NARUTOの特典を得た男が間違って白兎に憑依した!?   作:▢▢さん

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冒険者登録とファミリア発足申請

ヘスティア様に【神の恩恵(ファルナ)】を刻んでもらった俺が上着を着ていると、ヘスティア様がこう言って来る。

 

「べ、ベル君、何だいこの【ステイタス】は!?」

 

そう言って俺のステイタスが映し出された羊皮紙を見せて来るヘスティア様から紙を受け取り、目を向けるとこう書かれていた。

 

ベル・クラネル

level7

力SSS2786、耐久SSS1869、器用SSS2795、敏捷SSS2796、魔力I0

忍S、耐異常E、拳打C、幸運F、破砕D、魔防G

【チャクラ】

・身体エネルギーと精神エネルギーを混ぜて精製する。

・自然エネルギーも混ぜると仙術チャクラになる。

・尾獣チャクラは尾獣から得ている。

【忍の力】

・忍、体、幻、封印、医療、結界、時空間忍の全ての術を使える。

・火・水・土・雷・風の五大性質変化や血継限界の性質変化を使用できる。

・印で術が発動する

【尾獣の力】

・自由に尾獣化を出来る。

・人の状態でも尾獣玉を放つことが出来る。

【写輪眼】

・万華鏡写輪眼(月読、天照、須佐能乎、炎遁(全て)、神威、別天神、輪廻眼(輪廻写輪眼を含め))使用できる。

・催眠眼や幻術眼の力も持っている

 

 

何だコレ・・・!?

 

自分自身が見てもこの【ステイタス】は異常とも思えるだろう。

 

本来【ステイタス】の始まりはlevel1のはずなのに、俺の最初のlevelが7と言うのは異常としか言いようがない。

 

これも特典の影響なのだろう、それが【ステイタス】にも出ている。

 

そう思いながら見ていると、ヘスティア様がこう言ってくる。

 

「ベル君、君のステイタスなんだけどこれはどういう事なんだい?」

 

怪訝な顔をしながら聞いてくるヘスティア様に対して俺は真実を話すことにした。

 

「ヘスティア様、実は…。」

 

俺は全てを話した。

 

それを聞いたヘスティア様は口を開き、こう言ってくる。

 

「君が何者であろうともボクにとっては最初に出会えた最高の眷属こどもだよ。」

 

そう言って向けてくれる微笑みに俺は感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。

 

「ヘスティア様、俺頑張ります‼」

 

俺はそう言った後、ギルドに申請をするために書店を出ていく。

 

書店に残ったヘスティアは自分の眷属となった少年を見守りながらこう呟いた。

 

「頑張ってね、ベル君。」

 

その声音と瞳は穏やかで子供の旅立ちを見守る母親のようであった。

 

 

ギルドに着くと、俺は早速ファミリア発足の申請と冒険者登録をするために中に入ると、多くの冒険者がギルドの中にいた。

 

俺もギルドの中に入ると、受付口に辿り着くと受付嬢が目の前にやって来る。

 

「こんにちは、今日はどういった御用件でしょうか?」

 

そう言ってくるのは眼鏡をかけたハーフエルフの女性、本来の俺(ベル・クラネル)の担当アドバイザーであるエイナ・チュールだった。

 

「えっと、今日は冒険者登録に来ました。」

 

俺がそう言うと、エイナはこう言って来る。

 

「それでは、こちらの紙にお名前と所属ファミリアをお書きください。」

 

そう言って一枚の紙を差し出して来るエイナに対して、俺は共通語(コイネー)でスラスラと羽ペンで紙に記入していく。

 

全て書き終えてエイナに提出すると、怪訝な顔をしながらこう言って来る。

 

「えっと、ベル・クラネル氏でいいですよね・・・?」

 

「はい、そうです。」

 

エイナの問いかけてくる声に俺は同意をする。

 

「levelの偽装は禁止されているのですが?」

 

笑顔でそう言って来るエイナの目は笑ってはいなかった。

 

まぁ、確かに恩恵を受けたばかりの奴がいきなりlevel7を名乗ればこうなってしまうのも仕方が無い。

 

そこで、俺はさっき更新したたばかりの【ステイタス】が記載された羊皮紙(レベルのみ記載)をエイナの前に出した。

 

