前回の話で中部地方の主力を集め、幽冥たちを殺そうとする狼鬼たちとの戦いが始まります。
SIDE狼鬼
猛士中部地方岐阜支部にある会議室。
昨日荒れた部屋で流石に会議は出来ないので違う部屋で行っているが、長いこと使ってなかったせいで少し埃っぽい。
まあ、そんなことを気にする暇もないのでそのまま会議を進める。
俺の目の前には、壊滅した長野支部と静岡支部を除いた中部地方支部の支部長と支部長の代わりに代表として派遣された鬼たちが集まっている。
「早速で悪いが情報はもう回ってるだろうから報告の意味はねえかもしれないが伝えておく。
昨日、魔化魍共の襲撃を受けて、長野支部と静岡支部が壊滅した」
「くそっ!! 魔化魍共め!」
苛立ちの言葉と共に机に勢いよく拳を叩きつけるのは、猛士中部地方山梨支部の代表 飛沫鬼だ。
「落ち着いてください飛沫鬼さん」
飛沫鬼を宥めるのは手に多量の紙束を抱えた猛士中部地方愛知支部支部長の葉栄 灯子。
「だが飛沫鬼の怒る気持ちは分かる」
猛士中部地方新潟支部の代表 芯鬼は飛沫鬼の行動に同意の言葉を述べる。
「俺も分かるぜ。隣のアホとは違うからなあ」
猛士中部地方石川支部の代表 言鬼は隣に座る男を煽る。
「おう、ヤルか言鬼!!」
猛士中部地方富山支部の代表 喧鬼は言鬼の喧嘩を買おうとその胸ぐらを掴もうとする。
「はあーー。喧嘩は辞めてください。ほら、灯子さんからの資料を受け取ってください」
喧鬼の手を掴んでいるのは猛士中部地方三重支部の代表 労鬼はため息を吐きながら喧鬼を宥めつつ、全員に資料を配る。
「日に日に魔化魍の討伐率が減っていますね」
その資料を真っ先に開いて中を確認するのは猛士中部地方福井支部の代表 掃鬼で、討伐出来た魔化魍の数が減っている事実に難しい顔をする。
「ここ最近あやつらの動きは戦いではなく逃走だったからの。おそらく他の地方に逃がされたのだろうなあ」
この中では最高齢の猛士中部地方岐阜支部支部長の吾妻 与助はその原因を述べた。
会議でのいつもの光景を見た俺は灯子に声をかける。
「灯子。リストは纏まったのか?」
「はい狼鬼さん。『鳥獣蟲同盟』の魔化魍のリストは出来ています。資料の付随にしてる別紙に詳細は書いてあります」
そう言って、狼鬼は葉栄の資料を流し読みして、あるページで動きを止める。
「『鳥獣蟲同盟』…………あのクソ猫がトップのふざけた魔化魍たちの集まり」
狼鬼は歯を食いしばりながら憎悪に満ちた顔で手に持つ別紙を机に叩きつける。
その別紙には、鈴音ことネコショウの写真や天鏢ことチントウの写真、他にも『鳥獣蟲同盟』の魔化魍たちが撮られた写真が貼られていた。
「それで襲撃のあった支部のカメラと竜胆蝙蝠からなんとか確認出来た『名持ち』なのですが……正直に言うとヤバい奴らばかりです」
暗い顔を浮かべてそう言った灯子の配られた資料を進めると、そこに書かれた魔化魍たちに狼鬼たちは目を見開く。
「『独眼蛇』、『水武虎』、『吸引鰐』、『呪術蛙』、『呪刀人魚』だと、おいおいなんかの冗談か?
