では、どうぞ!
魔王候補の城(家)
~駒王町:家の前~
「ここがアーサーの言っていた家か」
「ここが、我達の、家?」
「お兄様やりすぎです・・・」
日本の駒王町に着いたアラタ達の目の前には3階建ての家が建っていた。
「でも広々として住みやすそうにゃ」
「取り合えず中に入るか」
ガチャッ
ドアを開け、中に入る。
「広すぎだろ」
「そうですね。私たちが住むには広すぎます」
「取り合えず家を見て回るか」
「我、冒険、楽しみ」
アラタ達が見て回ったところ一階には全員が入るリビングやキッチン、客間、温泉にあるような男女別々の大浴場があり二階には部屋が十室、三階にも部屋が十室あり、各部屋の広さは人一人が使うにはもったいないくらい広く、各階にトイレがつく。そしてリビングの窓の外を見れば広々とした庭がある。
「広々として使いやすそうではあるが何か落ち着かないな」
『今まで私たちは小さい部屋にしかいなかったからな』
『と、取り合えずリビング行きましょう』
「そうだな」
家を探検し終えたアラタはリビングに向かった。リビングに行くと全員がそろっていた。
「みんなは全部見てこれたか?」
「大丈夫にゃ」
「うん、広かった」
「取り合えず自分の部屋を決めましょう。そこに荷物を置いてからリビングで今後の話をしましょう」
「わかったにゃ」
「みんなは何処の部屋が良いとかあるか?」
「特にないですね」
「私もないにゃ」
「そうか。なら自由な部屋を選んで良さそうだな」
会話をしながら全員で二階に上がり、アラタは階段に近い一室に入る。
「で?・・・なんで全員俺の部屋にきてるんだ?」
「あ、そうでした」
「何時もの癖でつい来ちゃったにゃ」
「我、アラタの部屋でかまわない」
「私もアラタさんと一緒でいいです」
「わたしもにゃ」
「俺の部屋には何時でも遊びに来ていいから部屋を決めてきなさい」
「わかりました」
「しかたないにゃ」
「うん、わかった」
三人はそれぞれの部屋を決める。
「ソラとイリアとジュデッカはいいのか?」
『私たちはアラタさんに何かあったら困るので同じ部屋でいいです』
『私たちはマスターの魔道書だからな片時も離れないぜ』
『私も同じくいりません』
「わかった。自分の部屋が欲しかったら何時でも言ってくれ」
『はい、ありがとうございます。それよりアラタさんは自分の荷物をどうにかしてください』
「そうだな。早くリビングに行かないとな」
四人はそれぞれ部屋で荷物の整理をしてリビングに再び集合した。
「それでは今後の予定を決めようと思うんですけど」
「聖剣を奪取するのかにゃ?」
「いえ、私たちの目的はまた”アラタさんが”仲良くなった女の子を助ける事です。ですよねアラタさん?」
ルフェイは嫌味も混ぜアラタのところを強調して言った。
「あぁ。イリナって言う教会にいた女の子何だ。おそらく明日にはこの町に到着しているとおもう」
「敵はコカビエルですよね?」
「そうなんだけど。俺にはコカビエルって言うのがどのくらいすごいのかわからないんだよなー。イリナも超強い堕天使って事しか言ってなかったし」
「コカビエルはですねかつて起こった悪魔、天使、堕天使による三大勢力の大戦を生き残った伝説級の堕天使です」
「マジか。そんなやつに勝てるのか?」
「アラタは自分の強さを自覚しているにゃん?」
「おそらく自覚してないと思います」
アラタの疑問に黒歌とルフェイは飽きれる。
「大丈夫。我がいる」
「正直オーフィス様にはお留守番をお願いしたいです」
「何で?」
「えーと。島を沈ませかけないので」
「わかった・・・我、お留守番する」
ルフェイのお留守番宣言にオーフィスはがっかりする。そこへアラタが・・・
「オーフィスはこの家を守っていてくれ。俺たちが安心できるように」
「それ、アラタの役に立つ?」
「もちろんだ」
「わかった。我、家を守る」
オーフィスはアラタの言葉を聞き喜ぶ。オーフィスに言葉をかけた後にアラタはルフェイ達を見る
「ルフェイ達には頼みたいことがある」
「何でしょうか?」
「何でも言って欲しいにゃん。そのためについてきたにゃ」
「明日からルフェイと黒歌にはコカビエルの場所を探して欲しい」
「わかりました」
「全力で探し出すにゃ!」
「アラタ。我は?」
「オーフィスはさっきも言った通りここを守って欲しい。俺たちの帰る場所を守っておいてくれ」
「わかった」
