その輝く君に永遠を誓う   作:ヨーソローはやて

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今日のニコ生楽しみ♪早くメンバーの1stライブの感想を聞きたいなぁ♪

ではどうぞ~♪


第6話 ~なんでお前なんだよっ!~

 先日、ダイヤに歌詞と譜面を貰ってから連日試行錯誤しながら曲を一応は完成させ、G・Wも最終日俺はこの日ある人に編曲の仕上がりを聞いてもらうため朝も早い時間からテレビ電話をしていた。その人物とは、俺の師匠でありプロとして第一線で作曲・編曲をしている「結城 勇(ゆうき いさむ)」さんだ。勇さんは俺の同級生の叔父で付き合いは半年ちょいとまだ日は浅いが気さくな人で面倒見のい方なので、毎日忙しいだろうに俺に課題を出してはこまめにチェックしてくれる。しかもこの人、あの元スクールアイドルで今やトップアイドルとなったA-RISEの作曲を手掛けたことのある実力者だ。正直言ってこんなすごい人が俺みたいな素人の師匠になってくれたことは今でも信じられない。紹介してくれた友人とこんな俺の面倒を見てくれる勇さんには感謝してもし足りない。この恩に報いるため、見放されないためにも日々頑張っている。

 

「朝早くにすみません。」

 

「なぁに気にするな。丁度俺も起きたところだ。で、メールにも書いてあったけど、知り合いのスクールアイドルの曲作りを手伝うんだって?」

 

「はい。それでさっそくなんですけど、今から送る曲を聞いて見てもらえます?先日その子から貰った曲をいじってみたんです。」

 

「ほほ~。俺の課題はそっちのけでか?」

 

「あ、いやぁ~その~・・・。」

 

「はははっ!!冗談だよ。別に課題以外やるなとは言ってないし、むしろ自分からいろいろやった方が身になるからガンガンやれ!!ただし、課題は課題でちゃんとやれよ?」

 

「了解ッす!!」

 

 さっそく勇さんに譜面と編曲を行った曲データなどを送り確認をしてもらった。この待ってる間って不思議な緊張感があるよなぁ・・・。勇さんが確認し終えるまで画面越しに映る勇さんの表情をうかがいながらドキドキしていると確認し終えた勇さんにっこりと笑っている。

 

「うん、原曲はまぁ、素人が作ったにしてはよく出来てるんじゃないかな?ところどころ修正したらもっと良くなるとは思うけど、まぁ許容範囲内じゃないかな?」

 

 どうやらダイヤが作った物に関しては及第点が出たようだ。ただしあの笑顔といい、この言い回しと言い俺がいじったところには大いに注文があるらしい。付き合いが短いながらも最近分かったことだが、流石はプロと言うか師匠だからか勇さんはすごくいい人なのだが指導するときは物凄いドSなのだ。さっきの笑顔もいっぱい指摘するところがあるときによくするのだが、この笑顔が出た時は本当に容赦ないんだよなぁ・・・。

 

「問題は悠がいじったところだな。」

 

 ほら来た!!

 

「もう少しサビの前を盛り上げる感じにしてメリハリをつけないと単調になって、元はいい曲だとしてもつまらないものになっちまうぞ?あと、これは特にこれからの課題になるところではあるけど、もっと色々な楽器も使ってみるようにしないとな。たとえば、この曲もピアノやギターだけでなくバイオリンとか使ってみるとまた雰囲気もガラッと変わるしテクノ調みたいにしてみるのも面白いかもな。」

 

「なるほど・・・。」

 

「とはいえ、いきなりそんなのやれって言っても出来ないだろうから、まずはもっと曲にメリハリをつけてみな。それだけでもかなり変わってくるからな。しかし、最近のスクールアイドルってのはなかなかにレベルが高くてな下手なプロのアイドルよりイイ曲作ったりするんだよなぁ。どんなに可愛い子たちの集まりだったとしても、曲がいまいちだったりパフォーマンスが下手だと全然人気が出ない。それでもいいってんなら細かくは言わないが、本気でラブライブを目指してる子たちの手伝いをするんだったら、お前ができるところはとことんこだわってみな。お前のせいで人気が出ないなんてことになった責任重大だぞ~。」

