人間だけど私は魔化魍を育て、魔化魍の王になる。   作:創夜叉

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今回から少しだけ幕間です。


幕間
お土産と睡樹との買い物


 煉獄の園(パーガトリー・エデン)から元の世界に戻り、館に妖世館という名を戴き、眼魔コマンドとクローズ、ヒトカラゲの戦闘員を私の従者戦闘員として譲渡されて、それぞれに黒服、黒帽、群青鎧と名付けた。

 今はランピリスワーム、マシンガンスネーク、インセクト眼魔に(しご)かれている。

 そして–––

 

「全部で5個か」

 

 薫さんにプレゼントされた箱は全部で5つ。

 まぁ、取り敢えずは小さいものから開けていこうと思い、箱の中から一番小さいのを開ける。

 中から出て来たのは、見るからに怪しい薬が数個と説明書だった。

 

 白が安全の為にと説明書を先に読んでいくとその顔は少しずつ赤くなっていき中間辺りまで読むと、狂姫に説明書と手紙を渡す。今度は狂姫が説明書を読むと、薬の1つを持って遠くから様子を見ていた荒夜の肩を掴んで2階に連れ去っていった。

 何があったんだと気になって置かれた説明書を読もうとすると。

 

「王には少し早すぎますので、これは私が預かります」

 

 と言って。説明書を畳んで服の裾に仕舞いこんだ。

 そして、次に少し大きな箱を開けるとそこに入っていたのは、鬼たちが使う音撃菅を禍々しくものと先程と同じ説明書だった。

 説明書を読んでみると、薫さんが陽太郎さんに頼んで造らせた対清めの音対策の武器 『穢器(えき)』という武器らしく。人間に対して害悪な音を放ち、魔化魍に対しては身体能力向上の能力を持つ武器の様で私の為に作ってくれたようだ。

 

 私は穢器を魔化魍の王として日に日に魔化魍に近くなったおかげで使えるようになった術を使って穢器を仕舞った。

 

 次の箱を開ける。

 中に入っていたのは、透き通っている水晶それも色んな色で出来た多種多様な頭蓋骨だった。それを見た骸はいつの間にか私の持っていた頭蓋骨と頭蓋骨の入った箱を取ってそれを外から商品を眺める少女の様に目を輝かせながら見ていた。

 こっちは説明書ではなく手紙が入っていた。

 内容は薫さんが試合の時に破壊してしまった頭蓋骨の代わりにと骸に送った詫びのプレゼントだった。

 

 骸はそのまま術で1つまた1つと水晶の頭蓋骨を仕舞っていき、骸はそのまま外に移動した。

 

 次の箱に入っていたのは何かの術式を書いた紙が数枚だった。

 これは私が読んでも理解できないので、崩と跳に渡した。手紙には『今後に役立つ』と書かれていた。

 

 最後に一番大きな箱を開けて出て来たのは数えるのが面倒くさくなりそうな数のカプセルだった。説明書によるとこれは4桁の食糧となる人間(屑転生者)が入っている。

 翌日に白や黒、赤に頼んで早速調理してもらい土門たちにあげると嬉しそうに喰べていた。しばらくは白たちに食料調達を頼まなくて済む。

 

 そんな事があって1週間が経った。

 私は睡樹と昇布と共に野菜の種を買っていた。

 

SIDE睡樹

 別の世界か…ら戻って………きて1週間が経った。

 主…が妖世館の……植物の…管理を任せて…………くれた。

 

 そして、主………の言った野菜が…どういう………ものか…気になって…聞いて………みたら、人間が…食べれる……植物の一…種と…言った。

 

 僕の育…てた色んな…植物……がある…庭を広くし………たいと…考えたが、今……………の所…は植物に…興味がある…ひな……しかいないので……それはまた…別の機会……と思って……、主に野菜の…種を買いに………行くのに着いて……きても…らった。

 

 跳に…教わった……擬人態にな…り、主と…………主の護衛…として…昇布が一緒に…ホーム…センター……で買い物した。

 

 初めて見…たけど、色んな道具………が置いて…あって目移り………するけど、今回は…野菜の…種と肥料……を買う…………ので…またの……機会………に来よ…うと…思う。

 

「睡樹。どんな野菜を育てたい?」

 

 主が………どんな…のが欲し……いかと…聞いてきた。

 

「僕は………色んな…野菜が欲しい」

 

 どんな………野菜がある…かは知らな……いから取り…敢えずは……主に任せて…僕は渡さ……れた野菜………を育てるとい…う感じ……かな。

 

「色んな野菜か〜。先ずはこれと………これに………これかな」

 

 そう言って………主が取っ……たのは、緑色の細長い…野菜、赤く………て丸い野菜、白くて…太い野菜の絵……が描かれ…た袋だ。

 

「じゃあ買ってくるから睡樹と昇布は待ってて」

 

 主が……ここから離れ…て、昇布と2人………きりになった。正直………話す内容が思いつか…ない。

 昇布とは……北海道で…暴走していた時……に一度戦ったが…正直、かなり危なかった。

 電撃によって………かなり苦し…められた。何と……か捕縛……してその時は終…わったけど………

 

「あの時は止めてくれて感謝する睡樹」

 

 突然の…昇布の声に驚くも………僕は自然に…出た…笑顔で返事する。

 

「良いよ……僕たちは……今は仲間(家族)だよ……いちいち………感謝し……なくても良い……んだよ」

 

「そうか」

 

「睡樹! 昇布! 買ったから行くよーー!」

 

 主の声が…聴こえて……昇布と共…に主の元……に向かった。

 

SIDEOUT

 

 

SIDE◯◯

「店畳むべきなのかな………」

 

 手に持つ杖を落として、緑の頭巾を被った女性は椅子に座り込んで、そう呟いた。




如何でしたでしょうか?
次回、新たな魔化魍が出ます。

質問コーナー回答の欄
美岬
【質問コーナー今回の担当は私、美岬と】


【あっしがやりやす】

美岬
【今回は覇王龍さんの私の持つ魚呪刀登場及び登場する予定の紹介です】


【美岬様が持つ魚呪刀は全部で8本ありやす】

美岬
【今回は8本の内4本を紹介します。先ずは私の愛刀である1本。畏鮫(いさめ)ですね】


【人間の鮫の恐怖心と溺死した人間の魂を集めて造られた刀でやす】

美岬
【これの造形はかなり気に入ってるの。2本目は咬鱓(こうつぼ)


【これは鱓の狡猾さと鬱な人間の魂を集めて造られた刀でやす】

美岬
【これは1対1だったら8本の中で最強と言ってもいい刀よ。3本目は斑鰒(まだらふぐ)


【鰒の毒と鰒を食らって死んだ人間の魂を集めて造られた刀でやす】

美岬
【毒を広範囲に飛ばす遠距離向きの刀。4本目は刺鱏(しえい)


【鱏の我慢強さと嫉妬心の強い人間の魂を集めて造られた刀でやす】

美岬
【これは斑鰒と似ていて今は波音に渡して鍛えてるの】


【今回はこの4本を紹介しやした。次回に残りの4本を紹介しやす】

美岬
【気になることがありましたら活動報告の質問コーナーに書いてください】


【それでや……】

美岬、跳
【【また次回〜】】

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