チョウワン伝説   作:塔の跡
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今回は黄金グボロが出てきます。
ゴールドラッシュ回です。
といっても創痕の防壁ではありませんが。

ゴールドラッシュとスイートコレクターは時間短すぎやしないだろうか。


信仰>>>越えられない壁>>>>>>>ジンクス

 アギト生活12日目。愚者の空母からおはよう。うんざりしていた『神様』扱いも、ここまでくるとどうでもよくなってきた。勝手に言ってろ状態だ。それよりも、今目の前に広がっている光景に物申したい。
《金々ギラギラだなぁ・・・・・・ここはいつから創痕の防壁になったんだ》
 そう・・・目の前に、黄金アンコウの群れがいる。さながらミッション、ゴールドラッシュみたいだ。5分間に大量に出てくる黄金アンコウを狩る任務で、金稼ぎによくやった。細胞が(もろ)くて弱っちい。そしてそこそこ貴重な金属やらオイルやらをくれる。何度もやればそこそこ貯まる。で、それを金に困ったらうっぱらうわけだ。立派な金のなる木・・・もとい金が出るアンコウである。ちなみに、本当にカネノナルキは存在する。実際に現金がなるわけではないが。ス○もりには実際にあるよ、金のなる木。正式には金なる木だけど。
《うーむ・・・なんかこいつら喰ったら体が金ぴかになりそうだなぁ・・・》
 最初こそ喰ってみたいなぁ・・・どんな味だろうなぁ・・・なんて思っていたが、ここまで金ぴかだとは思わなかったよ・・・。
《うーん、眩しい・・・》
 さてどうしたもんかと悩んでいたら、モッブイーターがやって来るのが見えた。モッブイーターの中でも見知った連中だ。あのときの泣き虫ちゃんと間延びちゃんとシブメンだ。そこに見知らぬチャラ男が紛れていた。
「これだけいるとむしろ不気味ね。幸せになれるなんて嘘っぱちじゃないかしら」
 あれ?泣き虫ちゃんそんな性格だったっけ?
「アギトの方がぁ、信頼できるわよねぇ」
 あー・・・・・・ジンクスなんて信仰の前には霞むものなんだなぁ・・・。
「なーだ、黄金グボロか・・・。アギトがよた・・・。確か、拝むと願いが叶うんだ?」
 おいこら誰だそんな噂広めたやつは。それは知らんぞ。あとなんだよその喋り方腹立つわ。
「違うわよぉ。幸せを運んでくるのぉ」
「あと、希望を与えてくれたり、奇跡を与えてくれたり・・・よね?」
「そぉそぉ。願いが叶うとかはぁ、あんたの願望でしょぉ?」
 ・・・あのチャラ男ホラ吹きやがったな・・・本気にしただろうが。
「お前ら、そのくらいにしておけ。任務開始時間はとっくにすぎているぞ」
「はぁい」
「ごめん・・・」
「やる気でー・・・・・・終わっらデートしー?」
 おいおい任務に集中しろよ早死ぬぞ。そしてなんなんだよ本当に。喋るならちゃんと喋れや腹立つ。
「やだぁ」
「断るわ」
「集中しろ。相手はグボロ・グボロ黄金だが数が数だ。油断してると殺られるぞ」
《ぶっふぉwww》
 ざまあぁぁぁ!フラれてやんのーぷーくすくす!しかも注意されてやんのーぷーくすくす!
「・・・・・・ますますやる気でー」
 あ、腹立つ。
「だいたいあなた、彼女いるじゃない」
 なぬ!?あんなチャラチャラして喋り方くっそ腹立つ男がリア充だと!?
「彼女いるのにぃ、ナンパするなんてぇ最低よねぇ。しかもぉ、同じ班のぉ私たちでしょぉ?頭大丈夫ぅ?」
 間延びちゃんよく言った!その通り!まったく、男の風上にもおけんやつだな!シブメンを見習え!
