ファンタシースターStrikerS NOVA 作:ライダーファイト(ただいま療養中)
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なるべくオブラートな感想をお願いします!!!
今私の心は酷く傷付いておりますので…………………
「うあぁぁぁぁっ!?くっ!!?」
亜空間に吸い込まれた俺達、もとい俺達の戦闘機は亜空間の中で揉まれている。亜空間の中は稲妻が走る乱気流のようなものだったらしく、俺達が乗っている戦闘機は掻き回されながら、どこかも分からない場所に向かっているはずだ。
戦闘機が激しく揺れているも、俺は前方に目を向けてみれば、その先から白い光が見えた。
「みんな!出口らしきものが見えてきた!!」
「えっ!!」
「本当か、デュアル!」
「イズナ、姿勢制御は出来るか?」
「無理ですデュアルさん、亜空間の力で姿勢制御ができません!?」
「くっ!?やっぱり亜空間から出ないと無理か」
亜空間から出られることを報告すれば、ルティナとセイルが俺の席に手を掛けて来る。俺はすぐにイズナに姿勢制御の確認をするも、亜空間の中では姿勢制御ができないことを言われ、俺は苦しい顔となり他の確認をする。
「デュアルさん!亜空間から抜けます!!」
イズナの言葉に俺達全員は前方にある亜空間の白い光に目を向ければ、白い光に包まれた。
「うっ…………おわあぁぁっ!?」
「な、なんだ!?」
「まっ、真っ暗だよ!?」
「なんですか、これ!?」
白い光に包まれるも、すぐに白い光から出れば俺達が目にしたのは、ただの真っ暗闇だった。俺達はいきなりの真っ暗闇に驚かされるが、早急に指示を出す。
「イズナ!ライトを点けてくれ」
「分かりました!」
俺がそう言うと、イズナはすぐにライトを点けるが、俺達の目に写ったのは、
「! 嘘だろ!?」
「ここ森だったの!?」
それは全体に生い茂っている、大量の木々であった。大量の木々に俺とルティナはまた驚いた。
「ちょっと待てデュアル!このままじゃ、あの大量の木々に墜落するじゃないのか!?」
「よく分かったなセイル。亜空間の力のせいでフォトンドライブがイカれた!このままじゃ、あの木々に墜落衝突になる!下手をすれば俺達全員お陀仏になるかもな?」
「どうにかできないの?
「やれるだけ、やってみるさ!!」
セイルの推察に俺は頷き、ルティナはどうにかできないか聞いてきたため、俺はなんとしても全員で生存するため、今出来ることに全力を尽くすだけである。
そのため、助手席に座っているイズナに向かって聞く。
「イズナ!戦闘機のフォトンエネルギーはどれくらい残ってる?」
「亜空間に吸い込まれたせいで、残りは30パーセントしか残ってません!!?」
「それだけ残ってれば十分さ、サブドライブも何とか生きてる…………イズナ!戦闘機前面にシールド展開!エネルギー率20パーセント!残りは姿勢制御と角度維持に回せ、5パーセントずつだ!!」
「分かりました!」
俺の指示にイズナはしっかりとした返事をして、次に俺はサブドライブを何とか始動させ、多少揺れてるが戦闘機の姿勢を整える。
操縦桿を握りながら俺は後ろを振り向き、ルティナとセイルに叫ぶ。
「ルティナ!セイル!木々の中に緊急着陸する!!衝撃に備えて!何かに捕まるんだ!」
「う、うん!」
「分かった!」
ルティナとセイルは頷いて、近くにある取っ手に捕まった。そして俺達の戦闘機は、木々に緊急着陸という名の墜落衝突をする。
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!?!?」
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!?!??」
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!?!!?」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!??!」
シールドを張りながら戦闘機は木々に突っ込み、俺達4人はその衝撃を耐えながら、連続で来る衝撃に必死にしがみつくも、後ろから悲鳴が聞こえた。
「きゃあぁぁッ!?」
「ルティナ!?」
後ろからの悲鳴が聞こえ振り向いてみれば、連続で続く衝撃のせいでルティナの腕が限界に来たようで、取っ手から腕を離していた。
セイルは焦りながら手を伸ばしたが、その手は届いていなかった。
(このままじゃルティナが後ろの荷物に激突しちゃう!??)
