【実験】主人公補正を奪われた主人公はどうなるのか【観察】   作:Pyromane

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まあ、タイトル通りだよ
今回から設定段階で言ってたアンチ三大勢力が少しづつ進行していきます
コメントありがとうございます。皆様の(温かい)コメントが私のやる気になります


第3話 休日

 彼はアリバイブロックも使い慣れてきた上、ちょうど休日なので京都にでも行こうと思い、多少の準備をした。親や妹は普通に仕事だったり免許取るために勉強してたりで問題なく行けるだろうと考えたためだ。

 

 

 

 

 

「というわけでやってきました。古都京都ってか?」

 

 

 

 彼は、旅行にスキルを使ったことを深く考える必要はないだろうと考え、どこでもドアみたいな便利なもの(スキル)は使わなきゃ損だろう。

 

 

「なんで囲まれてんだよ・・・。確かにいきなりここに現れたわけだけどさ」

 

「貴様・・・妖力も魔力も感じぬがいったい何者だ!?」

 

 

 

 彼は思考読めることが便利で、有利に働きやすいことを再認識した。そもそも敵じゃないんだから堂々としてればいいだけなのだが。

 とはいえ、敵じゃなくても姿を見られたから殺すなどという過激な奴らだったらビギナーズハードラックで倒すか、手のひら孵しで出会わなかった事実を作ればいいのだから慌てる必要もあまりなかったことに気づく。

 そして、考えがまとまった彼は質問に答えた。

 

 

「普通の人間だよ。ただちょっと普通じゃない力を持ってるだけだ」

 

「本当にそうなのか?敵ではないのだな?」

 

「ああ、少なくともあんたらの敵ではないさ」

 

「ならよい、すまなかったな・・・というか妾たちの姿を見て何も思わないのか?」

 

「?なんだ、悲鳴でも上げてほしかったのか?」

 

「いや、そうではないが。明らかに人間でない姿をしているというのにリアクションがないのでな」

 

「まあ、カラス天狗とか九尾の狐とかわかりやすく妖怪だよな」

 

 

 

目の前に京都妖怪のボスである八坂って九尾の女性がいる。その周りに護衛や戦闘要員としてカラス天狗や位の少し低い(らしい)鬼なんかがいる。

 

 

 

 

「まあ、いきなり斬り殺されたりしなくてよかったよ」

 

「はぁ・・・すまんかったのぅ。いきなり囲んで刃を向けたことは謝るのじゃ。・・・そうじゃのう、何かしてほしいこととかはあるかの?妾にできることなら詫びとして何でもするぞ」

 

「八坂様!?」

 

 

 

俺に対して詫びとして何でもするといった自分たちのボス(八坂)に動揺を隠せずにいる護衛たちだが八坂の目を見て少し落ち着いたようだった。まあ、八坂も俺の要求によって俺が悪人かどうかを確認しようとしているのだろう。そんなことは目を見ていれば思考を覗かないでもわかる。まあ、してほしいことといえば決まっているのだが。

 

 

「俺は能力の実験をしてるようなもんだ。それで修学旅行で来るだろうが、先に行けなさそうなところを楽しんでおこうと思ってな。要求は『京都の隠れた名所を案内してほしい』だな」

 

「・・・へ?そんなことでよいのか?こんな美女が何でもするといっておるのに?」

 

「自分のことを自分で美人って言うか?普通。まあいい、試されているのがわかっているのに性欲丸出しの要求なんてするわけないだろう?それにまだ全く知らん女にそんなことを要求するほど落ちぶれてもいないつもりだ」

 

「なるほど、わかった。その要求を叶えよう」

 

 

 

 

 

そういって八坂は俺を自分の家に連れて行ったんだが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「母様!この人間はいったい何者なのじゃ!?」

 

 

 

 

 また幼女だった。彼は最近幼女に絡まれやすくなったようである。あれか、安心院さんと会ってからってことはあいつがなんかしてんのか?などと考えるくらいには安心院さんを疑っていた。

 

 

 

「無礼じゃぞ、九重。この男は客人じゃ。妾たちのせいで迷惑をかけたのでな、その詫びにと招待したのじゃ」

 

「そうだったのですか。無礼を働いてしまってすまんのじゃ・・・ええと」

 

「ああ、そういえば自己紹介がまだだったな。俺は月海天だ」

 

「天殿じゃな。改めて詫びよう、娘共々すまんかった」

 

「気にしていないさ、突然自分の領地に知らないやつが現れたら権力者なら警戒するのが当然だからな。それにあんたの娘に対しても怒ってなんかねえから」

 

 

 

 

 

 

 

 それから彼らは世間話を始めたのだが悪魔の話題が出てすぐに八坂たちの様子がおかしくなった。

 

 

 

「どうしたんだ?悪魔に何か恨み・・・というか嫌悪感があるようだけど」

 

「いや、お主には関係ないのじゃ。雰囲気が悪くなってすまんの」

 

例えば悪魔に(・・・・・・)仲間を無理やり(・・・・・・・)転生させられたとか(・・・・・・・・・)?」

 

「ッ!?なんじゃ、悪魔やほかの怪異などの存在もすでに知っておったのか」

 

「ああ、俺の持っている力の一つでな」

 

「そうじゃ、悪魔たちは妾たち妖怪でも強い力を持つものや開花すれば強い力を得る子供などを拉致して無理やり、もしくは殺して有無を言わせず転生させているのじゃ」

 

 

 

 

 

 妖怪のトップは八坂なのだろうが日本のトップも八坂なのか気になった彼は率直に聞いた

 

 

 

「なあ八坂、日本のトップってあんたなのか?」

 

「いや、妾は京妖怪のトップじゃ。日本の頂点は天照大御神様じゃが、それがどうかしたのか?」

 

「いや、日本のトップにも話を聞いてみたいなって思ってな。八坂がトップならその目的自体には意味がほとんどなくなったんだが。他にいるなら話は別だ、天照大御神に会うことはできるか?」

 

「今日中にはわからんの。また日を改めてになるかもしくは会えないじゃろう」

 

「まあそれでいいさ。今日は帰るからまた今度来た時にでも・・・ってそういえば妖怪も携帯とか持ってないか?」

 

「持っておるぞ?妖術などを使えぬ子らに持たせて安全を図るために大人も持っておる」

 

「ならアドレス交換をしておこう。日にちが決まるか面会ができないってことが決まったら連絡してくれ」

 

「わかった。約束するのじゃ」

 

「ああ、それと俺が悪魔に肩入れするんじゃないか?とか思ってるならそれだけはないと言っておくぞ」

 

「それはいったいどういうことじゃ?」

 

「通っている学校に悪魔が複数いるんだが自分の領地と言い張ってるにもかかわらずはぐれの討伐すら犠牲者が出るまで行わないからかなりの人数が死んでいる。先日も同じ学年の変態が殺されていたんだがその悪魔は面白いことになっているとか言って神器目当てで生き返らせてたようでな」

 

「それで悪魔への心証が最悪で肩入れどころかかかわりたくないというわけじゃな」

 

「そうだ。では今日はこの辺で帰ることにする」

 

「ではまたの」

 

「ああ、またな」

 




とりあえず九重とか八坂の口調知らないんです。そこまで読み進められてないんです。許してください何でもはしませんけど
知ってる人いたら教えてください(切実
あとなんかかなり中途半端でごめんなさい

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