牙狼ライブ! 〜9人の女神と光の騎士〜   作:ナック・G

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皆さん、お久しぶりです、ナック・Gです。

最後の投稿から気付いたら3ヶ月以上経ってしまいました(>_<)

夏にまた投稿しようと思ったらもう秋になってしまった。

仕事にプライベートにと色々ありまして、なかなか小説を投稿する時間がなかったのです。

どうにか時間を作って、どうにか最新話の投稿が出来ました。

さて、今回は前回登場したホラー、ダークスケイルとの直接対決になります。

奏夜たちはダークスケイルを無事に討滅することは出来るのか?

それでは、第68話をどうぞ!?




第68話 「漆黒」

奏夜、剣斗、ララの3人は、間もなく行われる修学旅行で東京を離れる前に、巨大な陰我の正体を探る指令を与えられる。

 

奏夜たちはその場所へと向かうのだが、その廃ビルは、ホラーの巣窟となっており、このまま放っておけば、巨大なゲートが出現するという厄介なものであった。

 

奏夜たちは早急に対策をしようとする中、月影統夜と、天宮アキトが助太刀に入り、魔戒騎士と魔戒法師の力を活かして、この巨大なオブジェをビルごと魔界に送り返すという計画を実行する。

 

その作戦の最中、偶然にも桜内梨子という少女がこのビルに迷い込んでしまったみたいで、奏夜たちは梨子を救出したうえで、ビルを魔界に送り返すのであった。

 

これでこの問題は解決したと思われたが、まだ梨子を無事に帰す前に、漆黒の竜の姿をしたホラー、ダークスケイルが現れる。

 

ダークスケイルは、ビルに溜まった巨大な邪気に引かれてこの地へ現れたのだが、ララが自らの父祖であるニーズヘッグの眼を持っていると見抜くのであった。

 

「私からニーズヘッグの気配を感じる?いったいどういうことよ?」

 

『とぼける必要はない。小娘、貴様が我が父祖であるニーズヘッグの眼を隠し持っているのはわかっているのでな』

 

「仮にそうだとして、お前はその眼をどうするつもりだ!?」

 

ここまで来たら隠し通すことは難しいと判断した統夜は、鋭い目付きでダークスケイルを睨みつけていた。

 

『愚問だな……。我が父祖をこの地に降臨させ、その怒りの業火にて全てを焼き払うのだ!』

 

「くっ!目的自体はお前もジンガと同じってことか……!」

 

ダークスケイルの目的を聞き、奏夜は眉をひそめる。

 

『ジンガ……?ああ、我がこの地に降り立った時、我が父祖の情報をくれた、ホラーの若造か。あの男も、我が父祖に負けない程の怒りを抱いておる』

 

「!?ジンガが……?」

 

ジンガがニーズヘッグを蘇らせ、この世界を灰にしようとするのには何か理由があるとは思っていたものの、何か怒りの感情がジンガを突き動かしてると知り、奏夜たちは驚いていた。

 

『無駄な戯言もここまで……!貴様らを皆殺しにし、我が父祖の眼、いただくぞ!!』

 

奏夜たちに狙いを定めたダークスケイルは、巨大な咆哮を放つのであった。

 

「くっ……!これが、邪龍の眷属の咆哮……。なかなかだな!」

 

「そうだな……!だけど、どうする!!」

 

「そうですよね、ここで戦ったら、街にどれだけの被害が出るか……」

 

奏夜たちがいた場所は秋葉原の町外れではあるものの、これだけ巨大な竜と一戦交えるとなれば、街への被害は避けられなかった。

 

「ったく……。仕方ねぇなぁ。ララ、行くぞ!」

 

「ええ!わかったわ!」

 

巨大なビルを魔界に送り込み、力を消耗していたアキトとララであったが、どうにか立ち上がり、魔導筆を構える。

 

そして……。

 

「「……はぁっ!!」」

 

2人は同時に法術のようなものを放つと、ゲートのようなものが出現し、奏夜たちはその中へと吸い込まれていった。

 

「……!?き、消えた……?」

 

いきなり奏夜たちとダークスケイルが姿を消し、梨子は驚きを隠せずに立ち尽くしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……結界か……。脆弱な魔戒法師風情が小癪な……』

 

そして、現在の場所が町外れから異空間へと変わっても、ダークスケイルは一切動じることはなかった。

 

「……ここなら、被害を気にせず戦えそうだな!」

 

先ほどの場所では、戦いによる被害を考慮しなければいけなかったが、ここなら全力を出せる。

 

奏夜は不敵な笑みを浮かべながら、魔戒剣を構えるのであった。

 

「悪い……!連続で大きな術を使ったからか、あまり力が残ってないんだよ。だから、こいつの相手は頼んだぜ……!」

 

「わ、私も限界……!」

 

アキトとララは、ビルを魔界に送り返し、大きな結界を作ったりと、力を使い果たしてしまったため、戦いには参加出来ず、奏夜たちに託すのであった。

 