「…………デュアルさん!?」
「すまないイズナ、後は任せた!!!」
俺はすぐに操縦席に閉めているシートベルトを解除して、戦闘機が激しく揺れていることも気にせず、操縦席から飛び出しルティナの手を掴もうとする。
「
「よしっ!………!?」
ルティナの手を掴んだのは良かったが、後ろにある荷物が、この激しい揺れのせいで飛び出そうとしていた。
「……………………くっ!?」
ルティナを守るために、ルティナの頭を両腕で抱いて顔を胸に埋めた。ちゃんと息を出来るようにもしてある。
「むぐっ、
ドガッ!
「がっ!?………………」
ルティナを守ったため、俺はそのまま荷物に後頭部をぶつけ、意識を手放してしまった。
※
「ー棒ーー夫ーーなー」
ん?なんだろう。声が聞こえる。
「相ーー大丈ーーーね」
まだ、はっきりと聞こえてこないな。でも、聞き覚えのある声なのは確かだ。
「
んんっ、段々と鮮明に聞こえてきたぞ。そう言えば俺は戦闘機から守ろうとしたんだよな。
確か訓練校で一緒で、特殊惑星探査隊にも一緒に志願して、その後一緒にアークスを続けて、その人の名前は……………
「ルティナ!!」「わっ!?」
色々と思い出した俺は、名前を呼びながら飛び起きた。そうなればどうなるか、分かっている結果は…………
「もうっ、いきなり起きないでよ!!びっくりするじゃない!」
「あいたっ」
ルティナに頭を叩かれる始末だ。
「ルティナ…………さっきまで気絶していた人間の頭を叩くなよ。なにか起きたら、どうするんだよ?」
「それだけ言えるんだったら、大丈夫でしょ。見たところ外傷以外は何もなかったから。
「脳とかは無事だが、体の方は結構痛いな…………」
俺は就寝用の薄すぎる布団に座ったまま、そう言いながら服を捲れば、体のあらゆるところに打撲痕や擦り傷があった。打撲の色や擦り傷を見て、俺は苦しい顔となり、すぐにアイテムパックから回復薬〈モノメイト〉を取り出し、一気に飲んだ。
モノメイトを飲んだ瞬間、パァァァァァ!っとでも言うかのように、俺の体にあった傷を全て治した。
「そう言えば、セイルとイズナは何処だ!?無事なのか?」
「うん、セイルとイズナは火を起こすための木を取りに行ってるよ。ここは森だからね、落ちてる木がいっぱいあるはずだから、
「そうなんだ………………………だけど、あの状況でよく俺達全員無事だったね…………」
「そうだね。私は
セイル達がいないことを聞いて、次に俺は目の前にある戦闘機に目を向けて、絶望を含んだ苦笑いを浮かべる。俺が目を向けた方向へ、ルティナも一緒にを向け言った。
戦闘機ははっきり言って酷い状態だ。所々の装甲は剥がれ落ち、機械の部分は剥き出しになって飛び出てるし、割れてるところもあれば、さらに酷いところは火花が飛び散り煙が出ているところもあった。
戦闘機の現状を見ていると、後ろの木々から声を掛けられた。
「デュアルさん目が覚めたんですね!?」
「おっ、調子の方はどうだデュアル?」
セイルとイズナが沢山の木を脇に抱えて、戻ってきた。
「セイル!イズナ!おかえり!」
「ああ、今のところは何ともない、普通に動けそうだよ」
2人が戻ってきたことにルティナは立ち上がって喜び、俺は座ったまま大丈夫だと手を振った。
「ルティナが言った通り2人とも無事だな」
「へっ、当たり前だぜ!今の俺様はあれぐらいじゃ掠り傷一つ負わねえよ」
