生徒会の一存 -アイドルは生徒会長(補佐)!?-   作:あこ姫

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お待たせしました。
第7話できますた。やっとだよ。
ではどうぞ。


第七話   更生する生徒会 ①

「人生をやり直すのに、遅すぎることなんてないのよ!」

会長が髪の色・生徒会長という役職が共通な人(ハ●テのご●く! 桂ヒ●ギク)これまた共通な部分(貧乳)を張って何かの本の受け売りを偉そうに語っているみたいだった。

どうも☆⌒(*^-゜)v 生徒会長補佐(兼庶務)の綾瀬 麻里菜だ。

今、私は放送部のスタジオの休憩スペースに居る。

何故居るのかというと、答えは単純。私が放送部員だから。

まぁ、生徒会にアイドルの仕事にと、忙しくてあまり顔を出す事は出来ていないが。

だけど、部長さんをはじめ、先輩方、同級生、後輩達はそんな私をいつもと変わらぬ感じで接してくれる。誠に有難い限りだ。

で、今日は前回の生徒会関連のお詫びも兼ねて今日は部活に参加中だ。

なので、今日の会議は盗聴器で聞いている。

毎度思うが、会長の行動予想は容易すぎるwww

今日もまた、聞き飽きた内容をドヤ顔で言っているのだろうな。

「おーい。綾瀬。そろそろ打ち合わせを再開したいから来てくれるか?」

そう思っていると、部長に呼ばれた。休憩時間も終わりか・・・・。

「はーい。今行きます」

私は、受信機のスイッチを切って再びスタジオ内へ入っていった。

 

「では、このキューシートの進行で頼むな。綾瀬」

「はい。でも、いいんですか?数回しか顔を出さない私がメインパーソナリティで」

「問題ないよ。全員一致で綾瀬って決まってたしな。それに綾瀬だと安心感があるしさ」

「そうですか・・・。では精一杯頑張らさせていただきます!」

「ああ。よろしく頼むよ」

「はい。ではお疲れ様です」

「ああ。お疲れ様」

部長に挨拶をしてから生徒会室へ向かう。

この時間だとまだ間に合うか・・・・・。

移動がてら会議を聞くことにする。なので、再び受信機のスイッチを入れる。

第一声は深夏だった。

「・・・・・おーい?鍵?あれ?殺っちゃった?」

・・・・・・は?えっと・・・・・・

「「『やっちゃった』ってなに!?お姉ちゃん(深夏)!?」」

会議室にいる真冬ちゃんと同時に私は(廊下で)突っ込んでいた。

そらそうでしょ!なんか「殺った」っぽい語句が聞こえたら!

今のは気のせいだよね・・・?他の意味での「やった」であって。

「殺った」の意味であることは気のせいだよね。寧ろ気のせいであって欲しい。

「ちょ、深夏!杉崎に『人生を“やり直せ”』とは言ったけど、『即座に逝かせて、人生を“一回で終わらせろ”』とは言ってないわよぅっ。どうするのよぅ、生徒会長の責任問題になったら・・・・・ああ」

・・・・・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ちょ、おま・・・・・・・・・・・・・。

ガチで殺人事件起こってるやん!!

・・・・こうしちゃいられない。急いで生徒会室に向かわねば。

私は全力疾走で生徒会室に向かった。

「廊下を走るなって校則」・・・・・?

そんなモン糞くらえだ。人命が危機なのに悠長に守っていられるわけがねーだろう。

そして、麻理菜は疾風(かぜ)になった。トラ●ザム。

勿論、状況把握の為、受信器のスイッチはト●ンザム中でも入ったままである。

✽✽✽

(当然)、一瞬で生徒会室に到着した私は何事もなかったかのように生徒会室に入る。

生徒会室には、活き活きした表情の知弦さん、それにドン引きな会長と椎名姉妹。

そして机に突っ伏している杉崎君(死体)。

あろう事か、知弦さんの手には鋸が握られていた。

桐野●生さんのO●T的展開に持って行く気でしょ。絶対。

ここでは詳しくは書かない。書いたらR-15どころか、R-18になりかねないし。(←メタ発言)

気になる人はWi●i若しくはグー●ル先生に聞いてみそ。

だけどね、知弦さん。そんな事、させねぇよ!?

