牙狼ライブ! 〜9人の女神と光の騎士〜   作:ナック・G

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お待たせしました!第39話になります!

今回は前回の続きであり、魔竜の眼をめぐる争奪戦が始まります。

魔竜の眼は、いったいどうなってしまうのか?

そして、奏夜たちを待ち受けるものとは?

それでは、第39話をどうぞ!




第39話 「魔眼 後編」

μ'sの合宿が無事に終わり、奏夜は番犬所にいるロデルに報告を行っていた。

 

すると、ロデルから魔竜の眼に関する情報を得て、指令として、修練場の会場へと向かうことになった。

 

そこには統夜やリンドウもいたのだが、奏夜たちはそこで修練場の教官の1人である小津剣斗と出会う。

 

あまりに熱い剣斗のキャラに困惑する奏夜であったが、奏夜の人間性を肯定する一面もあり、悪い印象は持っていなかった。

 

剣斗から魔竜の眼に関する情報を得た奏夜たちは先に食堂で夕食をとり、その後、魔竜の眼が封印されている場所で見張りを行っていた。

 

「……こいつが魔竜の眼か……」

 

奏夜は初めて魔竜の眼を見ており、いくら結界で封印されているといっても、禍々しいオーラを感じていた。

 

『奏夜、間違ってもその結界には触るなよ。いくら魔戒騎士といえども一瞬で黒コゲになるぞ』

 

「わかってるよ。誰がそんな物騒な結界に好き好んで触るかよ」

 

奏夜はキルバからの話を聞いて、結界に触ろうという気持ちにはとてもなれなかった。

 

「……それにしても、ジッと見張りをするというのは退屈だなぁ……」

 

リンドウはこのように呟くと、煙草を取り出し、煙草を吸い始めていた。

 

『リンドウ、これも立派な任務なのですよ。真面目にやってください』

 

「へいへい。わかってるよ」

 

マイペースなリンドウに、相棒である魔導輪のレンが注意をするのだが、そんなレンの注意を聞き流しながら煙草を吸っていた。

 

こうしてしばらく見張りを続けていたのだが……。

 

「……!?そこにいるのは誰だ!」

 

奏夜は何か異変を感じ取り、奏夜は鋭い目付きで視線の先にある茂みを睨みつけていた。

 

すると、そこから出て来たのは、10歳くらいの少年であり、恐らくはこの修行に参加している者と思われる。

 

「……君は……」

 

「どうしてこんなところに?」

 

「子供はネンネする時間だぜ」

 

少年がここに紛れ込んでいることに奏夜は驚き、統夜とリンドウはここにいることを注意するような発言をしていた。

 

「ごっ、ごめんなさい……。俺、どうしても統夜さんや奏夜さんの顔を見てみたくて……」

 

「統夜さんと……俺の?」

 

20歳ながら様々な経験を積んでいる統夜ならともかく、自分の名前も上がっていることに奏夜は驚いていた。

 

「俺たちにとっては憧れの的なんです。15歳で魔戒騎士になって、今も最前線でホラーと戦っているお2人が」

 

「俺が……憧れ……?」

 

自分が魔戒騎士の卵たちにとって憧れの存在であることを知り、奏夜は唖然としていた。

 

すると……。

 

「……俺は……。君たちが憧れるような魔戒騎士じゃないよ……」

 

このように答える奏夜は、少しばかり俯いていた。

 

「奏夜……」

 

奏夜は魔戒騎士として、まだ未熟であり、奏夜もそれを実感している。

 

だからこのようなことを言っているのだろうと統夜は推測していた。

 

「そんな自分を卑下すんなって。お前さんは魔戒騎士としてよくやっているよ。お前さんに足りんのは魔戒騎士としての経験だけだ。剣斗的に言ったら、お前さんはイイ!魔戒騎士だぞ」

 

「……そうかな……」

 

リンドウの言葉を素直に受け止めた奏夜は、照れ隠しに笑っていた。

 

「ま、とりあえずお前さんは早く宿舎に戻りな。大丈夫だとは思うが、ホラーが出たら大変だぜ」

 

「はっ、はい!」

 

リンドウが少年をなだめると、少年はそのまま自分の泊まる宿舎へと戻っていった。

 

奏夜たち3人は、穏やかな表情でその様子を見守っていた。

 

少年が宿舎へと戻っていき、奏夜たちはそのまま見張りを続けていたのだが……。

 

『……奏夜!ホラーの気配を感じるぞ!』

 

「!?キルバ、本当か?」

 

『それも一ヶ所ではない。三ヶ所でホラーが現れてるぞ!』

 

「1体だけではなく、3体か……」

 

どうやらホラーは三ヶ所で同時に現れたようであり、この展開に、奏夜たちは驚いていた。

 

「恐らくこれは罠だろうな。俺たちをここから引き離すための」

 

