この素晴らしい世界に問題児がやって来るそうですよ? 作:暁紅
かなり久しぶりの投稿です。まぁかなりモチベーションが落ちていたのですが、何か感想が来ていてそれを見た瞬間書かねばと言う衝動に駆られました。
これは二ヶ月くらいかけて書いていたので、自分で何を書きたかったのか結構あやふやですが、よろしくお願いします
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「この問題児様方が!!」
どこからとも無く取り出したハリセンで、3人の少年少女を躊躇いなうさ耳付きの少女は叩く。
叩かれた3人は特に反省した様子もなく、そのままお茶会を続ける。
その場所は箱庭の∈⊂∋⊇∧⊆∨⊃と呼ばれる場所で、その場所の1番高い所で3人はお茶会をしていた。
「別に良いじゃない∋⊂⊆⊇。もう一回はここでやったのよ......なら一回も二回も変わらな」
「そもそもここはダメです!!」
「だめ?∋∨⊆⊂⊆∨」
「ダメです!それに、今何て言いました!!」
「⊇⊃∧⊇∋∋」
うさ耳のある少女の名前が飛び交っているのだろうが、名前の部分がイマイチ聞き取れない。いや、聞き取れないんじゃない、思い出せないだけだ。
『箱庭』あの時の男の一言でここがその『箱庭』なのだと思い出した。そうどこまでも広がるであろう広大な土地、それに神羅万象全ての生物が集う世界、そして、箱庭に連れてこられた理由のノーネーム。
だがそこまでしか思い出せない。
彼女らの名前素性その全てがわからない。
しかし彼女らは逆廻十六夜にとって、重要な人物にほかならない。断片的に情報を得て分かったのは、焔達のように守ろうとしていたからだ。
やはり1度死んだのが原因なのかもしれないと、思い始めていた時身体を強烈に揺らされ、頭がぐわんぐわんと揺れ始める。
「また!またそうやって無視するの?馬鹿なの?死ぬの?」
「ヤハハハ!それ気絶してるやつに言うことか?」
起きた事に安堵し、ゆんゆんは椅子にもたれ掛かるように座る。
久しぶりに目覚め伸びをすると、身体中に包帯が巻き付かれている。形はかなり歪で時初心者がやったのがまるだしだ。
正直邪魔なので包帯を解くとその下にあるべきはずの、傷が一切なかった。
「どういことだこれ?」
「一応回復魔法かけたんだけど...念のために包帯を巻いたの」
「へぇ...」
目の前の少女が回復魔法なんて高等な物を使えたことに驚きつつ、辺りを見渡す。
今イザイヤが上半身だけ起こしているのが木で作られているベッドで、周りの壁も木で出来ている。
どこかのプレハブ小屋なのだろうと思ったが、近くにあった案内表と書かれた紙に『1時間5000エリス』と書かれている。
完全にゆんゆんはここが休憩所かなんかだと思っているのだろうが、十六夜はここが何処なのかすぐに理解した。
ラブホだなこれ。
「なぁお前ここが何処だか理解してんのか?」
「へ?ここ?もちろんよ。休憩所でしょ。ちゃんと友達から聞いたもん。何か男と入るならここがいいとか言ってたけど...」
こりゃ典型的に詐欺に引っかかる奴だと一瞬で理解した。
正直長いする必要も無いので、窓からダイナミックジャンプをする。
「な!何してんの!」
「いや戻るだけだが?何か俺抜きで面白そうな事をしてそうだからな」
その時の笑みは完全に魔王が勇者を前にしている時よりも酷い物だろう。
そしてこの
その帰宅の影響で周りの生態系がかなり崩れる事になる。
十六夜がアクセルの街に着いたのは少し日もくれ始める時。まずついて目にしたのは大きな檻に入っているアクアだった。
そして、その周りに申し訳無そうな顔で同行しているドM騎士と中二ロリ。檻の中にいるアクアを怒鳴りつけるクズマ。
周りの住人は明らかに目をそらしている。家族ずれに関しては親が子供の目を塞いで、ばっちいから見ちゃダメと言うしまつ。
「おいおい随分と面白い事を俺抜きでやってんな」
「十六夜!!良かった戻ってきたのか!はぁ...良かった」
「それでこれはどうしてこうなった?」
「あぁそれ」
「それはですね!」
カズマが語ろうとした時、突然めぐみんが割って入り説明を始める。
めぐみんの下手な説明をどうにか繋ぎ合わせ、十六夜は何をしていたのか理解する。
簡単に言うとこうだ。
湖をアクアの浄化の力を使い金を稼ごうとして、カズマの作戦で檻に入れたはいいがその中で怖い目に合い、外に出たく無くなったと。
うわーちょー行きたかった。
その場面を見たかったなと少し後悔をする。
すると、突然檻に誰か鎧を着た人物が飛び乗り、強引に檻を破壊する。
「女神様!女神様じゃないですか!」
「貴様私たちの仲間に触れるな」
ダクネスがその男の首根っこらしき部分を掴みあげ、そのまま地面に放り投げる。
それを読んでいた十六夜は男の前に入り込むと、カズマに向け思いっきり蹴り返す。
「がハッ」
「行けやおらァァ!!」
「ちょっ」
カズマと男はくっつくように回転し続け、そして止まった時は唇と唇がくっついていた。
カズマが目を開ける。
「うぎゃぁぁぁ!!」
鎧の男を跳ね除ける。
だが時既に遅し辺りの一体の人間は男同志のキスを目撃していた。
「カズマ...さすがに女にモテないからと言って...男はな...」
「その...頑張ってください」
「さすがにそれはないわー。ひくわー」
「なるほどなホモマってか?」
「違うんだよぉぉぉぉ!!!」
カズマの叫び声は街中に響き渡るが、残念ながらホモの噂は消える事がなく広がる事になった。+ソードマスターミツルギと出来ているとも広がっていた。
主にこの噂を流しているのは十六夜だったが......