小説 眠り姫 THE SLEEPING BE@UTY   作:つっかけ

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※この話は作者の個人的な楽しみを書きまくった話です。
苦手な方や気に入らない方はお目汚し申し訳なく、戻るを押してください。

んなことどうでもいいんだよ!って人はどうぞお楽しみあそばせ。



小説 眠り姫 THE DANKAI BE@UTY-質疑応答編-

春香

「みなさんこんにちは。小説 眠り姫 THE DANKAI BE@UTY。進行役は私、天海春香と!」

 

千早

「如月千早と!」

 

美希

「星井美希がお送りするの!」

 

春香

「そして765プロダクションの仲間たち!」

 

「いぇーい! ドンドンドンパフパフ~!」

 

 

 

ピンポンパンポーン…

 

※この座談会は小説 眠り姫 THE SLEEPING BE@UTYのネタバレがそこそこあります。

先に小説 眠り姫 THE SLEEPING BE@UTYのお読みいただくことをお奨め致します。

 

 

 

春香

「そして、今回の座談会のゲストはもちろんこの人! 小説 眠り姫 THE SLEEPING BE@UTYを書き上げた自称『下手なモノカキ』つっかけさんでーす!」

 

つっかけ

「いやいや、どうもどうも。つっかけです。宜しくお願いしまーす。」

 

春香

「宜しくお願いします! では、まずはこちらのコーナーから参りましょう。題して!」

 

美希

「1人1問質疑応答コーナーなのー!」

 

ドンドンドンパフパフ~

 

テッテッテー テッテッテテー

テッテッテー テッテッテテー

 

 

千早

「こちらのコーナーではつっかけさんに小説眠り姫に関する疑問や謎な部分をお訊きしていこうかと思っています。」

 

美希

「765プロのみんなから1人ずつ質問していってもらうの! まず春香!」

 

春香

「え、私!?」

 

美希

「そうなの、ディレクターさんからは自由にやってって言われたから打ち合わせ通りにいくと思ったら大間違いなの!」

 

千早

「ほら、春香。」

 

春香

「最初は美希だったのにぃ。んーでは、つっかけさんに質問です!」

 

 

ジャジャン!

 

 

春香

『何故あの予告から小説を書こうと思ったのか教えたください!』

 

 

つっかけ

「それは最初に映画館でTHE IDOLM@STER~輝きの向こう側へ~を観たとき、冒頭からインパクト大の映画眠り姫の予告が出ましたよね。映画を見終わった後であの眠り姫の映画はこう言う結末だと良いなと思ったのがキッカケです。自分にはコメントが流れる動画サイトなどでノベマス(映像化)するほどの技術は持っていないのと、前から何か小説を書いてみたいと思っていたので書き始めました。」

 

春香

「なるほど、じゃあ書き始めたのは昨年の2月よりも前なんですか?」

 

つっかけ

「そうですね。初めて設定やプロットを書いたのはそれより半年以上は前だと思います。」

 

千早

「映画鑑賞直後と言うわけでもなかったんですね。」

 

つっかけ

「むしろ映画を視た直後では書こうとは思ってませんでしたね。こんな物語だったらいいなー的なざっくりした感じでした。」

 

春香

「ありがとうございます。では、次の質問は千早ちゃん!」

 

千早

「ええ、それでは質問させてもらいますね。」

 

つっかけ

「どうぞ。」

 

ジャジャン!

 

 

千早

『私の楽曲である眠り姫の歌詞からも物語を作っていたと言うのは本当ですか?』

 

つっかけ

「はい、確かに千早さんの歌う眠り姫の歌詞も使って物語を作りました。」

 

千早

「どういうところがそうなのか、少し説明していただいても?」

 

つっかけ

「あ、はい。じゃあまず最初の部分からですね。『ずっと眠っていられたら この悲しみを忘れられる そう願い眠りについた夜もある』

ここはあずささんと貴音さんのシーンで使わせてもらいましたね。」

 

あずさ

「あら、私ですか?」

 

貴音

「私も?」

 

つっかけ

「はい、この歌詞からあずささんの設定が悲しい過去を持つヒロインとなった訳です。そしてその妹である貴音さんも似た境遇の中に居たと言う設定を付けました。」

 

あずさ

「まぁ、そうだったんですね~。」

 

つっかけ

「続けて『ふたり過ごした遠い日々 記憶の中の光と影 今もまだ心の迷路 彷徨う』

これは亜美さんと真美さんの歌詞ですね。」

 

真美

「これ、真美たちの役の設定で使ったの?」

 

亜美

「なるほど、だからあんなチーンが・・・」

 

千早

「これ以降もそれぞれのシーン作りに使われてるのですか?」

 

つっかけ

「使ってますよー。お話しします?」

 

千早

「よろしければお願いします。」

 

つっかけ

「わかりました。『あれは儚い夢そう あなたと見た泡沫の夢 たとえ100年の眠りでさえ いつか物語なら終わってく 最後のページめくったら』

これは眠りから目覚めた美希さんが自ら終焉を望む内容です。

 

サビは基本的に千早さんのシーンです。

『眠り姫 目覚める私は今 誰の助けも借りず たった独りでも明日へ歩き出すために』までが、未来のために独り進む決意を持つ歌詞ですね。

 

『朝の光が眩しくて 涙溢れても瞳を上げたままで』

これは最後の響さんが千早さんを見送るシーンです。

 

