NARUTOの特典を得た男が間違って白兎に憑依した!? 作:▢▢さん
今回もタイトル通りの内容になっていると思います。
楽しんでいただけたら幸いです。
地上に向かって歩いていると、後ろからミノタウロスの大群が迫ってきていた。
が、俺はそれに焦ることはなく前方を走っているミノタウロスを蹴り飛ばす。
蹴り飛ばされたミノタウロスは後ろを巻き込見ながら倒れ、魔石にへと変わる。
いきなりの事に他のミノタウロスは混乱をしている、そこに【ロキ・ファミリア】の団員がやって来て残りのミノタウロスを掃討していった。
そんな中、俺は地上を目指して歩き始めるのだった。
地上にへと戻ってきた俺は最初に報告のために
城の前までやってくると、俺は術を解いてから中にへと入っていく。
「ただいま、ヘスティア様。」
「おかえり、ベル君!!って、なんで上の服が無くなっているんだい!?」
そう言いながら城の中にへと入ると、笑顔でヘスティア様が俺の事を出迎えてくれた。
「ダンジョンは何が起こるか分かりませんからね、服はそのせいで破けました。」
俺がそう言うと、ヘスティア様こう言って来る。
「まぁ、そうだろうね。でも、慣れてきたからと言って奥には潜らないでおくれよ。君にもしもの事があったらボクは・・・。」
そう言いながら顔を俯かせるヘスティア様を見て、俺はこう思った。
「{優しいな、この神様は。}」
そう思いながら服を着ると、ヘスティア様がこう言ってくる。
「ベル君、君に紹介したい神がいるんだ。」
それを聞いた俺はこう言った。
「それって誰の事ですか?」
そう問いかけると、奥の方から一人の男神が現れた。
「初めましてだな、ヘスティアの子よ。俺は【ミアハ・ファミリア】の主神ミアハだ、西のメインストリートを外れた少し深い路地裏で眷属と共に薬屋を営んでいる。」
そう言いながら手を差し伸べてくるミアハ様に俺は握手に応じながら自己紹介をする。
「初めまして、神ミアハ。俺は【ヘスティア・ファミリア】所属のベル・クラネルと言います。冒険者をしております。」
そう言いながら握手をするミアハ様と俺。
すると、そこにヘスティア様がこう言って来る。
「ベル君、
そう言ってくるヘスティア様の言葉を聞いた後、ミアハ様のほうを向いてこう言った。
「これからよろしくお願いします、ミアハ様。」
「あぁ、こちらこそよろしく頼むよ、ベル。」
そう言いながらミアハ様は紙袋を俺に手渡して来る。
その中身はポーションが十本ほど入っていた。
「ミアハ様、これって・・・!?」
「なに、今後ともウチの店を贔屓して貰うための前金代わりのポーションだ、遠慮せず受け取ってくれ。」
ハッハッハと笑いながらそう言うミアハ様に俺は苦笑するしかなかった。
「それでは、これはありがたく受け取っておきます。」
「うむ、それでは俺もそろそろお暇させて貰うとしよう。」
そう言ってミアハ様は自身の
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ここはオラリオの中心街近くにある二階建ての茶店を貸し切って二人の神が向かい合う様に座っており、その後ろには護衛が一人ずつ立っている。
向かい合っているのはオラリオ最大派閥【フレイヤ・ファミリア】主神フレイヤ【ロキ・ファミリア】主神ロキ。
フレイヤの後ろにはベルと十七階層で刃を交えた【フレイヤ・ファミリア】首領オッタル、ロキの後ろにはベルと十八階層で邂逅を果たした【ロキ・ファミリア】団長フィン・ディムナが立っている。
沈黙が続くにつれて周囲の空気が重くなっていく。
すると、そこでロキが口を開いた。
「フレイヤ、これどう思っとる?」
そう言いながらロキが懐から取り出したのは一枚の紙。
そこに書かれていた内容は・・・。
【無名のlevel7、現る!その名はベル・クラネル!!】
そう、そこに書かれていた内容はベルの事であった。
無理もない、長らくオッタル以外のlevel7は【フレイヤ・ファミリア】【ロキ・ファミリア】の中から出てこなかったにもかかわらず突如としてこのオラリオに現れたのだから。
「そうね、面白い事が起こってるわね。」
ロキの言葉にフレイヤはほくそ笑みながらそう言った。
そんなフレイヤの態度にロキは顔を顰めながらこう言った。
「アホか、こんな面白くも何ともないわ!どうせ【ステイタス】偽装しとるんとちゃうか?」
そう言ってながらプラプラと手を振っているロキに対してフレイヤはこう言った。
「いいえ、ロキ
「なんやと?」
フレイヤの言葉にロキは閉じていた目を開く。
「えぇ、本当よ。」
「それを証明できるモンはあるんか?」
疑いを含んだ声で問いかけるロキに対してフレイヤはこう言った。
「だって、
フレイヤの爆弾発言に対してロキ、その後ろに控えていたフィンですら眼を限界まで見開かせた。
ロキは顎に手を当てて考え込み、フィンはフレイヤの後ろに佇んでいるオッタルに視線を向ける。
すると、ロキがオッタルに問いかける。
「フレイヤの話、ホンマなんか?」
ロキの問いかけに対してオッタルは一言だけを述べる。
「事実です。」
神は下界の人々を嘘を見抜くことが出来る、それを使っても嘘ではないと証明されるとロキは顔を手で覆い、こう言った。
「何でいきなりこんなんが出てくんねん・・・。しかも、所属してる
ロキは声を荒げると、フレイヤがこう言って来る。
「ヘスティアの所は確か新興派閥だったわよね、そのたった一人の
クスリと笑うフレイヤとは対照的に明らかに不機嫌といった顔をしているロキがこう言った。
「ハンッ!!あのドチビにあんのは無駄にデカい胸だけやろが!!」
ロキは血涙を流さんばかりに慟哭する、その姿を見てフィンは苦笑するしかなかった。
すると、急にフレイヤが立ちあがってこう言った。
「それじゃあロキ、私達はこれで失礼するわね。」
「うん?あぁ、わかったわ。」
そう言ってフレイヤはオッタルを連れて帰っていくのだった。
と、ここで無言を貫いていたフィンが口を開く。
「それでどうするんだい、ロキ?」
そう問いかけるフィンに対してロキはこう言った。
「今は様子見やな、ヘタに突いてこっちが手痛い思いすんのもアレやしな。」
ロキの言葉にフィンがこう言った。
「珍しいね、ロキがそう言うなんて。」
それに対してロキはこう言い返した。
「まぁな、このベル・クラネルちゅーっ奴には何かを感じんねん。得体の知れん何かが・・・。」
「神の感ほどアテにしたくないものは無いね。」
その会話の内容は誰の耳にも届くことの無いまま消えていくのだった。
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