【実験】主人公補正を奪われた主人公はどうなるのか【観察】   作:Pyromane

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とりあえず金曜出すって言ったのに出せなくてすまんかった。
普通(MT)の仮免がとれるの2/28からだったんだけど28と3/1には学校があって取りに行けず、3/2には普通に仮免前最後の教習があり、3/3(昨日)には仮免取りに行ったんすよ。一応一発合格でした

誤字報告がありましたのですが、そこはミスではないことを宣言しておきます。ですが、誤字報告自体には感謝いたします


第11話  眷属紹介

 リアス・グレモリーやソーナ・シトリーたち悪魔が休日に何をしているのか気になっていた天は、とりあえず一番問題がなさそうな一誠に欲視力を使った。すると最近悪魔になった一誠に悪魔の常識や、ソーナの眷属の紹介顔合わせをしているところだった。

 

 

「こんにちは、リアス。眷属の顔合わせをするという話だったから来たのだけど」

 

「ええ、入ってきて。ソーナ」

 

 

 その会話の直後、オカ研の扉が開かれた。そこにいたのは生徒会長である支取蒼那と、去年、生徒会庶務に当選した匙元士郎がいた。それ以外の眷属は連れてきていないようだった。

 

 

「あれ?生徒会長と・・・匙だっけ?」

 

「紹介するわね、この子は兵藤一誠。最近私の眷属ポーンになった男の子よ。それでイッセー、ソーナは悪魔よ。私と同じ上級悪魔。眷属は生徒会のメンバー」

 

「こうして話をするのは初めてですね、兵藤君」

 

「あ、はっハイ!部長から紹介にあずかりました兵藤一誠っす!悪魔としては初めまして!」

 

「ええ、それで今度はこちらの紹介をします。この子は匙元士郎、ポーンの駒4つで転生しています。宿している神器はアブソーブション・ライン黒い龍脈です。」

 

 

 

 自分の主が自分の紹介をしているのに、少し不機嫌そうな匙の様子に内心ため息をつきたくなっているソーナとそんなことには一切気づいていない一誠。リアスは気づいているようだがあえて指摘をするようなことでもないだろうと放置している。

 

 

 

「匙、これから悪魔としてよろしくな!」

 

「こっちはお前と仲良くなんてしたくねえけどな」

 

「匙、本心から思っていることを率直に言うところはあなたの美点だと思っています。ですが眷属の紹介をしているときにそういうことを言うのh「会長!」」

 

「すみません。でも、どうしても言っておかなきゃいけないんです」

 

 

 

 なぜ匙が自分を毛嫌いしているのか、一切わかっていない一誠と、自分の眷属の躾もできていないのかと憤るリアス。そして何より、匙の気持ちをよくわかっていた。生徒会だからこそ知っている情報があるソーナは、匙の言葉を遮ることなく次の言葉を待った。

 

 

「なんで俺がお前のことを毛嫌いしているのかわからねえって顔をしてんな。わかんねえなら教えてやるよ、お前たち変態トリオのせいで男性不信になった女子生徒が何人いると思っている?1人や2人じゃねえんだよ!てめえらは自分の欲求を満たしていい気分だろうよ。だけどな、女子の気持ちを考えたことがあんのか!?お前らが怖くて女子高に転校した女子、父親に触られることにすら恐怖を覚えている女子がいるんだよ!!それでなんだ?お前はハーレムを作りたいだ!?ふざけてんじゃねえぞ!女子に対するセクハラ、教室内での堂々とした猥褻物陳列、この辺に対する苦情だけでも生徒会や教師がどれだけ迷惑を被ってんのかわかってねえのか?!」

 

 

 

 匙の怒りや、言い分が正当で、毛嫌いしているということを隠そうとしていない態度に納得のいった小猫と木場だったが、一誠は正論を言われたことに怒ったのか反論を始めた。

 

 

「てめえな・・・!俺の目的はハーレムを作ることだ!だから元女子高で男子の少ないここに必死に勉強して合格したんだよ!!お前にわかるか!?小学校、中学校とモテずにいた俺の気持ちがよォ!女子の着替えを覗いたり同士とお宝を見せ合ったりすることの何が悪いってんだ!」

 

 

 

 その支離滅裂なうえ、理不尽な暴論にとうとう我慢の限界が来た匙は一誠の顔面を全力で殴った。

 

 

 

「ッテエな!!何しやがんだ!」

 