 

「そうっすね。それは流石に嫌っす。今指摘されたところ念頭にもう少し練ってみます。」

 

 プロの御言葉はほんと重いねぇ・・・。でも確かに最近のスクールアイドルのレベルの高さは目を見張るものがある。年々グループ数は増え、その人気と認知度からおそらく俺のようにアイドル活動ではなく本気で音楽活動で参加している人も少なくはないはずだ。そういった相乗効果でこの数年レベルがかなり跳ね上がっている気がする。

 

「そうしな。すぐに連絡とれなくてもメールに添付しといてくれたら、きちんと確認しとくから。」

 

「はい、よろしくお願いします。」

 

 そして勇さんとのテレビ電話を終えた俺はまた編曲作業を再開した。俺のせいでダイヤ達のデビュー曲が失敗に終わるのは嫌だしなによりあれだけ信じて俺に託してくれたダイヤ達に合わせる顔が無くなってしますからな。

 作業を始めて少ししたとき部屋のチャイムが鳴った。誰だろうと思いインターホンをとるとそこにはダイヤがいた。

 

「あれ、ダイヤ!?ど、どうした?」

 

「いえ、特にどうしたというわけではありませんが、悠さんが頑張ってくれているのに何もできないのでせめてご飯だけでもと思いまして・・・。」

 

「お、おぉそうか。今開け・・・いや、少しそこで待っててくれないか!?」

 

「えぇ構いませんけど?」

 

 そう言うと慌てて部屋を軽く片づけて部屋着のままだったのでとりあえず着替えたりしてダイヤを迎え入れた。今まではトレジャーがなく汚過ぎなけれいいやくらいで気にしたことはなかったが、一度意識すると嫌われたくない、好かれたいの思いが強くなって悪い面は見せないようになるらしい。自分でもびっくりだ。

 

「突然お邪魔してすみません。本来なら明日お部屋の片づけなどの手伝いに来る予定でしたが、悠さんが無理してないか心配になってしまって・・・。」

 

「そ、そうか。心配掛けたみたいで悪かったな。突然でびっくりはしたけど凄くうれしいよ。ありがとうなダイヤ♪」

 

 ヤバイ物凄く顔がニヤケそう。ダイヤが俺のためだけにわざわざ心配して来てくれるなんて!!物凄く嬉しいぞ!!

 

「そ、そうですか?なら来たかいがありました♪それで、どうですか?」

 

「まぁ、こんな感じなんだけど・・・・」

 

 俺はダイヤにヘッドホンを渡して編集中の曲を聴かせてみた。ヘッドホンをして曲に集中するダイヤ。勇さんに聞いてもらうのとは違うドキドキあるなこれ。これを聞いてガッカリされないだろうか?不安でそわそわする。しかしダイヤがヘッドホンを手で押さえながら目を閉じて曲に集中してる姿はなんか新鮮・・・とゆうか色っぽいなぁ・・・。

 

「・う・ん・・・ゆ・・さん・・・悠さん!!」

 

「え?」

 

「大丈夫ですか?何やらボーっとしてましたが・・・?まさか徹夜ばかりしてたんじゃないですか?」

 

「え?あ・あぁ、大丈夫!!どう思われるか気になって緊張してただけだから!!」

 

 どうやら俺がダイヤに見惚れてているうちに曲を聴き終えていたらしい。いかんな、変に思われないようにしないと・・・。

 

「で、どうだった?」

 

「正直に言って私感動しましたわっ!!こんないい曲に仕上がるなんて!!悠さんのことは信頼していますが、やはり出来上がるまでどうなるのか想像できなかったのでとても驚いてます!!」

 

「でも、まだ完成じゃないんだよね~・・・」

 

「そうなんですの?とても素晴らしい出来だと思うのですが・・・・」

 

