今日は日曜日……はぁ、なんと言う甘美な響き……俺は日曜日と言う言葉を聞くだけでご飯を1杯食べられる。丼でじゃないよ?普通よりちょっと小さめの茶碗でだよ?……まぁ、そんなことは置いといて。どうも、雪ノ下八幡です。そう、今日は日曜日なのです!って事だから、今日は公園で遊ぶ日なのだよ!でも、出掛ける前にはちゃんと母ちゃんに言わなくちゃね、行ってきますって!
八幡「母ちゃん!」
ママのん「はい?どうかしましたか?」
八幡「公園に行ってきます!」
ママのん「はい!じゃあ、行きましょう!」
八幡「じゃあ、行ってき……ん?」
ママのん「ほら、八幡くん、行きますよ?」
八幡「……うい」(なぜ一緒に行くんだ!?)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
公園
ママのん「此処が八幡くんの行き付けの公園ですか」
八幡「ねぇねぇ?」
ママのん「ん?どうかしましたか?」
八幡「なんで一緒に来たん?」
ママのん「………」ボソボソ
八幡「はい?よく聞こえないんですけど?」
ママのん「……休日に一人で家に居るのは寂しかったので、八幡くんと遊びたかったのです」カァァ
八幡(母ちゃんが可愛すぎる件について」
ママのん「かっ、可愛いだなんて……えへへ、八幡くんに可愛いって言われた~」ニヘラ
八幡「ふむ、母ちゃんがまた壊れてしまったか、仕方ない一人で遊ぼう!」
さて、何をして遊ぶか……
「あっ!はーちゃんだー!ん?ほんとーにはーちゃんかな~?」
この声、この呼び方はあの子しか居ない
京華「はーちゃんですか?」
八幡「ん?はーちゃんって誰?」
京華「はーちゃんじゃなかった……」シュン
八幡「どうも、雪ノ下八幡です!通称はーちゃん、よろしくね 」
京華「やっぱり!はーちゃんだー!」パァァ
けーちゃんのしょんぼりした顔はアカン!1秒も心が持たない
京華「なんで、はーちゃんはちっちゃくなったの?」
八幡「悪い子は小さくなっちゃうんだよ?だから、けーちゃんもいい子にしてないと小さくなっちゃうぞ?」
京華「…………え」
八幡「ん?どうした?」
京華「あのね?そのね?」
八幡「どうしたの?言ってごらん、ちゃんと聞いてあげるから」
京華「あのね?きのうね、ピーマンのこしちゃったの……けーちゃんもちいさくなっちゃうのかな……」
八幡「大丈夫!小さくなるのは高校生からだから…ね?」
京華「……ほんとに?」
八幡「本当だよ……それでなんだけど、けーちゃんは1人でここまで来たのかな?それとも、さーちゃんと一緒に来たのかな?」
京華「さーちゃんと!」
八幡「そうか、さーちゃんと一緒に来たのか。それで?さーちゃんは何処に居るの?」
京華「あそこ!」
八幡「ん?」
けーちゃんが指を指した方向には、「えへへ」と蕩けている母ちゃん、それを看病しているさーちゃんが居た。
八幡「……けーちゃんゴメンね?はーちゃんはもう帰らないと」
京華「なんで?けーちゃんはもっとはーちゃんとあそびたいな……」シュン
八幡「ぐっ…で、でもね?ほら、あそこ見てごらん?さーちゃんが面倒を見ているおばちゃん居るでしょ?あの人ははーちゃんのお母さん何だけどね?病気かもしれないから帰らないとなんだよ。ゴメンね?」
京華「……わかった。またあそんでくれる?」
八幡「おう!はーちゃんに任せなさい!」
京華「やったー!じゃあ、バイバイ!はーちゃん」
八幡「おう、またな」
そう言い、俺は母ちゃんの所まで歩き
八幡「おう、さーちゃん。母ちゃんの看病サンキューな」
沙希「う、うん。」
八幡「ん?どうかしたか?」
沙希「あんたさ、その背格好で大人ぶるの止めな?可愛いだけだから」
八幡「………もう帰る。母ちゃん、帰ろ?」
何気無い一言は俺を苦しめた。そして明日はもっと辛い1日になるのだ。何故なら……明日からまた学校に行かなくてはならないからだ、人の話を全然聞かない奴等と一緒のクラスへ行かないといけないのだ。
ママのん「えへへ、八幡くんに可愛いって言われた」ニヘラ
続けたい