「イリア。オーフィスのお世話を頼めるか?」
『まかせてください』
「俺とソラはイリナ達と合流するために街を歩き回ってみる」
「アラタさん。気を付けてくださいね?」
『マスターは私が守るから心配いらないぜ』
「それじゃぁ皆明日から頼む」
アラタの言葉に皆はそれぞれ返事を返す。
「では、このくらいにしましょう」
「そうだな。夕食は外で食ってきたし・・・後は風呂に入るだけか」
「幸い男女別々なようですしみんなで入っちゃいましょう」
リビングでの話し合いが終わり、魔道書から人間の状態になったイリアとソラを含めた全員でお風呂に移動する。ソラ、オーフィス、黒歌、アラタは男湯へ。ルフェイ、イリアは女湯へ。
「「ちょっと待ってください」」
現状のおかしさにルフェイとイリアは一緒につっこんだ。
「どうしたんだ?」
「アラタさんは何も疑問に思わないんですか!」
「そうですよ!ソラと黒歌さんはわかっててやってますよね?」
「とにかく女性はこっちです」
「我も?」
「オーフィス様もです!」
「しかたないにゃん」
オーフィスと黒歌はルフェイの言う通り女湯側に移動する。
「ソラもこっちへ来てください!」
「私は気にしないぜ?」
「そういう問題じゃありません!」
「しかし私たちとマスターは一心同体、離れる事なんてできないぜ。従ってマスターが女湯に入るしかない」
「(なるほどその手があったか)かーーーーっ、仕方ないな!女湯には入りたいがそれなら仕方ない!」
「今ボソッとなるほどっていいましたよね!?」
アラタが小声で言った発言をルフェイは聞き取った。
「そんなわけないだろ?なぁソラ」
「あぁ。マスターはしょうがなく女湯に入るんだぜ?」
「駄目なものは駄目なんです!とにかくソラはこっちです」
~女湯~
女性陣は風呂に入る前に体と頭を洗い始め、それぞれ会話を始める。
「もう、ソラはもっと恥じらいを持ってください!」
「イリアはもっと大胆さを持った方がいいぜ?」
「ああ言えばこう言う!」
「オーフィス様。先に頭を洗いますから前に座ってください」
「我、洗うの嫌」
「アラタさんに嫌われますよ!」
「・・・・わかった。洗う」
「オーフィスは本当にアラタが好きにゃん」
「うん、我、アラタ好き」
「オ、オーフィス様もですか!?わ、わかっていたといえ実際に聞くと驚きます・・・」
話をしながら全員が体と頭を洗い終えたルフェイ達はお風呂に入る。
じーーーーーーーー
風呂に入ってしばらくたつと黒歌がオーフィスの視線に気づく
「どうしたにゃ?」
「黒歌、胸、でかい」
「うらやましいかにゃ?」
「違う。アラタは胸のでかいのと、小さいの、どっちがいいのか考えてた」
「アラタさんは胸の大きさは大きいのも小さいのも好きって言ってましたよ」
オーフィスの疑問にイリアが答える。
「マスターはぶっちゃけ顔が良ければ愛せるとも言っていたぜ?」
「女の敵ですね・・・」
ソラの返答にはルフェイが返す。
「まぁマスターなりのジョークだと思うがな」
「でも、やっぱり大きい方がいいんですかね?」
「そんなことはないぞ?」
「そうなんですかね?」
「あぁ。俺はルフェイが大好きだからな」
「そんな///大好きなんて」
「我は?」
「オーフィスも黒歌もみんな大好きだ」
「アラタさんはやさしいですね・・・・・・・ん?アラタさん!?」
途中からアラタの会話の参加にルフェイがようやく気付く
「どうしてここにいるんですか!」
「何だマスターもきたのか」
「おう、実はサウナが女湯とつながってたらしくてな。もうひとつのドアに入ってみたら女湯にきたってわけだ」
「でも何で帰らなかったんですか!」
「せっかく女湯にきたんだ。覗かなきゃ失礼だろ?」
「失礼じゃないですよ!」
「そうか?」
「そうですよ!」
「仕方ない帰るか」
アラタが立ち上がり帰ろうと歩き出すと・・・・
ツルッ
「うお!」
「キャッ」
ルフェイを巻き込み、湯船の中で転ぶ。起きるとアラタはルフェイを押し倒すような形でいる。
「悪いルフェイ大丈夫か?」
もみもみ
「でも、ルフェイは十分胸はある方だと思うぞ」
アラタは滑った拍子に掴んだルフェイの胸をもみながら言う。
「この状態で言わないでください!」
パシンッ
SAOの映画をみてきました。個人的にはとても面白かったですね!
私もある程度このSSがすすんだらSAOのSSを書いてみたいですね。