【実験】主人公補正を奪われた主人公はどうなるのか【観察】 作:Pyromane
高速教習楽しかったです。3/22にあったけど正直ほぼずっとアニメとかマンガの話してました。先生もわかるネタのオンパレード。むしろ俺がなぜそれを知っている?とかそんな感じだったけどね?
後、今回もまた表現がクッソ下手です。文才がないから仕方ないってのもあるんですけどどうにも無理矢理っぽくなります。その辺は許してくれると嬉しいです
ペンドラゴン姉妹が去ってから数分、意外な使い魔(仮)に出会った。
「貴様らは何故ここに来た?」
そう言いながら現れたのは世界で最も有名な怪物。すなわちドラゴンであった。高圧的に、尊大に、それでいて妙に謙虚さを感じさせるような声音だった。容姿は白い。そうとしか言いようがない。汚れなど一切感じさせない純白。その中にインディゴの宝玉にも似た大きい塊が人間でいうところの鎖骨と肩の辺りにある。
「すまないな。ここはあんたの縄張り内だったか?」
「ああいや、そうではない。だがそちらの娘は神器を持っているとはいえ、人間には有害な気が充満している。それだけではない、ここに来るには正規のルートを通るか魔術で直接転移してくるかしかないのだ。にもかかわらず、どちらも魔術師という風体ではない。何故、どのような手段を用いてここにやってきた?」
「ここに来た理由は使い魔が欲しかったからだ。来た方法は今は明かせないな。アンタが仲間か、敵か、立場がわからんからな」
天がそう言って目的をすぐに明かし、かつ手段は教えなかったところにドラゴンは快活に笑い、言ってのけた。
「フハハハハ!なるほど、一理あるな!敵かどうかもわからんものに正体を明かせ、力を見せてみろ、そんなことを言われて力や正体を明かすバカはおらんな!!」
「わかってくれて何よりだ」
「使い魔か・・・人の身で使い魔契約をするということの危険性をわかっているのか?」
「危険性・・・ね。例えば自分より強い奴と契約しても逃げられる、最悪の場合殺されるって感じか?」
「まあ、そんなところだ。加えてあまりに強力なものと契約すると魔力を大量に必要とする。契約維持や怪我をしたときなんかに再生能力の高い奴だと再生できなくなるなんてデメリットもある。人語を話せないものは論外だ。指示を理解しない可能性が高いからな」
と、ドラゴンは理不尽な暴力の化身だとか台風、地震のような災害と同列視されることが多いはずなのだが、天とアーシアの目の前にいるドラゴンは、某赤い弓兵のようにおかん属性なのか、ただ世話好きなのかはわからないが、いろいろなことを教えてくれるらしい。扱いとしてはRPGのその町の事情に一番詳しく説明してくれる
「つまり
「まあ、そういうことだ。中には例外もいるのだがな」
「例外・・・ですか?」
例外という言葉を聞いてアーシアが疑問を呈した。それもそのはずだ、アーシア自身には戦闘力などないに等しい。そんな自分より戦力にならない使い魔では、天に迷惑をかける可能性がある。ただでさえ、すでに1回、天には
「ああ、例外だ。例えばユニコーンなんかは美しい処女に従う。そういうのは戦闘力を一切気にしていない。逆に基本的にドラゴンは力か勇気、このどちらかを示せなければ使い魔になることはまずない。これにも私のような例外がいるがな」
「あなたも例外に入るんですか?」
「ああ、基本的にドラゴンの性質は悪だ。かといって人類に味方をしないというわけでもない。人類の敵になるものもいれば味方になるものもいる。もちろん、中立の立場の者もな。二天龍は人類悪に分類されるだろうな、あいつらと来たら封印されてなお人間に迷惑をかけているのだ!まったくもって腹立たしい。・・・逆に最強である紅の龍と黒の龍は中立・・・というよりは人類、もっと言えば自分以外の存在にはほとんど興味を示さない」
「それはほかの生命体がどうなっても構わないと思ってるってことでいいのか?」
「ああ、本質は違うが大体そんな感じだ」
「そういえば自己紹介をしておくか?」
「そうだな、私のことはスターとでも呼んでくれ」
純白のドラゴン改めスターはそう名乗った。おそらく本当の名前ではないだろう。本当の名前のアナグラムのようなものなのか、長すぎるのか。まあ、そんなところなのだろう。
「俺は月海天だ」
「私はアーシア・アルジェントです」
「ふむ、月海とアルジェントだな。それでどうする?私が契約してやらんでもないが」
「一旦保留でいいか?」
「ほう?理由を聞こう」