明らかにそこらの奴らとは格が違う奴らばかりいるじゃねえか!!」
喧鬼は明らかにそこらの魔化魍とは違う強さを誇る『名持ち』に声を荒げる。
それもそうだ。中部地方に配属されてからあまり動かなくなった俺でも知る大物の『名持ち』ばかりだ。
俺と同じ『8人の鬼』暴鬼の殺害に関与している『独眼蛇』。
かつて北海道地方の猛士で恐怖をばら撒いた『呪術蛙』。
8代目魔化魍の王 シュテンドウジに仕えていた『水武虎』と『吸引鰐』。
東洋3大人魚魔化魍随一の戦闘能力を持った『呪刀人魚』。
「これ程の連中が相手です。最悪を想定すべきかと」
労鬼のその言葉には全員納得だ。
俺ひとりで戦って勝率はギリギリのような奴らだ。そんな魔化魍を相手にわざわざ若い者たちや弟子たちを悪戯に減らすわけにはいかない。どうするかと考えようとした時–––
「若いものや、鬼と天狗以外の者たちには避難してもらおうか。
じきに戦地になるこの地に止めて無駄に命を散らすわけにはいかないしの」
与助の爺さんの言葉に全員が首を縦に振る。
「そうだな。
よし、角と天狗以外の連中は全員他支部に退避だ。灯子、与助の爺さんには受け入れ先の支部に連絡を入れてください。無理なら総本部に逃げてもらうしかねえが」
勿論退避させるのには弟子クラスも含まれている。負けるわけはないと言いたいが、相手も相手だ。万が一も考えるのが上の役目だ。
「いつ仕掛けますか?」
飛沫鬼の言葉に支部長と他の鬼たちの視線が狼鬼に集まる。
「1週間後だ。それまでに退避が完了したのなら、その時に、奴等に仕掛ける!!
………今の内に遺書を書くなり、家族との別れは済ませておけよ!! では解散!」
狼鬼の号令に従い、各支部の支部長や鬼たちは部屋から出ていく。
狼鬼は、部屋から出ていく同志を見ながら思い出す。あの日の、あの光景を–––
当時の俺はまだ猛士のことも知らない一般人だった。
家は至って普通な家だ。俺が居て、普通の会社員の父、在宅勤務の母、一個上の兄の4人家族。
まあ、時々父が何処かへ出掛て怪我をして帰ってきたり、母も古めかしい書類を抱えて絶対に開けるなと言って部屋に閉じこもったり、兄は玩具のような円盤を弄ってたりと、ちょっとおかしな所はあったが、それでも仲の良い家族だった。
彼女もいた。幼い頃から一緒に育った幼馴染で、明るく美人で、少し子供っぽいところもあったが自慢の彼女だった。
あれは俺が大学卒業間近で、久々に家族全員と彼女でお祝いをしようと話が出た。
俺はその話に喜び、祝い事によく行った馴染みの寿司屋で俺は寿司を買いに行った。それが家族と彼女の生きていた最後の姿だった。
寿司屋に着けば、馴染みのおじさんが電話で予約した特上寿司の入った袋を持って待っていて、世間話をして家に戻った。
そして、家に着いて中に入ると違和感を覚えた。
家族が祝い事の準備をしてる時は賑やかな話し声が玄関まで聞こえるのだが、そんな声は聞こえず異様な静けさがその場を支配していた。
買い物に出るのなら連絡が来るだろうし、そもそも家の鍵を開けっぱなし出掛けたりするのはおかしい。
そして、リビングの扉を開けて目に入ったのは地獄だった。
「え」
そこには血だらけになって血の海に沈む家族と幼馴染に接吻と同時に何か吸い込むネコのような女が居た。
父は首を何か鋭利なモノで切られ、夥しい血を流し、手に何か握ったまま死んでいた。
母は一見は何も無かったかに見えたが腹部が異常に凹んでいて、恍惚とした表情を浮かべて死んでいた。
兄は顔が執拗に傷つけられ、胸部には格子になるほどまで深く切り刻まれた痕があり、その周りにはバラバラになった玩具と真っ二つになった笛のようなものが散らばっていた。
そして、女に接吻をされている幼馴染は母と同じ恍惚な表情を浮かべてるが、その腹がどんどん凹んでいく異常な光景が目に入る。