「そうだとしても行くしかない。魔戒騎士の卵たちをホラーに喰わせる訳にはいかないからな」

 

奏夜たち3人はホラーが3体同時に現れたのは何者かの陰謀であるとわかっていても、修練場で修行をする子供たちを守るためにホラー討伐へ向かうことにした。

 

「とりあえず三ヶ所に散らばってホラーを討伐するぞ。それで、倒したら急いでここへ戻ってくるぞ」

 

「「わかった!」」

 

リンドウはこのような指示を出すと、奏夜たちは三ヶ所に散らばり、出現したホラーを討伐することになった。

 

ホラーは今いる場所の南東、南、南西に出現しており、奏夜は南西へと向かっていった。

 

奏夜は現場に急行すると、そこにいたのは1体の素体ホラーであった。

 

「奏夜ホラーか……。お前らホラーをここから先へは行かせない!」

 

魔竜の眼を守るために早期決着をつけるべく、奏夜は魔戒剣を抜くと、それを高く突き上げた。

 

さらに円を描くと、そこから放たれる光に包まれ、奏夜は速攻で輝狼の鎧を身に纏った。

 

そんな奏夜に怯むことなく素体ホラーは奏夜に向かってきたのだが、奏夜は魔戒剣が変化した陽光剣を一閃すると、素体ホラーを地面に叩き落とした。

 

「ギ……ギィィ……!」

 

素体ホラーはどうにか起き上がり、奏夜に対して反撃をしようとしていた。

 

しかし、奏夜は反撃の隙を与えず、陽光剣を再び振るい、素体ホラーを真っ二つに斬り裂いた。

 

その一撃を受けた素体ホラーは断末魔をあげながら消滅し、奏夜は鎧を解除した。

 

「さてと……」

 

元に戻った魔戒剣を鞘に納めた奏夜は、急いで先ほどの場所へ戻ることにした。

 

誰かが魔竜の眼を狙っているならば、何かしらの動きがあると思われるからだ。

 

奏夜は全力で駆け出し、魔竜の眼のある場所へと戻っていった。

 

奏夜が戻ると、既に統夜とリンドウは戻っており、話を聞いた剣斗も駆けつけていた。

 

「……!こ、これは……!」

 

奏夜は先ほどと違う光景に驚いていた。

 

先ほどまでは結界が貼られて守られていた魔竜の眼が無くなっていたのであった。

 

「俺たちは速やかにホラーを倒して戻ってきたというのに、もう無くなってるとはな……」

 

リンドウはこれだけの緊急自体だというのに、冷静だった。

 

「やっぱり、噂通り、誰かが結界を……!」

 

「統夜、結論を急ぐのは早い。とりあえず今は魔竜の眼を取り戻すことだけを考えようではないか!」

 

剣斗はこのようなことを言っており、剣斗の言葉に奏夜は頷いていた。

 

『眼から放たれる気配を感じる。誰が奪ったかは知らないが、奴さんはそう遠くへは行っていないようだ』

 

イルバは魔竜の眼の気配を感じ取り、このようなことを言っていた。

 

「イルバ、案内してくれ」

 

『任せろ』

 

統夜はイルバの案内で魔竜の眼の追跡を始めようとしたのだが……。

 

「……お、小津導師!大変です!」

 

剣斗はこの修練場で教官をしており、子供たちや他の教官からは導師と呼ばれていた。

 

「……どうした?」

 

「先ほどから飯田導師の姿が見えません!他の導師は皆いるのですが……」

 

どうやら他の導師がいる中、飯田玲二(いいだれいじ)という魔戒騎士の姿だけが消えていたのであった。

 

「まさか……!そいつが魔竜の眼を奪った犯人……」

 

『そう考えるのが自然だろうな』

 

「確かにな。俺もそう思うよ」

 

統夜の推測に、イルバだけではなく、リンドウも賛同していた。

 

「馬鹿な!玲二は導師の中でも真面目で優秀な男だ。そんな男がホラーとの内通者とは思えんぞ!」

 

「俺も剣斗の意見に賛同します。彼がどんな魔戒騎士かは知りませんが、魔竜の眼を持ち出すということは、何か理由があるはずなんです!」

 

「奏夜……」

 

まさか奏夜が味方してくれるとは思わなかったので、そのことが剣斗には嬉しかった。

 

『その問答は後だ。今はその真偽よりも、魔竜の眼をどうにかすることが最優先だろう』

 

『キルバの言う通りです。今からまだ追い付きます。急ぎましょう!』

 

キルバは玲二が魔竜の眼を奪って何かをしようとしている犯人かどうかという話はどうでも良いと思っており、それよりも奪われた魔竜の眼を追跡することが最優先だと思っていた。

 

それにはレンも賛同しており、奏夜たちもそう思ったからか、無言で頷いていた。

 

奏夜たちは、魔導輪たちのナビゲーションを頼りに、魔竜の眼の追跡を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

 