許したら絶対に日常が(こわ)れていくからね!

「ど、どうも・・・・・・・。遅く・・・・・なりました・・・・・」

「麻里菜・・・・・。滅茶苦茶息上がってるけどどうしたの!?」

「ちょっと、急いで来たもんで・・・・」

「ちょっとどころじゃないでしょ、あーちゃん」

「えぇ・・・・。まぁ・・・・。トラン●ム使ったもんで・・・・」

私はひ●ささん宜しく、Σ(ノ≧ڡ≦)てへぺろで誤魔化す。

「トランザ●て、何処のガン●ムですか・・・。てか、太陽炉でも搭載してるんですか・・・・」

「何言ってるの、真冬ちゃん。私は普通の人間だよ?人を人外見たく言わないでよ」

「あーちゃんはほぼ人外で間違いないとして・・・・。さ、アカちゃん。先ずは四肢を切断―」

人外とは失礼な・・・・。そう私が考えていると・・・・・

「されてたまりますかぁあああああああああ!てか、その前に蘇生させることを試みろぉおおおおおおお!」

 

>ふくかいちょう スギサキは いきかえった!

 

よくRPGゲームにありがちな蘇生メッセージウィンドゥが出た気がした直後、

杉崎君は慌てて起き上がって椅子を押し出して勢いよく立ち上がり、突っ込んでいた。こういう展開になるわけだし、オチオチ死んでられないってところだろう。

その後、全員がボーっと杉崎君を見ていた。

深夏がポツリと一言呟く。

「あ、生き返った。・・・・・・つまんねーの」

「軽くね!?俺の生死の扱いが軽過ぎじゃね!?」

残念そうにする深夏に愕然とした表情で突っ込む杉崎君。

安心して、杉崎君。あなたのその感情は至ってノーマルだから。

「隠し通す自信あったのに・・・・・・・」

知弦さんはとても残念そうに鋸を棚の工具箱にしまっていた。

工具箱の置く位置を変えておこうかな・・・・・。

うん。それがいい。

「よ、良かったですぅ」

唯一、真冬ちゃんだけが目尻に涙を浮かべ、安堵の溜め息を漏らしていた。

ああ、良かった。まともに心配してくれる人が多い方がやっぱり安心できる。

杉崎君も自分の事を心配してくれている真冬ちゃんに感動しているようだった。

()()()()()()()()()()()()()()()()本当に良かったですぅ」

「「そっち!?」」

私は杉崎君とハモって突っ込んでいた。

相変わらず、無邪気に酷い娘だった。真冬ちゃん。

ある意味ではこの生徒会においての一番の曲者だ。間違いない。

杉崎君が会長の方に視線を向けると会長は杉崎くんを真剣に見つめていた。

あぁ・・・・なんかラブコメ臭が漂ってくる。苦手だなぁ・・・・。

よし、無視だ。ここからまともになるまで私は何も見なかった。

強制シャットダウンしたい。

そう思っていたら丁度良く、眠気が襲ってきた。

仕事もここのところ忙しくてあんまり寝れていないんだよねぇ・・・・・。

少し仮眠取ろう・・・・・・。

深夏に「このラブコメ展開終わったら起こして」と書いた紙を渡す。

それを見た深夏は私の事情もある程度理解しているので、手でOKサインを出してくれていた。

そして私は暫し夢の世界へ・・・・・・(眠りについた)

暫くして、深夏は私を起こしてくれた。

どれだけ眠っていたのだろうか・・・・・。腕時計で確認する。

どうやら、私は50分くらい眠っていたらしい。

マジかよ・・・・・。どんだけやってんだよ。

「・・・・・・はあ」(←( ´Д`)=3)