直感的に悟った。母と幼馴染の腹は女に内臓を吸われ内臓がなくなったことで腹が凹んだのだと。
俺は手に持っていた袋を落としてしまった。ガシャという音に幼馴染に集中していた目が俺の方に向けられた。
その目は暗い部屋の中でも光ってるような印象を持たせ、底冷えするような冷たい眼差し、縦に開かれた瞳孔が俺を捉え、新しい獲物と目が物語っていた。
そして俺に気付いた女は幼馴染を投げ捨て、女が俺に向かって手を伸ばす。恐怖が身体の動きを止め、徐々に迫る手を見て、もうダメだと思った次の瞬間–––
「俺の客に手を出すんじゃねえよ魔化魍が!!」
俺を凄い力で引き寄せて誰かが何かを振るうと女は紙一重でその何かを避けた。
「大丈夫か! 坊主!」
フシャァァァァァァァァ
そこに居たのは先ほどの寿司屋の店主であるおじさんだった。
女はおじさんを見るなり猫の威嚇するような声を上げて、鋭利な爪を生やした腕を振り下ろす。
おじさんは手に持つ包丁に似たモノ(後に独自の音叉刀と知る)で女の爪を防ぐ。金属同士がぶつかった高い音が響き、おじさんは包丁を振るうと女はそれを避けてくるくると宙で回転して窓ガラス近くに着地する。
普段とは違うおじさんが俺を守りながら遠くにいる女を牽制する。女はなにを思ったのか、窓ガラスを割って外に逃げた。
そして、俺はその光景を最後に意識を失い、そこからは何も覚えていない。
そして、気付けば寿司屋のおじさんの所にいた。
寿司屋のおじさんから色々教えてもらった。家族のこと、猛士のこと、魔化魍のこと。
その話を聞いた俺はおじさんに土下座し、猛士に入りたいと泣きながら言った。おじさんも初めは渋っていたが、俺の目を見て俺を弟子として育ててくれた。
過酷な修行で鍛え、魔化魍の知識を覚え、おじさんから独立を認められ、経験を得て、俺の親父の遺品であり先祖代々から受け継がれた変身鬼笛 狼鳴を授かり、俺は狼鬼となった。
気付けば部屋には既に誰も
思えば、奴こそが猛士に入るキッカケであり、俺が強くならなきゃいけない理由だった。
あのクソ猫がいるのは分かっている。何年も探していた仇をやっと見つけられた。他の奴らにも、吹舞鬼にも任せられねえ。だからこそ、俺の手で奴を、あのクソ猫を殺す。
SIDEOUT
猛士中部地方長野支部と静岡支部の襲撃の翌日。
今、私は鈴音(ネコショウ)から聞かされた鬼と相対している。
彼女の名前は診鬼。本名、神通 希美。
猛士魔化魍穏健派閥、通称 共存派に属する鬼。そんな鬼が–––
「えええと……」
私の前で家族の魔化魍がするように片膝をついて頭を下げていた。
『魔化魍の王』になるつもりとはいえ、家族や魔化魍以外から、しかも鬼からこんな風に
それを見た家族たちも驚いたり、王への礼儀を理解してるなと言っている。
「初めまして魔化魍の王。私は神通 希美。猛士魔化魍穏健派閥共存派の末端の者です」
鈴音から説明を受けていたが、改めて本人の口から聞くと驚くものだ。そして、その隣には律儀に正座して待つ
【オイラの名はフラリビ。ネコショウ、あっ違った。鈴音と同じ『鳥獣蟲同盟』の魔化魍さ】
前世の海賊な戦隊に出てきた機械の鸚鵡と似た喋り方をするこの魔化魍が鈴音が猛士に潜入させていた仲間の魔化魍。
「フラリビ。その軽々しい口を今すぐ辞めなさい」
フラリビの喋りに気に障ったのか赤は口調を正せと言う。
【えーー。なんでだよ】
「お前、王にそのような口の聞き方を「いいよ赤!」、で、ですが」
「いいよ。今はそんなお固い話をするような状況じゃないでしょ。それに神通さんも普通にしていいよ」
「え、でも良いんですか?」
神通さんは困った顔で言うが、正直に言うといつまでも