 

奏夜たちが魔竜の眼の追跡を始めていた頃、1人の魔戒騎士が、修練場の会場から必死に離れていた。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 

その魔戒騎士は魔竜の眼を抱えており、どこかへ移動しようとしていた。

 

「この眼は危険だ……。可及的速やかに処分しなければ……」

 

どうやらこの魔戒騎士は、元老院の提唱しているこの眼の保護ということに逆らい、密かに処分しようと考えていた。

 

どうやらこの男は、この眼がどのようなものなのかをよく理解しているみたいだった。

 

「……よし、ここから魔戒道に出れば、魔戒騎士もホラーも簡単には追跡出来ないだろう」

 

この男は、魔戒騎士や魔戒法師にしか使えない魔戒道を巧みに使いこなして、来るであろう追っ手をまこうとしていた。

 

しかし……。

 

「……そこまでだ!」

 

男が魔戒道の入り口に到着する前に、奏夜たちに追いつかれてしまった。

 

どうやら奏夜たちは男が魔戒道を使うことを呼んでいたようであり、先回りをしていたのである。

 

「……っ!?どうしてこんなに早く来れるんだ!」

 

奏夜たちの追跡が予想以上に早く、男は驚きを隠せなかった。

 

『フン、それだけ強力な力を持つものを持ってウロウロしていたら、俺様たちが探知出来ない訳がないだろう』

 

イルバは驚く男に対して、不敵に答えていた。

 

その男の正体は……。

 

「……やはり、お前なのか……!玲二……!」

 

どうやら魔竜の眼を奪ったのは、姿を消していた飯田玲二であった。

 

「やっぱり……。お前がその眼を奪ったのか……。その力をどう悪用するつもりだ!?」

 

玲二が魔竜の眼を悪用していると確信していた統夜は、鋭い目付きで玲二を睨みつけていた。

 

「違う!俺はただ、こいつを処分したいだけだ!何人にも触れられないために……」

 

「……そんなこと、信じられるかよ……!」

 

玲二の言っていることは、苦し紛れの嘘であると感じていた統夜は、玲二の言葉を信じようとはしなかった。

 

「待て!魔竜の眼に封印の結界を施したのは、玲二だ。彼はこの先にある魔竜の眼を管理していた里の人間なのだからな」

 

剣斗は、玲二のことを庇うかのように説明を行っていた。

 

魔竜の眼はどうやらかなり前からこの先にある里に保管されていたようであり、玲二はその里の人間であった。

 

その里の人間は、強力な力を持つ魔竜の眼を何人にも悪用されないためにも結界を張る術を身に付けていた。

 

「お前さん、何でそんなことをしたんだ?お前さんだってこの修行の後に元老院がその眼を保管することは聞いていただろう?」

 

「……あぁ、聞いたさ。ホラーもこの眼を狙っていることをな」

 

「だったらどうしてこのようなことを?」

 

「……今まで、この眼を狙う者はいなかった。それは、この眼が強大なホラーを封印したものだとは知られていなかったからだ」

 

どうやら魔竜の眼が、魔竜ホラー、ニーズヘッグの一部であるということはそこまで広く知られている訳ではないようだった。

 

玲二を含めた里の人間がその事実を知ったのも、つい最近なのである。

 

「この眼が危険なものだとわかった以上、里の人間もこの眼の処分を決めていた。だからこそ俺は密かにこの眼を奪うことを決めたんだ!」

 

どうやら、この眼を処分したいというのは、その里の総意でもあるみたいだった。

 

「……素体ホラーたちを仕向けたのもお前なのか?」

 

統夜たちは同時に現れた3体のホラー相手に追われたからこそ、この眼が奪われてしまったため、玲二がホラーと結託して、仕向けたものだと思っていた。

 

「違う!ホラーが現れたというのはまったくの予想外だ!お前たちの隙を突いて結界を解くつもりだったんだ」

 

そんな中、玲二はホラーと結託していることはしていないと主張をしていた。

 

「白々しい嘘を……」

 

「ま、とりあえずこいつを捕まえれば一件落着だ。こいつもあの里も、元老院から厳しい追及を受けることになるだろうな」

 

「そ、そんな……!」

 

リンドウの言葉を聞いた玲二は絶望していた。

 

もしそれが本当になってしまえば、里の壊滅は免れないからである。

 

そんな中……。

 

「統夜!リンドウ!待ってくれ!こいつは私の友であり、ホラーと結託など絶対にしない男だ!こいつのことを、信じてやってくれないか!」

 

玲二とは友人である剣斗は、玲二の潔白を信じていたため、玲二を捕まえようとしている統夜とリンドウを必死に説得していた。

 

「……この人が本当にホラーと結託してるかどうか……。まだ決めつけるのは早いと思います」

 

「「「「!?」」」」

 

奏夜の口からあまりに予想外な言葉が飛んできたため、統夜たちは驚いていた。

 

