ファンタシースターStrikerS NOVA   作:ライダーファイト(ただいま療養中)

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出会いで異常事態

「「「………………………………」」」

 

「………………………………………………ハァ」

 

 

森を探索してかれこれ1時間が経過する。ルティナ、セイル、イズナは無言で森を歩き、俺も森を歩きながら小さな溜め息を吐いてしまう。

だけどそれも仕方ない、森を探索始めての時は全員で楽しく話し合いながら森の中を歩いていたのだが、一向に探知機になにも反応がないため、俺達は少し疲れてきていた。

 

そんな中、俺の隣にいるルティナが第一声を放った。

 

「ねえ相棒(バディ)~、ちょっと休憩しない…………ここまで休憩無しで歩き続けたから私疲れちゃったよ」

 

「そうだね、じゃあ先に2人は少し奥にある木で休んでて、俺はセイルが降りてから休憩に入るから」

 

「分かりました。それじゃあデュアルさん私達は先に行ってますね」

 

相棒(バディ)も早く来てね」

 

そう言うと、ルティナは手を振りイズナは頭を下げて奥の森へと休憩に行った。俺は顔を上に向け、そこには木に登ってオラクル支給の高性能の双眼鏡で、この森の周辺を見回しているセイルに声を掛ける。

 

「セイル!どう?何か見えた!!」

 

セイルは双眼鏡から目を離し、下にいる俺に顔を向け大きな声で返答する。

 

「ダメだデュアル!これだけ広い森なら研究施設かなんかがあると思ったんだが、研究施設どころか人が居るようなものが見当たらねえ!!」

 

「そっか…………じゃあ降りてきて、一旦休憩にしよう!」

 

「分かった。今降りるから待ってろ!」

 

俺は残念な声を出しながらも、次はしっかりとした声を出して、木に登っているセイルに休憩することを伝える。

 

セイルが木から降りるのを待って、俺は思う。

 

 

(それにしても、オラクル支給の双眼鏡でも見れないなんて、これはかなりヤバイな……………………)

 

オラクル支給の双眼鏡は本当に高性能である。遠近どんな距離でも鮮明に見えれば、数多くの障害物があれば、視覚変更で体温の感知や異音を捉えてくれる高性能さであるが、ここまでなにも捉えられないとなると最悪な状況と言っていいだろう。

 

俺が顎に手を当て考えていると、木に登っていたセイルが勢い良く降りてきた。

 

「よっと、降りたぜデュアル…………ってなに深刻そうな顔して悩んでんだよ」

 

「あ、いや、なんでもない…………じゃあ休憩に行こっか」

 

俺は深刻そうな顔をから、少し苦笑しながらも背を向けルティナ達が休憩している所まで歩き出そうとすると、セイルが俺に言葉を言い放つ。

 

「デュアル。お前が考えていることは分かるぜ…………大方俺達の安全確保だろ?」

 

「!………………………………そうだよ」

 

セイルの言葉に俺は驚いてしまうも、少し間を作り平常心のままセイルに顔を向け頷く、するとセイルは両手を肩まで上げ首を左に傾けた。まるでその仕草はやれやれと呆れているようだった。

 

俺はセイルのその仕草に疑問になるも、セイルは呆れている仕草を止めて、俺に向かって大きな声で言った。

 

「デュアル!確かに俺達の状況は最悪の一歩手前まで来てる…………だけどそんなに気負うなよ。お前の周りには俺達がいるんだ。惑星マキアでも最初の危機は俺達4人でなんとかしたんだ。この未知の場所でも俺達4人力を合わせればなんとかなるはずだ!それによ、悪い方向ばかりに考えてちゃ録に進めなくなる。こういうときこそ良い方向に考えんのが良いだろ」

 

 

セイルのそんな無茶苦茶な言葉に、俺は少し安心してしまい微笑みを称えて言い返す。

 

