【実験】主人公補正を奪われた主人公はどうなるのか【観察】   作:Pyromane

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割とタイトル通りです
現時点での主人公の各勢力への好感度は以下の通りです(-5~5の11段階評価)
悪魔-5
堕天使-1
天使0
妖怪3
日本神話以下神話勢力0
まあこんな感じです。基本的にまだ関わっていない勢力については±0です。これから下がる勢力と上がる勢力の2つがありますがここでは明かさないことにします(みんなある程度分かると思うし)


第4話 安心院さん再び/北欧神話の接触

 彼は寝たはずだった。だというのにまた(・・)あのよくわからない教室にいる。ということは安心院さんが来るのだろうとわかった。

 

 

 

「正解だよっ!」

 

「ナチュラルに思考を読むんじゃねえよ・・・」

 

「でだ、なんで僕が君の夢にまた出てきたと思う?」

 

「何か気になる話でもあるのか?」

 

「『気になる』、ではなく『気にかけておいてほしい』事があるかな」

 

「気にかけておいてほしいこと?なんか面倒なことでも起きんのか?」

 

「君にとってはかなり面倒なことだろうね。僕にとっては気にする必要のないことでもあるけど」

 

 

 

 

彼にとって不都合(面倒)なことで安心院さんからしたらどうでもいいことというのがどのようなことなのかはわからないが、自分にとって良くないであろうことだというのは理解した。神話や伝説なんかが実際に存在している世界での面倒ごとなど得になることではないと分かったのだ。

 

 

 

 

「もしかしてあの神か?」

 

「うん、そうだね。北欧の方の主神とか言われて調子に乗ってるおバカさんとか後無限の龍神(ウロボロスドラゴン)なんてトカゲが君に興味を持ってるからね」

 

「オーディンか・・・神話について調べてたからわかるがあの神って自分の知らない(わからない)、知識のためなら何でもするような奴だろ?そんなのに興味持たれるとか・・・」

 

「まあ、僕が君に力を与えたからなんだけどねっ☆」

 

「ちょっとは悪びれろよ・・・」

 

「いや、だってね?僕が君に干渉したのは僕の暇つぶしの為なんだよ?あるスキルで現在過去未来全ての時空で起こることがわかってしまうんだよ。そのスキルを使わなくても経験にあてはめたらほぼ100%わかってしまうんだよ」

 

「だから経験したことのないことを俺にさせて笑っていようってことか?」

 

「まあそんなところだね。昔主人公を故意に発生させる実験もしてたけどうまくいかなかったしその計画を潰したその世界の主人公の内の1人である女の子も偶然を排除してあげたら幼馴染の男の子に負けるし」

 

「つまり主人公である変態をどう処理するか見て笑っています。ってことか?」

 

「その通りさ!」

 

「そいつはずいぶん悪趣味なこって」

 

 

 

 

 

 完璧な未来予知とかができるとして優越感に浸って良い気持でいられるのは10年前後と何かで見たことがある彼は聞いた。

 

 

 

 

「『つまりあんたはこれから起こりうるすべてのことがわかってつまらないから俺にあんたの持つスキルを与えたってことだな?』だろ?」

 

「なんでも御見通しってわけか」

 

「まあ、あんな話をすればそういう考えに至ることなんてそのスキルを使わなくても明らかだしね。そろそろちょうどいい時間かな。また気が向いたら来るよ?じゃあね」

 

「ああ、怪我とかすんのか知らねえし病気に掛かんのか知らねえけど気をつけてな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言った直後彼は目が覚めた。ただし気になることがあった。デッドロックを自分に渡してしまっても安心院さんは不死のままなのだろうか?というだけの疑問なのだが。

 

 

「まあ、考えるだけ無駄だな。それに忠告通りならもしかするとこっちから行く必要もなさそうだしな」

 

「いったい何のことを言っておるのだ?」

 