「奏夜……。何故そいつを庇うことをする?」

 

「そうだぜ。状況から察するに誰も弁護は出来んだろう」

 

統夜は玲二のことを守ろうとしている奏夜を訝しげに見ており、リンドウは魔竜の眼を奪われた状況を鑑みても玲二がこの事件の犯人だと疑わざるを得なかった。

 

「……何でこの人を庇うのか……。正直、俺にはわかりません。ただ、この人がそんなようなことをする人には見えなかったのです。それに……」

 

「それに?」

 

「もしここにμ'sのみんながいたら、きっとみんなも同じことを言うと思ったんです」

 

奏夜は、穂乃果たちと離れている現在でも、みんながいたらと仮定をして話をしていた。

 

それだけ、奏夜にとってμ'sはかけがえのない存在なのである。

 

「犯人だと決めつけて疑うのは簡単です。ですが、俺たちは同じ魔戒騎士のハズです。仲間である魔戒騎士を……。信じてみませんか?」

 

「奏夜……」

 

奏夜のあまりに真っ直ぐな言葉に、統夜は心を打たれていた。

 

自分も奏夜と同じ頃、彼のように真っ直ぐな心を持つことが出来ただろうか?

 

統夜は心の中で自問自答をしていた。

 

「……まさか、奏夜から学ぶことになるとはな……」

 

統夜はこのように呟いているのだが、その表情は穏やかなものであった。

 

「イイ!実にイイぞ!奏夜!それでこそ、私が認めた魔戒騎士だ!」

 

『おいおい、いつ奏夜のことを認めたんだよ……』

 

剣斗とは今日会ったばかりなのだが、彼は奏夜のことを過大評価しており、そのことにキルバは呆れていた。

 

『やれやれ。あんな小僧の言葉に感化されるとは、お前もまだまだ甘いな、統夜』

 

「……そうかもしれないな」

 

統夜は高校の時から様々な試練を乗り越え、一人前の魔戒騎士として成長してきた。

 

そんな彼ですら、まだまだ未熟であると実感しており、統夜は苦笑いしていた。

 

「……ま、俺としてはさっさととっ捕まえた方がいいとは思うが、話くらいは聞いてやるさ」

 

『リンドウ!良いのですか?』

 

「いいんだよ。それに、俺や統夜も見習うべきなんだよ。あいつの曇りなき心って奴を」

 

どんなことがあろうと、一度信じたものは信じる。

 

奏夜がそんな考えを持てるようになったのは、やはりμ'sの存在が大きかった。

 

リンドウは、そんなμ'sの存在によって曇りなき心を持つようになった奏夜を見習おうと考えていたのである。

 

「それにしても、あんたはこの魔竜の眼を処分しようとしていたんだろう?」

 

「あぁ、そうだ。こいつはとても危険だからな」

 

『そうは言っても、生半可な方法で破壊出来る物ではないと思うがな。そうだとしたら、元老院がとうに破壊をしているだろう』

 

魔竜の眼を処分しようとした玲二に対して、キルバは冷静な判断で正論をぶつけていた。

 

「当然調査を進めてから処分はするつもりだったさ。それまでは身を隠すつもりだ」

 

「そいつを狙ってる奴もいるんだ。それは並大抵なことでは出来んと思うけどな」

 

「覚悟は……出来ているさ……」

 

玲二もまた、魔竜ホラー、ニーズヘッグの復活を良しとしていないため、それを阻止するためには命すら賭けようと思っていたのである。

 

「……玲二、我が友よ。お前に、本当に託しても良いのだな?この魔竜の眼を……」

 

「あぁ。もちろんだよ。剣斗。俺のことを信じて……」

 

信じてくれ。

 

玲二は最後までこう言おうとしたのだが……。

 

 

 

 

 

グサッ……。

 

 

 

 

 

このような鈍い音が響き渡ると、玲二の表情が苦くなっていた。

 

「グハッ!」

 

どうやら玲二は何者かに刺されたようであり、玲二は口から血を吐き出すと、その場で倒れ込んでしまった。

 

その時に手にしていた魔竜の眼を落としてしまい、魔竜の眼は、玲二を刺した人物の足元に転がり込み、その人物はすぐさま魔竜の眼を回収していた。

 

その人物とは……。

 

「……ほぉ、こいつが魔竜の眼か……。思ったよりも力を感じるじゃないか」

 

その人物は、銀髪で長身の男……ジンガであった。

 

「ジンガ……!」

 

奏夜は突如現れたジンガを鋭い目付きで睨みつけていた。

 

「おいおい。とんだご挨拶だな。ま、こいつを回収出来た訳だから別にどうでもいいがな」

 

ジンガはニーズヘッグを復活させようとしているため、この眼を狙うのは当然といえば当然であった。

 

「か……返せ……!それは……俺が……」

 