「…………ハハッ、そうだな!悪い方向ばかりに考えてちゃダメだな!こういうときこそ、ポジティブシンキングで良い方向に考えないとな!!」

 

そう言い返しながら、俺は顎の前で手を持っていき握り拳を作る。

 

 

「そろそろ行こうぜ。ルティナ達が待ってるからよ」

 

俺の行動にセイルは笑い、俺の元までやって来て俺の肩に手を置き言った。俺は頷いて、セイルと共にルティナ達が休憩している場所まで歩く。

 

 

 

「あっ、相棒(バディ)!セイル!遅いよなにやってたの!?」

 

「御二人が戻ってくるのを待ってたんですよ」

 

その場所に着けばルティナとイズナが、真面目に俺達のことを待っていてくれていた。2人の優しさに俺とセイルは同時に顔を見合わせ笑いその場に座ることにした。

 

休憩を始めれば、俺達は最初にアイテムパックから非常用の飲料水を取り出して飲み始める。少ない量でほとんど一気に飲み終えられるが、それでも充分に俺達の喉を潤してくれることは可能な、オラクルが作った便利な飲料水である。

 

「ふぅ、歩き続けたからお水が美味しいよ」

 

「そうだね。それにたったこれだけの量で長時間飲まなくても大丈夫なんだから、すごいもんだよ」

 

「もしも食料がなくなっても、こいつはまだあるから2本ぐらい飲めば、なんとかなるだろうな」

 

「そうですけど、せめて湖ぐらいは見つけたいですね。水の確保は大事ですから」

 

「だけど、食料がなくなったら水に頼りきるのも危険だし、あぁ~、こんなときにヒュペリオンがいてくれたら大助かりなんだけどな」

 

「確かにヒュペリオンさんがいてくれたら食料問題も片付きますからね。いえ、それどころか!…………また私の想像を遥かに越えたスイーツを作ってくれるはずです!!!」

 

俺がヒュペリオンという名前を出すと、イズナは目を輝かせな強い興奮をしながら、思いっきり宣言した。

イズナのそんな一面を見ながら、俺達は同時に苦笑いを浮かべるだけである。

 

(((ホント、イズナってスイーツのことになると饒舌になるね(よね)(な))))

 

俺が口にしたヒュペリオンという人は、かつて俺達が所属していたアークス特殊惑星探査隊オルターの一員であり、デルタヴァリアントの食糧班の料理人チーフ件戦闘員でもあるキャストの男性である。

 

クラスはレンジャーであり食にロマンを語るほどの人物である。

 

だが料理人だからと言って戦闘力を侮ってはいけない、あの人の戦闘力は俺達が舌を巻いてしまうほどの腕を持っていれば、あれほどの戦闘力を持っていればデルタヴァリアントの5本の指に入るはずだ。しかし別としてヒュペリオンの過去の経歴については全くの謎である。

 

惑星マキアにいたとき1度ルティナと共に興味本意で聞いてみたところ、ヒュペリオンの口から、かつては凄腕のスナイパーだったとかホワイトなんとかっていう異名で呼ばれてたとか色々あったが、本人は冗談だと流したが今でもかなりヤバイ激戦に行って帰って来ているらしく、案外あの話しは本当なのかもしれない。

 

話が脱線したが、そんなことを思いながらも俺達は少し小腹が空いたため、非常食のクラッカーを手に持っている。

 

 

「じゃあみんな、これを食べ終えたらまた探索再開するよ」

 

「うん良いよ!休憩もしたから大分疲れもなくなったし、これを食べたらもう一度探索しよう!」

 

「俺様はまだまだ行けるが、腹が減ってちゃなんとやらだ。しっかりと食って周りを見ないとなにかを見逃すかもしれないからな!」

 

「はいっ!皆さんもっと頑張りましょう!!」

 

俺の言葉に3人は頼りになる返事をしてくれたため、俺達は非常食のクラッカーを食べながら水を飲む。さすがにクラッカーだけ食べてたら口内が乾燥しまくるからね。

 

