俺が妹の友達と仲良くなるなんて間違っている?! 作:いろはすりんご味
八幡side
昨日本屋で水無瀬に会い、後でメールしますと言っていたが一向にくる気配がない。べ、別に期待なんかしてないんだけどね。……って誰に言ってるんですかね俺は。まぁこのままメールがこなくてもいいんだがな。
「小町〜、飯〜」
「ちょっと待っててねお兄ちゃん。もう少しでできるからね!」
「あいよ」
そう言って少しの間待つ。少しするとおかずがテーブルの上に並べられる。
「食べよっか、お兄ちゃん!」
「おう、そうだな」
「そういえばお兄ちゃん、今日帰って来るのいつもより遅かったね?何してたの?」
「ん?本屋に寄ってきた。新刊あると思ったんだが、なくてな。何も買ってこなかったんだわ」
「そうだったんだね!それで、最近学校はどうなの?」
「ぼっちライフをエンジョイしてるぞ?まぁ俺に話しかけてくれる人もいないし、俺から話しかける事もないしな」
「はぁ、これだからごみいちゃんは」
そう言って呆れる小町。まぁ無理もない。こんなダメダメな兄をもっていれば呆れるだろう。寧ろ呆れない方がおかしい。
「まぁ、これが俺だしな。一人でも問題はない。寧ろ一人の方が何かと楽だしな」
「はぁ……まぁごみいちゃんだししょうがないか」
「お、おう」
たわいもない話を小町としながらご飯を食べた。ご飯を食べ終わった俺は、お風呂に入った。
お風呂から出た俺は、小町に風呂から上がった事を言ってから、自分の部屋に行った。
ベットに横になっていると眠くなってきたため、寝ることにした。
水無瀬side
昨日そのまま寝てしまい、八幡さんにメールするのを忘れてました。昨日あんなにメールしますね!とか言っちゃったけど、八幡さん、怒ってないかな?今からでも遅くないよね?
「昨日メールしますね!って言っておきながらメールせずにごめんなさい。怒って、ますよね?」
この内容でメールを送った。朝に送ったため、返信が返ってこなくてもしょうがない。
八幡さんにメールを送ってから、私は学校に行く準備を始めた。準備も終わり、メールが来てないか確認した。メールのところを確認すると、八幡さんからメールが来ていた!それだけでめちゃくちゃ嬉しくなった私は、テンションが上がっていた。
「別に気にしてないぞ?それに怒ってないしな」
という内容だった。朝返信が来たことも嬉しかったが、何より怒ってないことに安心した。
「お母さん、行ってきます!」
そう言って玄関で靴を履いていると、お母さんがいきなり私の顔を見てニヤニヤしていた。
「顔、ニヤニヤしてるけど、何かいいことあったの?」
お母さんは意地悪そうに聞いてくる。
「な、何でもないよ!」
「もしかして比企谷くんのことでいいことあった?」
「は、八幡さんは関係ないよ!」
と言った私だったが、八幡さんの事を言われ顔を赤くしてしまったため、お母さんにはバレてしまっているだろう。
「帰ってきたら詳しく話聞かせてね!」
ウインクしながら私に言ってきた。恥ずかしくなった私は、急いで家を出た。
「梨花ちゃーん!おっはよー!」
小町が私を見るなり抱きついてきた。なので私も小町ちゃんを抱きしめた。
「小町ちゃん、おはよー!」
「およ?いつもなら私が抱きついても、抱きしめてくれなかったのに、どしたの?」
「ちょっとね、嬉しいことあったから!」
思いだしただけでニヤニヤしちゃっていた。
「梨花ちゃん、ニヤけてるけど、何が嬉しかったの?」
「えへへ。八幡さんから、メールの返信がきたんだよね!」
「ほーん、あのお兄ちゃんがね〜。んで、どんな内容だったの?」
「これだよ〜!」
そう言って私は携帯の画面を見せた。見た小町ちゃんは溜息をもらしていた。
「はぁー、あのごみいちゃんは」
「えへへ。朝、嬉しすぎてニヤニヤしちゃってたよ」
「まぁ梨花ちゃんが幸せならそれでいっか!」
その後、先生がきたため、小町ちゃんと話すのをやめた。授業も終わり、後は帰るだけなのだが、今日はやけにみんなから心配された。なんでだろ?まぁいっか♪帰ったら、八幡さんにまたメール送ろっと。返信してくれるかな?などと考えながら歩いていると、八幡さんが見えた。
「八幡さ……」
声をかけようと、八幡さんの名前を呼ぼうとしたら、八幡さんの隣に、八幡さんと楽しそうに話している女性がいた。それを目撃した私は、途中で呼ぶのをやめた。
そのまま八幡さんに気づかれずに家に帰った。
八幡さんと楽しく話してた人、八幡さんの彼女さんだよね?そ、そうだよね。八幡さんに彼女さんがいても普通だよね。私、浮かれすぎてたよ。あ、れ?私なんで涙なんか流してるんだろ?そうそう、八幡さんにメールするのやめないとね。彼女さんにも申し訳ないよね。
そのまま私は眠りについた。
更新、遅くなってすみませんでした。次回の更新も、遅くなるかもしれません。
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