ジンガに刺された玲二は既に致命傷を受けていたのだが、気力で耐えており、倒れたままジンガに近付こうとした。

 

「……フン、目障りだ」

 

ジンガは冷酷な表情で玲二のことを見ると、再び剣を玲二に突き刺していた。

 

「グハッ!……け、剣斗……!」

 

ジンガの一撃で玲二はトドメを刺されてしまい、玲二は剣斗の名前を呟いて絶命した。

 

「玲二!!」

 

命を落とした友の名を呼んだ剣斗の表情は悲痛に満ちた表情だった。

 

「貴様ぁぁぁぁぁ!!」

 

玲二の命を奪ったことが許せなかった奏夜は怒りに満ちた表情で魔戒剣を抜くと、そのままジンガへ向かっていった。

 

「やれやれ……。尊士!」

 

奏夜がジンガに向かって魔戒剣を一閃する前に尊士が奏夜の前に現れると、尊士は2度、3度と奏夜に打撃を叩き込み、奏夜を吹き飛ばしていた。

 

「「奏夜!!」」

 

奏夜はすぐに体勢を立て直すのだが、そんな奏夜を見て、統夜とリンドウも魔戒剣を抜いていた。

 

「……ジンガ様。此奴らの相手は私がします。あなたは退いてください」

 

どうやら尊士は殿を務めようとしていた。

 

しかし、ジンガは……。

 

「言ったろ?尊士。たまには動かんと体が鈍るとな。俺たちの計画に邪魔な連中を潰しておくのも一興だろうしな」

 

こう言いながら、ジンガは魔戒剣に酷似した剣を構えており、奏夜たちを迎え撃とうとしていた。

 

「剣斗……。お前はこいつを弔ってやってくれ。お前の友なんだろう?」

 

統夜はプルプルと肩を震わせながら、友を失った剣斗のことを気遣っていた。

 

「わかった。……すまない、みんな」

 

奏夜、統夜、リンドウの3人はジンガと尊士に向かっていき、その隙に剣斗は玲二の亡骸を回収し、彼の里へと向かった。

 

そこで彼の亡骸を丁重に弔うためである。

 

「……ジンガ様はやらせはしない!」

 

ジンガを守る形で、尊士が前に立ちはだかるのだが……。

 

「爺さん!お前の相手はこの俺だ!」

 

リンドウが尊士に向かっていき、奏夜と統夜がジンガに向かっていった。

 

「おのれ……!邪魔をするな!」

 

「悪いが、そうはいかないんだよなぁ。お前らの邪魔をするのが仕事だしな」

 

リンドウは飄々とした表情で答えながらも、その声色は低く、ドスのきいたものとなっていた。

 

こうして、リンドウは尊士と戦いを始めたのであった。

 

その結果……。

 

「お前ら2人が相手か……。いいだろう」

 

ジンガはふてぶてしい態度で、奏夜と統夜を迎え撃とうとしていた。

 

「はぁっ!」

 

奏夜は先に魔戒剣を一閃するのだが、ジンガは微動だにせず最小限の動きで奏夜の攻撃を受け止め、蹴りを放って奏夜を吹き飛ばしていた。

 

「奏夜!」

 

統夜はジンガにまったく相手にされていない奏夜を見て声をあげながら、魔戒剣を振るった。

 

ジンガは最小限の動きで統夜の剣を受け止め、2人は激しく剣を打ち合っていた。

 

「ほう……。やはりお前はなかなかやるみたいだな。月影統夜!」

 

「ふっ……。そいつはどうも!」

 

統夜はジンガの予想以上に重い剣撃に耐えながらもふてぶてしく答えていた。

 

「俺はお前と戦ってみたかったんだよ。メシアの腕と呼ばれたグォルブを始めとして、暗黒騎士ゼクス。さらには魔戒騎士狩りを行ってた魔戒法師のアスハと魔導人機と、様々な敵を倒してきたお前をな!」

 

どうやらジンガは統夜のことを調べていたみたいであり、統夜がどれだけの相手を倒してきたのかも理解していた。

 

「挙げ句の果てには、本気を出した黄金騎士牙狼と試合形式で戦い、あと一歩のところまで追い詰めたそうじゃないか!」

 

「へぇ、ずいぶんと俺のことを調べたみたいだな。だけど!」

 

統夜は力強く魔戒剣を振るうのだが、その一撃でジンガは一瞬怯んでしまい、統夜は蹴りを放ってジンガを吹き飛ばした。

 

「……いいねぇ!これだけ戦ってて楽しいと思ったのは久しぶりだよ!もっと来い!月影統夜!」

 

ジンガは統夜の強さに慌てることはなく、むしろ大歓迎だった。

 

「……ここでお前を倒させてもらう!ニーズヘッグを復活させる訳にはいかないからな!」

 

「ふん、やってみろ!」

 

統夜の強さを見てもなお、ジンガは余裕そうにしており、統夜とジンガは激しくぶつかっていた。

 

