ぼっちは語れない   作:苺ノ恵

1 / 22
第一章:出会い
プロローグ


 

 

俺の名は比企谷八幡。

 

パッと見どこにでもいる、多少目の腐った平凡な高校一年生だ。

 

突然だが、俺は【亜人】だ。

 

…とは言っても、某アニメみたいに解剖などされれば普通に死ぬし、なにか特別な力があるわけでもない。

 

『ウィル・オー・ザ・ウィスプ』

 

『ジャック・オー・ランタン』とでも言えば少しくらいは耳にしたことがあるだろう。

 

簡単に言うと、ハロウィンとかのイラストでよく見るあのカボチャのろうそく立てだ。

 

伝承によると、ウィル・オー・ザ・ウィスプは生前に堕落した人生を送ったまま死んだ者の魂が死後の世界への立ち入りを拒否され、悪魔からもらった石炭を火種にし、萎びて転がっていたカブをくりぬき、それを入れたランタンを片手に持って彷徨っている姿だとされている。

 

また、悪賢い遊び人が悪魔を騙し、死んでも地獄に落ちないという契約を取り付けたが、死後、生前の行いの悪さから天国へいくことを拒否され悪魔との契約により地獄に行くこともできず、カブに憑依し安住の地を求めこの世を彷徨い続けている姿だともされている。旅人を迷わせずに道案内をすることもあるという。

 

アイルランドおよびスコットランドに伝わる日本でいう鬼火のような存在で名前は “ランタン持ちの男”の意。

 

火の玉の姿の他、光る衣装を身に纏うカボチャ頭の男の姿であらわれることもある

 

アメリカでは毎年10月31日のハロウィンの日に作るカボチャのロウソク立てをジャック・オー・ランタンと呼び、善霊を引き寄せ、悪霊達を遠ざける効果があるといわれている。

 

…とまあ、大まかに説明はしたが俺に当て嵌まるのは『安住の地を求めこの世を彷徨い続けている姿』…精々、これくらいのものだろう。

 

因みに、ガスバーナーくらいの火なら自在に操れるし、なんか徳の高そうな霊が周りにうじゃうじゃいてよく宝くじを当てたりなんかしてくれるが、こんなのはリア充にとっては普通のことなのだろう。

 

下手にこんな話題で女子に話しかけて引かれでもしたら速攻首を吊るまである。

 

 …いや、学校の屋上から花壇に目がけてスワンダイブするっていうのもアリだな。

 

 それでニート探偵の助手になれたりなんかしたらもう最高だろ?

 

 いや…麻薬を口にするのは流石にアウトか?

 

 そんなことしたら俺どころか小町の人生まで詰んじまう。

 

 可愛い妹のためなら仕方がない。

 

 俺は小町のことを想えばずっと生きていられる。

 

 今の八幡的にポイント高い!! 

 

………ごちゃごちゃ言ったが、以上のことから結論を導きだそう。

 

 

 

 

 要するに_____

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

亜人くん(ぼっち)は語らないんだ」

 

 

 

 

「語れないの間違いだろ?」

 

おい高橋、ちょっとそこに座れや。

 

 

 

 

 

 

 




どうも、はじめまして。

九条明日香と申します。

『亜人ちゃんは語りたい』というアニメを観て、妄想が膨らみ「この中にボッチ入れたらどうなるんだろう」と思い至った結果がこの作品になります。

文才が皆無なので、ほぼ日記のような文章ですか少しでも笑ってもらえたら嬉しいです。

感想待ってます。

それではまたの機会に。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。