真剣でサスケ(偽)に恋しなさい。   作:体は大人!!心は中二!!

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連続投稿の為、2話から見る事をお勧めいたします。
流石に引っ張り過ぎたので、3話でまとめました。


3話

☆☆☆

 

 

 

木遁による分身変化のマダラはオリジナルと情報を共有しながら何年も裏で法律で裁けない悪党を裁いてきた。

彼のターゲットはいじめっ子から不良へ不良からチンピラへチンピラから政治家や警察などの重要人物まで伸びていた。

そして、分身マダラはとある巨悪を知った事で思った。

この日本は、根本的に変わる必要がある。

機密漏洩や不倫をするエリート警察官や5000万のバックを欲しがる知事なんて日本の闇の氷山の一角に過ぎない。

 

ならば俺が変えてやる。

 

マダラは消える際にオリジナルにバレないよう、己の意識を自殺に失敗した男に心転身の術で乗り移った。

勿論、そんなに都合よく自殺未遂の男が見つかるわけがない。

 

マダラの協力者が病院から手配したのだ。

 

「彼は酸欠で脳死したと判断されていたのですが……どうやら仮死状態だったみたいですね。

精神の方はどうですか?」

 

「いや、この男の精神は存在しない。

どうやら脳死はしていたようだが……不思議なものだ」

 

「…恐らく、貴方が脳に侵入した事で脳が活性化して復活したのではないでしょうか?

脳死から生き返る方もいるらしいですら、本当はどうなのか分かりませんけどね?

それよりもお風呂に入ってきたらどうですか?

その人は一週間以上も体を磨かれず、実験の為にと放置状態でしたからね」

 

「……もう一度、聞く。この男に家族は本当に居ないんだろうな?」

 

「ええ、いませんよ。彼は昔全てを失い、闇社会に堕ちた人間です。

資料によると、殺人に強姦と様々な凶悪犯罪を犯しています。

そんな状態になったのも組織で作られた薬の実験体となった末路。

使い道がないからウチが購入し、臓器販売と臓器移植の為に此処で保管されていただけですから」

 

「ならいい。俺が風呂から出る前にアレを用意しておけ。

すぐに移植する」

 

「ええ、ちゃんと用意しておきますよ。

うちはの最強瞳術…写輪眼を」

 

分身から本物になったマダラは風呂上りに培養液の入った試験管に保管されている写輪眼を片目に移植し、計画をじっくりと進めていく為に動き出したのだった。

 

例え、この身が闇に堕ちようとも自分の道を突き進んでやる。

オリジナル。もし、この俺に敵対するなら容赦はしないぞ。

 

いや…奴も俺だ。

この肉体と写輪眼を慣らした後、仲間にするのもいいかもしれないな……。

 

本当のうちはマダラとなった男の移植した血のように紅い瞳は闇の中で怪しく光っていた。

 

「使えんな。うちはの細胞を摂取してもこの程度とは……」

 

死ぬ覚悟で劇薬を使えば、十分は力を発揮できるだろう。

まあ、それでもオリジナルには届かない。

とある施設の地下で体を慣らしていたマダラは自分の力の弱さを実感していた。

 

「では、新たな肉体を手に入れる為にエリア51に赴きましょう」

 

そこに現れた協力者。

彼は人のよさそうな笑顔でマダラに提案をする。

 

「エリア51……確か、コイツの研究の大本だったな。

まだ、他にも研究していたのか?」

 

「ええ。うちはのクローンですよ。

まさか、写輪眼だけだと?九鬼では極秘に過去の偉人を現代に蘇らせている時代ですよ。

マダラさんに適切な肉体もあります。

資料をみますか?」

 

「アメリカの上層部とのパイプもあるのか?」

 

「ええ。お金と女と色々接待して薬を盛れば、ペラペラと喋ってくれます。

昔からある手段ですが…いやはや、基本が最も効果的である証明ですね」

 

協力者から資料を受け取ったマダラは資料を読み、自分が欲する条件に適した肉体を探し始めた。

 

「おや?若い個体をじっくり見ていますが…心境の変化ですか?

