卒業出来るかどうかで、レポートを書くことになりました。いつもより投稿が遅れるかもしれませんがこれからもご愛読をよろしくお願いします。
SIDEあぐり
春詠の妹で魔化魍の王の幽冥ちゃんが佐賀に行って数時間が経過した。
朧は幽冥ちゃん達が転移した場所で丸くなって泣いている。そしてそれに同調するかのように周りの影がゆらゆらと蠢いて、少し怖い。
しかも、さっきまで朧を慰めようとしていた骸も暴炎も影の手に捕まって地面に頭から埋め込まれて、犬神家のようになっている。
「何とか出来ないかな」
「無理だな。近づいた瞬間に骸や暴炎のようにされるだけだ」
私の隣で喋る、鬼灯の絵が描かれた和服を着た赤と黄のオッドアイの青年の姿になった三尸は私にそう答えた。
三尸は私と過ごすことが多い。あの北海道第1支部であの
だが、万が一という事もあり戦いには出してもらっていない。
本当なら、戦いでも私は三尸と一緒にいたい。また、あのような姿を見たくない。
だから、こうやって一緒に居れるときはずっと一緒に居たい。例え、魔化魍だろうと私は三尸が大好きだから。
SIDEOUT
泣き続けるひなをコソデノテがなだめて、自分の隣に座れせた。
「さて、魔化魍の王………」
コソデノテはそう言って、3本指を床に立てて頭を下げる。
「ひなを今まで守ってくれて感謝する」
「感謝は良いですよ。こっちもひながいるおかげで楽しんですから」
「そうか………所で、菊莉は何処におる」
その言葉は楽しい雰囲気を一瞬で暗く変えた。さっきまで笑っていたひなの顔は影がさしたように暗くなった。
「………そうか。そういう事か」
ひなの雰囲気で、コソデノテは察したのかそう呟いて、顔を天井に向ける。
話し掛けないべきかと考える幽冥だったが、改めてひなとコソデノテ、そしてひなの持っていた『魔化水晶』を考える。
ひなと初めて会った時に『魔化水晶』の存在を知り、今は4つの『魔化水晶』を持っている。その度に歴代の王と会って話している。その時にシュテンドウジノさんの言葉を思い出し、コソデノテに質問した。
「コソデノテ。あなたに聞きたいことがあるんです」
「なんだ王よ」
「ひなが持っていた魔化水晶の事です」
「………」
「貴女の孫ということはひなは少なくても4分の1は魔化魍の血を持つ人間です」
「………」
「ですが、魔化水晶は8人の鬼が持つもの。魔化魍の孫でもあるひなが何故、魔化水晶を持っていたのか、その理由を教えてください」
「………」
コソデノテは沈黙し、そのまま数分が過ぎた。
「はーー。ひなの持っている魔化水晶は確かに8人の鬼である父が持っていたものだ」
「!!」
ひなの父親は鬼! だが、そうするとひなの父親は–––
「ひなの父親 竹弥は8人の鬼である父親と魔化魍の私の間に生まれた息子だ」
この言葉を聞き、私達は驚愕した。
人間を喰らって生きる魔化魍とそれを清めて倒す鬼。交わるはずのない2つの存在から生まれた子供の子供、それがひなの正体だということだ。
そして、ひなが『魔化水晶』を持っていた理由は分かった。
だが、幽冥の隣で話を聞いていたひなの様子がおかしい。
「ひな、どうしたの?」
幽冥がひなに質問するとひなはビクッと肩を震わせて、青褪めた顔を見て幽冥に向ける。
やがて、青い顔のままひなは畳の床に倒れる。
「「「ひな(ちゃん)!!」」」
3人の声が重なって、倒れるひなに呼びかけるが、ひなの意識は戻らなかった。
如何でしたでしょうか?
遂に明かされるひなの父親の正体。
ちなみに母親は普通の人間(鬼でも猛士でもありません)です。
次回は、人間ではないと知ったひなを慰めるため、フルツバキの姫が動く。
質問コーナー回答の欄
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【跳でやす。皆さん久しぶりでやすね。今回の質問は前回の続きでやす】
荒夜
【補助は私、荒夜が行います】
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【先ずは5振り目の
荒夜
【この刀の能力は視覚剥奪。刀身に10秒以上刺されると視覚を奪う能力です】
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【この刀はあっしが美岬様と昔戦った時に使われたんでやす。おかげで1週間は目くらになってやした】
荒夜
【6振り目は
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【気配や存在感を無くす能力を持ってるんでやす】
荒夜
【この刀を使って見つけられるのは、魔化魍の王や気配を操作するのに長けた魔化魍だけでしょう】
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【7振り目は、
荒夜
【その能力は触れた武器の完全破壊】
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【この刀はさらにおまけに破壊した武器の特性を奪う能力も持ってやす】
荒夜
【最後の8振り目は
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【この能力は持ってる間、あらゆる物理攻撃を弾く】
荒夜
【刀が大きいのもあり、美岬様を含めて、5名までなら守ることも出来る】
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【質問の回答は以上になりやす。気になることがありやしたらまた活動報告の質問コーナーに載せてくださいでやす】
荒夜
【では、また会おう】