ハイスクールD×D~魔王候補の行く道~   作:姫香

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もうすぐトリニティセブンの映画ですね!自分も楽しみです!
それだはどうぞ!


魔王候補の魔道

~家:リビング~

 

 

「それじゃあみんな昨日話し合った通り頼む」

 

次の日の朝アラタは皆に向けて号令をかける。

 

「まかせてください!」

 

「コカビエルは今日中に見つけてみせるにゃ!」

 

「我、お留守番がんばる」

 

「オーフィスさんのお世話はまかせてください」

 

皆が行動を開始する。ルフェイと黒歌はコカビエルを探しに、オーフィスと人間の状態のイリアは家を守るためお留守番。

 

「なら俺達も行くか」

 

『そうだなマスター』

 

皆がそれぞれの行動を開始する。アラタはしばらく街を散策しているとソラが強く魔力を感じる場所があるというのでそこに向かうことにした。

 

「こっちの方か?」

 

『そこの角を曲がった先で魔力が集まっている場所があるぜ』

 

アラタがソラの案内で行った場所には学園があった。

 

「ここか?」

 

『ここで間違いないぜ・・・ん?』

 

「どうした?」

 

『魔力が感知できなくなった。おそらく誰かが結界を張ったんだろう』

 

「取り合えず中に入ってみるか」

 

取り合えずアラタは学園の中に入り、ソラが魔力が消える直前まで感知していた場所まできた。

 

『やっぱり結界が張られているな』

 

「術者に気づかれないように入れないか?」

 

『まぁいっちょ解析(アナライズ)してみるか』

 

しばらくの間があった後ソラの解析が完了する。

 

『解析終わったぜマスター。気づかれないように結界を突破することは可能だぜ』

 

「頼む」

 

『あいよ』

 

次の瞬間にはアラタの目の前に魔法陣が展開される。その後から空間に人一人が通れるくらいの穴が開く。

 

『ほらよ』

 

「サンキューな」

 

結界の中に入りしばらく歩くと古びた建物に着く。

 

「この中か」

 

ドーーーーーン!

 

アラタが建物の中に入ろうとしたとき建物の裏から凄まじい破壊音が聞こえた。

 

『マスター。どうやら建物の裏にいるらしいぜ』

 

「そうだな。念のために姿を消す魔術を使っとくか」

 

こちらの魔術で光を曲げ自分の姿を消した。

 

「よし」

 

姿を見えなくするとアラタは建物の裏に回る。裏に回るとそこには剣を持ったイリナとゼノヴィアと対峙するように左手に赤い籠手をまとった少年と剣をもつ金髪の少年。そしてそれを外野から見る女性たちがいた。

 

「何してるんだあれは?」

 

『決闘じゃないか?』

 

「それにしても・・・」

 

『ん?』

 

「イリナとゼノヴィアのコスチュームエロいな」

 

『確かにそうだな。観客の姉ちゃん達も美少女揃いだぜ?』

 

「胸もでかいしな!」

 

『マスターは本当にエロエロだな!』

 

アラタとソラの会話が終わり、しばらくして金髪の少年が口を開く

 

「くっふふ」

 

「笑っているのか?」

 

笑う少年に対しゼノヴィアが問う。

 

「あぁ。倒したくて壊したくて仕方のなかったものが目の前に現れたんだからね」

 

その言葉を言い終わると少年の周りに無数の剣が出現する。

 

魔剣創造(ソード・バース)か。神器(セイクリッド・ギア)所持者は頭の中で思い描いた魔剣を作り出すことが可能。魔剣系神器の中でも特異なもの。・・・聖剣計画の被験者で処分を免れた者がいるかもしれないと聞いていたが、それは君か?」

 

次にイリナが赤い籠手の少年に向けて話し出す。

 

「兵藤一誠くん」

 

「な、何だよ」

 

「再開したら、懐かしの男の子が悪魔になっていた・・・ショックだったわ」

 

「えーと、紫藤イリナ。イリナでいいかな?やっぱり、戦わなくちゃダメか?アーシアの悪口に対しては、俺もそちらへ言いたいことは言えたしさ。バトルしなくてもいいような気がするんだけど」