勿論、王として目覚めた後ならそこら辺はキッチリしていかなきゃいけないだろうけど、まだ王じゃないから少し緩くても問題はない。
「で、では」
そうして姿勢を崩して、床に座る神通さんを見て赤は神通さんに質問した。
「それで魔化魍共存派の神通 希美。
貴女は何故、王との話し合いを望んだのですか?」
「はい。我ら魔化魍共存派が魔化魍の王にあるお願いがございます」
「お願い?」
「そのお願いとは?」
少し語気が強めて赤は神通さんに聞く。
「我ら魔化魍共存派と同盟を結んで欲しいのです!!」
「同盟!?」
赤がまさかの言葉を聞いて声を大にして言った。
この言葉はこの場にいる家族の全員の耳に入った。家族たちの反応もそれぞれ違う。
共存派と言われるが猛士との同盟に懐疑的や否定的なもの、捕虜である鬼とも仲が良いのか嬉しい反応するもの、共存派の内情も知っているのかやはりと納得するもの。
「その同盟に対して、此方に利はあるのですか?」
「我ら共存派の持つ名持ちの魔化魍の所在地と猛士の過激派の危険人物の情報の提供。
幼体の魔化魍の保護、猛士が隠し持つ魔化魍の道具の回収などの支援です」
「はっ?」
質問の答えに赤は口を半開きにして驚く。
同盟と言っていたが、此方に対して過剰とも言えるような利益ばかりに、懐疑的や否定的な家族は赤と同じように口を開けて驚いていた。
「何故、共存派はそこまでするのですか?」
赤の質問に対して神通さんは答える。
「我ら共存派は子供の頃に魔化魍に救われたものの集まりです。
私も小さい頃、両親に山で捨てられ、飢えで苦しんで死にそうになった時に助けてくれたのが魔化魍です」
【えええ!! そうだったの!!】
フラリビも知らなかった彼女の過去に私も含め、家族は驚いた。
「その時助けてくれた魔化魍は?」
「私を助けてくれた後に人気の少ない民家にまで運んでくれて、何処かへと消えました。
その後は孤児院で育ち、高校の卒業と同時に猛士に入ったのです。共存派に入ったのはそれから暫くした後です」
「末端の私が言うのも烏滸がましいのですが、何卒、我ら共存派との同盟をお願い申し上げます」
「ちょ、神通、あ、頭を上げてください」
頭を床に付けるように下げる神通さん。その姿から此方を騙す意思もないことが伝わったのか赤が下げた頭を上げさせようとする。
だけど、そんなことをされずとも私の答えは決まっている。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
同盟の提案を受け入れた。
「ありがとうございます……ありがとうございます!!」
私の言葉で頭を上げた彼女の眼からはツーと涙を流れていた。それを見てフラリビは神通さんを慰めている。
私は神通さんとフラリビの様子を見つつ、九州地方で作った氷の玉を作り出して、跳から教えられた転送の術で妖世館で留守番する家族の元に氷の玉を送った。
そして、向こうの白たちにも事情を説明した後に、この場にいる家族全員(留守番組は白に頼んで)を集めてもらった。
「次期魔化魍の王 安倍 幽冥の名の元に宣言する。
この日より、猛士魔化魍穏健派閥共存派との同盟を宣言する。これにより神通たち共存派の鬼や構成員と戦うのは固く禁ずる。この宣言に反対の意のあるものはいるか!!」
私の宣言に反対するものは居なかった。
事情を説明してなかったら色々と騒がれたかもしれないが、これでも
そして、そのディスクアニマルと私が書いた書状を持たせ、共存派のトップの元に飛ばしたのを見届けた後に宴が開かれた。
新たな出会いに嬉しくなった私たちは上も下も人間も魔化魍も関係ないと大騒ぎして、盃が提供してくれた酒と食事でどんちゃん騒ぎして、翌日はこの世界で初めての二日酔いに倒れるのは言うまでもないだろう。
如何でしたでしょうか?
