生徒会の一存 -アイドルは生徒会長(補佐)!?-   作:あこ姫

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前回のあらすじ

会長がON●PI●CEを一気読みした影響で「生徒会の新活動の模索」を提案。
強引に決定した議題は「ブレインストーミング」という方法で行われることに。
だが、「ブレインストーミング」を知らない会長。
見栄を張るものの、あっさり看破され、弄られる結果に・・・・・。
「〉にげる」コマンドを選択し、危機を脱する会長。
そして同時に忍●語が飛び交う桃花周辺。
気を取り直した会長が自分の考える「生徒会の新活動」を発言。
さて、会長の提案する「生徒会の新活動」とは一体・・・・?


第十二話  冒険する生徒会 ②

「例えばこんなのはどうかしら」

「なんですか?」

(ある程度予想ができるが、一応)私が訊ねると、会長は自信満々の様子で宣言する。

「放送部に協力してもらって、毎日昼休みに『今日の会長』というビデオ映像を・・・・」

予想通りの返答あざーす!

「却下です♪」

「批評しないじゃないんじゃないの!?あと、なんでよ!?」

「もう既に昼休みのスケジュールは年単位で決まってますし」

ほぼ私がメインパーソナリティーのラジオ放送をやるということでね。

「もも☆らじ」っていう番組名である。

「でも、前のラジオだってそれにPVだって出来たじゃない!」

「あれは私が部長に相当懇願したんですよ。例外中の例外ですって」

あの時は大変だった・・・・。部長が優しい人でよかったよ・・・。(遠い目)

「じゃあ、今回だって・・・・」

「無茶言うなっての♪」

「(;^ν^)ぐぬぬ…」

やっぱり突っかかってきた。わかってたけども。

無茶言うなし、全く。

私は放送部側の立場でもあるので、却下させていただきました。

納得がいかない会長は案の定突っかかってきたものの、私だけでなく生徒会役員全員(幽霊組含む)が「却下」という表情をしていた為、会長は悔しそうにしながらも、着席した。そうして、「(;^ν^)ぐぬぬ…」とした表情でいる。

ぐ●コラ画像探したら実在しそうだ。

「じゃあ訊くけど、杉崎はなにかいい案でもあるっていうの?」

「よくぞ訊いてくれました!」

自信満々な表情で席から立ち上がる。

あるぇ?何か嫌な予感しかしないのですが・・・・・!

「まずは、生徒会主催による、『第一回美少女水着コンテスト』の開催をここに宣言します!」

ほらね?こう来ると思ったよ・・・・。予想通りやん。

「却下だよっ!私のよりよっぽど問答無用で却下だよっ!」

会長がぎゃあぎゃあ騒ぎ立てていた。

他のメンバーもジト目だった。だが、しかし

「約二名そうでもない表情してるんだけど・・・・」

「「ベ、ベトナムヲイウナ!(訳→ば、馬鹿な事を言うな!)」」

琴葉に指摘されて否定する私と亜梨沙。

「動揺しすぎてオン●ゥル語出てるじゃないですか・・・・・」

「おお、()()()()二人はそうでもなかったか!」

「「うっさい!!!」」

ごすぅっっ!!

黄色のライトエフェクトは無い(目の錯覚で見えないでもない)が、二人の貫手が杉崎の体を貫く。

「ごふうぅっ!!」

ばたり・・・・

呻き声みたいな断末魔を上げて倒れる杉崎(無論死んでない。気絶してるだけ)