「今まさに俺に話しかけているあんたのことだよっ!てかどうやって上がり込んだ!?そもそも俺の親をどうしたんだよ!そしてあんたの後ろで申し訳なさそうな顔をしてる女は誰なんだよ!?」

 

「朝っぱらから騒々しいのぅ。ひとつづつ答えてやろう。儂はオーディン、北欧神話の主神じゃ。どうやって上がり込んだといったが儂らがおるのはお主の部屋ではないぞ?わしの後ろに控えておるのはロスヴァイセというヴァルキリーじゃ。ちなみに生娘じゃ」

 

「なんでそんなことまで言うんですかオーディン様!?私だって好きで処女なんじゃないんですよ!!?」

 

「あー・・・ロスヴァイセさんだったか?すまんな。俺のせいでそこの爺があんたに迷惑かけちまって」

 

「いえ、あなたを拉致同然でこんなところにまで連れ去ってしまったうえそれを止められなかった私が悪いんですよ・・・」

 

 

 

 

 

 彼はこれ以上は謝罪合戦になってしまいそうだと感じ、少し話題を変えることにした。

 

 

 

「で?あんたはなぜ俺を拉致った?返答によっては神様だろうと容赦しねえぞ?」

 

「儂の知らぬ知識に惹かれたのでな」

 

「喰らえ!俺の男女及び種族平等キック!!」

 

「ぬうぅぅぅぅっ!!?」

 

「えっ!?な、なあああああッ!?」

 

 

 

 

 

 彼はとりあえず自身の最強のコンボである『手のひら孵し+たどたどしい拳』により、彼の全力攻撃(体重を全乗せしたトゥーキック)を奴の股間に放ち、確実に当てた。

 やはり人体の急所はどのような種族であれ共通の弱点なのだろう。全力で悶絶している。気持ちは(文字通り)痛いほどわかる。だが彼を怒らせたのが悪手だったのだと諦めるほかないだろう。先に謝罪をしていれば結果は変わったかもしれないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

                 ~1時間後~

 

 

「本当に今の若者はすぐに手が出るのぅ・・・いや、今回の場合は足か」

 

「人を拉致した挙句怒らせるからそうなるんだ。誠心誠意謝るか俺の納得できる理由を述べられたら許してやるつもりだったんだぞ」

 

「本当にうちのトップが申し訳ありませんでした!!」

 

 

 

 彼は結構カオスだった上、日曜だったため、普通にアリバイブロックで帰ってから少し昼寝した。

 しかし昼頃に九重たちから連絡が来ていたのに気づかず後で折り返し連絡したら泣きながら怒っていた。とりあえず天照大御神も時間を作って彼に会ってくれるようだ。そちらは1か月後の予定だ。見極めるとともに敵ではないと信じてもらえるようにしないといけないと彼は決心した。

 




評価0つけてる人で原作読んでからかけって言ってきた人がいました。
確かに原作を読むなりアニメを見るというのはその原作を書いている作者さんに敬意を払うことだと思います。
しかし私は自分の書き方を曲げるつもりはありません。話の流れがおかしくなる、なんてことになってしまえば流石に読みますがそうでなければ他のssとか読んで多少の知識を持っている程度で書いていこうと思っています。そして同じく評価0をつけていた方に対して言うことがあるとすれば面白くないと思うのなら自分で作品を書いて誰かを楽しませて見せろって感じです。あとは面白いのかいてる人がいるんだからその人の作品見に行けよ。文句言う時間無駄に使うくらいなら自分に合った面白い作品探して読んだ方が有意義でしょう?評価と、0評価についているコメントは多少なりとも参考にしていますが

その他、それなりに大勢の方に投票、コメントしていただいて感謝しています
毎回中途半端なとこで終わっている気がしますがどうかご容赦ください

黒のアリスさん、誤字報告感謝いたします

2017/07/18 19:15 3人称書き換え+内容の一部変更

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