チョウワン伝説 番外編開始   作:塔の跡
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タイトルがタイトルですが、シリアスではないです。
基本ギャグ路線を突っ走ってるつもりです。


母よ、あなたは弱かった

 チョウワン生活10日目。鎮魂の廃寺からおはよう。今のところ順調に危険度MAXアラガミ指定を受けずにのほほんと生活を送っている。まあ、ブラッド以外の殺神鬼に会ってないし、ブラッドとも戦ってないからね。危険視されるようなことしてないし!まあ、うん・・・ブラッドの討伐対象をことごとく喰らってるからそこは恨み買ってそうだけど。シグレ君は珍しいアラガミ大好きだし、あの目のキラキラ具合からして敵意はなさそうだ。
《さてさて、今日の獲物はなんじゃろなっと》
 できれば喰ったことないアラガミが出てきてほしい。完全なアラガミになるためにはやっぱり色々なコアを捕食しないと。
《しっかし・・・喰ってみたいやつほど出てこないもんだなぁ・・・》
 いまだにワニちゃんもアンコウも師匠も見ないなぁ。どうしてだろ?場所が悪いのか?
《ちょっくら鉄塔の森にでも行ってみるか》
 そんな軽い気持ちで鉄塔の森へと向かった。

 道中で殺神鬼に見つかることもなく、体感で昼くらいに鉄塔の森に来れた。
《ここならアンコウとかワニちゃんとか師匠に会えるかも。なんかここの出現率高い気がするし》
 うろうろしてりゃそのうちかち合うんじゃないかなと思ってうろうろしていると、懐かしさすら感じる鳴き声が聞こえてきた。
〔クワァァァン〕
 母・・・イェン・ツィーの鳴き声だ。俺の母じゃないけど。いいんだよ。チョウワン皆兄弟。
《そういやチョウワンってイェン・ツィー喰えんのかな?一応別の種族だし》
 母とか言っておきながら喰う気満々なのも自分でもどうかと思うが、興味をそそられる。
《母とか言っちゃってるけど、関係性としては主人と下僕だしな。よし、いっちょ下剋上といきますか!》
 罪悪感?んなのあるわけないやん。俺以外のアラガミはチョウワン以外みんな餌だぜ。
《ふっふっふ・・・兄弟を召喚する前に下剋上してやんぜ!》
 意気揚々とイェン・ツィーに特攻していく。こちらに気づく様子はまったくない。
《ミサイル発射ー!》
[ガシャコン!ドドドドド!]
 やはり俺の攻撃は喰らったらほぼ即死のようだ・・・。ミサイルによる煙幕が晴れたとき、そこにはイェン・ツィーが横たわっていた。コアだけ残るとかじゃないようだな。さすが、腐っても感応種か・・・。
《とりあえず、細胞を喰ってみるか》
[ミシミシ・・・ギシィ・・・]
 喰ってみたけど・・・なんだろう・・・普通に不味い。苦いとかそういうものじゃない。普通に不味い。
《感応種の細胞はオウガテイルより若干ましなくらいの味がするのか》 
 とりあえずひっぺがし作業をしよう。俺はコアが喰いたいんだ。
[ミシミシ・・・ギシィ・・・メリメリメリ!]
 やっとの思いでひっぺがした。
 普通のアラガミのコアは緑っぽいような青っぽいような色だが、感応種のコアはどす黒い赤色をしていた。正直、喰う気が起きないくらい不味そうだ。
《そーいや、俺も一応感応種だったや・・・》
 まあ、そんなのはどうでもいい。感応種のコアをいただくとしよう。
[バキッゴリゴリゴリ・・・]
《なんか、ササミの味がする・・・》
 俺の好きな鶏肉の味なのだが、これはコアだ。眼をつぶ・・・れなかったわ。眼がないのをうっかり忘れてた。それはおいといて、感応のコアと普通のコアの違いって、色だけかな?見た目がよろしくないけど美味いなら問題ないな。
 それにしても・・・母たるイェン・ツィーよ、あなたは弱かった。いや、俺が強いのか・・・。



たくましくなったなぁ・・・なんて書いてて思いました。
チョウワン動かすの楽しいです。