そんな中、奏夜はそんな2人の間に入ることが出来ず、自分の無力さを呪っていた。

 

その頃、尊士と戦っているリンドウもまた、互角の戦いを繰り広げていた。

 

「……ほぉ、なかなかやりますね。さすがは使徒ホラーと互角の力を持つラーヴァナを倒しただけのことはありますね!」

 

「へぇ、お前さん、俺のことを調べたんだな」

 

尊士もまた、リンドウのことを調べており、彼の功績の話をしていた。

 

「ですが、あなたは私の敵ではありません」

 

「ふふん、それはどうかな?」

 

尊士はリンドウを倒す自信はあったようだが、リンドウは余裕な表情を崩すことなく、2人は激しくぶつかっていた。

 

そして、統夜とジンガもまた、激しくぶつかっていたのだが、2人は互いに剣を振るい、その衝撃で、互いに距離を取っていた。

 

「なかなかやるじゃないか……。いいぜ、俺も本気を出させてもらおうか!」

 

どうやらジンガは先ほどの戦いで統夜の力を測っていたようであり、ここから本気を出すつもりだった。

 

「奇遇だな。俺もそのつもりだよ!」

 

統夜もまた、ジンガの力を測っていたようであり、2人は本気を出すことにしていた。

 

ジンガは精神を集中させると、その体が人間の姿からホラーの姿に変わっていった。

 

その姿は、どこか魔戒騎士の鎧を彷彿とさせるようなものであった。

 

「っ……!お前は……!」

 

そんなジンガの姿に統夜は驚きを隠せなかったのだが、統夜は魔戒剣を高く突き上げ、円を描いた。

 

その部分だけ空間が変化し、統夜はそこから放たれる光に包まれた。

 

その空間から、白銀の鎧が現れると、統夜は白銀の鎧に身を纏った。

 

こうして統夜は、白銀騎士奏狼の鎧を身に纏ったのであった。

 

鎧を召還した統夜と、ホラーの姿に変わったジンガは激しくぶつかり合い、その激しさを物語るかのように、互いの剣から激しく火花が飛び散っていた。

 

「す、凄い……!」

 

統夜はこの事件の首謀者でもあるジンガと互角の戦いを繰り広げており、その戦いぶりに驚きを隠せなかった。

 

統夜が牙狼の称号を持つ冴島鋼牙と互角に近い力を持っていることは知ってはいたが、ここまで力をつけているとは思わなかったからである。

 

(統夜さんはこれだけ凄いのに、俺は何も出来ない……!仲間の魔戒騎士が1人死んだっていうのに……!)

 

統夜の強さを見るのと同時に、自分の無力さを思い知らされた奏夜は、両手の拳を力強く握りしめて、唇を噛んでいた。

 

(テツさんが死んだ時もそうだ……。あれから俺も成長したと思っていたが、少しも成長しちゃいない。無力な小僧のままだ……!)

 

奏夜は魔戒騎士になったばかりの頃、魔戒騎士の存在を脅かすとある事件に遭遇したのだが、その時もまた、その時翡翠の番犬所の管轄騎士の男が、奏夜を守るために奮戦し、ホラーに捕食されてしまったのである。

 

その時も奏夜は自分の無力さを感じていたのだが、その時から成長していない自分が許せなかった。

 

奏夜が自分の無力さを思い知る中、統夜とジンガの戦いはさらに激しさを増しており、統夜がややジンガを押していた。

 

「くっ……!流石は黄金騎士と互角の力を持つ魔戒騎士だな……。このままじゃまずいか……!」

 

少し前までは余裕そうな表情を維持していたジンガであったが、少しだけその表情が乱れていた。

 

このままでは本当に統夜にやられてしまう。

 

そう考えたジンガは、奥の手を使うことにした。

 

「……尊士!例のあれを使うぞ!」

 

ジンガは統夜の攻撃を防ぎ、蹴りを放って統夜を吹き飛ばすと、少し離れたところで戦っている尊士にこのようなことを告げていた。

 

「かしこまりました!」

 

尊士はジンガの呼びかけに応じると、ホラーの姿となり、リンドウを吹き飛ばすと、ジンガの背後までジャンプで移動した。

 

統夜とリンドウが体勢を立て直す中、ホラーの姿となった尊士は、気功のような体勢に入ると、ジンガに邪気らしきものを送り込み、それを受け取ったジンガからは、禍々しいオーラが放たれていた。

 

「っ!?こ、これは……!」

 

先ほどよりも禍々しいオーラを放つジンガに、統夜は驚きを隠せなかった。

 

それは奏夜も同様であり、先ほど以上のオーラのジンガに、戦慄さえも覚えていた。

 

「……奏夜!お前も鎧を召還しろ!向こうが連携技なら、こっちも連携技だ!」

 

「はっ、はい!」

 