『どんな茨の道だってあなたとならば平気だった この手と手つないでずっと歩くなら 気づけば傍にいた人は 遥かな森へと去っていた 手を伸ばし名前を何度呼んだって』

これはお分かりの通り伊織さん、やよいさん、真さん、雪歩さんの4人の別れですね。

 

『悪い夢ならいいそう願ってみたけど たとえ100年の誓いでさえ それが砂の城なら崩れてく 最後のKISSを思い出に』

これは春香さんと美希さんの序章結末に使ったシーンです。

 

『眠り姫 目覚める私は今 都会の森の中で 夜が明けたなら未来見つけるそのため 蒼き光の向こうへと涙は拭ってあの空見上げながら』

最後の夜明けと共に千早さんが飛び立つシーンです。何ともわかりやすいですね。

 

『誰も明日に向かって生まれたよ 朝に気づいて目を開け きっと涙を希望に変えてくために 人は新たに生まれ変わるから』

アフターストーリーと完結編のヒントを得た歌詞です。アフターの二つは序章よりも先に書いていたので書くのが少し楽でした。その後に完結編が頭に浮かんできたのでそのまま書いた感じです。

 

『眠り姫 目覚める私は今 誰の助けも今は要らないから 独りでも明日へただ 歩き出すために』

千早さんの歌詞ですね。

 

『そう 夜が明けたなら 未来見つけるそのため』

これが響さんですね。歌詞のイメージがピッタリだったので本編の最後は必ずこの二人で〆ようと思っていました。

 

そして『蒼き光の向こうへと涙は拭い去り あの空見上げて』

これは戦いが終わり響さんと千早さんの別れのサブタイトルとして使わせてもらいました。

 

こんなところでしょうか。

 

パチパチパチ

 

雪歩

「もっと詳しく教えてほしいですぅ。」

 

千早

「そうね。つっかけさん、この座談会の後で詳しく教えてもらえますか?」

 

つっかけ

「もちろん。今のは簡単に説明しただけですから、詳しく話すと長くなりますからね。後程に。」

 

美希

「千早さん、今の質問はこれくらいでいいのかな?」

 

千早

「ええ、十分な回答だったわ。ありがとうございました。」

 

美希

「次は美希なの。よろしくなの!」

 

つっかけ

「宜しくです。」

 

ジャジャン!

 

 

美希

『この眠り姫でのテーマとか、拘った事を教えて欲しいの。』

 

 

つっかけ

「テーマは物語の中でも結構多く出てくるワードなんですけど、″心″が最大のテーマです。」

 

美希

「心だけなの?」

 

つっかけ

「いえ、心は一番優先するべきテーマであって次に人間関係、友情や愛情が来ます。そして拘ったのは道ですね。」

 

春香

「道?」

 

つっかけ

「そうです。夢への道、進むべき道、目的とも言うかな。役によってそれぞれ道が違います。最初に春香さんが何年経っても美希さんを助けると言う目的の道があり、他にもアイドルになろうとする少女たちが最後にはそれぞれの道を進むように書きました。」

 

千早

「確かにみんな違う道に進みましたね。」

 

つっかけ

「あれは何かのキッカケで閉ざされた道に対してそれぞれがどうするのかと言う、ある意味で現実的な部分を描写しようと思いました。千早さんはアイドルに、伊織さんはアイドルではなく別の道を自ら選択し、逆に真さんは雪歩さんとともに故郷へ帰ります。そう言った『夢を叶えた者』と『叶える必要がなくなった者』と『叶えられなかった者』を描いています。」

 

美希

「お、思ってた以上に生々しい答えが返って来てちょっと引いたの。」

 

つっかけ

「あれ、何だろう。ちょっとショック。」

 

春香

「あ、でも物語としては大事な描写だよね?」

 

千早

「そうね。あの別れがあってキャラクターたちのその後の生活が書けるのだから、とても大事なシーンね。」

 

つっかけ

「ありがとう二人とも。いや、確かにこの眠り姫はどちらかと言うと生々しい作品かもしれません。少女たちの戦いと人生を描くのだから、あまり幻想的過ぎてもダメかなと。」

 

美希

「そうかも。えっと、リアリティー? がある方が面白味が増すって誰かが言ってたの。」

 

春香

「あんまりリアル過ぎるのダメだけどね。」

 

つっかけ

「そうなんですよね。意外とその辺のバランスが保ててるのかがわからなくて。」

 

千早

「それは読者に委ねるとしましょう。」

 

つっかけ

「同感です。」

 

春香

「さて、これでようやく進行役の質問が終わったところで、みんなお待たせ!」

 

亜美

「も~三人ともおっそいよー!」

 

真美

「そうだよ! 待ちくたびれて干からびるところだったよ!」

 

「屋内なんだから干からびるわけないだろ。春香、進めて進めて。」

 

春香

「あ、うん。じゃあ次は伊織だね。」

 

伊織

「やっとね、待ちくたびれて干からびるところだったわ。」

 

美希

「デコちゃんの場合は反射するから大丈夫なの。」

 

伊織

「どういう意味よ! あとデコちゃん言うな!」

 

千早

「ほら水瀬さん、質問。」

 

伊織

「あ、あぁそうね。文字数も少ないし。こほん、じゃあ質問するわ。」

 

つっかけ

「はい。」

 

ジャジャン!