先ほどまで勇さんと話していた内容をダイヤに伝えながら、これではダイヤ達の曲として発表させるには駄目だということを説明した。正直俺も納得のいく出来ではないしね。

 

「そうだったんですか。確かに素人の私から見ても最近のスクールアイドルのレベルは飛躍的に上がっていると思います。プロの方がそのようにおっしゃるのであれば私の想像以上にレベルが高いのでしょうね・・・・・。」

 

「らしいな。まぁ、μ’sやA-RISEもあの当時で物凄くレベル高かったしな。」

 

「そうですわね。でもどんなにレベルが高くても絶対に学校を救えるくらい有名になって見せますわ!!レベルが高いのは分かっていたことですし、自分で決めたことですから中途半端に終わりにしたくありませんし、ラブライブはやはり憧れでもありますから。もしも人気が出なくても、それでも諦めたくありません。」

 

「そうだな。」

 

 プロの見解を聞いて少し落ち込んだダイヤだったがすぐに気持ちを切り替えていた。今さらだが、ダイヤの本気を再確認できたのはよかったともう。ダイヤの本気に応えるためにも俺も今できることをすべて出し切ろうと思えるしね。

 

「でも、俺はダイヤたちなら絶対に人気が出ると思うんだ!!ダイヤも果南も妥協を許さないタイプだと思うし、マリーもあんな感じだけどやるときはやると思うし、何より三人とも凄い美人だしさ!!特にダイヤはっ!!」

 

「えっ!?/////い・今何と?」

 

 あ、あれ?俺今勢いに任せて結構凄い事口走らなかったか?ダイヤが一番美人とか言っちゃた?言っちゃたよね?・・・えぇい、こうなったらやけだ!!

 

「え!?あ、いやぁ・・・だ・だからっ!!ダイヤが三人の中で一番美人だし人気出ると思うから自信持てよ!!と・・・」

 

「な・・・な・・・な・・」

 

 俺が半ばやけくそになってストレートに思ってることを言うと、それを聞いたダイヤは顔を真っ赤にして口をパクパクさせて固まってしまった。

 

「お~い、ダイヤさ~ん?大丈夫か~?」

 

「な・・な・・・なにを突然言い出すんですか!?不意打ちにもほどがありますわ!!いきなりそんなこと言われたら私・・・私・・・・/////////」

 

 ダイヤは真っ赤になった顔を両手で覆って俯いてしまった。たぶん俺も真っ赤な顔をしてるんだろうなぁ勢いに任せたとはいえ結構恥ずかしい事言っちまったなぁ///

 

~~ダイヤsido~~

 

 ど、どうしましょう・・・!!以前再会した時は私が誰かわからないで綺麗だと言ってはいただけましたが、今回は私だと分かっている上でなお、あの二人よりも綺麗だと言ってもらってしまいましたわっ!!嬉しいのと恥ずかしいので顔を上げることができませんわ!!でもでも、これは脈ありととってもいいのでしょうか?それともただ兄が妹を可愛いと思うひいき目の意見なのでしょうか?今までの悠さんの態度から考えるならやはり後者でしょうか?でも、もし前者だったら・・・?今私の気持ちを伝えたら受け入れてもらいるのでしょうか?もしそうなら今がチャンスのようなきが・・・悠さん恋愛事には鈍感そうですしやはり私から言わなくては気付いてもらえなさそうですし・・・でもでも、やっぱり兄弟としてしか見ていないならこの告白で今の関係は無くなってしまいそうですし・・・・。どうしましょ~・・・・

 

 

~~ダイヤsido END~~

 

 まずいな、なんかダイヤが硬度10のレベルで固まってるんだが・・・自分で撒いた種とはいえこの気恥ずかしい空気に耐えられん!!何とかこの場空気を変えなくてはっ!!でないと俺が死ぬっ!!

