「ここが新しい鎮守府・・・緊張してきたなあ・・・」
コンコン
扉の奥から声がする
『どうぞー』
「し、失礼します!」
重厚な木の扉を開ける
「本日からこの鎮守府に着任となりました、照月です!よろしくお願いします!」
「そういえば新しい艦娘が来るって言ってたけど君のことでいいのかな?」
ずいぶん明るそうな司令官だなぁ・・・
「はい、そうだと思います」
「なるほどね~了解!そういえば鈴谷には会った?」
「鈴谷さんですか・・・いえまだ会ってませんね」
たしか鈴谷さんといえばここの鎮守府では古参だと言っていたような・・・
「おっ、提督~今暇~って、その子誰?」
「噂をすれば・・・って暇なわけないじゃん、この子は新しく着任した照月だよ」
「ふ~んまあよろしくね~」
「こっちが古参の鈴谷」
「よっ、よろしくお願いします!」
「古参って言うと私がおばさんみたいじゃんよ~というか噂をすればって何さ」
「いやね、一番ここの鎮守府に長くいるから一応挨拶はした方がいいかな~と思ってさ」
「じゃあそれが私ってこと?」
「そ、そいうかここの雰囲気を明るくした元凶でしょうが」
「あれ?そうだっけ?」
「まあ5年も前のことだしな」
「えっと、話がつかめないんですけど・・・」
「簡単に説明すると、ここの鎮守府が始まったころに着任したのが鈴谷って感じかな?」
「提督、照月ちゃんのこと忘れてない?」
「そうだったね、じゃあ先に部屋の案内と同じ部屋の艦娘へのあいさつかな、」
「はっ、はい!」
「大丈夫、僕も付いて行くし」
「よかったです」
その後提督と一緒に様々な施設や私の部屋、一緒に住む艦娘の皆さんにあいさつに行きました。
ちなみに姉さんもいました。
「これで一通り終わったね、」
「ありがとうございました。」
「じゃあ荷物を置いたら出撃の準備してね」
「えっ?すぐですか?」
「まあこれには訳があってね、まあそのうち話すよ」
「ちなみにその訳って聞いていいですか?」
「今そのうち話すって言ったんだけどなあ・・・」
「でも知りたいんですもん!」
「わかったよ、まあ少しびっくりするかもだけどいい?」
「はい、大丈夫です」
「僕も最初驚いたんだけどねぇ・・・」
「えぇぇぇぇぇ!?」
「声が大きいよ~」
「すいません!つい!」
「えっと、どういうことになるんですか?」
「まあ要約するとここは敵泊地のど真ん中で、深海棲艦の姫、鬼級が時々ここの鎮守府を叩きに来るってこと」
「え?さらっといってますけど大変なことですよね?」
こんな恐ろしいことをよく落ち着いて話せるなぁ・・・
「そうなんだよねえ・・・なんでこんな所にと思うでしょ?」
「はい、いったいどうして大本営はこんなところに鎮守府を?」
「その逆なんだよ」
「逆、ですか?」
「そう、先にできたのがこの鎮守府で、その後に深海棲艦がこの近くにとどまったってこと」
「じゃあ深海棲艦側も想定外なんですね」
「そっ、だからこの鎮守府が邪魔だから攻め込んでくるみたいだね」
「でも、司令官凄い落ち着いてますね、いつ襲ってくるかわからないのに・・・」
「まあね、『怯えていても始まらない、全力で逆らってみろ!』昔の上司にそう言われてね」
「それだけで落ち着いているのもすごいですね」
「そうだね、さて!準備できてる?」
「はい!準備はできています!」
アンソロジーコミックに「止まり木の鎮守府」というのがあって、それが面白かったんで「じゃあ逆に深海棲艦が頻繁に襲撃するのはどうだろう」と思い、思い付きで書きましたw
『止まり木の鎮守府(4)』最近発売したそうですね、買いたいなあw
照月なのは好きな艦だからですけどw
戦闘の時は敵艦やこちらの編成などなどの解説は入れますけど、それ以外は会話多めで行きたいと思いますよ
四戦目あたりで最初の姫級を送り込もうかとw
あと見ての通り一話が短いので投稿頻度も早くしたいですね