「集中しろと言っているんだがな。いつになったら集中できるんだ?」
 ほれみろ。シブメンがうんざりしているじゃないか。
「っれー?やきもちやいて?彼女いなーから」
 腹立つからマジで普通に喋れやチャラ男。そしてニヤニヤしてんじゃねえよ。
「集中しろ、と、何度言えばお前は理解するんだ?」
 あーあ、シブメン静かに怒ってるよ。ブチギレしないところ、大人だなぁ・・・。
 てか、いつまで茶番劇やってるつもりなんだろうか。チャラ男よ、そろそろ自重しなさい。この茶番劇はお前のせいで終われないのだよ。
《んー・・・喰う気になれないし、茶番劇もあきたし、適当に(ほふ)ってやろう》
[ガシャコンッ!ドドドドドドドドド!]
「ひぁあっ!?」
「クアドリガでもでたのぉ!?」
 違います。あんな戦車馬と一緒にしないでいただきたい。そんで泣き虫ちゃん、女子力高い悲鳴だったね・・・そして涙目だね・・・。
「これ、まさアギト近くにいるっこと!?」
 いますよ。いますけどねえ、チャラ男には恩恵なんて微塵(みじん)も与えたかないですよ。どのみち与えらんないけど。
「うっ・・・うぅ・・・ビックリした・・・」
「大丈夫ぅ?」
 本当にもうしわけない!ごめん!俺の生み出した自然で癒されて!金の魂がごろごろ転がってるからめっちゃシュールだけども!くっそう自重しろよ黄金アンコウのコア!
「大丈夫か?怪我は?」
[ふるふる]
「そうか、ならよかった」
 ジェントルマンだ・・・ジェントルマンがおるぞ・・・。そして泣き虫ちゃんは首を横に振るだけで精一杯と・・・。ほんっとうにもうしわけない!
「あれ全部もっかえ!」
 そしてお前は空気嫁。女性が泣いているんだぞ?・・・・・・泣かせたの俺だけども。と、とにかく!彼女持ちなら気遣えよ!
「とにかく、任務完了だ。帰投するぞ」
 シブメンさすが。欲に負けずにまとめあげるとは・・・漢っすわー・・・。どこぞの欲まみれとはやっぱ違うね。
「はぁい。ねぇねぇ、一緒にぃお買い物行かなぁい?気分もぉ晴れるわよぉ?」
「うん・・・行く・・・」
 すっかりしおらしくなってる泣き虫ちゃん。何度だって言わせてください!もうしわけない!
「ま!?おーもいー!」
 お前の一人称おかしいだろ。なんだよ『おー』って。つーかお前の喋り方だと通訳ほしいわ。よくあんなのの喋ってることわかるな。
「あんたはぁ、誘ってないわよぉ。それにぃ、あんたはぁ、帰ったらぁ訓練でしょぉ?」
「ああ。みっちり訓練だ」
「ま!?っべー・・・よーじが・・・」
「何を言ってるんだ?フラれたんだから時間はたっぷりあるだろう?」
 おおう・・・マジで怒ってるよシブメン・・・。でも冷静さを欠かないとは尊敬に値する。
 またちょっとした茶番があって、チャラ男はシブメンに首根っこ掴まれて引きずられていった。その後を女性二人が冷めた目をしながらついていく。
《てか泣き虫ちゃん、結構性格キツかったのね・・・。で、泣くとしおらしくなったり混乱したり・・・》
 で、彼女が泣く原因は俺だと。
《・・・・・・・・・今度あったときにお詫びしよう・・・》
 そう心に誓った・・・。



今後もモッブイーターである泣き虫ちゃん、間延びちゃん、シブメン、チャラ男はちょいちょい出したいと思います。
名前つけてあげなきゃなぁ・・・。

ちなみにチャラ男の喋り方はイラッとくるように書いてます。なぜかは・・・ご想像にお任せします。
読みにくいわ!
という方がいましたら翻訳つけます。