 

 

伊織

『予告映像があるから仕方ないかもしれないけれど、死なせることはなかったのでは?』

 

 

つっかけ

「あー、なるほど。そう言えば撮影のときに言ってらしたみたいですね。」

 

伊織

「そうよ。予告のせいもあるけど、やよいや雪歩も貴音も殺すことはなかったんじゃない?」

 

「それはボクも思ったけど、そうした理由を教えて欲しいかな。」

 

つっかけ

「確かに、死なせる必要があったかどうかと言うとありました。」

 

伊織

「あったんかい!」

 

つっかけ

「ええ。僕の持論になってしまいますが、人が大きく急激に変わるとしたらそれは身近な人の死だと思っています。良くも悪くもですが。」

 

「ちょっと極端かなって思うんですけど、その辺はどう思います?」

 

つっかけ

「逆に極端だから良いと思いました。物語はそれぞれが成長や変化をしなければ面白くない。特にこの眠り姫は伊織さんと千早さんの成長を強く描きました。」

 

伊織

「確かに私の出番、結構多かったわね。」

 

つっかけ

「はい、まさに眠り姫で一番成長させたかったのは伊織さんだからです。偏見を持つ伊織さんの役は一番身近なやよいさんを仕方なく死なせてしまうことにあります。そこから這い上がる人の強さをメインに書かせてもらいました。」

 

「でも、やよいが死んだら一番立ち直れなさそうだけど。」

 

つっかけ

「そりゃあ普通のままのやよいさんを手にかけてしまったのなら立ち直れないでしょう。」

 

伊織

「なんか引っ掛かるわね。」

 

つっかけ

「でもこの時、伊織さんは復讐する相手が居ました。」

 

律子

「私ですね。」

 

つっかけ

「そうです。しかし、地下で復讐の標的が貴音さんに変わります。そして怒りからボルテージ現象を発現させ、最後はあずささんが止めを刺した。地上に戻り復讐相手がいなくなったことと響さんの言葉でやっと伊織さんの心がやよいさんの死を本当に意識するわけです。」

 

雪歩

「あの~。」

 

春香

「どうしたの雪歩?」

 

雪歩

「あ、あの・・・わかってはいるんですけど、そのー。やよいちゃんの名前で死んだってばっかり言うのはあんまり・・・」

 

つっかけ

「あ、そうですよね。気が回らず、すみませんやよいさん。」

 

やよい

「あ、いえ。大丈夫ですので続きをお願いします。」

 

つっかけ

「それでは。で、伊織さんはそこで1つのある可能性に思い至ります。」

 

律子

「私の世界に行けばやよいに逢えるかもしれない。と言う可能性ですね?」

 

つっかけ

「まさに。律子さんとあずささんがあの場に居たことで別世界の存在を知った伊織さんはアイドルになる夢からやよいさんと再会する夢に変わります。それが伊織さんの成長と進む道の全てですね。」

 

伊織

「なるほどね。それが『夢を叶える必要がなくなった者』なのね。」

 

つっかけ

「そうです。そして伊織さんは産まれた世界のすべてを捨てて新たな夢を追いかける訳です。やよいさんと再会すると言う夢に自分のすべてを賭けたと言うことですね。」

 

伊織

「・・・なんだか今でも泣けてくる設定なんだけど。」

 

やよい

「伊織ちゃん・・・。」

 

つっかけ

「これが伊織さんの物語の動線ですね。雪歩さんと貴音さんに関しては、また後程で。」

 

春香

「はい、では次に行きまっしょう!」

 

美希

「ほらほら、次はあずさの番なの!」

 

あずさ

「あらあら~、私の番なの?」

 

美希

「そうなの!」

 

千早

「あずささんの番なの。・・・こほん、質問をどうぞ。」

 

あずさ

「じゃあ、せっかくなので訊いちゃいますね?」

 

つっかけ

「はい、どうぞ。」

 

ジャジャン!

 

 

あずさ

『つっかけさんは恋人がいらっしゃるんで

 

伊織

「ストォォオーーッップ!!」

 

あずさ

「あらあら、どうしたの伊織ちゃん?」

 

伊織

「何を訊こうとしてんのよ!」

 

あずさ

『つっかけさんは恋人がいらっしゃ

 

伊織

「だからちがぁぁぁーーう! 眠り姫のこと訊きなさいよ! 個人的なことは後にしなさい後に!」

 

美希

「自由だから別にいいんじゃない?」

 

伊織

「そこ、煽るな! あずさ、眠り姫について質問しなさい眠り姫について!」

 

あずさ

「わかったわ。眠り姫のことね。」

 

伊織

「はぁ・・・危うく放送事故になるところだったわ。」

 

美希

「じゃああずさ。今度こそ行ってみるの!」

 

ジャジャン!