リンドウの指示を受けた奏夜は、慌てて魔戒剣を高く突き上げ、円を描き、リンドウもまた、魔戒剣を前方に突きつけて8の字を描くと、魔戒剣を高く突き上げた。

 

奏夜の描いた円の部分のみ空間が変化し、リンドウの描いた8の字は上空に移動すると、それが1つになり、円の形となってその部分だけが変化していた。

 

2人の描いた円から放たれた光に2人が包まれると、それぞれの円から、黄金の鎧と、漆黒の鎧が現れた。

 

奏夜は黄金の鎧を身に纏い、リンドウは漆黒の鎧を身に纏った。

 

こうして奏夜は陽光騎士輝狼の鎧を身に纏い、リンドウは神食騎士狼武の鎧を身に纏った。

 

「お前ら!烈火炎装だ!奴に対抗するにはそれしかない!」

 

「「わかった!」」

 

リンドウな的確な指示を聞いた統夜と奏夜は、それを受け入れると、3人は同時にそれぞれの剣の切っ先に魔導火を纏わせ、烈火炎装の状態となった。

 

『リンドウ!小僧!お前らの力を統夜に集めろ!』

 

「おうよ!」

 

「わかった!」

 

リンドウと奏夜は、イルバの指示通り、自分に纏われた魔導火を統夜に向けて放つと、統夜は2つの魔導火も体に纏っていた。

 

奏狼の鎧は赤、青紫、橙の魔導火が纏われた状態となっていた。

 

この姿は「烈火三重装」。自分の魔導火以外に2つの魔導火が纏われた状態で、3人の魔戒騎士の力が合わさった状態となっている。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

統夜は獣のような咆哮をあげながらジンガに向かっていき、3つの魔導火が纏われた皇輝剣をジンガに突き刺そうとした。

 

しかし、強力な邪気の塊によって、統夜たち3人の渾身の一撃は防がれてしまったのであった。

 

「……っ!?何故だ!!」

 

渾身の一撃が防がれてしまったことに、統夜は驚愕していた。

 

「思い知れ!これこそが何よりも偉大で深い……。闇の力だ!!」

 

ジンガはこのように言い放つと、強大な邪気によって形成された衝撃波を放った。

 

その一撃を受けた統夜、奏夜、リンドウの3人は吹き飛ばされてしまい、その衝撃で鎧が解除されてしまった。

 

「くっ……くそっ!」

 

「まさか……ここまでとはな……」

 

「うっ……くっ……!」

 

鎧を解除された3人はその場で膝をついていたのだが、衝撃波を至近距離で受けた統夜は1番ダメージが多く、表情が歪んでいた。

 

ジンガの圧倒的な力の前に、奏夜たちは追い詰められたと思われたのだが……。

 

「ぐっ…….!」

 

先ほどの衝撃波の反動が大きかったからか、ジンガはホラーの姿から人間の姿に戻り、膝をついていた。

 

「……こいつは強力過ぎたか……」

 

闇の力を放つ衝撃波が強力過ぎるのもあったが、先ほどの統夜の攻撃も完全に防ぎ切れた訳ではないようだった。

 

「……ジンガ様!目的は果たしました!ここは退きましょう!」

 

ホラーの姿から人間の姿に戻った尊士は、ジンガを守るために前に出ていた。

 

「そうだな……。十分楽しませてもらったし、この辺にしておくか」

 

「まっ……待て!」

 

奏夜はジンガたちを逃さないために立ち上がろうとするが、なかなか立ち上がることができなかった。

 

「あともう1つの魔竜の眼を回収すれば、ニーズヘッグ復活に必要な物は揃う。……如月奏夜!それまでの間、せいぜい頑張って魔竜の牙を守るんだな!」

 

「!?」

 

ジンガは既に奏夜が魔竜の牙を持っていることを知っており、そのことに奏夜は驚いていた。

 

ジンガと尊士は、魔竜の眼を手にして、その場から姿を消した。

 

「くそっ……!逃したか……!」

 

「やれやれ……。それだけじゃなくて魔竜の眼まで持ってかれるとはな……」

 

ジンガと尊士を逃したことを悔しそうにしている統夜に対して、リンドウは飄々としており、煙草を取り出して煙草を吸っていた。

 

「……ま、取られたもんは取り返せばいい。慌てることはないんじゃねぇのか?」

 

リンドウは煙草を吸いながら楽観的なことを言っていた。

 

『リンドウ!そんなに悠長なことを言わないでください!見通しが甘過ぎます!』

 

「……ま、リンドウの言うことは一理あるかもな」

 

『おいおい、統夜。お前もかよ』

 

先程は悔しそうにしていた統夜であったがリンドウの悠長な言葉を聞いて、彼の言葉に賛同していた。

 

そのことにイルバは呆れていたのだが……。

 

