「」の場合は人の状態
『』の場合は魔道書や武器の状態
と編集しておきました。見にくくてソラとイリアの状態がわからなかった人は見なおしてくださっても結構です。
~ルフェイ・黒歌の部屋~
「んあ?もう朝か・・・」
布団から出て起き上がろうと、アラタは床に手を突こうとする。
もにゅっ
「もにゅ?」
右手に何かとても柔らかく、弾力のある感触を感じる。アラタは気になり自分の右手を見てみる。
「なんと・・・」
アラタの右手の中にあったのは黒歌のパジャマからこぼれ落ちたおっぱいだった。
もにゅもにゅ
「あんっ♡・・・アラタはもう目覚めたのかにゃ?」
あまりの気持ちよさにアラタは黒歌の胸を二回ほど揉む。それがきっかけになり黒歌も目を覚ます。
「おっと、あまりのさわり心地のよさに揉んでしまった!」
「別にいいにゃ、なんならもっと触ってみるかにゃ?」
「じゃぁ遠慮なく!」
再び黒歌のおっぱいを触ろうとすると後ろから殺気を感じる。
「ア・ラ・タさん?」
「なんだルフェイ起きてたのか」
「はい。それよりも今アラタさんは何をしているんですか?」
「目が覚めたら目の前にけしからんおっぱいがあったんでな、今からもう一度揉ませてもらうところだ!」
「そうだったんですか」
「仕方のないことだろ?」
「仕方のないことにゃ!」
「仕方のないことではありません!大体なんで黒歌さんがアラタさんの布団の中にいるんですか!」
「アラタの布団が気持ちよさそうだったからついうっかりにゃ!」
「うっかりなら仕方ないな」
「じゃぁアラタ、さっきの続きを・・・」
「させません!」
朝一番にルフェイのお叱りを受け、叱られた後にそれぞれ行動をはじめた黒歌は買い物に行き、アラタは現在部屋で椅子に座りルフェイにこちらの世界の魔術についての説明を受けていた。
「いいですかアラタさん。この世界の魔術は発動する過程が大事なんです。例えば炎の弾を作り相手に放つのなら炎を発生させる、炎を圧縮する、炎を留める、相手の方向へ向けて速く移動させるといった一連の動作を魔術文字として魔法陣に組み込み、放たなければなりません。」
「なるほど」
「過程は魔術の規模が大きくなればなるほど難しくなります」
「それは一つの魔法陣として保存が可能なのか?」
「はい、魔法陣の形を覚えていれば瞬時に出すことも可能です。保存した魔術を応用して別の魔術を使う時は魔術文字を瞬時に書き換える判断力と知識が必要になります。
「難しそうだな」
「魔術はとても難しいものですよ。魔術を使いこなすためにも魔術師は日々、学び続けなければならないのです」
「先ずは魔術文字っていうものから勉強した方がよさそうだな」
「そうですね魔術文字がわからなければ大きな魔力を持っていても大規模な魔術を使うことは出来ないでしょう」
「じゃぁ早速魔術文字の勉強を始めるか。その前にソラ」
『何だマスター』
「ソラたちが魔術文字を知ればこちらの魔術を
『可能だぜ。私たちには知識がないだけだからな』
「お前にも結構負担をかけると思うが頼んだぜ」
『今更だぜマスター』
「それでは今から魔術文字を教えて行こうと思います」
「おう!頼んだぜ、ルフェイ」
「はい!頑張らせていただきます」
~数時間後~
「今日はこれぐらいにしますか」
「そうだなもう夕方になっちまった」
「では最後に今習った魔術文字でファイアーボールの魔法陣を組んで見てください」
「わかった」
ルフェイの支持を受けアラタは目を閉じ集中する。
「炎を発生・・・圧縮・・・留める・・・」
しばらくするとアラタの手の上に火の弾が出てきてどんどん膨れ上がる。
「ふぅ~。こんなもんか」
「はい!初めてにしては凄い上手だと思います!」
「先生がよかったからな」
「い、いえ。これはアラタさんの力です」
「そんなことないぜ。ルフェイが丁寧にわかりやすく教えてくれたから出来たんだ」
「アラタさん・・・」
「ルフェイも恥ずかしがってないでキスぐらいすればいいにゃ」
「え!?黒歌さんいつの間に帰って来たんですか!」
いつの間にか帰ってきた黒歌がルフェイに話しかける
「ルフェイが顔を赤らめてアラタを見つめてるところにゃ」
「うぅ・・・」
「帰ったのか。お帰り黒歌」
「ただいまにゃ」
「何を買いに行ってたんだ?」
「アラタの日用品にゃん」
「いいのか?全部買ってもらって」
「大丈夫にゃ。これでも稼いでる方にゃ」
「ありがとな。今度何かお礼をするよ」
「期待してるにゃん」
「ん~。さてとこれから夕食だな」
椅子から立ち上がり背伸びをしてからアラタが言う。
「あのーアラタさん」
「なんだルフェイ?」
「夕食の前に他の私たちの仲間に会って欲しいのですけど」
「お安い御用だ」
「では行きましょう」
「私も行くにゃん」
~禍の団:大広間~
「あそこにいる二人が私たちの仲間です」
「そいつがルフェイに弟子入りしたっていう奴かい?」
アラタが紹介された一人目は頭に金の輪っかをはめて、赤い甲冑を着た人物。
「美猴。初めての方にその態度は失礼ですよ」
もう一人は眼鏡をかけて貴族のような服を着た金髪の男だ。
「えーと紹介しますね右にいるのが美猴さんで左にいるのが私の兄のアーサーです」
「よろしくな!」
「ルフェイの兄のアーサー・ペンドラゴンです。その節はルフェイがお世話になったようで」
「あぁ。よろしく俺は春日アラタだ。まぁルフェイがお世話になったって言っても今は世話をしてもらっているようなもんだがな」
「今回君を呼んだのは私なんだ」
自己紹介を終え、アーサーがしゃべりだす。
「どうして俺を?」
「私は家族を捨てたのだが、そしたらルフェイが追いかけてしまってね、今ここにいるんだ。家族を捨てたと言ってもやはり妹のことは心配でね、その妹が先日男を連れてきて部屋に止めているとなれば心配もさらに重なる」
「なるほど捨てきれない家族愛か。いい話だ!」
「ルフェイの兄としては君という人間を一度見ておきたかったのだ」
「それでどうにゃ?アラタの感想は」
「おれっちはいいやつだと思うぜ。しかも中々強そうだ」
「私もルフェイに危害を及ぼすような人間には見えない。安全の確認はするが私はルフェイの好きにやらせている。ルフェイが決めたのであれば私は何もいう事はない」
「ありがとうございます兄様!」
アラタとの顔合わせが終わったところで美猴が話を切り出す。
「よし!話が終わったんなら夕食にしようぜ。アラタとの親睦も深めたいしな!」
「お、いいな。じゃぁ晩御飯外食だな!」
アラタ達は親睦を深めるためにレストランへ向かった。
さぁアラタが異世界の魔道を学び始めました。これからどのような展開にしていくか考えがいがありますね。