【実験】主人公補正を奪われた主人公はどうなるのか【観察】   作:Pyromane

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タイトルは、誤字じゃないよ?
救うのではなく掬い上げるという意味です(救いはしません)
ただしいつものごとく残念文章(薄い内容)です
あ、あと会話を全部日本語表記になっています。文字数稼ぎ感が否めなかったのと翻訳でいちいち持ってくるの面倒だったんです


第6話  聖女を掬います

 天がアーシアと出会ってから3日がたった。兵藤は彼女に出会っていないようで、松田、元浜とともにいつも通り馬鹿騒ぎを演じている。純真無垢な少女が変態の毒牙にかかってしまわないようにしなければいけないと思いながら、街を歩いていた天は声をかけられた。

 

 

「ああ!あの時の親切な方ですね!」

 

「やめてくれ、ただ言葉が通じなくて困ってる外国人を無視する気になれなかっただけだよ」

 

「それでも私は感謝いたします。あなたのおかげで目的地である協会にたどり着けました」

 

 

 

 それ以上は無駄な問答になってしまう気がした天は話題を変えることにした。

 

 

「それで、この町にも慣れたか?」

 

「はい、言葉が通じないのですがたまに親切な方が通訳をしてくださって」

 

「そうか、よかったな。ただこの辺は結構危ないから事件とかには巻き込まれないようにしろよ」

 

「いいえ、どれだけ危険だったとしても私の力で救える方がいるのならば私はその場へ行くでしょう」

 

 

 

 アーシアは偽善者というわけではないらしいが、天は無謀だと思った。正直悪質商法とかによく引っかかって涙目で保護者に相談してそうである。

 

 

「そうか、なら怪我をしないようにしろよ?シスターさんの神器ってやつで自分の怪我が治せるのかわからんのなら特にな」

 

「ええ。怪我はしないように気を付けます。それと・・・あれ?もしかして私迷子の時に自己紹介していませんか!?」

 

「ああ、自己紹介は俺もしてないな。俺から自己紹介させてもらおう。俺は月海天だ。この町の高校に通っている男子高校生だ」

 

「天さんですね!私はアーシア・アルジェントです。あの時は本当にありがとうございました!!」

 

 

 

 天然らしく、それに加えて純粋無垢で心配になる少女である。彼のクラスメイトや、他の学年の知り合いにリークして、兵藤から守らせる方法をとるかどうかで悩んでしまうほどだ。

 

 

 

「それにあなたのような親切な方が初めてのお友達だなんて素敵です!」

 

「俺が・・・友達?」

 

「ええ、あんなに親切にしてくださいましたし私の話も無視せずに聞いてくださいました。これを友人と言わずになんと言い表せばよいでしょう!」

 

「あ、ああ・・・そうだな。そうなるのか・・・?」

 

 

 

 流石に3日前のあれで友人認定されるとは思ってなかった天だったが、どうやら杞憂であったようで、少し驚いていた。今まで気軽に話せる友人―――――――というより友人と呼べる存在―――――――が0人だったから友達作りに積極的なのだろうと納得したが。

 

 

「ああ、俺たちは友達になっていたのか。正直認識していなくてすまなかったと思うが・・・」

 

「いいんです!今日こうして私たちはお友達になれたのですから!」

 

「そうだな。今日完全に友達になれたんだな。じゃあ一緒に遊びに行くか?教会の教義とかでそういうとこに言ったらだめだっていうならほかの場所を考えているんだが」

 

「そうですね・・・。教会を追放されてしまった身ではありますが、私は・・・主を信じていますので。ですが何も知らないままですべてを否定することもいけないことだと思うんです!」

 

「そ、そうか。じゃあ俺と一緒に行くってことでいいな?」

 

「はい!」

 

 

 