俺達が休憩しながらクラッカー食べているそんな中、俺の向かい側にいたイズナが耳をピクッと動かして勢い良く後ろを振り向いた。その行動を目にした俺は気になり、イズナに声を掛ける。

 

「どうかしたのかイズナ?いきなり後ろを振り向いて?」

 

「…………はい、後ろからなにか動いてるような音が聞こえたんです」

 

声を掛ければ、イズナは後ろを振り向いたまま気になることを口にした。

 

 

「動いてるような音?俺様には聞こえなかったぞ。ルティナ、なにか聞こえたか…………?」

 

「ううん、私もなにも聞こえなかったけど…………相棒(バディ)どうしよう?」

 

「…………ここはイズナの言葉を信じて行ってみよう!きっとなにかあるはずだ!」

 

 

俺はイズナに顔を向けて聞く。

 

 

「イズナ、その音が聞こえたのはどっちだ!?」

 

「私の後ろをまっすぐ行けば、音が聞こえたところに行けます!」

 

「よしみんな、急いで行こう!」

 

俺は水を飲みきりクラッカーを口に加え、探知機を手に持って立ち上がり走り出す。

 

「あっ!?待ってよ相棒(バディ)!!」

 

「みなさん!早く行きましょう!」

 

「あ!?おい待てっ!俺を置いてくな!」

 

俺が走り出すと、ルティナ、イズナ、セイルの順で3人も慌てながら俺を追い掛けてくる。

 

何故俺がイズナの言葉を信じたのは理由がある。ニューマンは元々フォトンの扱いに慣れていて適応も早いため、俺達ヒューマンよりニューマンの感覚は鋭いのである。

 

そして極稀に、他のニューマンよりも感覚が鋭いニューマンが現れることがある。イズナはその中の1人と言っても良いはずだ。現に惑星マキアでチームを組んで任務に行ったとき一番最初に敵の気配に気づいたのはイズナである。

それほど感覚の鋭さを持つイズナの言葉を信じないのは、愚かすぎると言っても良い。

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ…………これは!?」

 

イズナの言葉を信じた結果、あれだけの木々を抜け出し目にしたものは、惑星リリーパの採掘基地にある荷物を運ぶために乗り物を移動させるレールがあった。

 

俺がレールを見ていると、後ろからルティナ、イズナ、セイルがやって来る。

 

「はぁ、はぁ、相棒(バディ)…………いくら手掛かりが見つかったからって、そんなに焦らなくても良いでしょ~?」

 

「……………………イズナ、このレールどう思う?」

 

ルティナの言葉を無視してしまうのは酷すぎるが、いち早くイズナにレールの状態を見てもらうことにした。

 

「………………………………」

 

数分イズナはレールの状態を見れば、答えを出してくれた。

 

 

「デュアルさん、このレールはまだ使われています。レールはちゃんと整備されていますし、丁度良いところでなにか通る音が聞こえてきます!方向は左側です」

 

「ホントかよっ!それだったらこの事態もなんとかなるだろ!?」

 

イズナの台詞にセイルは喜ぶ声を出し、俺はオラクル支給の高性能の双眼鏡を取り出し、左から来る乗り物の確認をする。

 

 

(うまくその乗り物に飛び乗りさえすれば、町に出て救助されればいいけど…………この世界の人達が俺達を快く受け入れてくれることを祈ろう)

 

俺はそんなことを祈りながら、双眼鏡でやって来るものを見てみると、双眼鏡の視界に目にしたものに俺は声を上げるほど驚いた。

 

「!?…………な、なんだよあれ!!?」

 

俺が声を上げたことに、ルティナ、セイル、イズナは驚きながら聞いてきた。

 

 

「ど、どうしたんですか!?デュアルさん!?」

 

「何が見えたんだ!まさかまた問題が起きたのか!?」

 

「ちょ、ちょっと見せてくれる相棒(バディ)!!」

 

