MCF ~マーズ・チルドレン・フォース~   作:Wolf1014
<< 前の話 次の話 >>

2 / 3
 投稿が遅れた事、深くお詫びします。少々、此方で不手際が御座いまして投稿が遅れました。
 そして、待っていた読者の皆様!

『待たせたな!!』

 今話もゴチャゴチャしました。(汗)おかしい所が有ったらご指摘下さい。


1ー2「ファースト・コンタクト」

〈1人でお姫様を救出とは、お前もシケた事するじゃねーか!〉

 無線の奥から陽気な声が聞こえてきた。

「お前か・・・撃つならそう言え、敵かと思ったぞ。」

 そう言いながら敵のFN FNCを拾い点検する。
 スナイパーの正体は桐谷 イーグル(キリヤ イーグル)名前の通り鷹の遺伝子を持っていて長距離狙撃が得意だ。
 俺達、MCFの隊員は部隊に入ると脊髄に動物の二重螺旋の一部を移植する手術を受ける。その時、プライバシー保護の為自分の名前を戸籍上変えることが義務付けられた。大多数の奴らは自分の移植した動物の名前に変える。俺の場合ハイエナは死体を喰らうイメージがあったから名前を死喰にした・・・そんな事どうでも良いか。

 3分後

〈チャーリー、12時の方向・・・50m先に重装備兵2人、軽装備兵2人が警備してる。注意しろ。〉

「こちらチャーリー、了解・・・そっちで処理できるか?」

〈ネガティブ・・・7.62mmじゃぁあの装甲は貫けねぇ〉

 重装備兵の武器はM240B、軽装備兵は先に倒した2人と同じ装備だった。そのとき、俺の耳が "異様な音" を捉えた。それは、大人の鼾と獣の威嚇で喉を鳴らす音を足して2で割ったような音だった。



 クリーチャーだ!



 イントーマイクに手を当てイーグルにCallする。

「イーグル・・・クリーチャーだ。見えるか?」

〈な!・・・いや見えない!見たのか?〉

 暫くしてイーグルの焦った声が聞こえた。

「いや、見えない。音だけだ。だが後ろを見ててくれ。」

 俺はイーグルにそう返答した。

〈了解・・・ケツは任せろ。〉

「段々不安に成ってきた。」

 そう言って俺はさっきの兵士達を見た。するとそこで異様な光景を目撃した。4人居たはずの兵士が3人になっていたのだ。

「イーグル!」

〈どった?〉

「兵士が1人消えた。」

〈マジか!・・・マジだ・・・いねぇ。〉

 同時に他3人も気付いて辺りを警戒する。何かに気がついたのか重装備兵の1人が建物の1階にM240Bを撃ち始める。直ぐにもう1人の重装備兵もそれに習って撃つ。軽装備兵は怖くなったのか反対側のこっちに逃げて来た。重装備兵の2人は突然出て来たクリーチャー3体にやられて内蔵を喰い千切られていた。軽装備兵はこっちに向かってくる。
「(ちょうど良い・・・奴を捉えて情報を聞き出そう。)」
 俺は、腰に差してあるCQCナイフを抜き体制を低く保ち構える。



 50m・・・40・・・30・・・20



 その時だった。その兵士は突然宙に浮き仰け反り、痙攣したのだ。兵士の傷口から血が滴り落ちうっすらと全貌が明らかに成る。クリーチャーだった。
 クリーチャーには主に5つの種類がいる。陸上で活動し主に暗い場所に生息する『ハンター』こいつは今、重装備兵の内蔵を喰らっているやつだ。そして、ハンターの突然変異によって生まれ、主に壁に張り付き、光を屈折させ姿を消したり、本来いない場所に自分を投影することができる『リフレクション』今、目の前で軽装備兵を串刺しにした後、何事もなかったかの様に立ち去ろうとしているこいつだ。そして、空を自由に飛び素早く獲物(人間)を捕獲し巣に持ち帰って食べる『ワイバーン』、水中の中を蠢き罠を張り獲物(人間)を補食する『シー・スパイダー』、これらのクリーチャーや人間に噛み付き自分の体内にある毒でクリーチャーを進化させたり人間をクリーチャー化させる事ができる『ベクター』だ。
 目の前にいるリフレクションにバレないように壁際による。だが、気付かれたのかリフレクションはこちらに向かってくる。



 15m・・・10m・・・5m・・・1m



 リフレクションの頬が裂けた様な笑みをへばりつかせた顔が俺の頭上に来る。クリーチャーの全長約3mの巨体の腕が振りかざされた。
 何かが軋む様な音がした。リフレクションの鋭い爪は俺の寄り掛かっている建物の窓ガラスに突き立てられた。どうやら壁を登ろうとしただけのようだ。暫く経って、奴らが音響を頼りに活動している事を思い出した。焦ると人間の思考回路の働きは低下するものだ。

《チャーリー、大丈夫か?》

 暫くして、クロスターとイーグルの声が無線から聞こえた。

「何とかな・・・死ぬかと思った。」

 脈打つ鼓動を落ち着かせ、小声で答える。

「ミッションを再開する。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〈視点:如月 楓〉
 朦朧とする意識の中男の人の声が雑音混じりに聞こえる。

〈ボス!第8班からの連絡が途絶えました!〉

「クリーチャーか?」

〈分かりません。〉

「確認急げ。」

「了解!」



 クリーチャー?ここはどこだろうか。風の音、偶に聞こえてくる金属音、埃っぽい臭い。古い建物?クリーチャーの集団と古い建物から推測してここはブロッカー廃墟だろう。椅子に縛られている。どうにか解けないだろうか・・・いや、無駄な体力の消費だ。多分、もう直ぐで助けが来る。私はそう自分に言い聞かせた。



「やっと目が覚めたか。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〈視点:神崎 死喰〉
 ブロッカー廃墟の中心部に立っているこの高いビルは、クリーチャー殲滅作戦に置いて磁気パルス発生装置を設置した場所だった。今ではその余韻で屋上から半径1km圏内では無線機が使えなくなる。

「こちらチャーリー、パルス圏内に入る。」

〈こちらエックスレイ了解・・・気をつけてくれ。〉

〈俺は引き続き援護するぜ!〉

「了解した。」

 そして、俺はノイズの中に取り残された。今まで孤独だった廃墟と共に・・・



次回
 「ドッグ・オブ・ウォー」

To be continued