「はい、私も全然大丈夫でした!」
セイルはガッツポーズを見せ、イズナは微笑んで頷いたが、「でも…………」と苦しい表情を見せて大破している戦闘機に目を向けた。
「私達は無事でも、戦闘機の方は完全に駄目でした…………」
「イズナ、戦闘機で無事なものはなかったか?」
「…………………………ありませんでした」
イズナは俯いて、首を横に振って言った。次に隣にいたセイルが口を開く。
「フォトンドライブとサブドライブは完全停止…………戦闘機の武器や通信機も完全にやられちまってる。オラクルへ連絡するのも完全に無理だ」
「ていうか、通信機が直ったとしても…………果たしてオラクルに繋がるかどうか…………可能性は薄いと思うけど」
「「「……………………………………………………」」」
俺の言葉に3人は無言となった。俺も言ってはならなかったことを言ってしまったため、苦い表情をして髪を掻き始めると、そんな重い空気の中で隣から『ぐぅぅぅ』とお腹が鳴る音が聞こえた。
その音がした方向へ俺達3人は目を向けてみれば、それはルティナだった。
音源のルティナは頬を赤くしながらお腹を押さえ、一度自分のお腹を見て、次に俺達の顔を見ると「あはは…………」と苦笑いをして「…………お腹減っちゃった」と言った。
そんなルティナに俺達は笑い声を出し、俺は立ち上がって言った。
「よしっ、飯にしよう!」
戦闘機はめちゃめちゃになったが、戦闘機に入れていた荷物は全部無事であったため、俺達は野営用の道具を使い、持ってきた薪で火を起こし、携帯用食料と非常食を食べると、肉の缶詰を開けてスプーンでガツガツ食いまくるセイルがいきなり口を開いた。
「それにしても…………本当にここは異世界なのか?実は惑星のどこかだったりするんじゃないのか?」
そう言うセイルに、俺は野菜が入っているプラスチックのパックを開け、入っている野菜をフォークで突き刺して言う。
「オラクルの科学者が言った通り、ここは異世界だと思うな…………惑星ナベリウスにもこんな木々の場所はなかったし、原生生物の気配が一切ない」
言い切り、俺は野菜を食べ始める。
「ねえ、やっぱり修理道具で直すことって不可能なの?」
ルティナは言いながら、小さい肉を食べていく。
「はい、結局は応急修理道具ですから応急処置しか出来ません。あんな状態じゃ修理してもどうにもなりません」
そう言いながらイズナは、魚の肉をフォークで掬って食べる。
イズナの言葉に俺は付け加えをする。
「第一に、フォトンドライブもサブドライブも完全に壊れてるんだ。悪いけど、修理するだけ無駄だよ」
「それじゃあどうするの、
俺の言葉にルティナは不安の顔を向けてくる。
しかし俺は続けて言う。
「とにかく朝になったら、この辺りを探索しよう。何かあるかもしれない」
俺は言い切って野菜も食べきり、パックを小さく丸める。
「………………そうだね」
「ああっ!」
「頑張りましょう!」
ルティナ達も頷くと、飯を食べきり片付けを始める。
(……………………それにしても)
片付けを始めようとした俺だが、
(何なんだ、この妙な違和感は?)
ルティナ達には言わなかったが、何だか分からないものが体に違和感を感じさせている。
(何だ?本当に一体何なんだこの違和感は?…………俺はこの違和感をどこかで感じたことがある。一体どこで感じたんだ?)