 

「す、すまんっ!!こんなこといきなり言われたら誰だって照れるよな!!まぁ、なんだ?あれだよあれ、やっぱ妹は可愛く見えるっていうかさ?ひいき目て見ちゃうんだよな~。」

 

 俺の馬鹿~!!もっと気のきいたこと言えんのか~!!ほら見ろなんかダイヤが睨んできてんじゃん!!そりゃ、持ちあげといて補正がありますよとか言って落としてんだもん・・・。テンパたとはいえ怒られて当たり前だろ俺・・・・。てか、俺がダイヤのこと妹としてではなく一人の女の子として見てるってことを遠回しにでも伝えられたのに・・・今のじゃ完全に、お前は妹だぜ、って言ってるようなもんじゃん!!

 

「ふ・・・ふふ・・・」

 

「ふ?」

 

「ふふふ、そうですわよね?私は妹ですものね。えぇ、えぇそうでしょうとも。」

 

「あ、あのダイヤさん?」

 

「なんですの?」

 

「怒ってません?」

 

「いいえ、怒ってなんかいませんよ。なぜ私が怒ってると思われるんですか?それとも、何か私を怒らせるようなことでもされたのですか?」

 

 絶対嘘だ・・・顔は笑ってるけど目が全然笑ってない・・・。てか、かなりお怒りの色が見えてるような・・・。

 

「い・いや、その・・・妹扱いしたこととか?」

 

「まさか・・・そんなことで私が怒るとでも思いで?」

 

「だ、だよね~?」

 

「そうですわよ。ふふふ~」

 

「あははは~」

 

「あら嫌だもうこんな時間。申し訳ありませんがこの後予定がありますので今日は失礼しますね?」

 

「え?あ・あぁ・・・わざわざ悪かったな?」

 

「いえいえ、い・も・う・とっ!!として当然のことをしたまでですわ、お・に・い・さ・まっ!!」

 

 あぁ~やっぱり怒ってる・・・・どうしよう・・・。

 

「あ・あのダイヤさん、やっぱり怒ってるよね?」

 

「ですから、怒っていないと言ってるじゃないですかっ!!」

 

「いや、でも・・・」

 

「お兄様。あまりしつこいと女性に嫌われてしまいますわよ?」

 

「うぐっ・・・。」

 

 ダイヤのあの整った顔で思いっきり睨まれた俺は何も言い返せなくなってしまった。はぁ・・・ほんと何やってんだ俺・・・。

 

「では、お邪魔しました!では、曲の方よろしくお願いしますね、お・に・い・さ・まっ!!ふんっ!!」

 

「あ・・・」

 

 バタンッ!!

 

 俺が何も言えないで固まっているとダイヤはドアを勢い良く締めて帰ってしまった。どうしよう・・・やっぱり追いかけた方がいいのだろうか?でも、追いかけてなんて言えばいい?本当はダイヤのこと一人の女の子として好きだ、さっきのは照れ隠しであんなこと言ちゃたんだ!!とでも言えと?いやいや、それもう告白じゃん!!あぁ~どうしたらいいんだ~っ!!!

 そうやって自問自答していたら、ふと我に返るとかなりの時間経過してしまっていた・・・・。しまった~~!!今からじゃどのみちダイヤに追いつけないじゃん!!なにやってんだよ俺~~~~!!!!!

 

ピンポ~ン

 

 俺が自己嫌悪に陥っているとインターホンのチャイムが鳴った。まさかダイヤが戻ってきてくれた!?

 

「ダイヤ!!さっきはごめん!!じ・・つ・・は・・・」

 

「どうしたんだ悠?」

 

 俺は喜びドアを開けたらそこにいたのはただの智也だった。

 

「なんでお前なんだよっ!!!!!!」

 

「何のぶるぼぁっ!!!」

 

 俺は八つ当たり気味に間の悪い智也を思いっきりぶん殴っていた。すまんな智也。だが、恨むなら間の悪い自分を恨んでくれ。




ドンマイ智也君w

とりあえず次回は周りを巻き込んでドタバタさせるつもりです。デートまでくっつける気はなかったんですがどうしよう・・・

では、次回も宜しければ読んでやってください。

だいそんそんさん評価ありがとうございます♪

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