幼女戦記 外伝   作:ククルス

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登場人物紹介、舞台設定、用語など

ⅰ:登場人物について

 

 

■帝国

 

・ヨアヒム・アッヘンバッハ (男/23歳)

【挿絵表示】

 

所属:第一〇一歩兵大隊所属第三中隊 第二小隊第一分隊 上級伍長

 

ドイツ民族的特徴の金髪に瞳、髪は斜めに下すようにしている。

田舎町より徴兵、教練された叩き上げの下士官。

ブレンナーとは幼馴染で共にライン戦線の中央戦区防衛の任に就いている。

第二小隊の第一分隊長で自らのもとに補充と配属されてくる若い新兵を見ては苦悩している。

エレニウム九五式受領後のターニャ・デグレチャフに救援され一命を取り留める。

 

 

・ブレンナー・シュタンゲ (男/23歳)

所属:第一〇一歩兵大隊所属第三中隊 第二小隊第二分隊 伍長

 

長髪の髪を両脇から後ろでに降ろしている。

口は悪いが先任士官としての役割は果たす同じく叩き上げの下士官。

問題毎もよく起こすが大体が部下の為という熱い男。

ターニャ・デグレチャフに救われなければ死んでいたのは間違いない。

 

 

・シュタイヤー・フォン・バーデン (男/36歳)

所属:第一〇一歩兵大隊所属第三中隊 大尉

 

ヨアヒム、ブレンナーの上官であり中隊長。

髪を丸めて坊主にしているのが特徴的、割と行動派で負傷しては復帰する。

貴族の長男だが本人は生きて家を継ぐ気は全然ない。

 

 

・アンジェリカ·フォン·ヴァルデック (女/19歳)

所属:エレニウム工廠 通信技官 少尉

 

肩のラインで切りそろえた金髪にお気に入りの髪留めを付け、青い瞳と馬鹿丁寧な性格はエレニウム工廠の一の癒し、特徴的なのは爆乳であること。

リベラルな帝国にあって皇族に近いヴァルデック家の子女たる彼女は、率先して安全な工法勤務へと回された。父は監査部の陸軍大将を務め、彼女に接触することは男性軍人のタブーとされている。

件のエレニウム九五式の事故で死亡や退職する軍人らと一番接している人物でもあり、可能であればターニャ・デグレチャフとは関わりたくはなかったが世話係に任命される。

 

 

・スザンネ・ヴェーバー (女/19歳)

所属:エレニウム工廠 通信技官 少尉

 

身長はややターニャ・デグレチャフより大きいくらい、薄く細い体はやせ細った猫のようだが茶髪の髪を両脇で纏めたツインテールと本人の快活さもあって男性からの評価は存外高い。

歯に着せない物言いで軍学校時代は虐められていたがアンジェリカに助けられ以後は親友になった。

 

 

・マリー・アイヒホルン (女/19歳)

所属:エレニウム工廠 通信技官 少尉

 

金髪を両側で後ろに垂らすように結っており可愛らしい顔立ちでだいたい笑顔。

全体的に女性らしい肉つきをしており色んな人の女神。

スザンネとは幼馴染で、そんなスザンネを助けたアンジェリカを気に入り親友となる。

意図しない毒舌と人の気持ちを汲んだフォローが持ち味。

ターニャ・デグレチャフの信奉者でもある。

 

 

 

■連合王国

 

・ステイシー・オリバー (女/23歳)

【挿絵表示】

 

所属:第一一三嚮導魔導飛行大隊 魔導飛行少佐

 

プラチナブロンドの長い髪をポニーテールの様にして束ねる。

青い瞳に白い肌、身長は平均的といえる。胸も平均的。

元名門貴族に名を連ね自覚はないが騎士道に準じ非道を嫌う。

本人曰く学がなく、考えるより行動する現場型の人間。

優れた魔導適性と魔力容量を有しており基礎でもある干渉術式を最も得手とする。

第一一三嚮導魔導飛行大隊の大隊長で、美貌も相まって登録名称は"戦乙女"。

ターニャ・デグレチャフの討伐を命じられ大隊で戦闘を行うも部下の大半を失う。

ステイシー本人は幸か不幸か生存し、本国に一時帰還する。

 

 

・ダン・ベイカー (男/38歳)

所属:第一一三嚮導魔導飛行大隊 魔導飛行中尉

 

髪はブロンドで短く刈り上げている。

ややグレーの瞳、眼鏡は無くても支障はない。

身長はかなり高く性格は真面目一辺倒。

傷病が理由で右足は義足、退役しステイシーの家庭教師を一時務めた。

子供を作れなくなり怪我から定職にも就けず苦しんでいた所をステイシーに救われた。

第一一三嚮導魔導飛行大隊の副官を先任し常に支えるようになる。

自分の娘の様に感じている部分があり、ターニャ・デグレチャフとの戦闘で死亡。

紅茶より珈琲派。

 

 

 

ⅱ:舞台設定について

 

 

■ライン戦線―塹壕防衛 (統一歴1923年7月中旬)

 

ライン戦線は史実の第一次世界大戦での西部戦線をライン川付近であることと、同川の様に長大な様からライン戦線と名称したと筆者は"勝手に"解釈しています。

幼女戦記の地図と今の地図を合わせ見ると、1923年(デグレチャフ様9歳、士官学校卒業時3月4月くらい?)ではルクセンブルグは帝国領のようでベルギー、ルクセンブルグが既に道路として帝国領だったと考えてしまうとメス要塞都市を分断するモーゼル川の防衛上の有用性って一体…となってしまうのでルクセンブルクは共和国領として、ヨアヒムら『第一〇一歩兵大隊所属第三中隊』はサングルミーヌのザール川を塹壕線に見立てて、それよりも東に位置していることにしました。