「ああ…………みんな、見てみなよ」

 

俺は持っていた双眼鏡をルティナに渡して見させる。ルティナは双眼鏡を受け取り、セイルとイズナは自ら所持していた双眼鏡を手に左方向を見る。

 

「な、なんですかあれっ!?」

 

「おいおい、どういうことだ?人がいるぞ!」

 

相棒(バディ)…………あれ惑星リリーパにいる機甲種に似てるんだけど」

 

「ああ、リリーパにいる機甲種に似てるけど別のものだよ」

 

俺達が目にしたのは、レールから来る乗り物に4人の少年と少女達が惑星リリーパにいる機甲種に似たのと激戦を繰り広げていた。だが、機甲種に似た機械のロボットは100体を越える数であるため彼女達の攻撃では上手く減らされておらず、逆に囲まれてしまい絶体絶命の状況であった。

そして乗り物も、かなりのスピードを出していた。

 

「バ、相棒(バディ)!どうしよう!?」

 

「どうするって言ったって、セイル達の意見も」

 

 

「デュアル!」

「デュアルさん!」

 

ルティナの声に俺は少し慌てながら、セイル達の方に目を向けると、セイルとイズナは俺の名を呼んで強い瞳をで見る。ルティナの方にも目を向ければセイル達と同じ強い決意に満ち溢れていた瞳をしていた。

 

3人の瞳を見た俺は、目を瞑って思う。

 

(ルティナ達は既に決意に満ちた目をしてる。きっと危険も承知だ…………なら俺はみんなのこの瞳にちゃんとした答えを出さないといけない!!!)

 

俺は目を開けて大きな声で宣言する。

 

 

「これから俺達はあの乗り物で機甲種と戦っている少年1人と3人の少女達を助ける!!敵は初めての敵だ!例え俺達の力が通用せずとも全力で助けよう!!」

 

「うん!」

「おう!」

「はい!」

 

「よしっ、あの乗り物はものすごいスピードだ。来る直前に飛んで移ろう!」

 

「「「了解!」」」

 

この掛け声と共に、俺達は乗り物に飛び移る準備に入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絶体絶命の状態の中、少女達と少年1人に1匹の小竜に妖精のような小人がいた。

 

 

彼女達は機動六課所属のフォワード陣である。

 

彼女達の任務は、今回発見されたレリックという危険物の保護とレリックを搬送しているリニアレールを暴走させているガジェット・ドローンと呼ばれる機械兵器の殲滅である。

 

リニアレール突入当初は、順調にガジェットを倒していたが、上空からさらに追加としてガジェットが何体も降ってきた。初任務で力を出しまくってしまった彼女達は、さらに来たガジェットを倒していたが、次第に数に押されてしまい、最終的には真ん中の車両で挟み撃ちになってしまった。

 

その為彼女達は焦り始める。

 

 

「あうう~、まさかこんなにガジェットが来るなんて想定外です」

 

「クキュルルルル~」

 

「フリード、大丈夫だよだからそんな声出さないで」

 

「…………大丈夫!何があってもキャロは僕が守るから!」

 

「…………エリオくん」

 

「ど、どうしょうティア。このままじゃあたしたち…………?」

 

「情けない声出してるんじゃないわよスバル!ちょっと待ってなさい今突破方法を考えてるから!」

 

(って言ったけど、さすがにこの数は尋常じゃないわね。今のあたし達の魔法力じゃ突破口なんて開けやしない、もしかしてあたし達ここで終わり!?)

 

青い髪の少女にティアと呼ばれたオレンジ髪の少女は強気で言うも、心の中では焦っていた。さらには自分達が最悪な結末に陥るかもしれないという最悪な考えまで出た。

 

彼女達が動けないのを狙ってガジェット群は、彼女達に襲い掛かる。

 

「「「「「えっ!?」」」」」

 

「クキュ!?」

 

焦っているせいでどうにも出来ないと感じた彼女達は、死を悟り覚悟した。

 

その時である!

