ハイスクールD×D~魔王候補の行く道~   作:姫香

13 / 13
今日気づいたらお気に入り数が200を突破していました。うれしいですこれからもよろしくお願いします。


悪魔達からの監視

~アラタの家:自室~

 

 

「ん~この状況はどうしたものか」

 

「ん・・んっ・・・」

 

「・・・・・」

 

朝。布団から起きたアラタの横には黒歌とオーフィスがいた。

 

「起きたら横に裸の巨乳美女とゴスロリ美少女が・・・・」

 

アラタが状況の整理をつけていると扉を開けてイリナが入ってくる

 

「アラタ君、朝ごはん出来たわy・・・」

 

一瞬の思考回路の停止の後。

 

「な、なにしてるのアラタ君!」

 

イリナの問にアラタは再び黒歌とオーフィスを見て、手を打ち鳴らし。

 

「よし!イリナカモン!」

 

「カモンじゃないわよ!何でそいつがいるのよ!」

 

「黒歌のことか?」

 

「そうよ!ちゃんと結界も張って気配もずっと警戒してたのに!」

 

「にゃははは。結界なんて楽々突破させてもらったにゃ。気配も仙術を使って消せるにゃん」

 

何時の間にか起きた黒歌がアラタに胸を押し付けながらイリナの疑問に答えた。

 

「うん、悪くない!」

 

アラタは黒歌の胸の感想を率直に述べる。

 

「くっ。この悪魔は!」

 

「それよりイリナ朝ごはんが出来たのか?」

 

「そうよ!でも今はそんな事よりこの悪魔を・・・」

 

「ご飯?」

 

うるさかったのかオーフィスも目覚めイリナの言葉に割って入る。

 

「そうだご飯だぞー」

 

ぐ~~~~

 

部屋にオーフィスのお腹が鳴り響く。

 

「我、お腹すいた」

 

そう言うとオーフィスは起き上がりリビングへ走っていく。

 

「さぁお前らも喧嘩は終了だ」

 

「仕方ないわね。覚えておきなさいよ」

 

「私は何時でも受けて立つにゃ」

 

朝のひと悶着も終わりアラタは黒歌と一緒に一階に降りる。黒歌がリビングに向かうがアラタは別の方向へと行く。

 

「どこへいくにゃ?」

 

「昨日風呂に入ってないから入ってこようと思ってな」

 

「それじゃぁ私は先に行ってるにゃ」

 

再び黒歌はリビングに向かって歩き出す。

 

「さてと俺も行くかな」

 

『朝から騒がしかったなマスター』

 

「ソラか。イリアはどうした?」

 

『朝飯をルフェイと一緒に作ってたぜ』

 

「そうか」

 

ソラと話している間に浴場の扉の前につき、扉を開けようとする。

 

『一つ言っておくぜマスター』

 

「なんだよ」

 

『そっちは女湯だ』

 

ガラッ

 

ソラの忠告を聞く前に扉を開けたアラタの目の前には全裸のルフェイがいた。

 

「・・・・」

 

「な・・・なっ・・」

 

「いつも、ご馳走様です」

 

「きゃああああぁぁぁ!」

 

パシンッ

 

叩かれた後に風呂に入りリビングに入った。

 

「相変わらずのラッキースケベだなマスター」

 

食事をするために人間の状態になっているソラがアラタに言う。

 

「お願いですからその体質何とかしてください」

 

ルフェイも困った様子で言う。

 

「こればっかりは俺にはどうも出来ん!」

 

「そんな自信満々に言わないでください」

 

「ねぇみんなもアラタ君に裸を見られたり下着を見られたりしてるの?」

 

イリナが皆にとう。

 

「はい、みんな”も”ってことはイリナさんもですか?」

 

「ええ。遊びに来た時にみられたわ」

 

「アラタさんの体質は呪いでもかけられてるんじゃないかと思いますよ」

 

「そういえば私も初めて会ったのがラッキースケベだったにゃ」

 

「アラタさんの体質はどうにかしたいです」

 

「俺は別にこのままでもかまわないぞ?」

 

「私たちが困るんです!」

 

その後も話が続き、朝食を終えてアラタはソファーに座る。

 

「ふぅ~」

 

「マスターはこの後どうするんだ?」

 

「そうだなー少し昨日の学園に行ってみようと思う」

 

「駒王学園だったか?」

 

「確かそうだったな」

 

「何か気になることでもあるのか?」

 

「昨日から監視の蝙蝠が少し邪魔なんでな」

 

「あれのことか?害を加える様子がなかったからほっといたが」

 

「勝手に消すわけにもいかないからな」

 

「それなら私もいくぜ」

 

「そうだなソラとイリアにはついてきてもらおうかな。だいじょうぶか?」

 

「私は何時でも暇なんで大丈夫だぜ」

 

「私も大丈夫ですよ」

 

「なら、行くか」

 

アラタが立ちあがるのと同時にソラとイリアは魔導書に戻りアラタの首に下がる。

 

「アラタ」

 

「どうした?オーフィス」

 

「我も、行く」

 

「オーフィスもか?」

 

「アラタ、遊ぶって言った」

 