「ドラゴンとの契約に必要な魔力を知らん、何より俺たちがどれほどの魔力を持っているのかもわからん。それが最大の理由だ」
「ふむ、では最大ではない理由とは何かな?」
「人間みたいな形になれるか?もしくは小さくなる、人形のようになる、ほかの生物に化ける。どんな形でもいいんだが」
そう、そこが心配だったのだ。使い魔とはいえ契約する以上は養わなければならなくなる可能性があるのだ。いや、魔力を供給するという意味ではそれだけで養っているようなものなのだが。それだけでなく、遠くにいても‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐例えば人間界にいても‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐冥界にいる使い魔との契約が切れたりしないのか。そのような心配がある。と言っても、ドラゴンと言えばRPGでは強敵である。つまり魔力供給は戦う時だけでもいいかもしれない。そのようなことを一切知らないまま契約するのはそれこそが危険だと判断したのだ。
「なるほど、使い魔にするとしても反乱を起こしたり勝手なことをしてどこかの勢力と無駄に敵対するのを控えさせるためだな?」
「ああ、理解が早くて助かるよ」
「結論から言おう、できる。と言っても半人半龍、いわゆる竜人の形態。完全に人間と同じ形態。そして今のドラゴンの状態。この3つが私の取れる形態だ」
「それで、スターと契約したとして魔力供給はどういう風になる?戦闘時だけでいいのか?それとも常に一定量供給しなければならないのか?俺、もしくはアーシアの魔力量で足りるのか?」
天は用意しておいた質問をした。実際問題、契約をしても供給しなければいけない魔力量がキャパオーバーしていれば契約しても寿命が縮むだけとかなりそうで恐怖しかない。
だが、そんな恐怖はスターの説明で杞憂だと分かった。
「いや、契約時に必要な魔力以外は自前でどうにでもなる。例えばその辺の魔物を食べれば魔力が増える、その魔力は体を動かした程度では一切消費されない。それにブレスなどでも・・・そうだな、比較対象としてそこのスライムを5ℓほど飲み込んだとしよう。それに対して火属性のブレスなら全力でも1分ほどは持つ。そもそも使い魔の森は魔力やそのほかの気で満たされている。ここから出ない限りは魔力が切れる心配は0だ」
「つまり使い魔の森にいれば俺(かアーシア)の魔力消費は0だと」
「そういうことだ。そしてここを出たとしても、今まで蓄えていた分で、激しい戦闘が年に10回ほどのペースで起こっても軽く10年くらいは持つだろう。」
それを聞いて天たちは絶句した。まさかそこまでの魔力をため込んでいるとは思っていなかったのだ。
「そして、単独行動ができる使い魔なので冥界どころか違う星にいたとしても契約はつながったままだろう。契約時に必要な魔力だが・・・月海もアルジェントも契約分なら十分すぎるほどだ。心配はいらんな」
それを聞いて天は本気で悩んだ。ただし、表情は一切変えていない。考え込んでいるようにも見えない。ただ少し思案しているのだろうと思う程度だ。いったん契約してしまえば何もなければ死ぬまでは確実に魔力に問題はない。かといって単独行動もできるので、下手を打つと契約を反故にして襲い掛かってくる可能性もある。
「先に言っておく。私は一度契約した人間を裏切ることはしない。そんなことをしてはドラゴンとしての、私のプライドを傷つけることにしかならないからな」
「なるほど、人類の敵ではないというだけでは最悪裏切られる可能性も考えなければならなかったんだが安心した。よし、契約は俺がする。いいな?アーシア」
「はい、構いませんよ。私も懐いてきた子がいましたので」
かくして、天とアーシアの使い魔散策in使い魔の森は終わりを告げたのだった。
契約の場面とかめんど・・・ってか呪文とか必要にならないはずだから勝手に使い魔になるんじゃないかなぁ・・・ほら、ドラクエシリーズの仲間になりたそうにこちらを見ているみたいな感じで
後、アーシアの契約した使い魔は原作と同じですが、性別は雌です
・・・天が契約したスターとか言うドラゴン、いったいスター何ドラゴンなんだ?
スターさんは裏切らないと言っていましたがええ、もちろん例外はあります。自分の意志で悪魔に転生した時、人類の敵としてふるまったとき、この2つのパターンでスターさんは裏切ります
不死蓬莱さん、誤字報告感謝いたします