チョウワン伝説   作:塔の跡
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タイトルで『あ・・・(察し)』の方もいらっしゃると思いますが、例のアレです。
私は絶対に飲みたくないです。


発見、殺人ジュース

 チョウワン生活6日目。蒼氷の峡谷からこんにちは。黎明の亡都を出発して、今度はガルたん・・・ガルムと呼ばれる、炎を操る狼型のアラガミと鬼ごっこをしてました。ヴァジュにゃんに続いてガルたんとは・・・ついてないのかな、俺。
 まあ、それはともかく。昨日金魚ちゃんのコア喰ったじゃないですか。あの後・・・逃げ足が速くなりました。今ならヴァジュにゃんだってぶっちぎりで追い抜ける気がする。
《この辺ならアンコウ出てくるかなー。ワニちゃんでも師匠でもいいけど》
 師匠とは、みんな大好きシユウさんだ。なんか鳥っぽいから鶏肉の味がしそう。いや、ワニちゃんの方が案外鶏肉の味がしそうだな・・・。ワニって鶏肉の味がするって聞いたことあるし。
《んー・・・どこにいんだ?・・・ん?・・・こ、これは・・・まさか・・・まさか・・・!》
 ピンク色の缶が突き刺さっている。このピンクの缶・・・見覚えがある。この缶・・・あの『殺人ジュース』と名高い、サカキのおっちゃんが発案、作成をしやがった、その名も『初恋ジュース』だ。まさかこんなとこに殺人ジュースがあるとは思わなんだ。
《誰だよこんなとこに殺人ジュース置いてったやつは・・・》
 ・・・ちょっと飲んでみたくもなくもない。なんかアラガミは美味しいとかなんとかって言われてた気がするし。俺、今アラガミだし。
《・・・置いてったってことは飲まないってことだよな?》
 まあ、神機使い・・・ゴッドイーターたちに大不評な殺人ジュースだし・・・飲んでみよう。
《あ・・・どうやって飲もう。手なんかないし・・・。んー・・・・・・よし、缶ごといっちゃうか!俺アラガミだし!》
 そう思ったので、缶ごとバクッといくことにした。
[バクッ・・・メキメキ・・・ブシュッ]
《おお・・・美味い!なんだこれめちゃ美味いぞ!やっぱりアラガミだからか?》
 甘くて酸っぱくて臭くて・・・と散々な言われようだったが(アンソロジーの受け売り)、俺アラガミだから美味い!甘酸っぱいがそんなにしつこくなくて爽やかな味だった・・・。もっと置いてないかな・・・。
《いや~いいもの見っけたなぁ♪もっと冷やしてないかな~♪》
 アラガミのコアには劣るが、美味いものを見っけた。いやはや・・・殺人ジュースって言われるぐらいだから警戒してたけど、初恋ジュース美味いな。さすがアラガミ・・・味音痴にもほどがあるな。俺もそうなるのかもしれんが、俺はちゃんと味がわかるぞ。アラガミ仕様のジュースなだけだから。
《よし、とりあえず初恋ジュース探しつつアラガミも探してみるか!》
 スキップもどきをしながらルンルン気分でその場を離れた。

-シグレサイド-
 極東支部に来て2日目。サカキ博士に謎の飲み物、『初恋ジュース』なるものをもらった。任務が終わってから飲もうと思って冷やしておいたんだけど、冷やしてた場所に初恋ジュースがない。
「あれ?ここで冷やしてた初恋ジュース誰か持ってったー?」
「いや、誰も触ってないぞ」
「あれー?おっかしいなぁ・・・どこいったんだろ?」
「副隊長の勘違いじゃねえか?」
「うーん・・・そんなことないと思うんだけどなぁ・・・」
 誰かが持っていった痕跡はあるし、間違いなくここで冷やしておいたんだけど・・・。
「ま、いっか。またそのうちもらうだろうし。みんな、帰ろうぜー」
 初恋ジュースのことは忘れて、みんなと帰ることにした。



チョウワンには美味しい飲み物だったようです。くっそまっずいにするかどうかで悩みましたが、結局美味いということに落ち着きました。

ちょっとだけシグレサイドを書いてみました。
実は何も知らないシグレのものだったというオチです。
飲まなくて正解だよシグレ・・・。