 

「はっ!」

 

「やっ!」

 

「おらぁっ!」

 

「はいっ!」

 

何者かの声が聞こえれば、ガジェットは大群の元まで戻っていた。

 

 

「な、なに!?」

「誰なのっ!?」

 

青い髪の少女スバルとオレンジ髪の少女ティアが同時に言う。

 

 

 

「よしっ、やるぞ!!」

 

「うんっ!名コンビってやつをお見せしますか!」

 

「おっしゃあ!」

 

「やりましょう!」

 

前を見れば、2人の少年と2人の少女が彼女達の前に立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

機動六課

 

 

そこで指示を送るような場で大画面を見ながら、そこにいる人達も焦っていた。

 

 

 

機動六課とは…………

 

正式名称「古代遺物管理部 機動六課」。

 

八神はやてという女性が新設した部隊で、ロストロギア関連の危険な任務を扱う古代遺物管理部の機動課件実動部隊。第六の部隊。

レリックの回収を専任としている。後見人にリンディ・ハラオウン、クロノ・ハラオウン、カリム・グラシアを据えており、本局と聖王教会からの支援を得ている。

 

部隊は前線と後方支援・指揮の二種に大別され、前線は高町なのはが指揮する「スターズ分隊」、フェイト・T・ハラオウンが指揮する「ライトニング分隊」の二部隊、後方支援と指揮は部隊長の八神はやてが指揮する『ロングアーチ』で構成される。またこれら以外にも『バックヤード』という分隊が存在し、三分隊に所属していない機動六課の人員はそこに所属しているもよう。

 

機動六課はその名の通りロストロギア関連の事件を扱っているが、本来の設立意図は別にあると言われる。

 

 

 

「八神部隊長!このままではフォワード達が全滅してしまいます!?」

 

「分かっとる。シャリー、なのは隊長とフェイト隊長は?」

 

「ダメです!お二人とも航空型のガジェットの増援で救援に向かえません!」

 

「…………グリフィス君、私と副隊長が出撃するから後のこと頼めるか?」

 

「…………了解しました!」

 

現状を聞いて、茶髪のショートヘアーの女性・八神はやては薄紫色の髪をしたグリフィスと呼ばれた青年に、後の指示を任せ出撃しようと決めたとき、オペレーター席のようなところ真ん中の席に座っているシャリーと呼ばれた女性が叫ぶ。

 

「八神部隊長!フォワードに近付く4つの反応があります!」

 

「なんやて!?まさか新手のガジェット!?」

 

「違います!この反応は生体反応です!!」

 

「生体反応…………モニター移して!」

 

はやての言葉にオペレーター席の右側にいる女性が機器を操作し、モニターに移した。

移された映像に全員が驚いた。

 

「な、なんなんやあの子らは?」

 

はやて達が見たものは、今まで見たこともないバリアジャケットを着た少年少女達であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乗り物がものすごいスピードで来ているため、俺達は来る直前に飛ぶことを決めたため、全力で飛び上がる。

 

 

「今だ!飛ぶぞ!」

 

「ほっ!」

 

「よっと!」

 

「えいっ!」

 

俺の言葉を合図に、ルティナ、セイル、イズナも飛び上がり、何とか凄まじいスピードで走っている乗り物に飛び乗ることが出来た。

 

「よしっ!みんな行こう!」

 

乗り物に飛び移るが、俺達はすぐに行動を起こす。まずはあの機甲種に似ている奴に教われている人達を助けなければならない。

 

3人は頷けば俺達はすぐに動き出す。

 

 

相棒(バディ)!あの機甲種みたいなのに襲われてた人達がいたのってどこだったっけ?」

 

「双眼鏡で見たけど、多分真ん中辺りだ!」

 

「…………分かった!」

 

俺とルティナが走りながら話し合っていると、イズナが指を差して声を出した。

 