「任せろ、アキト、ララ。お前たちの頑張りを絶対無駄にはしない!」

 

統夜は、ここまで全力で仕事をこなしてくれたアキトとララの分まで戦うことを決意しているため、力強く魔戒剣を構えていた。

 

「うむ!私も同じ気持ちだ!私も戦えぬ2人の分まで力を振るおうではないか!」

 

そしてそれは剣斗も同じ気持ちであるため、魔戒剣と自分の専用装備である小津家の紋章が入った盾を構え、自らを奮い立たせている。

 

もちろん奏夜もそのつもりなのか、統夜や剣斗の言葉に頷いていた。

 

『愚かな魔戒騎士共よ……!貴様ら如きがこの私を倒せると思うな!!』

 

奏夜たちは自分を倒そうとしている。

 

そのことが気に入らなかったダークスケイルは、まるで奏夜たちに自らの威厳を示すかのように咆哮をあげる。

 

「くっ……!これがニーズヘッグの眷属、ダークスケイルの咆哮か……!」

 

その咆哮は、ニーズヘッグの眷属と呼ぶに相応しいものであり、奏夜はたじろぐのであった。

 

「だが、負ける訳にはいかない!俺たちの力でこいつを倒すぞ!」

 

「っ!はい!!」

 

「うむ!無論だ!」

 

統夜はダークスケイルの咆哮に動じる様子はなく、鋭い目つきでダークスケイルを睨みつけていた。

 

そんな統夜の力強さに、奏夜も奮起し、剣斗も統夜の言葉に応える。

 

『これでも身の程をわきまえないのか……。良かろう、我が力、身をもって貴様らに見せつけてやろう!』

 

自分の咆哮を見ても、動じることのない奏夜たちに苛立ちを覚えたダークスケイルは、全力をもって奏夜たちを屠ろうと画策している。

 

その意思の表れなのか、ダークスケイルは息を大きく吸い込み、口から炎を放つのであった。

 

「させん!」

 

剣斗は魔戒剣を前方に突き付け、円を描くと、その円の中に入っていった。

 

それと同時に自らの鎧である剣武の鎧を身に纏った剣斗は、小津家の勲章である一角獣の紋章が描かれた盾を突き出し、ダークスケイルの炎を防ぐ。

 

「「剣斗!!」」

 

たった1人でダークスケイルの炎を防ごうとする剣斗のあまりに無茶な行動に、奏夜と統夜は声をあげるのであった。

 

「心配はいらん!私はこの盾で、お前たちを妨げるものを防いでみせる!お前たちはダークスケイルを叩いてくれ!」

 

剣斗は、奏夜と統夜に攻撃を託すために、自ら進んで盾になるのであった。

 

「奏夜、行くぞ!剣斗の決死の思い、無駄には出来ない!」

 

「もちろんです!俺たちでダークスケイルを叩く!」

 

剣斗がダークスケイルの炎を防いでくれている間に、奏夜と統夜は左右に展開し、魔戒剣を手に、ダークスケイルに接近する。

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

奏夜と統夜は同時に魔戒剣を振るい、ダークスケイルを斬り裂こうとするのだが……。

 

 

 

 

 

「!?」

 

2人の魔戒剣がダークスケイルに迫ろうとする直前に、ダークスケイルは炎による攻撃をやめ、尻尾による攻撃で2人を薙ぎ払うのであった。

 

「「くっ……!」」

 

先制攻撃はダークスケイルの機転によって出鼻を挫かれてしまい、2人は吹き飛ばされて体勢を立て直すものの、渋い表情をしていた。

 

「奏夜!統夜!」

 

炎による攻撃から解放された剣斗は、そのダメージを感じさせることなく、ダークスケイルに接近する。

 

『ほぉ、我が炎を防ぎきるとは……。やるではないか!』

 

ダークスケイルは、剣斗に自らの炎を完全に防がれたことに驚きを隠せなかった。

 

「ふっ、無論だ!小津家の紋章が刻まれし、この盾は、そう簡単に砕けはしないのだ!」

 

剣斗は、小津の人間である証の盾の強固さに、絶対的な自信を抱いていた。

 

『だが、それだけでは我は倒せん!!』

 

ダークスケイルに接近した剣斗は、魔戒剣が変化した青銅剣を一閃しようとするが、それよりも素早い動きで、ダークスケイルは爪による攻撃を繰り出し、剣斗はその一撃を受けてしまう。

 

「ぐぅ……!」

 

剣斗はダークスケイルの攻撃によって吹き飛ばされ、その衝撃で鎧が解除されてしまった。

 

すぐに体勢を立て直すものの、攻撃のダメージが残っているからか、膝をつくのであった。

 

「「剣斗!!」」

 

「心配ない!これしき、なんてことはない!」

 

剣斗は苦い表情を浮かべながらも、ゆっくりと立ち上がるのであった。

 