 

 

あずさ

『私の役は設定が濃くて書くのが難しくなかったですか~?』

 

 

つっかけ

「答えだけを言えば難しかったです。」

 

貴音

「私とあずさは未来から来たと言う非常に難しい設定でございました。あずさのこの問、私にも多少は関わりがあるかと。」

 

つっかけ

「そうですね。では、あずささんと貴音さんのお二人に関わるこの質問に答えるとします。」

 

あずさ

「よろしくお願いします~。」

 

つっかけ

「まずあずささんと貴音さんが未来から来たと言う設定は予告にあった千早さんの口に指を立てて、人が来ちゃうでしょ。というセリフで思いつきました。」

 

あずさ

「まぁ、あれだけで未来設定が出来上がったんですか?」

 

つっかけ

「はい。あの場面は単純に二人が秘密の会話をするシーンだと解釈した僕は、まずその秘密が何なのかを考えました。秘密があると言うことは何か目的があってここに居るのだと思ったので、次にその目的を考えました。予告であずささんが貴音さんに羽交い絞めにされているシーンがその目的を決定させました。」

 

貴音

「なるほど。その目的と言うのは、私を見つけ出すことだったのですね?」

 

つっかけ

「ご名答です。あずささんの目的は行方不明である妹の貴音さんを探し出すこと。しかし、それだけでは未来設定を作るには少し足りませんでした。」

 

「あ、そっか。そこで眠り姫の歌詞が出てくるのか。」

 

つっかけ

「その通りです。よくわかりましたね。」

 

「え、えへへ。自分完璧だからな。それくらい簡単にわかるぞ!」

 

つっかけ

「そう、そこであの眠り姫の歌詞が出てくるわけです。あずささんと貴音さんが過去に悲しい出来事を経験したと仮定して、極端に考えて身近な人の死や戦争と言った類で重いものにしようと思いました。戦争が一番手っ取り早く、その相手がまだ復活していない眠り姫であるなら現在とは違う未来から来たと言う設定が一番しっくり来たのです。」

 

伊織

「とんでもない設定ね。あれだけでよくそこまで膨らんだものだわ。」

 

つっかけ

「悲しい過去を経験している二人は対極。つまり、正気か狂気かと言うことでした。これが本編で二人の運命を別つ結末に行き着くわけです。」

 

やよい

「でも、お話だと貴音さんも正気だったんですよね?」

 

つっかけ

「そうです。貴音さんは狂気の自分に気付いた。だけどその時には既に数多くの人間を実験で手にかけた後だったことで、後戻りも取り返しもつかない状態だったのです。だから最後には最愛の姉に与えてもらう死と、友を手にかけたことの謝罪で貴音さんの役は幕を閉じるわけです。アフターではそれらは全てリセットされ、貴音さんとあずささんが願った平和な世界になっていると言うことですね。」

 

「まさに発想の勝利ってやつだな。」

 

美希

「それじゃあサクサク行くの!」

 

春香

「次は亜美だね。」

 

亜美

「んっふっふ~。亜美がつっかけ兄Ⓒに印籠を渡してしんぜよう。」

 

律子

「引導でしょ。」

 

やよい

「いんどう・・・?」

 

亜美

『亜美と真美の役がハッキリちなかったんだけど、これって何で?』

 

つっかけ

「おっふ、痛いところを突いてきますね。」

 

真美

「やったね。ダメージ通ったみたいだよ亜美!」

 

亜美

「これで勝つる!」

 

つっかけ

「実は亜美さんと真美さんの役は謎が多いまま終わりました。これはわざとです。」

 

貴音

「はて、何故そのような?」

 

つっかけ

「それは、特に重大な役割を持っていたからです。」

 

「役割・・・ですか?」

 

つっかけ

「ええ。双子の役は身体の時間が止まって何百年も生きている設定で、能力も時間操作と次元空間操作とこれだけしか使えません。なので戦闘ではからっきし役に立ちません。能力を使っても魅力の消費が激しくて連発出来ないと言う役立たずぶりです。」

 

亜美

「おいぃぃ! 兄©が付けた設定でしょーが!」

 

つっかけ

「まぁそれでも皆と同じで大活躍だったじゃない。」

 

亜美

「ん、まぁ、そうだけどさ。」

 

真美

(あれ、これ真美が一番地味だったんじゃ・・・いやいやまさか・・・。)

 

つっかけ

「で、話を戻すと二人の役割は監視役です。」

 

真美

「監視? 誰の?」

 

つっかけ

「眠り姫の。」

 

亜美

「え、意味わかんないんだけど。どゆこと?」

 

つっかけ

「まぁこれはそのうち書こうと思ってるんですが、完結編で春香さんと美希さんが最後の窓で視たものに繋がってるんです。」

 

千早

「あの本編にはなかった亜美と真美と私が話してる場面ですね。」

 

亜美

「あー、あれだけ撮影してイマイチよくわかんなかったヤツだね。」

 

つっかけ

「そう、あのシーンは二人が千早さんに正体を告白したシーンなのです。なので多くは語れませんが眠り姫の監視と言う役割があったことだけは表に出しておきます。」

 

真美

「その辺の解説は今度ちゃんとやってよね!」

 

つっかけ

「オッケー☆」

 

春香

「さぁ、続いては雪歩よろしく!」

 

雪歩

「は、はいぃ。えっと、よろしくお願いしますぅ。」

 

つっかけ

「どんとこいです。」

 

雪歩

『つ、つっかけさんの気に入ってる演出は何ですか?』

 

つっかけ

「全部」

 

雪歩

「あぅぅ、そ、そうじゃなくて、あの、その・・・あ、穴掘って埋まってますぅ!!」

 

美希

「んー、これも面白いけど話が進まないの。つっかけさん、特に好きな演出に変更なの!」

 

つっかけ

「わかりました。あ、雪歩さん。冗談ですから出てきてくださいね。」

 

雪歩

「うぅ、はいぃ。」

 

つっかけ

「そうですね。ベスト3をつけるとしたら3位は”伊織さんとやよいさんの別れ”ですね。」

 

伊織

「ちょっと、そこは1位でしょ。」

 