「何をするだァ?決まってんだろ、てめえを殴ったんだよ。女子はてめえのおもちゃじゃねえんだよ!それをてめえは女子は自分の性欲を満たすための道具だと思ってんのかッ!大勢の女子がてめえらの覗き行為に傷ついてんだよ!」

 

 

 

 その匙の言葉を聞いて、木場と小猫は兵藤を押さえつけ、暴れられないようにし、ソーナは眷属紹介は、失敗に終わってしまったと考え、2つ目の要件を伝えることにした。

 

 

 

「リアス」

 

「なによ・・・?」

 

 

 

 匙の言葉に納得のできてない、むしろキレている一誠と同じように、不満そうな雰囲気を出しているリアスにソーナは

 

 

 

「使い魔の森の件です」

 

 

 

と、オカルト研究部の部室に訪れた2つ目の理由を切り出した。

 

 

 

「眷属の紹介は失敗・・・というか溝を深めただけになってしまいましたが、そのお詫びということで使い魔の森に先に行くのはあなたたちに譲ります。それでこの場は収めてくれますね?」

 

 

 

そう、目が笑っていない笑顔でリアスに言い放ったソーナ。その顔を見た匙は、綺麗だと感じると同時に、自分が迷惑をかけてしまったんだという自責の念に駆られた。

 

 

 

「わかったわ。それで手を打つ。一誠も宥めておくわ」

 

「ありがとうございます。では私たちはこの辺で失礼します。匙、行きますよ」

 

「わ、わかりました!」

 

 

 

 匙はこの後自分に待っているであろうお仕置きにおびえながらソーナの後についていった。

 そしてソーナたちの去ったオカ研の部室では、押さえつけられていた一誠が解放されていた。

 

 

 

「イッセー君・・・」

 

「変態先輩、あなたは本当に女性の敵ですね。何ですか?実は私をストーカーして着替えを覗いてたりするんですか?」

 

 

 

 まともな2人に嘆息され自分の行いを全否定されたうえ、後輩からは疑われてしまい、一誠は自分自身を全否定されたような錯覚に陥った。そして木場に理不尽な怒りをぶつけ始めた。

 

 

 

「モテモテなお前にはわかんねえだろうよ!ハーレムを作りたいからこの学校に来たんだよ!それでも持ててるのはお前みたいなイケメン野郎だけだよ!女子が男子の倍以上いるのにおかしいだろ!!?」

 

「そういう思考だからモテないどころか嫌われるんですよ。そもそも覗きなんてしてるのにモテるわけがないでしょう」

 

 

 

 木場は小猫に目配せしてすべて否定してもらった。木場自身が言い返していたら、おそらく一誠は殊更燃え上がっただろう。そう考えた木場は小猫に否定させることで一誠の怒りを少しでも殺そごうとした。

 効果は覿面だった。一誠の理不尽な怒りは(不満げな表情ながら)なりを潜めていた。

 

 

 

「んっ、んんっ!」

 

「あらあらうふふ」

 

 

 

 そんな状況を微笑ましいものでも見ているかのように見ている姫島朱乃、そして話が終わったのならと、リアスはソーナが詫びとして譲ってくれた使い魔の森のことを説明するために注目を集めようとした。

 

 

 

「イッセー、今から使い魔の森に行くわ」

 

「使い魔の森・・・ですか?」

 

「ええ、使い魔についてはある程度分かるわよね?」

 

「はい、自分の相棒になるモンスターとかのことですよね?」

 

「そうよ、使い魔マスターのザトゥージさんが私とソーナの眷属に新しい子が増えたら使い魔と契約するときにお世話してくれる約束なのよ。でも、さすがに2つの眷属につくことはできないから先に使い魔の森に行く方から1ヶ月後くらいになるのよ。あと、私の使い魔は見たことがあるはずよ」

 

 

 

そういってリアス眷属は次々に使い魔を呼び寄せたが

 

 

「お前のはいいや」

 

「つれないなぁ」

 

 

 と、木場の使い魔には興味を一切抱いていなかった。そして現れた使い魔たちは、リアスが蝙蝠、ただし蝙蝠の形態からヒト型になっていた。朱乃の使い魔は小鬼、小猫の使い魔は彼女のイメージに合った白い猫であった。木場は使い魔を出さなかったため一切わからなかった。

 

 

 

「ソーナの眷属の子と問題を起こしたときはどうしようかとも思ったのだけど、あちらが譲ってくれるというなら先に行くしかないわ。明日の朝に行くから心の準備だけはしておいてちょうだい」

 

「わかりました!」

 

「まあ、それはそれとして」

 

