体は子供、頭脳は大人   作:クマのPohさん

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都築さんの有り難み

どうも、雪ノ下八幡です。雪ノ下になって結構経ち、やっと学校に行けるようになったのです。学校は学校でも小学校だけど……

 

八幡「じゃあ、行ってきます」

 

ママのん「何処へですか?」

 

八幡「いや、学校に行くんだけど」

 

ママのん「歩いて?」

 

八幡「うん「ダメよ!絶対に!」うおぉ!ビックリした、いきなり大声出さないでくださいよ!ビックリしたぁ!」

 

ママのん「もし、貴方が登校中に拐われでもしたらどうするの!?絶対に徒歩通学はダメですからね!」

 

八幡「じゃあ、チャリ通は?それなら良いでしょ?」

 

ママのん「ダメダメ!もし転んだらどうするんですか!?転んだら痛いんですよ?だからダメ!」

 

八幡「……じゃあ、どうすれば良いんですか?このままじゃ、学校に行けないんだけど……」

 

ママのん「都築に送っていってもらいましょう」

 

八幡「言いづらいんだけどさぁ、都築さんは今、熱を出して休んでますよ?」

 

ママのん「くっ……こうなったら最終手段です。」

 

八幡「え?なに?なんなん?この感覚、なんかスッゲー嫌な予感がするんだけど?」

 

ママのん「私が運転します!」

 

八幡「……いやさぁ、別に嫌って言う訳じゃ無いんだけどさ?ちょっと1つだけ質問して良い?母ちゃんさ1番最近、運転したのいつ?」

 

ママのん「結婚する前です!それでは行きますよ?さぁ、早く!レッツ、ドライブ」

 

八幡「いやぁぁぁぁぁぁぁ!止めてぇぇぇぇぇ!死んじゃうぅぅぅ!」

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

   学校前                            

 

くっ!脚が震えてちゃんと歩けねぇよ……母ちゃんのマジで運転はヤバい、そこら辺の絶叫マシンを遥かに超える恐怖を俺は味わったぜ…… 味わっちまったよぉ

 

ママのん「どうしたんですか?早く行かないと遅れちゃいますよ?」

 

八幡「いや、まぁ、俺も早く行きたいんですけどね、脚が震えて上手く動かないんですよ。いやぁ、困ったなぁ」

                              

ママのん「あっ、もしかして自己紹介をするのが怖くて脚が震えているんですね?うふふ、可愛いですね」

 

絶対に言えない……母ちゃんの運転のせいとは

 

八幡「……よし!それじゃあ、行ってきます」

 

ママのん「はい、行ってらっしゃい!何か嫌なことがあったらすぐに連絡してくださいね?」

 

八幡「はい、わかりました!じゃあ、行ってきます」

 

これが新たな青春の第1歩になるのだろう!よっしゃ!頑張るぜ

 

ママのん「あっ!そうだ!明日からも私が学校まで送ってあげますからね!」

 

………母ちゃん、早速だけど嫌なことがあったから連絡しても良いですか?

 

                       続けたい


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