やよい

「でも、3位でも嬉しいです!」

 

つっかけ

「あのシーンは伊織さんを想うやよいさんの言葉と伊織さんの心情を書きました。とても難しいものでしたが、自分としては良く書けた方かなと思います。」

 

律子

「確かに、あの表現の仕方は結構独特だなとは思いましたね。解りやすかった解りにくかったかは別として。」

 

つっかけ

「ぐふっ」

 

やよい

「第2位です。」

 

つっかけ

「第2位は”春香と美希の本当の再会”ですね。」

 

春香

「それは私たちの最後のシーンですか?」

 

美希

「素っ裸シーンなの。イヤ~ンなの。」

 

律子

「ちなみにあのシーンの撮影と編集は女性スタッフ総動員だったのでご心配なく。」

 

つっかけ

「律子さんありがとう。あのシーンは最も書きたかったシーンの一つだったので書けたのは嬉しかったですね。実際は裸でなくても良かったのですが、精神世界の表現として使わせてもらいました。」

 

「あの最後の一押しはボクも少し泣いちゃいました。」

 

雪歩

「私も、あのシーンはスゴく泣いちゃいましたぁ。再会シーンのお話の作り方や演出面で勉強になりましたぁ。」

 

つっかけ

「二人が再会するのは初めから考えていたのですが、書いてみて何かが少し足りないと思ったので最後の一押しを書きました。その役割はもちろん・・・」

 

貴音

「私です。」

 

つっかけ

「はい。春香さんと美希さんと貴音さんは仲の良い学友です。

春香さんの居ない律子さんの世界では美希さんは貴音さんの能力を見て憧れを抱いていました。それは春香さんの居る世界でも同様で、二人を手にかけてしまった貴音さんの二人への罪滅ぼしと言う形にしました。

春香さんと美希さんは背中を押してくれたのは千早さんだと思ったままで終わりましたけど。」

 

貴音

「今までのことを思えば、お二人に顔を合わせられない。ですが助けたい思いから春香の背中を押し、去っていく。これは二人と私との永遠の別れも描かれていると読み取っておりますが。」

 

つっかけ

「はぁー、感服です。春香さんを押すあのシーンは貴音さんの役の心情を凝縮したつもりです。今までの罪悪感や二人への罪滅ぼし。直接謝りたいけれど責められてしまうかもしれない怖さ。しかし再会を果たし泣きながら抱き合う二人を見て必要は無いと思い姿を消します。その表現を手押しと銀色の髪が微かに見えると言うものにしました。我ながら良いシーンだと思います。」

 

貴音

「仰せつかった大役を果たすことが出来たようで、私も感無量です。欲を言えば、今ならば更に上手くこなせるでしょうが、それも後の祭り。完成したものが最良であると思い、これからも精進して参ります。」

 

美希

「ありがとうございますなの。次、第1位!」

 

つっかけ

「これは僕としては″千早の覚悟″ですね。」

 

千早

「それは私が眠り姫になる前のシーンですね?」

 

つっかけ

「そうです。最初の春香さんと千早さんの出会うシーンはもう一度どこかで出せないものかと思い、精神世界として使用しました。思い付いたのは眠り姫との戦いが始まった頃ですね。成立してるかは不安ですが。」

 

「自分で読むのと人が読むのはまた違うもんなー。」

 

つっかけ

「それなんですよね。だから自分がイメージしてるのと人がイメージしてる差がデカ過ぎるのではと思ったり・・・。」

 

伊織

「話が脱線し始めてるわよ。」

 

つっかけ

「おっと失礼。あのシーンは精神世界の導入の仕方が大好きでしてね。」

 

美希

「確かにあれはスムーズだったと思うの。目を閉じて昔を想像しながら・・・精・・・神世・・・界・・・に・・・・・・zzz。」

 

春香

「ちょっと美希!?」

 

千早

「精神世界ではなく夢の世界に入っちゃったわね。」

 

美希

「ん~、なんなの~? あふぅ・・・・・・zzz」

 

雪歩

「あ、あのシーンはまるで映画のような切り替わり方がとっても好きですぅ。」

 

つっかけ

「ぐふぅ。雪歩さんに好きって言われた雪歩さんに好きって言われた雪歩さんに好きって・・・」

 

伊織

「なんでこんなのが作者なのかしら。」

 

つっかけ

「全くですね。」

 

伊織

「あんたが言うな!」

 

つっかけ

「まぁここは本当に映画みたいにカットが切り替わるイメージで書きましたので、撮影でそのまま使ってくれたのも嬉しかったですね。」

 

千早

「監督も気に入ってるシーンみたいでしたので拘ったみたいですよ。」

 

つっかけ

「後で菓子折り持っていこっと。」

 

春香

「じゃあ、美希が寝ちゃったので私が代わるね。真、お願いね。」

 

「えっへへ、待ってました! じゃあ僕から質問です。」

 

つっかけ

「オッケ。」

 

『書いていて一番楽しかったのはどのシーンですか?』

 

つっかけ

「おや、真さんにしては意外な質問ですね。もっと乙女チックな質問かと思ってましたが。」

 

「そうしようと思ったんですけど、どうせだったらこれを読んでるみんなが知りたそうなことにしようって」

 

つっかけ

「真さん・・・。」

 

「雪歩が・・・。」

 

雪歩

「(`・ω・)b」

 

つっかけ

「d(・ω・`)!?」

 