『愚かな魔戒騎士共が……。貴様ら如きが我を倒せると思うな!』

 

ダークスケイルは、奏夜たちに自らの力を示すかのように、再び咆哮をあげる。

 

奏夜たちはその咆哮に一瞬たじろぐが、すぐに体勢を整える。

 

「いや……さっきの攻撃で、お前の動きは見切らせてもらった。悪いが、さっきのようにはいかないぜ!」

 

統夜は最初から全力を出すのではなく、ダークスケイルの放つであろう攻撃パターンや、傾向を探るために、あえて手加減をしていた。

 

「!?そうなんですか!?」

 

そんな統夜とは違い、奏夜は最初から全力を出してダークスケイルにぶつかろうとしていた。

 

結果は返り討ちにあってしまったが、先輩である統夜が心に余裕を持ちながら戦っていることを知り、驚きを隠せない。

 

それと同時に、自分も負けてられないと自分をさらに奮い立たせるきっかけにもなった。

 

「ふっ……。それでこそ統夜だな!奏夜!そんな統夜に負けてはいられまい?」

 

「ああ、当然だ!だからこそ、俺は俺の全力を見せつけてやるんだ!」

 

「……2人をこれだけ焚き付けられたんだ。負ける気がしないな」

 

自分の放った言葉がきっかけとはいえ、奏夜と剣斗の2人を焚き付けることが出来、統夜は笑みを浮かべていた。

 

『身の程を知らぬ愚かな魔戒騎士共が……!貴様らを完膚なきまで叩き潰し、格の違いを思い知らせてやる!』

 

自分の力を見せつけたにもかかわらず、奏夜たち……特に統夜の飄々とした態度が癇に障ったのか、ダークスケイルは、怒りを込めた咆哮を放つ。

 

「……へっ、そんだけ吼えてりゃ、嫌でも慣れるっての!」

 

統夜は魔戒剣を構えながら、苦笑いを浮かべる。

 

奏夜と剣斗も同様なのか、ダークスケイルの咆哮をものともしていなかった。

 

「奏夜!剣斗!小手調べはここまでだ!ここからは全力で奴を迎え撃つ!やれるな?」

 

「はい!もちろんです!」

 

「ふっ、無論だ!」

 

統夜の掛け声に奏夜と剣斗が呼応し、3人は同時に魔戒剣を構える。

 

「……貴様の陰我、俺たちが断ち切る!」

 

統夜がこのように宣言すると、魔戒剣を高く突き上げ、円を描く。

 

それに合わせるように奏夜と剣斗も魔戒剣を高く突き上げ、円を描いていた。

 

3人の描いた円は、それぞれそこだけ空間が変化し、3人はそこから放たれる光に包まれる。

 

その光から、それぞれの鎧が降り立つと、3人は自分の鎧を身に纏うのであった。

 

剣斗が身につけた鎧は、青銅騎士剣武。騎士道精神を重んじる由緒ある魔戒騎士の家系である小津家に受け継がれし鎧である。

 

そして、奏夜が身につけた鎧は、陽光騎士輝狼。

 

黄金騎士牙狼とは系譜が異なるが、同じように黄金の輝きを放つ鎧である。

 

最後に、統夜が身につけた鎧は、白銀騎士奏狼。

 

その名の通り、白銀の輝きを放っており、統夜が様々な試練を乗り越えてきたことがわかるように、白銀の鎧はより輝いていた。

 

「……奏夜、剣斗!行くぞ!」

 

「はい!」

 

「応!!」

 

鎧を召還した3人は、変化したそれぞれの武器を構え、ダークスケイルに向かっていった。

 

『鎧を纏ったとしても同じことだ!我が力、思い知らせてくれるわ!』

 

奏夜たちが迫ってくるのを見たダークスケイルは、3人を迎え撃つために、口から炎を放ち、爪による攻撃を繰り出す。

 

奏夜たちは散開することでダークスケイルの炎をかわし、振り下ろされる爪が奏夜と剣斗に迫るが、奏夜は陽光剣を構えて爪を防ぎ、剣斗は小津家に伝わる盾を用いて爪の攻撃を防ぐ。

 

「統夜さん!」

 

「今だ!」

 

「ああ!!」

 

奏夜と剣斗がダークスケイルを抑えることで、隙が出来たのを統夜は見逃さなかった。

 

素早い動きでダークスケイルに接近するのだが……?