「これはさっき俺が主神に刻んでもらった【恩恵(ファルナ)】から読み取った【ステイタス】だ。」

 

そう言いながらエイナの前に出すと、それを受け取ったエイナが目を落とすと驚愕の表情を浮かべると交互に俺と紙に目を向けてくる。

 

それが終わると、エイナは頭を下げながらこう言って来る。

 

「大変失礼しました、クラネル氏。確かにここに記載されていることは本当の様です。」

 

そう言って謝罪をしてくるエイナに対して俺はこう言った。

 

「いや、別に気にしてないし。冒険者になったばかりの奴がいきなりlevel7を名乗ればそうなっちまうって。」

 

俺はそう言いながら小さく手を振る。

 

すると、エイナがこう言って来る。

 

「えっと、クラネル氏の所属ファミリアはヘスティア・ファミリアとありますが…。」

 

それに対して、俺はこう言った。

 

「あぁ、それだけどファミリアの発足申請もしたんだけどいいかな?」

 

「はい、受けたまりました。」

 

俺の言葉にエイナはそれに対しても冷静に対処してくれる。

 

エイナがファミリア発足申請書と共に別の紙を取り出してくる。

 

「それでは、レベルアップした理由を提示して頂く決まりになっておりますのでファミリア発足申請書とこちらの紙にご記入をお願いできますか?」

 

「分かった。」

 

エイナの言葉に俺はスラスラと二枚の紙に記入をしていき、書き終えるとエイナの前に出す。

 

「はい、確かにお受け取りしました。それでなのですが、ダンジョンについてはどれくらいの事をご存じなのでしょうか、必要であれば新人冒険者のための講義を受講していただきます。」

 

そのエイナの言葉に対して俺はこう言った。

 

「分かった。」

 

そう俺の言葉を受けたエイナはこう言って来る。

 

「分かりました、それでは以上で今回は終了となります。お気をつけてお帰り下さい。」

 

「あぁ、今日はありがとう。えっと…、あんたの名前は?」

 

俺はエイナの言葉にお礼の言葉を言い、情報で知ってはいても実際は初対面なため名前を聞こうとする。

 

「これは失礼をしました、私はエイナ・チュールと申します。これから君の専属アドバイザーを務めさせていただきます。」

 

「そうか、これからよろしく頼むエイナ。」

 

エイナの自己紹介の後、俺はそう言った。

 

「これからよろしくね、ベル君。」

 

互いに自己紹介を終えて俺はエイナの講義を受けるのだった。

 

 

 

 

エイナSIDE

 

私は今日冒険者登録にやってきた白髪赤眼の少年の事を考えていた。

 

少年の名前はベル・クラネル、その外見から兎を彷彿してしまうそんな少年がオラリオ最強派閥の一つである【フレイヤ・ファミリア】の首領であるオッタル氏と同じlevel7なんて信じられないよ。

 

しかも、レベルアップに至った理由が…。

 

「『人間の限界を超える修行をしていたから』に『恩恵無しでモンスターを倒していたから』って…。普通は出来ることじゃないんだよ…。」

 

そう呟いていると、同僚のミィシャ・フロットがこう言って来る。

 

「でもさぁ、恩恵を受けずに外のモンスターを倒してたんでしょ、それって凄い事だよね!!」

 

呑気にそう言って来るミィシャに私はこう言った。

 

「ミィシャ、私はそう言う事を言いたいんじゃないの。最初から高レベルからスタートなんて他の冒険者からやっかみを受けるんじゃないかって話なの。」

 

私の言葉に対してミィシャはハッとしてこう言って来る。

 

「そうだよね、今まで冒険者をやって来た人にとってはそうかもしれないね。」

 

ミィシャの言葉に私は深い溜息を吐いてしまう。

 

「私がこれじゃあダメね。よし、気合を入れてベル君のサポートをしよう!」

 

私は自分で気分を一新させてそう言うと、机の上に置かれている書類の整理に取りかかる。

 

「エイナ、それでなんだけど私の仕事ちょっと手伝って!!」

 

書類を持ちながらそう言って助けを求めてくるミィシャに対して私はこう言った。

 

「それは自分で何とかしなさい!!」

 

もう、ミィシャったら!!




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