伊織

(知らない間に妙な協定が出来てるわね。)

 

つっかけ

「書いていて楽しかったシーンですか。んーそうですねぇ。やっぱり書いていて一番楽しく筆が進んだのは伊織さんアフターストーリーですね。」

 

伊織

「え、私?」

 

つっかけ

「はい。実はプロットを作る前に簡単な設定だけ作って一番最初に書いたのが、あの伊織さんがメインのアフターストーリーなんですよ。」

 

やよい

「それって、物語の・・・えーっと・・・ふ、ふくびき?」

 

千早

「伏線ね。」

 

やよい

「あ、そうです! ふくせんも書いてたんですか?」

 

つっかけ

「と言うより、実はあのアフターストーリー全部が伏線回収の物語なんですよ。」

 

「全部?」

 

つっかけ

「はい。読んだ方ならわかると思いますが、アフターで出てくる老婆役の伊織さんは本編で千早さんが言ってた『奥様』のことです。その奥様は名前を”いお”に変えて暮らしています。そして”伊織のおばあさん”であって戦闘衣装の第一人者であるわけです。これも実は本編にちゃんと書かれてます。」

 

春香

「書いてましたっけ?」

 

あずさ

「確か、私が戦闘衣装に変身した時に書いてたと思うわ~。」

 

つっかけ

「本編を書く前に伏線として先に書いていたのは青い髪の少女を助けることと、執事の孫がやよいさんだということでした。あの中で唯一書いてなかった内容は穴を掘る少女と傍で笑う黒髪の少女の住む街の部分はキレイさっぱり後付けです。」

 

真美

「何でそこを書いたの?」

 

つっかけ

「あのアフターは本編に伏線を数多く作るためにありました。その本編で悲しい結末を迎えた二人の一部を書きたいなと思ったんです。」

 

律子

「100年前の貴音のいない別世界では平穏に生きているシーンを書きたかった・・・と言うことですか?」

 

つっかけ

「半分はそうですね。」

 

律子

「半分なんですか?」

 

つっかけ

「はい。律子さんの言ったことを書きたかったと言うのも確かですが、あの物語はあくまで老婆役の伊織さんの話ですから伊織さんが思ったことを書かないといけません。だから本編で千早さんが関わった奥様との違いを出したかった。」

 

千早

「明確な違いは私と奥様が会うか会わないかですね。」

 

つっかけ

「そうです。そして世界を巡りながら産まれているであろう友人たちを集めます。穴堀少女と黒髪少女は街を買い取ったことで監視下に置こうとしました。

そして2ヶ月に一回の会合で子供の友人一人まで同行を許可すると言うのは、学院ではなく伊織さんの屋敷で全員を集めて友人関係を作らせると言う目的があります。

でも青い髪の少女を見つけることが出来ても、下手をすれば孫伊織と仲違いしてしまうかもしれない。それを穴掘り少女と黒髪少女の加入で和を作りやすくしました。孫伊織が青い髪の少女とケンカをしても黒髪少女なら仲を取り持つことが出来るからです。つまり、あの街を条件付きで買うと言うのは穴掘り少女と黒髪少女の保護と同時に青い髪の少女が孫の伊織さんとやよいさんとの友人関係を築きやすくするためのものです。」

 

律子

「あの内容にそんな裏設定が・・・。」

 

つっかけ

「まぁぶっちゃけこのアフターストーリーを読んで欲しいがために全部書いたようなもんですしおすし。」

 

千早

「本当にぶっちゃけたわね。」

 

貴音

「おすし・・・・・・。」

 

「貴音、よだれよだれ。」

 

春香

「さておすしは・・・じゃなかった。お次は、やよい!」

 

やよい

「はーい! それじゃ、質問しちゃいまーす!」

 

千早

「・・・かわいい。」

 

やよい

『えーっと、へいこうせかいについて教えて欲しいです!』

 

つっかけ

「あれ、やよいさん誰かに教わったって言ってませんでしたっけ?」

 

やよい

「はい。伊織ちゃんに教わったんですけど、弟たちに質問されて上手く説明出来なかったので、もう一度教えて欲しいかなーって。」

 

つっかけ

「何度でも!」

 

やよい

「よろしくお願いしまーす!」ガルウイング

 

つっかけ

「では改めて。僕の考える平行世界は常に生まれているものだと思っています。それこそコンマ秒単位で。」

 

律子

「それもスゴい話ですよね。壮大ではありますけど無いとも言い切れない理屈がありますし。」

 

千早

「言い出すとキリがないほどの数が生まれていることになるのよね。」

 

つっかけ

「人は無意識的な選択と意識的な選択を常に行っている生き物です。無意識的な選択は直感。意識的な選択は判断。それを常に繰り返している訳です。」

 

やよい

「???」

 

伊織

「良い? やよい。あなたは今日のこのスタジオに遅刻せずに来たわね?」

 

やよい

「はい、もちろんです!」

 

伊織

「でも、もしかしたら今日やよいは遅刻をした世界が在るかもしれない。」

 

やよい

「!?」

 

伊織

「そしてそれは1時間の遅刻なのか1分の遅刻なのか、そして1秒の遅刻なのか。そんな世界が在るかもしれないのよ。」

 

やよい

「えっと、じゃあ時間の数だけ平行世界があるってこと?」

 

伊織

「そう。それに加えて人がやった行動が加わる。」

 

やよい

「あ、それが遅刻?」

 