「そうだけどなー。・・・わかった連れて行ってもいいけどオーフィスに頼みがある」

 

「なに?」

 

「頼みは二つだ。まずは力を押さえて悪魔達にウロボロスドラゴンだってばれないようにすること、二つ目は悪魔達の前ではばれない様にオーフィスじゃなくてフィスって名乗ること。できるか?」

 

「うん、がんばる」

 

「よし、じゃぁ行くか」

 

 

~駒王町:駒王学園~

 

 

「さてと、来たのはいいけどどうやって入ろうか」

 

「ここが、学園?」

 

「おう、そうだぞー」

 

アラタは現在オーフィスを肩車して校門の前にいる。ちなみにアラタの服装はビブリア学園の制服だ。

 

『正面から堂々と入ればいいんじゃないか?』

 

『それしか方法がなさそうですね。敵意が無い事を相手に知らせるためにも正面から入った方が良いかと』

 

「まぁちょうど昼休みっぽいしな」

 

正面から堂々と入ると昨日の古びた建物を目指す。

 

「確かこっちの方だな」

 

しばらく歩くと目の前に昨日見た古びた建物がある

 

「とりあえず中に入るか」

 

アラタは中に入り人の気配のする方に行く。

 

「ここかな?」

 

『そうだと思うぜもう一つの方は出入りが禁止されていたから後はここしかないぜ』

 

「中の気配からして二人か」

 

コンコンッ

 

中にいる人数を確認すると扉をノックする。

 

「どうぞ」

 

「お邪魔するぜ」

 

ギイィィ

 

中から返事が帰って来たのと同時に扉を開けて中に入る。そこには紅髪の女性と黒髪の女性がいた。

 

「あなたは昨日の・・・」

 

「なんのようです?」

 

アラタの姿を確認すると二人から殺気が放たれる。

 

「そこまで殺気を出されても困るんだけどなー」

 

「教会の二人ならともかく得体のしれないあなたを警戒するのは当然でしょ?」

 

「それもそうか。俺は別に喧嘩をするためにきたんじゃない」

 

「そう、ならなんのために来たのかしら?」

 

「その前に・・・自己紹介だ」

 

「え?」

 

「俺の名前は春日アラタだ一応魔道士をやらせてもらっている」

 

「魔道士?」

 

「魔術師みたいなものだ。それで俺の肩に乗ってるのはフィス」

 

「我、フィス」

 

「それでそっちの名前は?」

 

「私の名前はリアス・グレモリー」

 

「姫島朱乃ともうしますわ」

 

「よろしくな。リアスさんと朱乃さん」

 

「単刀直入に聞くわ。今日あなたがここに来た目的は?」

 

「そのことなんだけど。監視している蝙蝠どうにかしてくれないか?」

 

「私たちの監視に気づいたの?」

 

「俺だってそれぐらい気づくさ。邪魔だからって言って勝手に消すのは可哀想だったんでな」

 

「・・・」

 

「それでやめてくれるのか?」

 

「それは出来ないわ。あなたの神器(セイクリッド・ギア)を無効化する力は危険視されるものよ」

 

「神器の無効化?」

 

「ええ。イッセーの赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)や裕斗の魔剣創造(ソード・バース)。それらを無効化するあなたの力は今の私たちにははっきり言って危険でしかないわ」

 

「うーん。じゃあ監視の対象を俺だけにしてくれないか?」

 

「わかった。それならできるわ」

 

「無理言ってすまないな」

 

「なんでお礼を言うの?不快な行動をとっているのはこっちなのに」

 

「なんでだろうな」

 

「・・・不思議な人ねアラタは」

 

「そうか?」

 

「少なくともこの状況で敵に謝る人はいないわ」

 

「うーん。俺にとってこれが普通だからな」

 

「ふふ。それで用事はそれだけかしら?」

 

「ああ。俺たちはもう帰るよ」

 

「それじゃあ引き続きあなたの監視は続けさせてもらうわね」

 

「了解だ」

 

リアスたちとの話を終えて帰ろうと部屋をでて階段を下りていると白髪の女の子が上ってきた。

 

「・・・あなたは」

 

「ん?えーと確か・・・」

 

「・・・搭城小猫です」

 

「俺の名前は春日アラタだ。それと肩に乗ってるのがフィス」

 

「よろしく」

 

「・・・ここで何をしてるんですか?」

 

「昨日からついている俺たちの監視を俺だけにしてもらえるように頼みにきたんだ」

 

「・・・そうですか」

 

小猫はそれを聞くとアラタの横を通り過ぎて部屋へ向かおうとしたが・・・

 

「・・・!?」

 

突然小猫が振り向く

 

「どうかしたか?」

 

「・・・い、いえ懐かしい匂いがしたもので」

 

「そうか?フィス、何か匂うか?」

 

「何時もの、アラタの匂い」

 

「そうか」

 

「・・・失礼します」

 

それだけ言うと小猫は奥に消えて行く。

 

「さて、これからどうするかな」

 

「アラタ、我、クレープ食べたい」

 

「なら少し街で遊んでいくか」

 

「うん」

 

アラタはオーフィスと遊ぶために街へ向かった。




次回はアラタとイッセーが・・・・

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:10文字~500文字)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。