狼鬼の過去を入れてみました。まあ、ご察しの方もいらしたと思いますが、狼鬼の仇はネコショウこと鈴音です。
そして、幽冥も共存派との話でテンションが上がっております。因みに『名持ち』は別作品で言うところの異名や二つ名みたいなものです。安倍の家の魔化魍の欄にも追加してありますので読んでみてください。
次の話は軽く留守番組の話を考えております。
では、次回もお、楽しみに!
ーおまけー
迷家
【こんばんは。おまけコーナーの時間です。今日のゲストはこちら!!】
顎
【オオアリの顎だ……………ところでここは何だ?】
迷家
【まあ、あまり気にしない気にしない。じゃあ質問するよ】
顎
【ああ】
迷家
【顎ってさ、なんで殺虫スプレーを吹きつけられると気絶するの?】
顎
【う!!】
迷家
【ありゃ、顎?】
顎
【あああ、殺虫スプレー、恐ろしい! あれが恐ろしい!】ブルブル
迷家
【いやほんとにどうしたの!?】
顎
【アレは忘れもしない。
土門や鳴風と知り合う前、童子と姫が
顎
【幼体だった俺はまだ蟻酸もそこまで強くなく、人間を殺すことが難しかった。
だから、人間の身体に噛み付いて少し血を吸って生きてきた】
顎
【そして、俺がベッドで眠る人間に噛みついて血を吸っていた時、人間が急に目を覚まし、目に入った俺をはたき落とした】
顎
【そして人間はベッド脇から………ああ、あの、さ、さ殺虫スプレーを取り出して、俺に吹き付けた】ブルブル
顎
【人間の生み出した物が魔化魍に通じるわけがないと、俺は思った。
だが突然、呼吸が苦しくなり、目がチカチカし始め、倦怠感に襲われた】
顎
【そんな馬鹿なと、あんなもので思ったが、どんどん調子が悪くなる。
このままで不味いと俺は必死にそこから逃げ出した】
顎
【そして、逃げるのに成功した俺だったが、巣まで戻ることは出来ず、そのまま気絶した】
顎
【外が騒がしいと思い目を開ければ、ツチグモとイッタンモメンの幼体、いや土門と鳴風が俺を見下ろしていた】
迷家
【その時に知り合ったの!?】
顎
【ああ。当時あの2人の狩場が近くにあったらしく、偶然俺を見つけた鳴風に助けられて、そのまま看病されたんだ】
迷家
【じゃあ、そっから行動を共に?】
顎
【いや、その時は一旦別れたんだ】
迷家
【なんで?】
顎
【あの頃は土門には育て親の童子と姫も居てな、知ってるか知らんがツチグモとオオアリの童子と姫は犬猿の仲と言うほど仲が悪い。
もしも、俺を見たら土門の童子と姫に潰されてかもしれなかったからな】
迷家
【なんでそんな仲悪いの?】
顎
【遠い昔にあったことが理由らしいが俺は知らない。まあ、色々あって土門と鳴風はそれなりに付き合いが長いのだ】
迷家
【へえ〜。で、結局のところ殺虫スプレーを吹きつけられたら気絶するのって、その時のトラウマ?】
顎
【簡潔に言えばそうだ。だから俺の前であれを出すなよ】
迷家
【分かった。おっと、いい感じだね。じゃっ、マッタねーーー♪】
顎
【………はあーー今日は早く寝よう】