俺はこの違和感に疑問を感じながら、片付けをしていく。
「こんなところかな…………」
俺は食い終わった食料のゴミを分別して片付け、その全てを袋に積めて一旦戦闘機に置くことにする。
「
向こう側でルティナ達が野営用の設置が終わったようで、俺に声を掛けてきた。と言っても、薄すぎる就寝用の布団を引いただけなのだが。
「了解、それじゃあ3人は寝といてくれ」
俺が言ったことにルティナ達は同時に「え!?」と言った。
「バ、
ルティナは少し慌てるような感じで聞いてきた。そんなルティナに俺は軽く笑うも、納得できることを説明する。
「だってそうだろ?ここが何なのか俺達には分からないんだ。戦闘機は完全に使えないから、誰か1人起きて警戒に勤しまなきゃならないだろ?」
「それに一応俺は休んでいたんだ。警戒は俺に任せて、みんなは寝ててよ」
この言葉にルティナ達は納得がいったように頷くも、いきなりルティナが手を上げて宣言した。
「はーい、それじゃあ私も
「はっ?…………何言ってんだよルティナ?」
ルティナの宣言に俺は首を傾げて、疑問を口にした。
「だって
ああ…………久しぶりに来たよ。ルティナのああ言えばこう言う状態。最近は見ることはなかったが、まさかこんなところで見ることになるなんて。
(アークスを続けるときも強情張って譲らないことがあって、仕方ないから他のアークスも了承して俺と一緒にやることになるんだよね)
こうなったルティナは絶対に引き下がらない、本当にしょうがないから諦めて、ルティナの好きなようにするしかない。
「はぁ~…………分かった。それじゃあルティナも俺と一緒に警戒に就いてくれ」
「デュアルさん!良いんですか!?」
「別に良いよ。それに、ああ言ってるルティナはどこまでも強情張るからな、好きなようにした方が良いんだよ」
イズナが驚いた声を出したが、俺はイズナの耳元で静かに話した。それにイズナも同じく小さな声で「そうですか」と答えた。
「それじゃあ警戒は交代制で行こう。三時間経ったら1人ずつ交代で良いね?」
「それで良いよ!」
「俺様も大丈夫だ!」
「分かりました!」
3人は頷いて了承した。
そして今は、俺とルティナは小さな焚き火を起こして警戒に就き、セイルとイズナは野営用の布団で眠りの世界に入っている。
眠っている間のたまに、セイルが大きな
そんな中、俺は警戒をしながらも焚き火の灯りだけで小説を読んでいる。向かい側のルティナはフォトンファイターをやりたそうな顔をしているが、こんなところでフォトンファイターなんてすれば安眠妨害どころか傍迷惑にしかならない。そのためルティナの暇潰しは端末機で何かを見るぐらいだった。
呑気に小説を読んでいると、端末機を操作しているルティナが聞いてきた。
「ねえ
ルティナは俺が読んでいる小説が気になったらしく、なんの小説なのか聞いてきたようだ。別に隠す必要もなく俺は小説の表紙をルティナに見せながら言った。
「この本だよ。シャロンの処女作」
「ああぁっ!シャロンが書いた本だね!!」
小説を書いた人の名前を出すと、ルティナは笑顔を作って言った。
この小説を書いたシャロンというのは、特殊惑星探査隊オルターに所属していた女性のキャスト。デルタヴァリアントの戦闘隊員で天才科学者である。
”所属していた“というのは、シャロンは惑星マキアの惑星探査任務終了後、デルタヴァリアントを辞めて物語作家となった。
因みに俺が読んでいるその小説は、遠い星の少女から助けを求められて、旅立つ少年の話の小説だ。
「シャロンはこの小説を書いてから、一気に人気作家になったんだよね」