以前なら、大人を選んでいましたよね?」

 

「心境の変化……というよりも、単純に戦闘能力の高い個体が望ましいからな。

態々寿命が少ないクローンで死にかけの大人を選ぶ必要はないだろう」

 

「…そうですか。では、私は飛行機の準備をしてきますのでこれにて失礼します」

 

資料を読みふけるマダラを置いて、地下室から出ていく協力者。

彼は地上に向かうエレベーターの中でほくそ笑む。

 

「やれやれ、ようやく暗示が効いてきましたか……。

コレの視力も無くなって来た上にストックも無くなって来たし……丁度いい機会です。

ストックを貰いに行く度に、金とうちはサスケの細胞をよこせとうるさいアメリカのバカ共と手を切りましょう。

ついでに彼らの研究データとストックもマダラに回収させれば……」

 

口を三日月のようにしながら細目を見開いた協力者の瞳は通常の写輪眼とは違う、模様の入った写輪眼が浮かんでいた。

 

「本物が何者かは知りませんが……せいぜい私の野望の為に働いてください」

 

この一週間後、うちはマダラを名乗る男と複数の人間がエリア51の研究所を襲撃し、研究成果を根こそぎ奪われた事でホワイトハウスを震撼させる事となる。

 

 

 

エリア51にて新たな肉体を手に入れたうちはマダラ。

 

彼は川神へと戻って来た。

 

「さあ、計画の時が来た!!」

 

正義の味方であるマダラを変えた闇。

 

昼の世界と夜の世界。

 

その間を取り仕切る夕暮れの闇の組織

 

「この写輪眼はすべて、第二次世界大戦で活躍した当時のうちは最強の弟であるうちはオビトの物です」

 

「我々の計画は写輪眼により、ネットワークやテレビを通じて人類を一つの幻術に落とす『月の目計画』を行います。あなたも協力してください」

 

野望に洗脳される正義。

 

師匠と弟子が戦う忍術バトルアクション

 

「師匠!あんたは言ったな!!?周りに悪と言われようとも自分の正義を貫く為にこの力を使えと!!

今がその時だ!!三門解!!」

 

「竜兵!!」

 

「中々の闘気…だが足らん。」

 

敗れるかつての弟子。

 

「おい、うちはの旦那よぉ。テメェは何をしているんだ?」

 

「釈迦堂か…。なに、こいつらが協力を拒んだのでな。再教育をしていた所だ。」

 

「……ああ、クソ!どうしちまったんだろうなぁ俺」

 

「ん?」

 

「傷ついたコイツ等を見ていたら、すっげぇ腹立ってきたぜ」

 

「ほう?家族愛と言う奴か?」

 

「ああ、そうだな。なんかそれ、しっくりくらぁ。

俺の家族に手を出すんじゃねぇぞぉおおおお!!」

 

衝突する師と師。

 

それに駆け付けるオリジナル。

 

「お前は一体……」

 

「ほう…もう来たのか……。計画が前倒しになるが、構わんだろう。

お前の瞳は頂いて行くぞ!!」

 

ぶつかり合う写輪眼と写輪眼。

 

彼らの衝突で大地は抉れ、町が半壊した。

 

「俺の理想の邪魔をするんじゃない!!貴様はここで消えろ!!何もできずに燃え尽きろ!!」

 

「世界よりも身近な人が大切で、何がいけないんだ!!」

 

「マダラーーー!!」

 

「サスケーーーー!!」

 

ぶつかり合う理想と信念。

 

変人集まる川神で、始まる頂上決戦。

 

世界か大切な人か…君は誰を救う?

 

『ロードオブMADARA―勝つのは俺だ―』

 

刮目して見ろ!!

 

 

 

 

 

「と、こんな感じでいいか?」

 

「いや…。ツッコミ所があり過ぎて……なんとも言えない」

 

立派な女子高生となった板垣天使はゲーム研究部の友人たちと新入部員獲得の為にゲームを作る事になったのだ。

しかし、ゲームのプログラムが苦手な天使はゲームとPVのシナリオを任されたらしい

そこで暁に依頼をし、一方的であるが知り合いである俺が、寝る前にコツコツと参考程度に仕上げたのだ。

 

「依頼した私が言うのもなんだけど、師匠が主人公のゲームって売れるのか?仮面だし変質者みたいな恰好だし……。

まあ、キャラを差し替えれば使えるか?色々言いたいことがあるけど、これでいい」

 

「じゃあ、報酬を貰おう」

 

「ああ。すみませーん豚丼一つ」

 

「おう!!」

 

原稿を鞄にしまった天使は安心した表情で席に置かれた水を飲む。

 

「ぷはー!これで安心したぜー。ウチ、全然文才がないから困ってたんだよ」

 

「それならよかった…ただ、今後は一人でやることをお勧めする」

 

「いやぁ。ウチはゲームで遊ぶのが専門だからさ、作るのは難しいんだよ。

辰姉達は全然頼りないし、それぞれが修行や勉強で忙しいからな……」

 