伊織

「そう。やよいは遅刻したかもしれない。やよいじゃなくてもこのメンバーの誰かが、スタッフの誰かが遅刻したかもしれない世界があるってことよ。」

 

やよい

「うぅ~、頭がごちゃごちゃです~。」

 

あずさ

「やよいちゃん。町内会の福引きってやったことある?」

 

やよい

「はい、それはもう毎週のように! いつも5等なんですけどポケットティッシュが貰えてとってもお得ですよね!」

 

つっかけ、響、伊織、千早

「(´;ω;`)ぶわぁ!」

 

あずさ

「そうねぇ。でももしかしたら5等じゃなくて4等が当たった世界があるかも知れないわね。」

 

やよい

「え?」

 

あずさ

「3等が当たった世界とか2等が当たった世界なんかもあるかも知れないわ。」

 

やよい

「そんな世界があったら、家族にスゴい景品を持って帰れちゃいます!」

 

つっかけ、響、伊織、千早

「 (´;ω;`)ぶわぁ!!」

 

あずさ

「でも、やよいちゃんの前の人が1等を当てちゃうかも知れないわね。それとも後ろの人が。」

 

やよい

「あっ・・・そっか。」

 

つっかけ

「そう。ガラガラを回すのがあと1回転多ければ1等だったかもしれない。もしくは半回転。前の人が1人少なかったらと、そんなどれだけあるか分からない可能性の数だけ平行世界が在るのだと僕は思います。」

 

貴音

「とても空想的ではありますが、それもまた物語の楽しみかたの1つなのですね。」

 

つっかけ

「平行世界なんてものは人の数だけ考えがあるもんです。それを持論として物語に使うのは完全に好みが別れるだろうと思いましたが、それでも今創れる自分の世界を目いっぱい出してやろうと思って出来上がったものです。」

 

伊織

「ふん、読みやすい読みにくいは別として完結まで作りきったのは大したものじゃない。」

 

つっかけ

「いやぁー、そう言ってもらえるとありがたいですねぇ。」

 

「やよい、これで弟君たちに説明できそうかい?」

 

やよい

「はい! メモもしたので大丈夫です! ありがとうございまーす!」ガルウィング

 

春香

「じゃあ次は律子さん!」

 

律子

「そうねぇ。これは質問じゃなくてどちらかと言うとクレームなんだけど。」

 

「それって前に言ってたやつ?」

 

雪歩

「と言うより、ずっと言ってますぅ。」

 

つっかけ

「律子さんもなかなかシツコイですね。」

 

亜美

「リツコイ?」

 

律子

「だ~れ~が~リツコイよ!」

 

つっかけ 亜美

「「ひっ!」」

 

千早

「ほら律子、とりあえず言ってみて。」

 

律子

『まったく・・・どうして私の出番があんなに増えたんですか。』

 

「出番の延長が決まった時もずっとブツブツ言ってたよね。」

 

律子

「そもそも私はプロデューサーなんだから出演すること自体がおかしいのよ。」

 

つっかけ

「それはティンと来て当人の知らないところでキャスティングに組み込んだ高木社長に言ってくださいよぉ。」

 

律子

「前に事務所でじっくり絞らせてもらいました。」

 

伊織

「そういえばここの所えらく落ち込んでたわね。」

 

やよい

「えー、そうなの?」

 

「床に正座させられて律子の説教が終わったところで、やよいのおはようハイタッチにはさすがに吹き出しそうになったよ。」

 

「伊織とやよいは事務所についたばっかりで状況が呑み込めてなかったさ。」

 

貴音

「まさにぅゎゃょぃっょぃですね。」

 

真美

「お姫ちん?」

 

雪歩

「こころなしか、色素も薄くなってたように思いますぅ。」

 

千早

「みんな言いたい放題ね。」

 

春香

「ま、まぁそれくらいに。」

 

美希

「でもあれは社長が悪いって思うな。」

 

春香

「あれ、いつの間に起きてたの!?」

 

美希

「・・・実は起きてたの。」

 

春香

「嘘おっしゃい!」

 

真美

「でも確かにあれは社長が悪いっちゃあ悪いよね。」

 

亜美

「そうだよ。律ちゃんにだけ言わないから。」

 

律子

「待ちなさい。・・・今、私”だけ”って言ったわね。」

 

亜美

「あ・・・・・・。」

 

律子

「みんな知ってたのね・・・?」

 

全員

「のヮの」

 

つっかけ

「ま、まぁこの質問・・・というかクレームに関しては、次の各話ごとの座談で回答しますから。」

 

春香

「あ、じゃ、じゃあ次に行きましょう。響ちゃん!」

 

「はいさー! じゃあちょっと小耳にはさんだ質問いくぞー!」

 

つっかけ

「はいさー!」

 

『生き残るのは千早と自分の二人だけだったってホント?』

 

つっかけ

「ファッ!?」

 

「・・・その反応・・・ホントだね?」

 

つっかけ

「え、いや、あのそのえーと・・・・・・チガウアルヨ。」

 

伊織

「なにその聞いてほしそうな反応。」

 

つっかけ

「いや、むしろ聞いて。」

 

「めちゃくちゃ素直だぞ。」

 

つっかけ

「実は最初、これは伊織さんのアフターを書く前のことなんですけどね。頭の中だけで考えてたのはみんな死んじゃう設定だったんですよ。だけど伊織さんと真さんが死ぬ理由が無くてですね。」