 

『おのれ……!調子に乗るな!』

 

ダークスケイルは迫り来る統夜を噛み砕こうとするが、統夜はそれをかわすと、魔戒剣が変化した皇輝剣の一閃を叩き込む。

 

その一撃は決して致命傷ではないが、ダメージを与えることは出来ていた。

 

『おのれ……!愚かな魔戒騎士風情が!!』

 

統夜に一撃を与えられたことにより激昂したダークスケイルは、自らの巨体による体当たりをすることで、奏夜たちを同時に吹き飛ばし、追い討ちをかけるように尻尾による攻撃を放つ。

 

「「「ぐっ……!」」」

 

その一撃により、3人は同時に吹き飛ばされてしまうのであった。

 

「!!統夜!剣斗!」

 

「奏夜!」

 

3人が吹き飛ばされるのを見て、アキトとララは思わず声を上げる。

 

しかし、3人は吹き飛ばされながらもすぐに体勢を立て直すのであった。

 

そして……。

 

「来い!白皇!!」

 

「行くぞ、光覇!!」

 

統夜と奏夜は、同時にそれぞれの魔導馬を召還するのであった。

 

統夜が呼び出した魔導馬は、白皇。

 

奏狼の鎧と同様に、白銀の輝きを放っている魔導馬である。

 

そして、奏夜が呼び出した魔導馬は、光覇。

 

輝狼の鎧と同様に、黄金の輝きを放っている。

 

「行くぞ、奏夜!」

 

「はい!統夜さん!」

 

統夜と奏夜の2人は、それぞれの魔導馬を走らせ、ダークスケイルへと向かっていった。

 

『何度来ても同じことだ!』

 

1度だけではなく、2度奏夜たちを退けてきたダークスケイルは、再び奏夜たちを退けるために、口から炎を放つのであった。

 

「やらせん!!」

 

2人が魔導馬を呼び出したタイミングで体勢を立て直していた剣斗は、自身の盾により、ダークスケイルの炎を防いでいた?

 

「奏夜!統夜!今だ!」

 

「よし、行くぞ、奏夜!」

 

「はい!」

 

剣斗がダークスケイルを抑え込んでいる間に、統夜と奏夜はダークスケイルへと向かっていった。

 

その間に、統夜は白皇の力によって、皇輝剣を皇輝斬魔剣へと変化させ、奏夜も同じように、光覇の力で陽光剣を陽光斬邪剣へ変化させる。

 

ダークスケイルへ接近した2人だったが、何故かダークスケイルを素通りし、背後へと移動する。

 

『!?貴様ら……!』

 

そんな2人の意図を理解したダークスケイルは、慌てて炎による攻撃を止めるが、既に手遅れだった。

 

「「はあっ!!」」

 

統夜と奏夜は同時にそれぞれの剣を振るうのであった。

 

その狙いは、度々自分たちを退けてきた尻尾である。

 

そこを叩き、そのまま本体を殲滅するのが統夜の狙いであり、奏夜もそこは理解していた。

 

『ぐぁぁっ!!魔戒騎士共め……!!』

 

尻尾を斬り裂かれたダークスケイルは、2人の方を向くと、即座に口から炎を放つ。

 

「「くっ……!」」

 

ダークスケイルの動きが予想以上に早く、奏夜と統夜はそれぞれの剣を盾がわりにしてダークスケイルの炎を防いでいた。

 

『我が怒りの炎で、まずは貴様らから灰にしてくれるわ!!』

 

「悪いが……!俺たちはやられる訳にはいかないんだよ……!」

 

「俺は……!俺たちは!負けない!負けてたまるか……!!」

 

ダークスケイルの炎は先程よりも勢いを増しており、2人はどうにか防いでいるが、ダメージは着実に残っている。

 

そのため、2人の顔は鎧で見えないものの、苦悶の表情を浮かべていた。

 

このままいけば、統夜と奏夜が焼き尽くされるのは時間の問題である。

 

しかし、ダークスケイルは1つだけ大きなミスを犯すのであった。

 

それを証明するかのように、ダークスケイルの背後から剣が突き刺され、ダークスケイルの体は貫かれる。

 

『グゥっ……!!』

 

「……尻尾を破壊した奏夜たちに気を取られ、私の存在を忘れていたみたいだな」

 

炎による攻撃から解放され、完全にフリーになっていた剣斗が、素早くダークスケイルの背後に乗り込むと、魔戒剣が変化した青銅剣をダークスケイルに突き刺したのであった。

 

そのことにより、ダークスケイルの攻撃は収まり、2人は解放される。

 

「奏夜!統夜!今がチャンスだぞ!」

 

剣斗はダークスケイルに突き刺した青銅剣を引き抜くと、ジャンプをすることにより、ダークスケイルから離れるのであった。

 

「奏夜!決めるぞ!」

 

「はい!」

 

統夜と奏夜はそれぞれの剣を構えると、未だに動きを止めているダークスケイルに、それぞれの剣を振り下ろすのであった。

 

2人の剣はダークスケイルの体を斬り裂き、ダークスケイルはX線上に斬り裂かれる。

 

『馬鹿な……!この我が……!偉大なるニーズヘッグの眷属であるこの我が……!たかが魔戒騎士如きに……!』

 

「お前は確かにそこら辺のホラーよりも手強かったよ。だけど、その敗因はお前のその驕りだ!」

 

『ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

統夜の力強い言葉を聞いたダークスケイルは、断末魔をあげており、その体は爆発と共に消滅するのであった。

 