「そうだよ。この小説を書いてから期待の新人作家になったんだ…………それにこの小説には俺達の物語りでもあるからね。オラクルは惑星マキアで起きたことを残す気はなかったけど、シャロンはそれを別のやり方で残そうとしたからね」
「うん、惑星マキアで起こったことは私達にとっては大事なものだし、ユノも……………………」
「ああ…………そうだな」
頷いて、俺は惑星マキアで起きたことと、ユノのという俺達の大切な友人のことを思い出した。
すると、ルティナは切なそうな顔で俺に聞いてきた。
「ねえ
そんな顔をするルティナに俺は安心させるよう、微笑みながらルティナに強く言う。
「生きてるさ…………ユノもレイヴァン副長も惑星マキアで生きてる。きっとあの2人は惑星マキアで幸せに生きているはずさ」
俺はルティナの顔をしっかりと見ながら、微笑みを称え頷いて強く言った。
「うん!そうだねッ!!!」
ルティナも最高の笑顔を見せて、返答してくれた。
その笑顔を見た俺はもう一度軽く微笑んで、小説に読むのを再開させた。
※
「デュアルさん、起きてください!」
(ん?んーーー、何だ?呼ばれてるな)
「デュアルさん!起きてください!!もう朝ですよ!」
(え!?もう朝なのか、それじゃあ起きないと駄目だな)
心の中で呟きながらも早々に決めて、俺は閉じていた瞼を開け、瞼を開ければ目に写ったのはイズナの顔だった。どうやらイズナは俺の体を揺らしながら起こしてくれていたようだ。
瞼を開けた俺は、第一声を放つ。
「おはよう…………イズナ」
「おはようございますデュアルさん、ようやく起きてくれましたか」
「ごめん。異常事態のせいで体が沢山の睡眠を欲しがってたみたい」
「そうですね。デュアルさんは私達より無茶をしましたから体が睡眠を欲しがるのは仕方ないですが、今日はこの森の中を探索するんですから、起きてください」
「…………了解」
イズナの言葉に返答しながら、俺は野営用の布団から立ち上がって回りを見渡すと、ルティナとセイルの姿がないことに気付いた。
「あれ?そう言えばルティナとセイルは何処にいるんだ?」
ふと疑問にしたことを口にすると、朝食の準備をしているイズナの耳に入ったらしく、俺の疑問に答えてくれた。
「ルティナさんとセイルさんなら、格闘の訓練をするって言って木々の少し奥に行きましたよ」
「そうなんだ。まあ、ここでフォトンアーツやテクニックを使っての戦闘訓練なんてされたら、とんでもない被害を及ぼすから格闘訓練の方が安心だね」
「そうですね。そっちの方が安心ですね」
その言葉とともに俺とイズナは、「ハハッ」「フフッ」と笑いあった。
「よしっ、これで終わりっと」
野営用の道具を大破した戦闘機に入れ終え振り向けば、イズナも同じように朝食の準備を終えていた。
「そっちも終わったんだ、イズナ」
「ただ、携帯用食料と非常食を並べただけですから、早く終わります」
「材料と調味料がないから料理は作れないからね…………それじゃあ俺は2人を呼んでくるから、イズナは飲み物の用意お願いできるかな?それと例のヤツも準備お願いね。俺も後で手伝うからさ」
「はい、分かりました。任せてください!!」
元気良く返事をしたイズナに俺は手を振って、ルティナとセイルが訓練をしている木々の奥へと歩いていく。
「えいっ!それっ!ワン!ツー!」
「ふっ!おっと!ぐうぅぅっ!?…………でえりゃあぁぁぁっ!!!」
「くっ!?」
木々の奥へと行けば、ルティナとセイルが格闘訓をまだしていた。
最初にルティナは右ストレートを放つとセイルはそのストレートを捌き、続けてルティナは回し蹴りをするもセイルは頭を下げて再び避けた。
回し蹴りを避けられたルティナは腕を向け、ワンツーフックを咬ました。ルティナの攻撃にセイルも両腕でガードするが、ルティナはワンツーフックを続ける。それにガードを続けるセイルは少し苦しい顔になるが、ツーフックめを強引に弾き返し、それによりルティナは仰け反る感じになる。