「?」

 

 

 

 いい返事をした一誠だったが、その返事の後のリアスの言葉に疑問を抱いた。だがそれはすぐに解消されることとなった。

 

 

 

「顔合わせ早々問題を起こした悪い子には罰を与えなくちゃね」

 

「そ、そんなぁッ!?」

 

 

 

 

 そういってリアスは、一誠の履いているズボンとパンツを引き下げ、尻を丸出しにした後、薄く滅びの魔力ではない、普通の魔力をまとった手で、尻たたきを100回行った。微弱とはいえ魔力をまとった張り手に一誠の尻は真っ赤になり、リアスは成し遂げたような顔をし、なぜか朱乃は恍惚とした表情になっていた。何を隠そう朱乃は自他ともに認めるドSである。一誠の悲鳴を聞いて、気持ちよくなっていた。

 

 

 

「それじゃあ、今日の部活はこれまで。一誠はちゃんとどんな使い魔にするか決めておくこと。いいわね?」

 

「・・・は、はいぃ」

 

 

そうして、リアス眷属たちは各々の家に帰って行った。

 

 

 

 それまでの光景を初めから見ていた天は、匙に一誠が殴られたところで大爆笑、言い訳なのか逆ギレなのかわからん口上で腹筋崩壊。

 さらに追い打ちで自分の仲間に冷たい目で見られた上に、学園のマスコットと評される美少女である小猫に自分も被害にあっているのでは?と本気で疑われ、小猫と一緒に軽く白い目で見ていた木場に逆ギレした後で、軽く小猫になだめすかされて、リアスにお仕置きと称してお尻ぺんぺん(超痛い)をされているところを見た時点で軽く呼吸困難に陥っていた。呼吸困難に陥りかけているところでアーシアが来て、事情を聴かずに神器で落ち着かせてくれたが、天は笑い続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころのソーナ眷属と言えば

 

 

「匙、よく言ったと褒めてあげたいのですが、さすがに暴力は見過ごせません」

 

「は、はい!」

 

「なのでお仕置きです。覚悟・・・できてますね?」

 

 

 

 顔面蒼白になりながらも力強く「はいッ!」と答えた匙に、ソーナは匙が一誠にしたのと同じ攻撃(右ストレート)を10回、薄く魔力をまとった拳で行った。匙の顔はかなり腫れていたが、お仕置きが終わった後でソーナがきちんと顔の腫れやその他小さな怪我を治して、生徒会の仕事を終わらせて各々家に帰った。

 




※今回の後書きは、作品自体にはそこまで関係ないので読み飛ばしていただいても構いません

評価とかコメントしてくれる方は本当にありがたい。
ただ、誤解が少しあるようなのでその誤解を解いておきたいと思います。低評価をつけている方を批判しているわけではありません。むしろちゃんとした理由があってのことなら甘んじて受け入れます。

そして自分の作品が万人に受けるようなものでないことも分かっております。原作が本当に好きで主人公のことも好きという方に受けないのはわかりきったことであります。
ですが、私が批判しているのは『設定を先に投稿した段階で』0や1をつけている方です。設定だけで何がわかるのか?1~3話目くらいの時点で投票して低評価の方については面白いと思って読んでもらえるような作品にして見返そうって感じなんですが、設定見ただけで投票した方については何を思っているのかわからないんですよ

中途半端な知識と言っていますし、それについての批判コメントについては返信しておりませんが少しづつ読んでいって、、一誠サイドを書き始める前には1巻から5巻くらいまでは読んでおくつもりです。そのあとも高校卒業して働き始めるとはいえ時間があれば少しづつ読んで行って原作の理解を深めていくつもりです。それでも、私は原作を暗記できるほど読み込んだとしても中途半端な知識という文言を外すつもりはありません。
完璧な知識なんてものはないし、原作について理解を深めても原作者様がどういう意図でどのシーンをどう描いたなんてことはわからないんです。それを読んだだけで理解できたつもりになるのは増上慢が過ぎると思います。
なので、こんな理屈っぽいのにアホで馬鹿でひねくれ者な上にどうしようもない作者ですが、これからも応援してくださる方のために精一杯書かせていただきます


最後になりましたが、こんなクソ長いうえに、特定の投票者様や、コメントをされた方に対してのみの注意のようなものを書いてしまったこと、そのコメントや投票をした方、そして何より普通に楽しんで読んでくださっている方々に、心よりお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした

次回はおそらく3/10以降となると思います

エニィ様、誤字報告感謝いたします

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