ダークスケイルが消滅したのを確認した3人は、それぞれの鎧を解除すると、自分の魔戒剣を鞘に納める。

 

「統夜、奏夜!やったな!」

自分の武器を魔法衣の裏地にしまった3人は、何も言わずに集合しており、剣斗が一足早く口を開く。

 

それに呼応するかのように、疲弊して戦闘に参加出来なかったアキトとララも、ゆっくりではあるが、奏夜たちと合流するのであった。

 

「なかなか手強いホラーみたいだったが、お前らなら倒せるって信じてたぜ!」

 

「うん!私も、3人ならきっと倒せると信じてたよ!」

 

今日は強力な法術を使うことで力を使い果たしたアキトとララであったが、ニーズヘッグの眷属と呼ばれたホラーを倒した奏夜たちの健闘を称えていた。

 

「あのホラー、さすがに俺1人じゃやばかったかもしれないけど、剣斗と奏夜のおかげでどうにか勝てたと思うぜ」

 

3人が倒したダークスケイルは、強大な力を持ったニーズヘッグの眷属と呼ばれたホラーである。

 

その力は並のホラーとは比べ物にならない程の力であるため、統夜程の実力者であっても、単独であったら今以上の苦戦は免れなかった。

 

しかし、魔戒騎士としての実力者である剣斗と、着実に一流の魔戒騎士に成長しようとしている奏夜の力が合わさった結果、苦戦はしたものの、どうにか討滅に成功したのだった。

 

統夜は、奏夜と剣斗の協力に心から感謝していた。

 

「お礼を言うのは俺たちの方です!本来あのホラーは、俺と剣斗で倒さなきゃいけないホラーだったんですから」

 

統夜は偶然秋葉原を訪れて、アキトと共に奏夜たちの手伝いをしただけであって、2人が現れなければ、奏夜と剣斗がダークスケイルと戦うことになっており、そうだとしたら、倒せたかどうかも怪しい程なのだ。

 

「うむ!あれほど手強いホラーだ。私たち3人の実力が絡み合ったからこそ、倒せたホラーということだな!」

 

「……そうだな」

 

3人の協力で手強いホラーを倒した。

 

その事実を改めて噛み締めた奏夜は、穏やかな表情で笑みを浮かべていた。

 

『……おい、奏夜。お前は何をにやけているんだ?』

 

「べっ!別ににやけてなんか……!」

 

『まぁ、小僧のことだ。少しでも統夜に追いつけたと思ってニヤニヤしてたんじゃないのか?』

 

「ちょっ!イルバ!変なこと言うなよ!」

 

統夜の魔導輪であるイルバは、カチカチと小気味良い音を出しながら口を開いており、その小気味良いリズムで奏夜のことをからかっていた。

 

それが図星だった奏夜は慌てて弁解するが、それを見ていた統夜たちは笑みを浮かべていた。

 

「……とりあえずそこら辺の話は後だ。アキト、ララ。結界の解除は出来るか?」

 

「当然!」

 

「そのために、力を残していたんだもの!」

 

アキトとララは、無理をすれば奏夜たちに加勢出来たが、結界を維持する力は残さなきゃいけなかったため、戦いに参加出来なかったのだ。

 

それだけではなく、戦いを奏夜たちに託したおかげで、アキトとララは、少しではあるが、体力を回復させることが出来たのである。

 

そんな2人は魔導筆を構えると、同時に同じ法術を放つのであった。

 

その術によって結果は解除され、奏夜たちは元いた場所へと戻る。

 

その場所は、邪気の溜まった巨大なゲートになろうとしていたビルの前であり、そのビルは、アキトとララによって魔界に送られたため、ビルのあった場所は、何もない広い空き地のような状態になっていた。

 

「!?お兄さんたち……!!」

 

アキトとララが結界を解除したことによって、奏夜たちが再び姿を現したことにより、未だその場に留まっていた梨子は驚きを隠せない。

 

梨子は奏夜たちが結界によって姿を消してから、その場を退散するのは容易であるものの、奏夜たちが気になり、その場に残っていたのだ。

 

「……!!梨子ちゃん、まだ残ってたのか……」

 

奏夜は、梨子が未だにこの場に留まっていたことに驚きを隠せなかった。

 

「お兄さんたち……。あのビルの化け物場はなんなんですか?それに、あの大っきな竜は……」

 

梨子にとって、ホラーの存在は、あまりにも非現実的な存在であり、恐怖の象徴であると共に信じられない存在であった。

 

それ故気になっていたからこそ、その場から離れることなく、残っていたのだ。

 

しかし、奏夜たちは当然その秘密を話すわけにはいかなかった。

 

そのため……。

 

「……梨子ちゃん……」

 

「はい……」

 

「ごめんね」

 

「えっ……?」

 

梨子は、何故奏夜がいきなり謝るのかが理解出来なかった。

 

彼女にその理由を考えさせる暇を与えさせず、奏夜は魔法衣の裏地から1枚の札を取り出すと、それを梨子の額に貼るのであった。

 