「凄い・・・・。再現率バッチシ・・・。流石」

「ねぇ・・・あの技、アカちゃん知ってるの・・・?」

「うん。SAOSSでもルカはよく使ってるし。ねぇ真冬ちゃん」

「エン●レイザーですね。SAOSSでも体術スキルの一つですからね。

湊先輩が再現できてもおかしくはないです。まさか槇島先輩まで使えるとは・・・・」

「ぶっちゃけると亜梨沙も私もSAOSSプレイしてっからね。因みに亜梨沙の奴、体術スキルカンストしてるから」

「成る程な・・・・。あれならあたしでも出来そうだぜ・・・・・」

「はいはい。ほどほどにね、深夏。・・・・で、キー君大丈夫なの?」

「は、はい・・・・・。怖いくらいに大丈夫です」

「そうよかったわね」

「アッハイ」

それ以上は言わなかったキーくんだった。

大体自分が不利になると勘付いたのであろうか・・・・。

復活したキーくん(←私と亜梨沙が絡んでいるものの、自業自得)は水着コンテスト

の却下をするのには早い理由を力説していた。

全文載せちゃうとすんごく長いので、要約すると・・・・

「自分達の欲しい物を優勝賞品にしておいて、当然のように優勝して商品を独占しちゃう。卑怯かもしれないが、そんなの水着姿を人前に晒す事の当然の報酬である!」

この論に全員が納得し、キーくんの案を採用しかけていた。

が、先程のは建前で

「キーくんの真の目的は純粋なる美少女のあられもない姿。それを盗撮すること。

当然不許可になる事間違いなしだが、『生徒会主催』をいいことにキーくん自らが会場設営等の陣頭指揮を取って盗撮ベストポイントを設置。んで、そこにリリシアさんを潜ませ、撮影し後は自宅でゆっくり鑑賞・・・・」

というのが本音らしい。

え、なんでわかるかって?

だってそれはキーくんが自白してるし。地の文の所までもうバッチリとね。

よし。ちょいとカマかけてみるか・・・・。

「んで、どうやってリリシアさんの協力を得るわけ?」

「そんなの決まっている。『撮影した写真での゛碧陽学園美少女グラビア集“の作製・販売を許可する』と、一言言えばいいだけだ」

あっさり答えるキーくん。

それを聞いた私は目を細めて

「言質とった・・・・。殺っていいよ。深夏」

と、ニッコリ表情で言い放つ。

「え、どういうことだよ!?俺の計画は完璧なはず・・・・」

戸惑うキーくんに私は

「深夏、説明も含めて後よろしく♪」

またにっこり表情で言い放つ。

「おう、任された。鍵、てめーの敗因はただ一つ。地の文と見せかけて実は全て喋っていたという古典的な失態を犯していたことだ」

「な、なにいぃぃぃぃぃぃぃ!?」

驚愕するキーくんに

ごすっっ

深夏の綺麗なサマーソルトキックがキーくんの脳天にクリティカルヒット。

「ねぇ、アカちゃん。今のもそうなのかしら・・・・?」

「うん。そのとおりよ。あれもあれで深夏の得意スキルだし」

「解説してもらってもいいかしら?」

「じゃ、よろしく。真冬ちゃん」

「はいです。今のお姉ちゃんの放った技は『弦●』と言いまして、S●Oにおける体術スキルの一つでいわゆるサマーソルトキックのようなものを繰り出すんです。 基本は立った状態で使用するものですが、倒れながらでも使用することは可能です。 対空技しても便利だったりするのですが、相手にヒットしなかった場合は転倒&硬直というリスクがあります。 通常、威力自体もそれ程高いものではないのですが、お姉ちゃんのは格が違います」

「と、いうわけで、この結果からもわかるとおり、キー君の案は当然却下よね」

「「「「「「「異議なーし!!!!!!」」」」」」

知弦さんは項垂れるキーくんを横目にとっとと話を進めていた。

「酷い」と思うかもだが、同情はしない。

だって自業自得じゃん。そして、キーくんが言っている内容を反芻すると・・・・

現実(三次元)虚構(二次元)の見境がないただの変態」なんだもん。

そんな奴に同情するほど慈悲深くは無い。

その後、キーくんがもそもそと復活し、真冬ちゃんのターンとなった。

真冬ちゃんの案は「お料理教室の開催」。

・・・・・・・・・・・。

案自体はそんなに悪くはない。寧ろマトモだ。

なんだけど、リアクションしづらい案だった為に、生徒会室にビミョーな空気が流れる。

そんな空気を察した真冬ちゃんは「テレビゲーム大会の開催」を提案した。

しかし、またリアクションしづらいビミョーな案で以下同文。

見事なまでに動けば動くほど埋まる泥沼である。

なにこのキャラ殺し(天然)・・・・・・。

ここで真冬ちゃん以外の役員のアイコンタクトが飛び交う(私・琴葉・亜梨沙不参加)。

その結果、キーくんが真冬ちゃんのフォローをする事となった。

その真冬ちゃんは「漫画貸し借り推奨週間」というビミョーな案を出して以下同文。

既にLPはゼロに近く、真冬ちゃんはもう涙目(決壊寸前)である。

と、ここでキーくんが真冬ちゃんのフォローに入った。

 

