体は子供、頭脳は大人   作:クマのPohさん

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敗北からの敗北

どうも、雪ノ下八幡です。現在、自分は地獄への直行便……所謂、母ちゃんが運転している車の中に居ます。なんかね、いきなり母ちゃんが「ドライブに行きましょう!」とか言い出して、ねぇちゃんが「誰の運転で行くの?私?それとも都築?」と言い出したところで、母ちゃんのまさかの一言「私の運転で行きますよ?」と言い出しやがったのです。因みに行き先は不明です…

 

八幡「あわわわわ、恐いよぉ。降ろしてぇ……」

 

ママのん「大丈夫ですよ。全然恐くなんか無いですから」ニコ

 

陽乃「お母さん!ちょっと!前見て!ほら、赤信号だよ!」

 

ママのん「あら、ほんとね……止まらないと」

 

八幡「恐い恐い!もう、帰ろうぜ……本当に死ぬ」

 

陽乃「お、お母さん?ドライブって言ってたけどさ?何処に行くつもりなの?」

 

ママのん「?」

 

八幡「え?行き先すら決めてないの?何故?」

 

陽乃「ちょっ!ファミレスか何かに1回止めて話し合おうよ!」

 

ママのん「なんで話し合わないといけないんですか?ドライブなんですから自由気ままに車を走らせるだけで良いじゃないですか」

 

八幡「じゃあ、運転手だけでも代えようぜ!な?ねぇちゃんの運転でドライブしようぜ!な!」

 

陽乃「そうだよ、お母さん!私が運転するから楽にしてて!お願い!」

 

ママのん「嫌です!私が運転するんです!私の仕事を取らないで!」

 

くっ!どうしたら母ちゃんの気が変わるんだ……

 

陽乃「ねぇ、八幡……どうにかしてよ……このままじゃ本当に私達、死んじゃうよぉ」ボソボソ

 

八幡「どうにかするって言ってもなぁ……ん?いや、なんとかなるかもしれないぞ」ボソボソ

 

陽乃「ほんとに!?」

 

ママのん「どうかしましたか?」

 

陽乃「いや、なんでもないよ?」

 

八幡「なぁ?母ちゃん?「嫌です!」まだ、何も言って無いんだけど「嫌です!絶対に!」……じゃあ、しょうがないか……運転代わってくれるんなら後部座席で一緒にお話ししてあげようと思ったのにな……」

 

ママのん「お話し……お話ししたい……けど運転もしたい……」

 

八幡「……俺も嫌われたもんだな「そこのサイゼに車を止めます!陽乃さん!運転代わってください!」……うっし!」

 

陽乃「よしきた!任せて!」

 

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

八幡「やっと運転代わってくれた……安心したらどっと疲れたぜ……母ちゃん、少し寝てもいい?」

 

ママのん「お話しは?さっきの話は嘘だったのですか?」グスン

 

八幡「いや、嘘じゃねぇよ?ほら、お話ししてる最中に寝ちゃったら相手に失礼じゃん?」

 

ママのん「……んー、じゃあ、お母さんの膝枕で寝て下さい。それだったら寝ても良いですよ?」

 

八幡「恥ずかしいから嫌だよ。普通に寝ちゃダメ?」カァァ

 

ママのん「か…可愛い……けどダメです。膝枕以外はダメです」

 

八幡「うぅ…分かりました。それで良いです」カァァ

 

ママのん「じゃあ、どうぞ。おやすみなさい」

 

八幡「……おやすみ」

 

ママのん「ふふっ……可愛い」

 

陽乃「私も八幡に膝枕してあげたいよぉ」シクシク

 

                           続けたい


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