体は子供、頭脳は大人   作:クマのPohさん

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親が変わり、彼は解放される

深夜帯にママのんに色々聞かれてビックリした比企谷八幡です。

聞かれたことは

 

1、今でも妹の事が好き?嫌い? 答え、どうでもいい存在

 

2、両親の事をどう思ってる? 答え、嫌い

 

3、雪ノ下家の子供になりたいか 答え、迷惑じゃなければ

 

そして現在

 

ママのん「八幡くん、これから比企谷家へ向かいますよ?準備してください」

 

八幡「え?これからですか?」

 

ママのん「そうですよ?早めに引導を渡したくて、だって八幡くんはこんなに優しくて良い子なのに……陽乃も早くしなさい‼」

 

陽乃「今すぐ行くよー」

 

八幡「本当に行くんですか?」

 

ママのん「はい……車の用意が出来たみたいですね、それでは行きますよ?」

 

陽乃「はーい」

 

八幡「本当に縁を切れるのか?まぁ、なるようになるだろう」

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

  比企谷宅

 

小町「どうしよう、お父さん、お母さん、お兄ちゃんが帰ってこないよ」

 

母「本当にどうしたのかしら、まさか…また事故にでも」

 

父「別に良いんじゃねぇか?帰ってこなくても」

 

小町「お父さん‼何言ってんの!?ふざけないで‼」

 

父「別にふざけてなんか無いぞ?」

 

   ピンポーン

 

小町「こんなに忙しい時に何?」

 

   ガチャ

 

小町「どちら様ですか?」

 

ママのん「こんにちは、初めまして雪ノ下陽乃の母です」

 

小町「こ、こんにちは、今日はどうしたんですか?えっと、良かったらですけど中でお話しますか?」

 

ママのん「ええ、では、そうさせて頂きます、陽乃と八幡くん、行きますよ?」

 

小町「八幡くん?ど、どう言うことですか?」

 

ママのん「その事は、中で話しましょう、早く来なさい2人とも」

 

陽乃「は~い」

 

八幡「はい、今行きます」

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

  リビング

 

母「どうしたの八幡?そんなに小さくなっちゃって」

 

八幡「そんなことどうでも良いだろ?」

 

母「ま、まぁ、そうね、それで雪ノ下さん?今日はどういったご用件で?」

 

ママのん「単刀直入に申し上げます、八幡くんをください」

 

母「そんなの駄目に決まってるじゃないですか、八幡は大切な家族なんですよ!?」

 

八幡「もう、いい加減にしてくれ‼あんたの大切って言うのは、小町の子守りとしての役割だろ?お願いだから、もう解放してくれ‼」

 

母「そんな風に思ったことは1度も「いい加減にしなさい!!」っ‼」

 

ママのん「昨日の夜、八幡くんが言ってましたよ?」

 

母「な、なにを?」

 

ママのん「物心着いたときには、両親は俺の事には見向きもせず、小町の事ばかりで、小学生になってからは辛いことが有っても言えなかったって」

 

母「言えなかったって、何故?」

 

陽乃「おばさん、それは本気で言ってるの?」

 

母「え、えぇ」

 

陽乃「言えなかった理由は、貴方達が小町ちゃんばかりを可愛がって、八幡くんには興味を持たなかったから」

 

母「別に興味が無いわけないじゃないですか」

 

陽乃「では、ここで1つ質問です。八幡くんは今、学校でどのような立場に居るか答えられますか?興味が有るなら答えられますよね?」

 

母「………わかりません」

 

陽乃「小町ちゃんは知ってる?」

 

小町「どうせ、兄がまたバカをやったんですよね?だから」

 

陽乃「そうだね、八幡くんは今、苛めを受けています」

 

母「なっ‼‼」

 

陽乃「そして、小町ちゃんが、バカをやってって言ってたけど、八幡くんの行動は正しい、だって失敗してないんだから、ねぇ、小町ちゃんと八幡くんは本当に兄妹?出来が違い過ぎるよ、小町ちゃんは人当たりは良いけど、雪ノ下家からしたら、正直……出来損ない、そして八幡くんは雪ノ下家に居るべき存在だよ?」

 

母「八幡も小町もウチの子です‼それに、小町は出来損ないじゃありません‼ふざけないで下さい‼」

 

八幡「ふざけてんのはあんただよ‼今更どの面さげて親気取りしてんだよ‼‼テメーらを親なんて思ったことは物心着いてから1度も思ってねぇよ‼頼むから、本当に頼むから、もう俺を楽にさせてくれよぉ」

 

ママのん「これを差し上げますから、八幡くんを解放して下さい、お願いします」つアタッシュケース

 

母「これは………なっ‼」

 

ママのん「その中には1000万円入ってます、受けとりますか?解放してくれますか?」

 

小町「お母さん‼そんなお金「……受けとります」なんで!?」

 

ママのん「それと、小町さんだったかしら?」

 

小町「………なんですか?」

 

ママのん「よく、お姉ちゃんが欲しいって言ってたらしいではないですか」

 

小町「それがなんですか?」

 

ママのん「1000万円じゃ気にくわないみたいなので、ウチの雪乃さんをそちらに差し上げますから姉として仲良くしてくださいね?雪乃さんには私から言っておきますので」

 

陽乃「それじゃあ、お母さん帰ろっか?」

 

ママのん「そうですね、八幡くん、最後に言っておく事は有りますか?」

 

八幡「じゃあ、二言だけ」

 

八幡「二度と関わらないで下さい、お願いします、あと、小町、ゴミが居なくなって嬉しいだろ?じゃあな」

 

こうして俺は比企谷から雪ノ下になった

 

                              続けたい


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