「ニーズヘッグ復活に必要な魔竜の眼は2つ。奴らはもう1つの眼を見つけるのに必死だろう。それに、もう1つの鍵である魔竜の牙は奏夜が持っている。奴らの持ってる魔竜の眼を奪い返すチャンスはまだある」

 

統夜はリンドウの考えに賛同したのは、こまでの理由があってのことであった。

 

だからこそ、このように悠長なことを言うことが出来たのであった。

 

そんな中、奏夜は……。

 

「……また、手も足も出なかった……」

 

先ほどの戦いで、統夜とジンガの戦いに割って入ることの出来なかった奏夜は、己の未熟さを呪っていた。

 

「……俺がもっと強ければ……。あいつをもっと追い詰められたと思うのに……!」

 

『奏夜。思い上がるのも大概にしろ。お前がちょっとくらい強くなったところで、あいつを退けることは無理だっただろう。奴は3人の全力を受け止めたんだ。現実を受け入れろ』

 

奏夜の相棒であるキルバは、奏夜を励ますどころか、厳しい言葉を投げかけ、もっと力があればと後悔する奏夜の考えをバッサリと切り裂いていた。

 

「……」

 

そんなキルバの言葉に奏夜は返す言葉はなく、拳をギュッと握りしめて、唇を噛んでいた。

 

「……奏夜。お前は明日の朝イチで秋葉原に戻れ」

 

そんな奏夜のことを見かねた統夜は、このようなことを言っていた。

 

「……!?どうしてですか!?」

 

いきなり秋葉原に帰れという統夜の言葉が許せなかったからか、奏夜は異議を唱えていた。

 

「お前は色々と悩みすぎだ。頭を冷やす時間が必要だろう。それに、μ'sのみんなだって早くお前に戻ってきてほしいと思ってるだろう?」

 

「確かにそうですけど……!」

 

「それに、今日魔竜の眼を奪われたことは俺たちの失態として、責められるだろう。お偉いさんにあーだこーだ言われるのは俺とリンドウの2人がいれば十分さ」

 

ジンガに殺された魔竜の眼を持ち出したことが眼を奪われたきっかけとなったとはいえ、ジンガから魔竜の眼を奪えなかったのも事実なため、これは大きな失態であった。

 

そのため、報告の際にこの修練場の責任者から非難を受けるのは必至であり、高校生の奏夜をそのような場所に行かせるのは申し訳ないと思っていた。

 

「まぁ、そういうこった。だから今日のことはあまり気にするな。これはお前だけじゃなくて、俺たち全員の責任なんだからよ」

 

リンドウは吸い終えた煙草を携帯灰皿に入れながら、奏夜のことをフォローしていた。

 

統夜にしてもリンドウにしても、今回の敗北に責任を感じている奏夜をフォローをしていたのだが、奏夜にしてみれば、それは申し訳ないと思っていた。

 

「……わかりました。確かにμ'sの練習には戻りたいと思ってますので、明日の朝イチで戻らさせてもらいます」

 

そんな先輩たちの気持ちを無下には出来ないため、奏夜はモヤモヤした気持ちを残しながらも、明日の朝イチで秋葉原に戻ることにした。

 

「ま、とりあえず今日は戻って休もうぜ。明日は何時間ありがたいお説教を受けるかわからないからな」

 

「……それは勘弁だけどな……」

 

明日のことを考えると、統夜もリンドウもげんなりとしていたのだが、とりあえず自分たちのために用意された宿泊スペースまで向かうことにしていた。

 

奏夜は相当思いつめていたからか、あまり眠ることが出来なかった。

 

そして翌日、報告は統夜とリンドウに任せた奏夜は、秋葉原へと戻っていった。

 

今回の戦いでほとんど手を出すことが出来なかったことは、奏夜にとって大きな心の傷となり、これから奏夜は魔戒騎士として、大きなスランプを迎えることになるのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

……続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__次回予告__

 

『やれやれ……。奏夜のやつ、だいぶ思いつめてるな。奏夜、思い出せ!魔戒騎士の本分ってやつを!次回、「失意」。ここは乗り越えなきゃいけない壁だぞ!』

 

 




やっぱりジンガは強いけど、そんな彼と互角に戦える統夜が強すぎる……。

さすがは前作主人公という訳ではありませんが、ジンガが統夜がどのような敵を倒してきたのかを語ってくれました。

その敵たちがどのような存在で、どのような戦いを繰り広げたかは、「牙狼×けいおん 白銀の刃」をご覧ください。

リンドウもまた、使徒ホラーと互角の力を持ったホラーを倒したことがあるだけあって、奏夜が手も足も出なかった尊士と互角に戦っています。

そんな中、戦いに入る余地のなかった奏夜は、自分を見失いそうになっていました。

これから奏夜はいったいどうなってしまうのか?

そんな奏夜を救うのは自分の力なのか?それとも、穂乃果たちの支えがあってなのか?

それでは、次回をお楽しみに!



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