 

「かわいそうな兵藤一誠君!ううん、昔のよしみでイッセーくんって呼ばせてもらうわね。そしてなんて運命のいたずら!聖剣の適性があって、イギリスに渡り、晴れて主のお役に立てる代行者となれたと思ったのに!ああ、これも主の試練なんだわ!久しぶりに帰ってきた故郷の地!懐かしのお友達が悪魔になっていた過酷な運命!時間の流れって残酷だわ!でも、それ乗り越えるをことで私は一歩また一歩と真の信仰に進めるはずなのよ!さあ、イッセーくん!私がこのエクスカリバーであなたの罪を裁いてあげるわ!アーメン!」

 

言葉を言い終わるとイリナは刀を振り上げてイッセーと呼ばれる少年に切りかかる。

 

「行くぜ赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)!」

 

『Boost!』

 

イリナの刀が振り下ろされる。

 

「アーメン!」

 

それをイッセーは後ろに跳びかわすが服の切れ端が飛ぶ。

 

「あっぶね!何が手合わせだ全然本気じゃないか!」

 

戦うイッセーに対し紅髪の女性が忠告する。

 

「イッセー、直撃だけは避けなさい」

 

「はい、部長!」

 

『Boost!』

 

アラタはイリナの戦いを見ていたがふとゼノヴィアの方に目をやると、どうやらこちらも既にバトルを開始していたようだ。

 

『Boost!』

 

籠手から発される機会音が響きアラタはイリナにまた目を移し、籠手の事が気になりソラに問う。

 

「ソラ、あの籠手はなんなんだ?さっきからブーストっていってるけど」

 

『さぁな。でも、あの音声が鳴り響くと同時にあの兄ちゃんの魔力も上がっていってるぜ』

 

「あの籠手は所有者のパワーを上げるのか?」

 

『その考え方で間違いないと思うぜ。まぁ問題は限界があるのかどうかとどのくらいパワーがあがるのかだな』

 

「・・・」

 

『どうしたマスター?あの戦闘に介入する気か?』

 

「イリナがピンチになればな」

 

アラタがソラと話をしているとイリナに対し白髪の少女が口を開く。

 

「気をつけてくださいイッセー先輩は女性の服を消し飛ばす技を使おうとしています」

 

「小猫ちゃん!?」

 

「女性の敵。最低です」

 

「なんて最低な技なの!体までじゃなく心までも邪悪になるなんて!ああ、主よこの変態をお許しにならないでください」

 

再びイリナがイッセーに切りかかる

 

『Boost!』

 

「準備完了だ!行くぜブーステッド・ギア!」

 

『Explosion!!』

 

イリナが刀を振り下ろした瞬間にイッセーは紙一重でかわしイリナの服に手を付ける。

 

「ふははは!イリナ、お前の服を消し飛ばさせてもらうぜ!」

 

「しまった!」

 

イッセーとイリナの戦いを見ていたアラタ達は

 

『なんかやばそうだぜマスター』

 

「そうだな・・・ソラ、行けるか?」

 

『いつでも大丈夫だぜ』

 

イッセーが服を消し飛ばすために指を鳴らそうとかまえる。

 

洋服(ドレス)・・・」

 

支配領域(インペル・マジェスター)!」

 

洋服崩壊(ドレスブレイク)と言い終わる前にアラタが支配領域を繰り出す。

 

崩壊(ブレイク)!」

 

シーーーーン

 

「あ、あれ?」

 

洋服崩壊を使っても何も起こらずそれどころか・・・・

 

『Reset!』

 

「は!?まだリセットの時間じゃないのに!」

 

ブーステッド・ギアの力もリセットされた。

 

「し、失敗?」

 

イリナは技の失敗に安心する。

 

「どういう事?朱乃」

 

「イッセー君が技を発動する前に外部からの干渉があったようです」

 

ガサッ

 

「・・・そこっ」

 

物音に反応し、小猫がその場所へ蹴りを繰り出す。

 

「おっと」

 

バシッ

 

足が空中で止まる。アラタが小猫の蹴りを真言術(マントラ・エンチャント)を使い片手で受け止めたのだ。

 

「!?」

 

小猫は自分の足が止まった事に驚き、すぐに距離をとる。

 

「だれ!?」

 

リアスが問う

 

「さすがにばれたか」

 

小猫が足を放った場所に一人の少年が姿を現した。

 

「ア、アラタ君!?」

 

アラタの登場にイリナが声を上げる

 

「よう、イリナ気になってついてきちまった」

 

「わ、私を心配で?]