その瞬間、その札が輝き出すと、梨子はその場で気を失ってしまい、倒れてしまう。

 

奏夜はそんな梨子を優しく抱き抱える。

 

「……ごめんな。ホラーや魔戒騎士については極秘事項なんだ。それに、君みたいな子には、ホラーと関わりのある生活を送ってほしくないんだよ」

 

このように語る奏夜の表情は、梨子のホラーや魔戒騎士に対する記憶を消さざるを得ない申し訳なさや、彼女に普通の人間として生活しては欲しいと願う優しさを感じ取ることが出来た。

 

『奏夜、魔戒騎士として、それは当然の行為だ。本来であれば、穂乃果たちの記憶も消すべきなんだがな』

 

「それはそうだけど、今さら穂乃果たちの記憶は消せないよ……」

 

「ま、それを言ったら俺もそうなるさ。俺だって、梓たちの記憶を消せなかったが、今は梓たちは一応普通の生活を送ってるんだ」

 

「統夜さん……」

 

「今俺たちに出来ることは、ホラーを倒し、そんな当たり前な生活を守ることだよ」

 

『ま、統夜が甘いのは今も昔も変わらないみたいだな』

 

奏夜の先輩騎士である統夜もまた、ホラーとの戦いに巻き込まれた梓たちの記憶を消せず、そんな統夜のことを側で見てきたイルバはただ呆れるばかりであった。

 

「それより奏夜、この子をどうするつもりだ?」

 

「少し行ったところに広場みたいなところがあったろ?あそこなら誰かが気付いて保護してくれるさ」

 

ホラーに関する記憶を消してしまった手前、保護する訳にもいかないため、後は一般人もしくは警察に保護してもらおうと奏夜は考えていた。

 

『まぁ、それが賢明だろうな』

 

そんな奏夜の意見に、キルバは賛成していた。

 

「とりあえず、この子を保護しやすい場所へ連れてって、俺たちは退散しようぜ」

 

「うむ!それが良いだろうな」

 

こうして、奏夜たちは梨子を広場のような場所へ置いていくと、そのままその場から姿を消して、番犬所へ向かい、事の顛末を報告する。

 

その後に解散するのであった。

 

そんな中、奏夜たちは知る由もなかった。

 

これまでの戦いの一部始終を、1羽の奇妙な蝶が見ていたことを。

 

奏夜たちの戦いを見届けた蝶は、どこかへと姿を消すのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

 

奏夜たちの戦いを見ていた蝶がたどり着いたのは、秋葉原某所にある、今は使われていない廃ビルであった。

 

その一室に美しい黒髪の長髪女性が立っており、その蝶の姿を見つけると、その蝶は女性の手に吸い込まれていく。

 

女性はその蝶を握り潰すと、そこから放たれる粒子に触れ、この蝶が持ち帰った情報を整理するのであった。

 

「ウフフ……。やはり、そういうことだったのね……。これは、ジンガ様に良い報告が出来るわ!」

 

その女性とは、なんと、ホラーニーズヘッグ復活を企むジンガに使える女性……アミリであった。

 

アミリは、蝶から得た情報を一刻も早くジンガに伝えるために、彼のもとへ向かう。

 

「……ジンガ様!朗報がございます」

 

アミリは同じビル内のとある部屋に移動すると、ビルから見える景色を眺めながらワインを飲むジンガのいる部屋に入った。

 

「おお、アミリじゃないか。それに、朗報だと?」

 

「はい。ジンガ様がご所望の、魔竜の眼の在り処がわかったのです」

 

「ほう、やるじゃないか、さすがはアミリだぜ!」

 

「お褒めのお言葉……。光栄でございます!」

 

アミリはジンガからの言葉を受け、深々と頭を下げる。

 

褒められるだけでここまでジンガを敬っていることから、彼女のジンガへの忠誠心が見て取れる。

 

「それで?その眼の在り処はどこなんだ?」

 

「はっ……!以前から姿を見せていたあの妙な女魔戒法師がいると思うのですが、その女が魔竜の眼を隠し持っているみたいです。邪竜の眷属であるダークスケイルが見抜いていたので、間違いないかと」

 

アミリの放った蝶は、ダークスケイルがララの隠し持つ魔竜の眼の存在を見抜いたところもしっかりと見ていた。

 

そのため、ララが魔竜の眼を持っていることを知られてしまったのである。

 

「そうか……!あの魔戒法師が何か鍵を握ってると思ったが、まさか眼を隠し持ってるとはな……」

 

ジンガは、アミリからの話に驚きを隠せなかったが、自分の得たかった情報を得て、不敵な笑みを浮かべる。

 

「ジンガ様、いかがいたしますか?可及的速やかにあの女を捕獲いたしますか?」

 

「いや、まだその必要はない」

 

ジンガは、ララが魔竜の眼を隠し持っていると知っても、動く気配はなかった。

 