キスを迫られていると勘違いして唇を突き出している杉崎君に会長は大きく溜め息をついた。そして、深く椅子に座ってもう一度嘆息。

杉崎君の方は自体がよく理解出来ていないのか首を傾げていた。

「・・・・・・ε=(・д・`*)ハァ…。ちょっとは期待してたんだけどなぁ・・・・・」

「? キスですか?いえ、俺の方は準備万端ですけど・・・・・」

「・・・・ちょっとは期待してたのに。『馬鹿は死ななきゃ治らない』って言うでしょ?」

「はい?」

ようやく、杉崎君は会長が自分にデレたのではないと気づいた。

遅っ。遅すぎるぜ、杉崎の旦那ぁ!

会長は、再び杉崎君にビシッと人差し指を突きつける。

「一回臨死体験すれば、マトモな人間になるんじゃないかって期待してたのっ!」

「・・・・ああ、なんだ、そんな事でしたか。大丈夫ですよ、会長!」

「なにが?」

何かそう断言できる根拠があるのかな?てか、あったっけ?

「俺はとてもマトモです!」

「「それがマトモな人間の発言じゃないわよっ(からっ)!!」」

杉崎君の自己申告に会長と揃って突っ込ませていただいた。

当たり前でしょ。自己申告する奴ほど、マトモな人間はそういない。

そういう発言をする輩は大体が碌でもない人間が多いからね。

自己申告じゃダメらしいとわかった杉崎君は私を含めた会長以外のメンバーに同意を求めてきた。

「皆、俺、マトモだよな!」

「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」

会長・杉崎君を除く生徒会役員全員はすごくリアルに、気まずそうに顔を背けていた。

だって、普段の行動を見てて、マトモだと断言(肯定)出来るわけないじゃん!

「・・・・・・・・・・・・・(・ω・`)」

さすがの杉崎君もこれには珍しく、ガチで凹んでいた。

やっと臨死体験直後のテンションから冷めた杉崎君は、どんよりとした気分で自分の席に着いた。

会長が「こほん」とそのロリ可愛い容姿には全く似合わず、背伸び感が半端ない仕切り直しの咳払いをひとつ。

「とにかく、杉崎は更生すべきだと思うのよ。うん。仮にも生徒会副会長なんだから、それなりの威厳がないといけないと思うの」

「・・・・・威厳、ねぇ」

会長のthe・ロリっ娘な容姿を見て嘆息する杉崎君。

そらそうだwwww。到底、貴女が言えたものではないな。絶対。(←断言)

知弦さん、椎名姉妹も苦笑していた。

その視線に気付いた会長はもう一度咳払い。

当然威厳なんて(以下略)。

「と、に、か、く!今日は杉崎の性格を改善しましょう!それがいいわ!」

「どうしたんですか、急に。そんなことを言い出すなんて」

杉崎君の質問に、会長は自分の鞄をゴソゴソと漁って、一枚の紙を杉崎君に突き出す。

それは新聞部が不定期で掲示板に張り出す壁新聞だった。

ゴシップ好きな(← 注:主に部長が該当)新聞部が作るそれは会長と件の新聞部部長が過去に何かしらの因縁があったみたいで犬猿の仲らしく、よく会長の目に留まってはこの生徒会の議題によく上がるのだ。「きょうもまた壁新聞(それ)か・・・」と思って新聞を眺める。だがしかし、今日のは歪んだ意味で性質が異なっていた。

その新聞に書かれていたのは

「速報!生徒会副会長・杉崎鍵は、昔二股をかけていた!」

と、いうものだった。

 




えっと、一話完結の方向で書いてたんだけど、あまりの字数の多さに二話に分割することとなりました。
後半は本文自体は出来ているので、そんなに投稿間隔は空かないと思います。
では後半もお楽しみに。

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