 

イリナが照れながら言う

 

「おう」

 

「やい!テメー!」

 

イリナとアラタの会話にイッセーがわって入る。

 

「よくも・・よくも俺の技を!」

 

「洋服崩壊だっけ?確かに素晴らしい技だ!」

 

「お前、この技の素晴らしさがわかるのか!」

 

「おう!」

 

『マスターも同じような技を使うからな』

 

「ん?今の声は?」

 

「ああ、俺の魔道書だ」

 

「魔道書」

 

アラタはイッセーの前にアスティルの写本を出す

 

『よろしくなスケベな兄ちゃん』

 

「あ、えーとよろしく」

 

「それで、あなたは何者なのかしら?」

 

リアスがアラタに何者かを問いただす。

 

「俺か?俺はイリナの仲間だ。イリナが心配でこっそりついてきたんだ」

 

「さっきイッセーの技が発動できなかったのはあなたの仕業?」

 

「そうだ」

 

「どうやって発動を阻止したの」

 

「んーー。企業秘密ってことで」

 

「そう。まぁ全部は教えてもらえるとは思ってないわ」

 

アラタはリアスの質問が終わるとイリナを見る。

 

「それよりイリナ。もうバトルはおしまいだ」

 

「でも・・・」

 

「こんなところで力を消耗するわけにはいかないだろ」

 

「・・・それもそうね。ゼノヴィア帰るわよ!」

 

イリナがゼノヴィアを呼ぶ。

 

「わかった今行く」

 

「勝負を投げるつもりかい?」

 

「君との戦いで消耗するわけにはいかないんでね。もっとも今の君じゃ私に勝てないよ」

 

「なんだと・・・」

 

「それでは」

 

「まて!」

 

ゼノヴィアを止めようとする木場の前にアラタが立つ。

 

「もしも戦い足りないなら俺が相手をするよ」

 

「・・・君には用はない。僕がようがあるのは聖剣を所有する彼女たちだ」

 

「そういうわけにはいかないんでね」

 

「じゃあ君を倒したら彼女たちと戦っていいのかい?」

 

「ああ、いいぜ。でも俺は負けない」

 

「じゃぁ覚悟してもらうよ!」

 

木場はアラタに向けて剣を振り下ろす。木場に対しアラタはもう一度支配領域を発動させた。

 

バキバキッ

 

「!?」

 

魔力消去の影響を受けた木場の剣は切っ先から崩壊し、跡形もなくなった。

 

「まだ続けるか?」

 

「いや」

 

木場は剣のなくなった自分の手を見つめ呆然とする。

 

「そうしてくれると助かる」

 

木場からイリナ達に目を移し声をかける

 

「それじゃあ行こうぜ」

 

「えぇ」

 

「わかった」

 

アラタ達は学園を後にする。

 

「それでイリナ達はどこに住んでるんだ?」

 

問にゼノヴィアが答える。

 

「この町の教会に滞在しようと思っている」

 

「廃墟と化しているけどまだ使えるしね」

 

「なら、俺の家にこないか?」

 

「アラタ君の?」

 

「結構広いから自由に使えるぞ?」

 

「どうするゼノヴィア」

 

「そうだな・・・君なら信用できる。お言葉に甘えよう」

 

「なら決まりね!アラタ君案内して!」

 

「決まりだな。それと何人か同居人がいるんだが大丈夫か?」

 

「私はかまわない」

 

「私もアラタ君がいるんならどこでも大丈夫よ!」

 

「なら行こうか」

 

アラタはイリナとゼノヴィアを家に案内する。

 




あれ?魔道消去強すぎちゃう?自分でも書いていてそう思いました。やっぱりさすが支配の魔王ですね!

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