溜息をつく天使。

その姿からは昔の様な危険な雰囲気はなくなっており、順風満帆な生活を送っているようだ。

そして……。

 

「ほい!豚丼一丁!!うちはの兄ちゃん悪いな。バカ弟子の宿題を手伝わせちまって……。

とろろは俺のサービスだ」

 

「…ありがとうございます」

 

一番驚いているはこの男、釈迦堂の変化である。

キャラ設定の参考にすると天使の話を聞いた時は本当に驚いた。

 

板垣家に寄生していた彼だったが、出される飯が野菜中心であり、長女に抗議するも金を払えと言われて撃沈。

マダラの活躍で不良も減り、カツアゲが出来なくなった所で梅屋の職員募集の張り紙を発見。

 

天啓を受けた彼は即日で面接し、梅屋に対する熱い思いによって見事に面接に合格。

仕事初日の賄が最高だった為に金目的というか、賄目的で毎日出勤しているようだ。

 

まともな社会人になったようで感心だ。

 

こうして、依頼を完遂した俺は豚丼を平らげ自宅へと帰っていった。

 

 

☆☆☆

 

 

さて、本日はいよいよ転入生が来る日だ。

俺は女に賭けたが一体どんな転入生がくるのだろうか?

 

ワクワクしながらいつもの様に暁と風間ファミリーと変態橋を渡る俺達。

 

「うちはサスケ。今日転入生がやってくるが…本当に女子でいいんだな?

 

「ああ、俺は女子で構わない」

 

「……つまりお前は女子が大好きなムッツリスケベなんだな?」

 

「ああ、俺は女性が大好きなムッツリスケベなので女子一択だな」

 

そんな中、俺と直江は橋を渡る前から転入生を男子に変えさせようと心理的作戦に出る。

しかし、そんなものは効かない。

仮に直江が女子でおっぱいを揉ませてくれたのなら速攻で変えてやるがな。

 

「もうやめろよ大和。お前の負けだ」

 

「ちくしょぉおおおお!!」

 

「いいじゃねぇか大和。俺達には例の作戦があるだろ?」

 

往生際の悪い直江を諭す風間と島津。

ようやく観念したのか、悔しいと力の限り声に出す直江。

そこまで悔しいのか?

 

自称ライバルは大変だ。

 

「失礼。うちはサスケ君かね?」

 

「はい、そうですが……」

 

横から声を掛けられたので、声の主に視線を移すと軍服のおじさんが立っていた。

何かヤバい物を本能的に感じ取った俺は、久々の敬語で応対する。

 

「敬語のサスケは珍しい」

 

「久しぶりに見たよ」

 

「付き合いが長いが本当に珍しいな」

 

京と小雪と百代の三人が何か言っているがそれどころではない。

目の前の人物は危険な香りというか、面倒な雰囲気と言う物をバリバリ感じる。

ここは、適当に応対して去っていくのが吉である。

 

その証拠に保身に長けた直江が風間グループを自然な形で退避させた。

この人は色々な意味で危険なのだ。

 

「ふむ……フガクの息子にしては少し細い印象を受ける。

強さはどうかな?」

 

「な!?」

 

いきなり振るわれた拳を回避する俺。

中々に鋭い突きだ。

常人なら脳を揺さぶられて終わるだろう。

 

「ほう、避けたか。噂通りの実力…か?少し、君の評価を修正しよう」

 

「アンタ、父上の知り合いか?いきなり殴りかかってくるなんて父が何か失礼でも?」

 

「いや。国境警備隊隊長である君の父親とはそれなりの中だ。

一度任務に接触して殺し合った事はあるがね?」

 

中々に物騒な関係のようだ。

 

「……業腹だが、一時的に君の事は認めよう。

もし、君が私の大切な者に傷を付けたら、軍が君を抹殺しに行くので覚悟しておくように」

 

そう言い残して、おっさんは去って行った。

一体何者だったんだ?

 

呆けながらも学校に辿りついた俺達は、HRを……

 

「クリスティアーネ・フリードリヒ!!

ドイツ・リューベックより推参!!この寺子屋で今より世話になる!!」

 

ヒヒィーン!!

 

 

始める事が出来なかった。

 

 

 




何時からマダラがシリアスになると錯覚していた?

プロローグ後半から出ていたシリアス展開のマダラはゲームシナリオであり闇の組織も洗脳されたマダラはおりません。
長い夢ならぬ小説オチですね。
焼きたてジャパンを参考にしてみました。
一応、シリアス(笑)も考えているので、それはそれでお楽しみください。

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