「それに、お前の力もまだ馴染めてないからな。あの女を捕らえる策を練るのはそれからでも遅くはないさ」

 

「はっ……。出過ぎたことを申し上げてしまい、申し訳ございません……」

 

「なぁに、気にすんなよ」

 

アミリはジンガに心から謝罪の言葉を送るが、ジンガは気にする素振りをしていなかった。

 

「ククク……。ここからが本番だな……。さて、ここからどうするか……!」

 

ジンガは、ニーズヘッグ復活の策を練っており、その瞬間を思い浮かべて邪な笑みを浮かべるのであった。

 

 

 

 

 

 

翌日、奏夜はいつも通りに学校に通い、放課後は剣斗と共にアイドル研究部の部室へと赴く。

 

このまま、μ`sとしての活動を開始しようとしたのだが、奏夜たちのもとへ意外な訪問者が現れるのであった。

 

「……よっ、みんな。どうやら揃ってるみたいだな」

 

「!?統夜さん!?それに……」

 

「梓さん!」

 

アイドル研究部の部室を訪れたのは、奏夜の先輩騎士である月影統夜と、そんな統夜の彼女であり、N女子大学に通っている中野梓であった。

 

「みんな、ごめんね。ラブライブに向けて忙しい時に……」

 

アイドル研究部の部室を訪れた梓は、申し訳なさそうにしていた。

 

「いえ、お2人が来てくれて嬉しいです!」

 

「はい!統夜さんたちならいつだって大歓迎ですよ!」

 

穂乃果は統夜たちの来訪を喜んでおり、奏夜は統夜たちの来訪を歓迎する。

 

「ありがとう!そう言ってもらえると私も嬉しいよ!」

 

自分たちが歓迎されると知り、梓の表情が朗らかになっていった。

 

「今日俺たちが来たのは、μ'sに依頼したいことがあってな」

 

梓の笑顔を横目に、統夜は今日ここへ来た目的を告げる。

 

「μ'sに依頼……ですか?」

 

「あっ、統夜先輩。それは私から話しますよ!」

 

どうやら話を持ってきたのは統夜ではなく、梓であった。

 

「実はね、私のお父さんの知り合いがね、桜ヶ丘のスタジオでカメラマンをやってるの」

 

「あ、それってもしかして、「Photo studio Never」とかいうスタジオでしたよね?梓さんと統夜さんが花嫁花婿の写真を撮ったとか」

 

「あ……。うん……。そうなんだよね……」

 

穂乃果が言っていた通り、梓は統夜が卒業する前に、知り合いのカメラマンから花嫁花婿のモデルになって欲しいと依頼を受けて2人で写真を撮ったことがあった。

 

その時の話を穂乃果たちは聞いており、ウェディングドレスに憧れがあったため、その話を鮮明に覚えていた。

 

当時を思い出したからか、梓の顔は真っ赤になる。

 

「俺たちを撮った写真が思ったより評判が良かったらしくて、「Photo studio Never」の表情も上がったらしく、最近秋葉原にも支店を建てたみたいなんだ」

 

梓が顔を赤くしてもじもじしていたため、統夜が再び説明を始める。

 

「そうだったんですね……」

 

「それにしても、「Photo studio Never」なんて、聞いたことないけどね」

 

統夜と梓の写真を撮った後、その写真がなんとコンテストで入賞という予想以上の反響を呼び、「Photo studio Never」の利用客は増大し、桜ヶ丘にはなくてはならないスタジオとなった。

 

そのスタジオのオーナーは、予てから東京出店を夢見ており、最近になって秋葉原に支店を建てたのだ。

 

それ故にこちらでの知名度は低く、真姫が知らないと話すのも納得出来る。

 

「まぁな。だけど、カメラマンの腕は確かなもんでな、さっそく大きな仕事を持って来たんだよ」

 

「ほう、それはいったい?」

 

「10日後に秋葉原でファッションショーをやるんだが、「Photo studio Never」がその専属カメラマンに任命されたみたいなんだよ」

 

「!!凄いわ!ファッションショーの専属カメラマンだなんて!」

 

「カメラマン冥利に尽きるってもんやな♪」

 

統夜から聞いた話に、絵里と希は驚きと共に興奮を隠せずにいた。

 

「それでな、今話題のスクールアイドル1組をそのファッションショーに招待して、パフォーマンスを行って欲しいとのことなんだ」

 

「μ'sはこの前、あのA-RISEと同じ舞台でパフォーマンスをしたでしょ?私がμ'sの知り合いだって知ってたみたいで、μ'sのみんなにそのファッションショーに出演出来ないかお願いしに来たの」

 

どうやら本題となる話というのは、再来週に行われるファッションショーにて、パフォーマンスを行って欲しいというものであった。

 

「凄い!本当ですか!?」

 

「ファッションショーでパフォーマンスなんて、凄く光栄なことだね!」

 