「皆さん見えました!あそこです!」

 

 

イズナの言葉で見てみれば、そこには機甲種モドキの大群に襲われている少女3人と少年1人に、ファンタジー小説に出てくるような小さな妖精と小さな竜がいた。

 

しかし、俺達はそんなことを言うことはなく、全速力で走り彼女達に襲い掛かっている機甲種モドキに俺達は打撃攻撃を与える。その攻撃により機甲種モドキは大群のところまで飛んだが、2体の機甲種モドキにそれほどのダメージが入っていなかった。

 

打撃攻撃を与えた俺達は、彼女達の前に着地した。

 

「やっぱり頑丈だな」

 

「防御力は機甲種のジグノカノン程度だね」

 

「だが、武器を使った方が早いかもな」

 

「皆さん!この敵は未確認です。気を付けて行きましょう!」

 

俺達が敵に対して話し合っていると、俺達の後ろにいる彼女達が声を掛ける。

 

 

「ちょ、ちょっとあなた達、誰なの!?」

 

「危ないですよ!下がってください!?」

 

銃を持ったオレンジ髪の少女が叫び、1匹の小さな妖精が注意する。

そんなに俺は言い返す。

 

「悪いけど、誰が見ても危ないのはあなた達ですよ」

 

俺がそう言い返せば、2人は黙ることしかなかった。

 

 

 

「安心しろって、ここは俺様達に任せとけって!!」

 

「あなた達を絶対に助けます!」

 

「さぁ~あ、行くよ!」

 

ルティナ、セイル、イズナはそれぞれの武器を出して、俺も武器装備一覧から、明紅(モーニングレッド)を出現させる。

 

「なっ!?」

 

「うそ!?」

 

「武器が…………!?」

 

「出てきた…………!?」

 

「クキュ!?」

 

「一体どこから出したんですか!?」

 

俺達がどこからともなく武器を出したことに、4人と妖精と小竜が驚くも俺達は無視して始める。

 

 

 

 

「ん?…………!?」

 

明紅(モーニングレッド)を出現させた俺だが、俺は持っている明紅(モーニングレッド)のある状態に気付いた。

 

「おっしゃあ!やるぜ!」

 

セイルの声と共に、ルティナとイズナも戦闘態勢に入り機甲種モドキと戦おうとしたが、俺は全力でルティナ達を制止する。

 

「待って!みんな!」

 

俺の滅多に聞かない大声に、ルティナ達は驚いて足を止めた。

 

「ど、どうしたの相棒(バディ)

 

「なんだよデュアル、止めやがって」

 

「みんな!俺達の武器を見るんだ!」

 

「武器…………ですか?」

 

ルティナとセイルは止めたことに疑問を抱き、俺はその疑問を俺達の武器に言うと、イズナは自分の武器を見てルティナとセイルも自分達の武器を見る。

自分の武器を見ると、ルティナ達は驚きの声を上げた。

 

「こ、これって!?」

 

「な、冗談だろ!?」

 

「そんな…………!」

 

「「「ぶ、武器が…………起動していない!?」」」

 

そう、武器が起動していないんだ。俺の武器はフォトンアーツという必殺技を使うため、武器にフォトンが通って武器が起動する。なのに起動していないということは…………

 

「この世界には、フォトンが使えないんだ!」

 

「「「ッ!?」」」

 

(そうだ。俺はこの違和感をどこかで感じたと思ったら、これだ。かつて惑星マキアでフォトンが使えない違和感だ!!!)

 

 

“この世界ではフォトンが使えない”その事実に俺達は命の危険を感じるしかなかった。




次回予告

惑星マキアと同じフォトンが使えないという最悪の状況に陥った俺達。

彼女達を救うどころか絶体絶命に陥ってしまった。

そんな時、俺達にあの力が宿った!

次回『宿る約束の力!』



活動報告に最新作の予告をしました。

良ければ作品のお言葉をお聞かせ願います!

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