 それから天たちはいろんなところに行った。ゲーセンや〇▽書店、昼食で食べたことがないらしい、ジャンクフード(KF〇)で済ませた。

 ゲーセンでは、入ってすぐに聞こえてきた爆音に驚いたアーシアが目を回してしまい、目を覚ますまでは近くのベンチに座って寝顔を見て暇を潰していた。

 彼女が起きた後は、クレーンゲーム(100円で3つ)を軽く(くらい景品)荒したり(を取ったり)、それを見ていた周りの小中学生が騒ぎ立てたり、飯を食べに行った時にアーシアがちゃんと言葉が通じなくて(´・ω・`)←こんな顔になったりしていた。写メってないのが悔やまれる天であった。

 そして今、彼らは初めてちゃんと話した公園で話をしている。

 

 

 

「それで?今日は楽しかったか?」

 

「はい!知らなかったことをたくさん経験できてすごく楽しかったです!」

 

「それはよかった。今度会ったときにもまたいろんなことを教えよう」

 

「ありがとうございます」

 

 

お辞儀しながらそう言ったアーシアが顔を上げたとき少し涙目な上に少し赤かった。顔が赤いのは泣いているからなのか、夕日のせいだったのかはわからなかった。

そして少し前に聞いたことのある声が‐‐‐‐‐‐聞こえてきた。

 

「アーシア、帰ってくるのが遅いから迎えに来たわよ。あら?ゴミが近くにあるわね。掃除してあげましょうか」

 

「やめてください!なんでそんなことをする必要があるんですか!?」

 

「いやいや、待てや。俺を置いてけぼりにして話進めてんじゃねえよ。俺を掃除するってことは逆に掃除される覚悟がある烏なんだな?」

 

「ウフフ、何を言ってるのかしら?下等な人間なんかであるあなたが至高の存在になる私に勝てると思うのかしらァッ!!?」

 

「ほら、なんか言ってみろよ。下等な種族だとか馬鹿にしてた人間に殺されかけて何を思ってるのか俺に教えてみろよ」

 

「カハッ・・・」

 

 

 彼は調子に乗りまくっている堕天使(カラス)に必殺コンボを繰り出して腹をぶち抜いた。思考を覗いてその堕天使が黒だった上にアーシアを殺そうとしていることが分かったからだ。

 アーシアは彼の作り出した惨状を見て顔を青くして気絶した。新手の堕天使が来たが、金髪ツインテールの女が吐いて、青髪ロングの女はアーシアみたいに気絶して、1人だけ性別の違う奴だけは笑っていて少しイラッと来たので男女種平等キックを叩き込んでやった。泡を吹いて黙ったのでよしとした天だった。

 

 

「この惨状どうするかな・・・」

 

 

 この惨状を作り出したのは彼自身なのだが、どうするかを考えていなかったため、困り果てている。自業自得である。

 兵藤一誠の主人公補正を消しているので悪魔の乱入はないはずだが、確実とは言い切れないため、証拠隠滅を図りたいのだ。実際、腹に穴が開いている(血まみれの)女、吐いているゴスロリの女、泡を吹いて倒れている男、気絶しているスタイルのいい女という、文字にすると何が起きたのかがわからない状況である。悪魔と関わりたくないのに、この状況ではいつか関わってしまいかねない。そのようなことはごめんな彼は、手のひら孵しを使用した。

 

 

 

「カオスすぎるだろ・・・」

 

 

 彼はそう思ったが、証拠隠滅もできたので考えることをやめたのだが、よく考えたらそろそろ安心院さんが来てもおかしくない頃合いだと思った。

 彼が手のひら孵しで行ったことは、死なれたら困るため、男と、一誠の彼女のふりして殺した女を、怪我をしなかったことにして生かした。全てが終わった後で、アリバイブロックを使ってアーシアを連れて自身の部屋に飛んだ。

 




急展開の上に文章が割とめちゃくちゃで内容が薄いことについては本当にごめんなさい

ps.やうゆうさん、誤字報告感謝いたします

2017/7/19 17:59 3人称書き換え

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