 

千早

「私にはその二人の方が理由を作りやすいと思ったのだけど、違うのね。」

 

つっかけ

「ええ。ぶっちゃけ二人を戦いで死ぬ内容にするとビックリするくらいつまらなかったんですよ。だからと言って自殺は論外ですし。じゃあ生かしちゃえって出来た設定が美希さんの質問で答えたそれぞれの道です。」

 

美希

「なんだっけ・・・あふぅ。」

 

あずさ

「『夢を叶えた者』と『叶える必要がなくなった者』と『叶えられなかった者』・・・ですね。」

 

つっかけ

「はい。おかげで伊織さんと真さんの生存に意味を持たせることが出来ました。」

 

「でも律子もあずささんも死ななかったよね。その理由は?」

 

つっかけ

「最初は貴音さんと伊織さんが相打つ予定でした。ですが、二人の力量差を考えても真っ向勝負で相打ちは難しい。逆に伊織さんを生還させるのなら戦力が必要でした。そこで、律子さんを参戦させて貴音さんを討つことになりました。そして貴音さんの悲運の救済として、あずささんが生きたまま未来に戻り本来あるべき未来を幸せに生きる流れに持っていきました。つまり、律子さんとあずささんが生きてないと貴音さんの役が活きなかったんです。面白いのは伊織さんを生還させることで皆の生死に意味が出て来たことですね。」

 

「そっか。それから伊織のアフターを書いたんだね。」

 

つっかけ

「そうです。そこまで考えてラストの展開をイメージしたらアフターを書くのは楽でした。」

 

貴音

「さて、それでは最後に私から質問させていただきます。よろしいですね、春香。つっかけ殿。」

 

春香

「あら、進行取られちゃった。ではラストの質問どうぞ!」

 

貴音

『戦いが終わってから響お婆様が亡くなるまでの凡そ80年。この空白に何があったのかを語ることはあるのでしょうか?』

 

つっかけ

「そうですね。正直書きたいと言うのはあります。実際まだ亜美さんと真美さんの話が残ってますし、僕自身がそういう空白の物語が大好きですから、時間があれば書くかもしれません。」

 

雪歩

「あのぉ、ストーリー案はあるんでしょうか?」

 

つっかけ

「ない訳ではないです。他の人を出演させて外伝を作ったり、千早さんがどんな80年を送ったのかなどをラストシーンから作ればそう難しくもないと思います。」

 

伊織

「でもそれは新作の途中で書くことになるんでしょ?」

 

千早

「時間が大変そうね。」

 

つっかけ

「ま、何とかなるでしょ。」

 

亜美

「うわ、ちょー適当なんですけど。」

 

真美

「その適当さで真美たちの話作らないでよね。真面目に書いてよつっかけ兄Ⓒ」

 

つっかけ

「わかってますよ。ご心配なく。」

 

春香

「私的には、美希や貴音さんとの学院生活を書いてほしいかなーなんて。」

 

美希

「あ、それ美希も思ってたの。100年前の物語、凄く気になるの!」

 

貴音

「それは私も是非目を通してみたいものですね。」

 

つっかけ

「いいですねぇ。考えときますよ!」

 

やよい

「私たちが入学した1年生の時のお話も見てみたいかもです!」

 

「いいね! それボクも読んでみたいよ!」

 

「そろそろ時間じゃない?」

 

律子

「そうね。この時点で残りの文字数が200を切ったわ。」

 

あずさ

「あらあら~。それじゃあ、前半はここまでですね~。」

 

春香

「それでは! 小説 眠り姫 THE DANKAI BE@UTY。1人1問質疑応答コーナーは私、天海春香と!」

 

千早

「如月千早と!」

 

美希

「星井美希と!」

 

つっかけ

「つっかけと!」

 

春香

「765プロダクションの仲間たちがお送りしました!」

 

「いぇーい! ドンドンドンパフパフ~!」

 

春香

「お次は、小説 眠り姫 THE DANKAI BE@UTY 後半戦。各章ごとにつっかけさんにお話しを聞いていきますねー! 次回もよろしくお願いします! 以上、天海春香でしたー。」

 

 

 




みなさんどうも、つっかけです。

本編最終回を書いてから早数か月。時間が流れるのが早くて早くてたまりません。
本来の仕事が忙しく時間がかかってしまいました。申し訳ありません。

今回の小説 眠り姫 THE DANKAI BE@UTYの後編や、続編や外伝は時間があれば練っていこうと思っています。
時間がかかるかもしれませんが、コツコツ書いていこうと思います。

新作も設定を組んで少しずつ出来上がっています。もうしばらくお待ちください。

読者の想像に任せっきりの文章で、原作に悪いなぁと思いつつこんな話も書いてはみました。完全に自己満ですね、すみません。

もしよろしければ、これからも一年に一回くらい応援してもらえればと思います。


それでは、小説 眠り姫 THE SLEEPING BE@UTYを応援してくださいありがとうございました。またのご閲覧、お待ちしております。

P,S
先日友人に教えて貰ったのですが、まさか時間軸の考えや設定が同じ作品があったとは驚きました。
ジョン・タイターやIBN5100が出てくる作品ですが、私まったく見たこと無かったのです。設定も知らずに書いてました(笑)
なので、少なくともこの作品の時間の概念は私個人の考えから生まれたものだと追記しておきます。
以上。

2018/6/22

追記:2018/11/18

つっかけ

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