セイルはその瞬間を狙いまっすぐな蹴りを放つが、仰け反りそうになったルティナは何とか足を踏み込め態勢を維持し、左膝を上げてセイルの蹴りを防いだ。
蹴りを防げばルティナは勢いで後ろに下がるも、先程の訓練がリセットとなったため、ルティナとセイルはその開いた距離を維持したまま、静かにゆっくりと周りを動くも一旦止まり、数秒の間全てが止まっているように感じたがルティナとセイルは同時に動き拳を放とうとしたが、
「そこまでだよ!2人ともっ!!!」
そこで俺の大声が入れると、2人の拳は漫画のようにギリギリのところで止まった。そんで2人は俺の方に顔を向けて同時に俺の名前を言った。
「あ、
「デュアル!!」
俺はパチパチパチッと拍手をしながら言った。
「格闘の訓練をするのは良いけど、今日は引き分けにして、朝ご飯の準備が終わったから手を止めてくれる?」
「はーい!今日は何にしたのかな?」
「おっ!朝飯の準備終わったのか!」
朝ご飯と言ったら、2人は格闘を一瞬で止め喜びながら俺の元までやって来た。2人が来たため、俺は2人と話し合いながら朝食の場へと歩を進める。
「ごちそうさまでした!美味しかったぁぁー!」
「ごちそうさま…………ふぅ~、やっぱり非常食でも美味しいね~」
「ごちそうさまでした。そうですね、味や栄養、色々なものを考えて作られていますから、美味しいはずです」
「だけど俺様は非常食系の肉より、やっぱデカい焼いた肉をガッツと食いてえなあ」
朝食を食べ終え俺達は食べた非常食の感想を言うが、美味しく出来ているため文句はない、だがそれでも考えなくてはならないことがある。
「それでも考えなくちゃならないことがあるね…………この非常食が節約して一体どれだけ保つか?」
「「「………………………………」」」
俺が非常食を見ながらそう言うと、3人は黙ってしまう。
「後ろ暗いこと言ってごめん。でも本当にこの探索で何か見つけなかったら俺達は惑星マキアの時のようにサバイバルをすることになるからな」
「とにかく!!今日は探索頑張ろ!!」
「おうっ!どこまでも探索してやるぜ!」
「みなさんとなら、私もいくらでも頑張れます!」
俺は謝ってサバイバル状態にはならないように言うと、3人は力強く俺に言葉を掛けてくれた。
「………………そうだな、今から森を探索しよう!」
俺達は片付けられるものを戦闘機に片付け、何かが起こらない限りのため、武器はアイテムパックから出さず装備せずで木々の中を探索する。
「そう言えば
「
少し木々を歩くも、ルティナは俺が持っている機械に指を差して聞いてきた。聞いてきたルティナに俺は普通に説明した。
「ああ、戦闘機の機材から探知機を取り外して応急措置の修理道具で持てるようにしたんだ。これで何か確認できたらそこに行ってみようと思うんだ…………何よりも見つけないよりはマシでしょ」
疑問を含めながら言うと、ルティナは「そうだね!」と満面の笑みを見せながら答えてくれた。
そのルティナの笑顔に俺も笑顔で返し、握り拳を作り空に掲げてルティナ達に強く言い放つ。
「それじゃあ、気楽に探索開始だ!!!」
「「おーっ!」」
「はいっ!」
頼りになる返事を聞いて、俺達は木々の探索へと出撃する。
次回予告
最悪の状況を回避するため木々の探索を始めた俺達。
探索をしている時、俺達は偶然線路を見つけた。
線路を見つけるも、遠くから来た列車には少年と少女達が機甲種のようなものに襲われていた。
俺達は列車に飛び乗り少年と少女達を救おうとする。しかし異常事態は俺達にも降り注いだ!!?
次回 『出会いの異常事態』