共和国側の塹壕線はロユランとイプランのを縦割りした辺りです。

 

※そもそも幼女戦記の地図通りなら、メスも既に帝国領に見える。

 

サングルミーヌの理由はザールブリュッケンが帝国中央部の物流の要衝であること、

メスまでの距離が約60km前後のため、魔導飛行士の途中休息を含めた戦闘距離的に帝国からはメス。共和国からはザールブリュッケンが攻撃圏内に思えること。

ザール川が川でなく塹壕線なら脳内で難しい事考える必要もないことからです。

第二次世界大戦の榴弾砲の射程が最大で10km前後なら(実射程かは考えない)メッツァンの南にある森林部辺りが砲撃陣地でしょうか。

 

 

■ライン戦線―大鷲失墜 (統一歴1923年8月上旬)

 

先の共和国軍が実施した限定的攻勢がデグレチャフ様によって失敗。

ついでに彼女を含めたごく少数の魔導飛行士しか誘引されず、戦力や物資の誘引・転換による帝国軍の兵站線を圧迫させるといった本当の目標すら達成できなかった。

むしろ砲兵隊や他戦力を展開した自分たちの方が損害が大きいという結果は共和国軍に派兵されていたステイシーたち『第113嚮導魔導飛行大隊』を使って報復する作戦を実行させた。

 

※連合王国上層部は、この無茶無謀な作戦を知ることなく実行されてしまう。

 

一部の国家が抱く、ラインの悪魔に対する危険性が現場側にはさほど知られていないという情報の差異が要因。動員三十七名に対して死亡十三、負傷四という結果に終わる。

 

要望があれば簡易の地図を書ければとか思ってます。

 

 

 

ⅲ:用語について

 

 

・~通称“石壁”、である (塹壕防衛より)

コンクリートと鉄骨で組まれた簡易要塞群、5本以上連なるザール塹壕線の後方1kmに位置する文字通り石壁。イメージは万里の長城でノルマンディー沿岸要塞。

当然、一個中隊の為だけにある訳ではなく各所に中隊単位で詰めており地表が要塞なら塹壕と同程度の深さの地下部分が居住区と各中隊司令部。

 

 

・戦区

四方1.5kmから2km毎に細分化された戦術管理上の範囲区分。

身近な面積でいえば皇居ほど(東京ドーム単位だと49個分相当らしい、広い)

 

 

・軍管区(軍区)

軍事、兵站管理を決めるための管轄区域の定義。

それぞれの要衝や主要都市エリア毎に定めて、軍の管理を行う。

軍区ごとに兵力やある程度の権力を持つことがあるが私たちのイメージし易い考え方だと各区の区役所で汲み上げた情報や必要な諸々を都庁や府庁で一括して政府が把握する様な……。

 

 

・騎馬(騎兵)

前時代的ながら浪漫溢れる機動戦力。

銃が登場し、高性能化が進んで、さらに鉄条網まで現れてからはただの的になり伝令や燃料を必要としない(なお食糧)機動力として治安部隊、儀礼に使用された。

一応、第二次世界大戦の欧州でも存在していたよう。

鉄条網を無力化して、接近するまでに射撃されない前提なら悪路でも強力かと思う。

 

 

・グロウスクMG24 (塹壕防衛より)

史実のグロスフスMG42のこと、もじっただけ。

傑作かどうかは筆者には判らない、生産性が高くこと塹壕戦闘で用いるなら信頼性が高い(泥や埃に強い)稀に戦争系で耳にする"ヒトラーの電動のこぎり"はこの機関銃のあまりに早い速射音かららしい。40万丁も生産され、ドイツ以外でもコピー品が生産された。

 

 

・医療魔術

魔術そのものが大昔の奇跡を科学的に再現してしまったものらしいが、幼女戦記で筆者がみた医療魔術は薬品要らずで薬品と同じ生成物質を体内に作り出す怖いやつ。

よく型月作品などで"神秘が薄れ科学で再現可能になってしまったものを魔術"と例えるのは言い得て妙だと思う。

幼女戦記の世界でも流石に損失した部位などは再生できないと思われるので本人の治癒力を活性化したり火傷には痛覚や炎症を抑えたりする程度ではないだろうか。

 

 

・第一一三嚮導魔導飛行大隊

エンブレムは大鷲、通称”ステラシーイーグル”

連合王国が共和国に実力と貸しを作る意味で派遣した派遣嚮導隊。

現場側で得られる情報も目的に派遣されており、元退役軍人らで編成されているのが特徴。実力は高く、編成から二年間は各国でアグレッサーを務める。

三中隊で編成されており、呼称はランス・ソード・シールド。

ステイシーの中隊、ランスは健常者が一番少なく支援戦闘を主としている。

 

 

・魔力出力

個人ごとの才能を数値化した指標の一つ。車でいうところのエンジン出力で使用する演算宝珠によっても大きく変動するため、一概に才能とは言い難い。

 

 

・魔力容量

演算宝珠は大気から魔力を多少なりとも生成してくれる、が凡そは魔導士本人の貯蔵量に比例し増減する。要するに燃料タンクのサイズ。

 

 

・ジャングル・カービン(狙撃仕様)

そんな銃は存在しない。

元はイギリス空挺部隊仕様に軽く、全長は短くされた主力小銃リー・エンフィールド。

ボルトアクション式は変わらず取り回しが良好になった代わりに命中鮮度や反動が増した。ステイシーの使用する当小銃はハンドガードまではそのままにロングバレルになりマガジンサイズが大きくなった。スコープとかはない(肉体強化する連中に必要なさそう)

 

 


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