統夜の本題を聞いた穂乃果とことりは乗り気なのか、キラキラと表情を輝かせる。

 

しかし、1つだけ気がかりなことがあった。

 

「……!10日後って、私たちが修学旅行から戻ってきた次の日じゃないですか!」

 

海未はスマホを使ってスケジュールのチェックを行うのだが、どうやらファッションショーが行われるのは、奏夜たちが修学旅行から戻ってきた次の日であることが判明する。

 

「厳しいかもしれないけど、なんとかなるだろ」

 

「うむ!このような話が来るのは、μ'sにとってもまたとないチャンスだと思うがな」

 

「そうね。やってみてもいいんじゃない?」

 

ファッションショーが修学旅行の翌日とわかり、海未は不安がっているものの、奏夜、剣斗、ララの3人は前向きだった。

 

2年生組が修学旅行に行っていたとしても、残された人間がやるべきことをやればいい。

 

そんなことを考えていたからだ。

 

「……確かに、3人の言うことはもっともかもしれないですね……」

 

海未は、奏夜たちの意見に納得をしていたからか、これ以上は反対意見を出すことはなかった。

 

「で、でも……!ファッションショーだなんて、恥ずかしいですぅ……」

 

「色んなところでパフォーマンスしてるのに、今更何言ってるのよ……」

 

そんな中、花陽はファッションショーという名前に名前負けしているからか、恥ずかしがっており、そんな花陽に、真姫はジト目で呆れていた。

 

「でもでも!面白そうだにゃ!」

 

「そうやね♪スクールアイドルをやってるなら、良い機会になると思う♪」

 

「ええ!私も賛成だわ!」

 

「ふっふっふ……。ファッションショー……。この宇宙ナンバーワンアイドルであるにこにーの魅力を最大限に伝えるチャンスだわ……」

 

凛、希、絵里、にこは賛成のようなのだが、にこだけはずれた考えをしており、笑みを浮かべていた。

 

「いやいや、いくらファッションショーといっても、需要はなさそうだけどな……」

 

「ぬぁんでよ!!」

 

にこのずれた考えに、奏夜は呆れていたが、そんな奏夜ににこは異議を唱える。

 

にこは奏夜をポカポカと叩こうとするものの、奏夜は指でにこの額を抑えると、にこは身動きがとれず、両手をブンブンと振り回していた。

 

「あはは……」

 

「やれやれ……」

 

そんなにこと奏夜のやり取りに、梓と統夜は苦笑いをしていた。

 

こうして、奏夜たちは10日後に行われるファッションショーに出演することになったのだが、ここでさらなる問題が浮上する。

 

「目下の目標としては、そのファッションショーだけど、奏夜たち2年生組と小津先生は修学旅行に行っちゃうでしょ?」

 

「む、そうだな。絵里がいるからダンスのコーチングはなんとかなるだろうが、俺たちがいない間、どうするべきか……」

 

自分がいない間、ファッションショーでのパフォーマンスをどのように進めていくか、奏夜は考えていた。

 

なんとかなるだろうと思っていても、ある程度の指針は出さなければ行けない。

 

奏夜はそう考えていたのであった。

 

その時である。

 

「心配すんな。奏夜がいない間、俺がμ'sのマネージャーになるさ」

 

『えぇぇぇぇぇぇぇ!?』

 

統夜はさらっと大胆な宣言をしており、そのことに奏夜たちは驚きの声を上げていた。

 

その後、梓も大学が休みの時は顔を出すと話してくれており、統夜と2人で奏夜の代わりをやろうとしていたのだ。

 

こうして、統夜が臨時のマネージャーとなり、修学旅行も迫る中、ファッションショーに向けての準備が始まっていくのである。

 

 

 

 

 

 

……続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

__次回予告__

 

『やれやれ……。奏夜たちは修学旅行だというのに、こんなことをやろうとはな。それに、凛の様子がおかしいみたいだが、本当に大丈夫か?次回、「劣等」。ま、そんなこと、気にする必要はないと思うがな』

 




今回登場したダークスケイルは、僕がやっているFF14に登場するモンスターをモデルにしています。

ゲーム内でも1人で倒すのは難しく、仲間と協力しないと倒すのが困難な相手なのです。

それを体現するかのように、奏夜、統夜、剣斗の3人の見事な連携でダークスケイルを倒すことが出来ました。

そして、ジンガとアミリに知られてしまった魔竜の眼の在り処。

これからいったいどうなってしまうのか?

さらに、最後の方の話は、ラブライブ!二期の第5話の前日譚となっています。

そして名前が出てきた「Photo studio NEVER」。

このスタジオは、前作の「牙狼×けいおん 白銀の刃」の後半で登場した、スタジオで、とあるキャラクターが出てきた場所なのです。

なので、次回もしくはその次あたりでそのキャラが出てくるかも?

次回の投稿もまた遅くなるかもしれませんが、なるべく早めに投稿したいと思っています。

それでは、次回をお楽しみに!


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