俺が妹の友達と仲良くなるなんて間違っている?!   作:いろはすりんご味

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お兄さんとのお出かけは楽しい?!①

水無瀬side

今日は待ちに待った八幡さんの家に行く日だ。昨日は楽しみすぎてあまり寝る事ができなかったけど、気にしない。早く準備しなくちゃ! 八幡さん、この服褒めてくれるかなぁ〜?

 

などと考えながら準備していた。

 

「お母さん、友達の家に遊びに行って来るね!」

 

「そんなにおめかししちゃって。いつもより気合入ってるね!」

 

母は嬉しそうに私をいじってくる。まぁいつも通りなのだからしょうがないが。

 

「そんなに気合は入れてないよ!それじゃ、行ってきます!」

 

「行ってらっしゃい!」

 

私は八幡さんの家に向かった。歩いてる途中、ふと思い出した。前にも結構小町ちゃんの家で遊んでたのに、八幡さんはみた事ないや。どうしてだろう?

そんな疑問が頭をよぎったが、気にしない。今日はたくさん八幡さんと遊ぼうと思う私だった。

 

八幡side

「お兄ちゃん、起きてよ!今日は梨花ちゃんがくる日でしょ!」

 

俺は小町の声を聞き、渋々起きることにした。

「それ、初耳なんですけど。第一、小町と遊ぶんじゃないのかよ」

 

「そういえば言ってなかったかも。ごめんねお兄ちゃん」

 

小町が申し訳なさそうにしているため、咄嗟に小町の頭を撫でていた。

 

「まぁ、別にいいんだがよ。俺は部屋にいればいいってことだよな?」

 

「いやいや、お兄ちゃんも遊ぶんだよ!ていうか、今日はお兄ちゃんにお礼がしたいってことで梨花ちゃんくるんだし」

 

「気にするなって、ちゃんと言ったんだがな。その時もちゃんとお礼されたし」

 

「まぁお兄ちゃん、来てくれるんだからちゃんとした格好で降りて来てね!もしかなかったらお兄ちゃんのこと嫌いになるかも」

 

「はぁ、わかったよ」

 

小町に嫌われたら、死んじゃうレベル。ここは何としても嫌われないようにしなくては!そう思い、俺は着替え、下に行った。

 

「お兄ちゃん、流石にそれはないよ」

 

俺の服装を見て呆れる小町。そんな悪い服装だろうか。

 

「そんなんじゃだめだよ、お兄ちゃん!小町がお兄ちゃんの服見繕ってあげる!」

 

「お、おう。サンキューな」

 

「小町におまかせあれ!」

 

ビシッとポーズを決めて俺の服を探しに行った。なにそれ、あざと可愛い。

 

小町が持って来た服を着ている途中にインターホンが鳴る音がした。その音を聞き、小町はまだ俺がリビングで着替えているのにもかかわらず、普通にドアを開けて水無瀬を入れてしまった。

 

水無瀬side

八幡さんの家の前にきて、後はインターホンを押すだけなのに緊張していた。いつもなら緊張しないのだが、なぜか今回は緊張してしまっている。それでも、勇気を振り絞って押した。

 

「いらっしゃーい。梨花ちゃん、入っていいよ!」

 

「お邪魔します!」

 

そう言って私は小町ちゃんとリビングに向かった。するとそこにはまだ着替え終わっていない、パンツ姿の八幡さんがいた。私は男性のパンツはお父さん以外のは見たことなかったため、めちゃくちゃ顔が赤くなってしまった。

 

「は、八幡さん、パンツ姿もお似合いですね!」

 

なぜか無意識のうちにそんな事を言ってしまっていた。というか、よくよく考えると、私、ただの変態さんだよね。うぅ、嫌われちゃったかな。

 

「お、おう。ありがとな?」

 

八幡さんもどう反応したらいいのかわからず、慌てていた。

 

「ご、ごめんなさい。あ、あの私のこと、変態さんだと思いましたよね?」

 

「ま、まぁ気にすんな。そんなことは断じて思ってないしな。どちらかというとパンツ姿でいた俺が悪いしな」

 

「そ、そうですか。よかったです」

 

私はとても喜んでいた。

 

「お兄ちゃん、早く着替えてくれない?梨花ちゃんの目に毒なんだけど。梨花ちゃんはまだ純粋のままでいてほしいんだから!」

 

「お、おう、そうだな」

 

「小町ちゃん、私、そんなに気にしてないよ」

 

というか私も少しそういうのに興味あるんだよね。まぁこれは言わないでおこう。

 

「それならいいけども。そうだ梨花ちゃん!この後3人で遊びに行かない?」

 

「うん!遊びに行きたい!八幡さんはどうですか?」

 

「行きたくなっ……てきたなぁー。それじゃ行くか」

 

小町、睨まないでくれよ。怖すぎて逆らえなかったじゃん。

 

「ほ、ほんとですか!嬉しいです!」

 

そういって私は八幡さんの手を握っていた。

 

「な、なあ水無瀬。そろそろ手を離してくれないか?」

 

「は、はい。す、すみません、いきなり手なんか握ったら気持ち悪いですよね。ごめんなさい」

 

嬉しいからっていきなり手なんか握ったら、変な子だよね。今日の私、どうしちゃったんだろ?今までこんなことなかったのに。そんな事を考えていると頭を撫でられていた。なんだろう、とても落ち着いて気持ちいい。

 

「ふぇっ?」

 

「わ、悪い。小町にやる癖で撫でちまった」

 

「い、いえ大丈夫です。とても気持ちよかったですし。もう少し撫でてほしいなぁなんて」

 

徐々に私の声が小さくなっているのがわかる。恥ずかしすぎてこんな事言えないよ〜。聞こえてたらアウトだよね。というか、小町ちゃんはいつも撫でてもらってるんだ。いいなぁ〜。

 

「そろそろ行くよ!」

 

「う、うん!」

 

「わかったよ。それで、どこに行くんだ?」

 

「ららぽーと行ってー、服とか見てー、後は適当」

 

「ま、荷物持ちくらいはしてやるよ」

 

「あの、八幡さんに荷物持ってもらおうって思ってませんからね?自分の物は自分で待ちますから!八幡さんも楽しんでくださいね?」

 

「お、おう」

 

これから八幡さんと小町ちゃんと遊びに行くところであった。

 

 

 

 




オリキャラって書くの難しいですね笑笑
今回も読んでくださりありがとうございます!

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