・・・・三分後

 

「真冬は生まれてはいけない子だったんです。・・・・全人類の皆さん、御免なさい。平均点落としてゴメンなさい。ご免なさい。对不起(中国語でごめんなさいの意)抱歉(中国語でごめんなさいの意)。ごめんなさい・・・・・」

「大丈夫。そんなことないわ。真冬ちゃんだってちゃんと生まれてきてもいい子だって。ううん。()()()()()()()()()()()()()なの。だから泣き止も?ね?真冬ちゃんにしか無い良い所だって在るんだし・・・・ね?」

なでなで ヾ(∂∂。 )ナデナデ

「・・・くすん・・・・はい・・・・・」

結果から言わせて貰おう。

キーくんのフォローは大失敗に終わった。

更に凹んだ真冬ちゃんは|私の膝の上に座り(何故かそこが定位置となった)、頭を撫でられながら慰められていた《男子からすれば「おい、そこ代われ!」的シチュエーションが繰り広げられていた》。

結局私の担当になってるやん。

最初から私がやれば良かったやん。

そして、私の仕事増やしてんじゃないよ!キーの字よぉ・・・・・。

その張本人(キーくん)は自分のフォローに不備があることに自覚なしだった。

「「「「「キーくん(鍵)(キー君)(キー)(杉崎)のナンパが成功しない理由がわかった気がしたよ・・・・・」」」」」

そう嘆息せざるを得ない私達だった。

真冬ちゃんはこんな状態なので暫くは復活しない。なので、放置して進めよう。

まぁそのうち復活するでしょ。(まさかの投げやり)

次は深夏のターンである。

深夏の案は「天●一武道会の開催」だった。

なんつーか、深夏らしい。

まぁ、この学園って人間離れした生徒が多いし良いかもしれない。

この前の全校集会でキーくんに雷遁使った奴もいるしな。

他にも風遁・火遁・土遁・水遁使える奴も居るくらいだし。(←既に交戦済みなので知ってる)

全くもって異常だね、この学園は!(←その筆頭である人物が「おまいう(お前が言うな!)」的な発言)

その後、戦闘力の話となり、

キーくん→1(※基本、ちょっとした段差に躓いただけで死ぬというス●ランカー並の雑魚)

深夏→99,000,080,000,000(九十九兆八千万)(※周囲五万光年以内の生物が全退避しないと本気が出せない)

真冬ちゃん→-37(※戦闘開始直後に倒れ、対戦相手に介抱される。やり込みプレイ確定キャラ)

となった。

深夏がこの数値だとそれを凌ぐ強さを持つ私はどうなるんだろう?

「測定不能」若しくは「∞」だろう。きっと。

まぁ、深夏の案の内容はさておき、「何かを競わせる」というコンセプトはいい物かも知れない。

この案は「保留」という形でいいだろう。

その話の中で真冬ちゃんはさらにダメージを重ね(要は自虐)、再起不能に陥っていた。(死亡)

その様子を見た私達は目を合わせ、一つ嘆息し、真冬ちゃんを放置して会議を進めることにした。

「じゃあ、そろそろ私の意見を言わせて貰おうかしら」

気を取り直すように知弦さんが発言した。

真打ちの満を持しての登場である。

 

次回に続くんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい。久しぶりの本編更新ですね。
本当はこの話で「冒険する生徒会」は完結するはずだった・・・・・
ですが、現実はそうもいかなかったよwwww
2話構成にすると超長くなる。
なので、3話構成に変更しました。
次回で絶対終わらす。こりゃ絶対。4話構成にはしない!

次回はいつになるか未定です。

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