、ダクネスがベルディアに向かって切りかかるッ! …攻撃が当たったのは、明後日の方向にある、二つの岩だった。

 

「…ふぁっ?」

 

動かない相手にすら攻撃を外したことに、顔を真っ赤にするダクネス。

 

「…何たる期待外れだ…もう良い!」

 

 

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「さてと、そろそろ俺も働きますか。」

 

「…アキラ、どこに行くのですか?」

 

魔力切れで座っているめぐみんを横目に立ち上がると、彼女が話しかけてきた。

 

「まぁ、カズマにちょっとした入れ知恵をな。」

 

「…とか言って、戦闘に参加する気ではないでしょうね? …やめておいた方がいいですよ、ダクネスはあれでいて上級職であったからこそ、凌げたようなものなのですから。」

 

「…善処します。」

 

後ろから静止するめぐみんの声が聞こえたが、構わないでカズマの方に向かった。

 

 

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自らの攻撃を受け止め、拮抗させるような力を持つクルセイダーに期待していたベルディア。

しかし、攻撃が当たらないという欠点は、彼の期待を削ぐには十分過ぎた。

再度向かってくるダクネスにベルディアは剣を振るう。

 

「っ!ダクネスッ!!」

 

カズマがそれに気づいたのは、ダクネスが攻撃を受けた直後だった。

 

 

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そこからの展開は、防戦一方と言う一言で表せるような内容だった。

自らの剣と防具でベルディアの攻撃を受け止めるダクネス。

その激しい攻撃に、彼女の鎧は段々とボロボロになって行く。

 

「…クッ…!」

 

そんなダクネスを見ているカズマは焦りながら新たな手を考える。

 

「クソッ…何かいい手はないのか…!」

 

「無くはないぞ、いい手段。」

 

 

考え込むカズマの後ろから声をかける。カズマは一瞬驚いたが、手段について聞いてきた。

 

「なっ、いつの間に…って、何か思いついたのか?」

 

「勿論、だから来た。…カクカクシカジカ…と言う策なんだが」

 

その手段を聞くと、カズマがポンと手を叩いた。

 

「というわけで、ちょっと行ってくるから隙を見てよろしくな。」

 

そう言い残し、アキラはダクネスの方に向かって歩く。

 

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「…ほう、今度はあのローブの男か。」

 

「アキラ!こっちに来るんじゃない!奴の攻撃は私が受けるんだ!」

 

歩いていくと、ベルディアがこちらに気づいたかのように目を向け、ダクネスが顔を赤くしながら来るんじゃないと言ってきた。

 

「ローブの男とは何だ。俺にはちゃんと"アキラ"と言う名前があるぞ。…それとダクネス、興奮するなら時と時間を弁えなさいな、変態さんが。」

 

そう言って、ローブの下からナイフを取り出すとベルディアに向かって投げる。…ダクネスはなぜか頬を赤らめながら悶えていた。

 

「…まぁいいだろう、二人まとめてかかってくるがいい!」

 

剣でナイフをはたき落とすと、こちらを挑発するかのように剣の先を地面に軽く刺した。

 

「行くぞ…カズマ!」「おう!《クリエイト・ウォーター》!!」

 

「何ッ!そこはお前が来るんじゃないのか!」

 

「馬鹿め!そんなお約束、通じるわけないだろう!!」

 

油断をしていたベルディアは、普通よりも大きく水を回避した。

そこですかさずアキラが魔法を唱える。

 

「よし、かかった!《フリーズ》!!」

 

魔法を唱えると、ベルディアの足元にある水たまりが凍り、ベルディアの行動を制限する。

 

「まぁ少しでも足止めをできれば十分だろう。行くぞ、《スティール》!!!」

 

作戦通り、《クリエイト・ウォーター》と《フリーズ》を使って動きを制限したところで、《スティール》を使って武器を奪う。

…しかし、その作戦は失敗に終わった。

 

「…あれ?」

 

「悪くはない手…だが、レベルの差と言うやつだな。」

 

「なっ!」

 

ベルディアは易々と足元の氷を砕くと、カズマの方に向かって歩き出す。

 

「カズマ!」「行かせるかっ!」

 

カズマの前にダクネスが立ちはだかり、その後ろからナイフを投擲し時間を稼ぐ。

…暫くすると、ダクネスがベルディアの剣に捉えられる。

 

「《クリエイト・ウォーター》!!」

 

その瞬間、カズマがデュラハンに向かって《クリエイト・ウォーター》を放った。

その水を、デュラハンが大きく回避をする。

 

それを見て、ハッと閃いた。

 

「「水だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」

 

その声を聞くと、魔法を扱える冒険者たちは、一斉に《クリエイト・ウォーター》を放つ。

その一発一発を大きく避ける。

 

暫くすると、カズマの方に寄ってきたアクアが、涙目になって呪文の詠唱を始めた。

水の女神であるアクアの力で、大量の水を呼び出すつもりなのだろう。

逃げだそうとするベルディアの足を、ダクネスが逃走させまいとしがみつく。

 

「おまけの追加じゃあぁぁぁぁ!!!」

 

ローブの下で鎖を作ると、ベルディアに投げつけて縛り上げる。

 

「《セイクリッド・クリエイト・ウォーター》!!!!」

 

天から物凄い量の水が降ってくる。…その水に巻き込まれてからの記憶はなかった。

 

 

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「なぁ、めぐみん。これ、どうなってんだ?」

 

目が覚めると、既にベルディアは居なくなっており、顔を覆い隠すダクネスの姿があった。

 

「…色々ありましたが、無事アクアが弱体化したベルディアを浄化しましたよ。」

 

「…そっか、ってことは。」

 

「ええ、クエストクリア…ですね。」

 

全てが終わった後の空は、どこか澄み切っているように見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アキラ。明日、お説教がありますので覚悟しておいてくださいね。」

 

「…はい。」











いやぁ、難産でした。どうも、珈琲@微糖です。
VSベルディア戦ですが、如何でしたでしょうか。
元々、序盤の構想は考えていたのですが、ダクネスとのタイマン辺りからどのようにアキラを噛ませていくか。その構成だけで2時間近く悩みました。
結論として、クリエイト・ウォーターからのフリーズとスティールのコンボのアイデアだけを出し、剣の範囲外からナイフを投げるという非常に地味な立ち回りになりました。当たったら一撃アウトなので仕方なくはありますが。

さて、次回ちょっとした閑話を挟んで一章は区切りとなります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。また次回以降も読んで頂けたら励みになります。

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