揃えた役によって点数は変動し、難しければ難しいほど点数も高くなる。
まぁ、最終的に点数一番持ってる奴が勝ちです。
麻雀分からない人は点数の奪い合いだと思って見て下されば楽しいと思います。
ではでは始まりますん
さぁさぁ始まりましたチキチキ麻雀選手権in守矢神社〜!イェーイ!どんどんぱふぱふ〜!
解説は私、妖怪の山の社畜妖怪こと山神雪がお送りします!!
――なんか、自分で言っててなんか虚しくなってきた…。
「んー、ドラは…三筒ですね」
早苗が牌をめくって呟いた。
説明しよう【ドラ】とは!!上がった時に持ってれば打点が上がる謂わばボーナス牌だ。たくさん持ってるとラッキーなやつです。
因みに私の手牌には一牌もない。となると辛くなるのが満貫縛りである。この縛りではドラが重要になってくる。ドラがどれだけ集まるかも試合を左右するだろう。と言っても過言ではないんじゃないだろうか?
取り敢えず一つ確かな事はドラを制する者がこの戦いを有利に進める事が出来るという事だ。まぁ要するに運ゲー。
つまり鬼に運の勝負で勝った私に分がある…!!また頼みやす賭博の神様!!
「うーん、淡々とやってもつまらないし駄弁りながらやろうよ。私は雪の事知りたいな」
手牌を見やすく整理していた諏訪子が私を話題にして麻雀しようと提案する。
「私も聞きたいです!!」
早苗もそれに同意しつつ手牌から牌を捨てる。
「そうだな、まず初めに好きな食べ物とか簡単なやつでもいいからさ、教えてくれよ。」
早苗に続いて神奈子も牌を河へ捨てつつ同意した。
うーん、私の事を聞いてもそんな面白くないと思うんだけどなぁ。まぁ、ここで断っても変な感じになるし答えるか…
「好物は部下が偶に差し入れで持ってくるみたらし団子だ。人里で買った物らしいが…」
「あー!!!もしかしたらその団子紅葉のマーク付いてませんでした?」
早苗がガタッと身を乗り出してまくし立てるので軽く引いてしまった。こ、これが若さというやつか…
「あ、あぁ…串の持ち手に刻まれていたのを覚えている。妙に凝っている印だったからな」
「それは1日限定25本しか売ってない販売即売り切れ御免の人里で超人気のスイーツですよ!!私も買おうと並んだ事がありますけど結局買えなかったんですよね…」
スイーツ(笑)…じゃなくてアレってそんな凄い代物だったのか…!でも差し入れで貰う時はいつも5本はあるぞ…?
「あー、早苗が早朝から人里に行ってたやつか。帰ってきた時半泣きで帰ってきたからびっくりしたやつ」
え?何それ…朝から並んで買えないってヤバない?
「あ、味は…!!味はどうなんですか!?」
スイーツの話という事で早苗は更にヒートアップして私に迫った。早苗の勢いが凄すぎて私はもうドン引きである。
「う、うむ…味は無論の事美味い。儂が保証しよう」
味は美味しい、それは確かだ。ただ私には食レポの才能なんてないのでただ一言美味しいという感想だけ述べる。
そうすると早苗はスルスルと腰を落とし、急に静かになったかと思うと
「…今度は前日から並んでみようかな」
と、ボソッと呟いた。スイーツのために前日から並ぶとか私には理解出来ない。これが若さか…
※部下の天狗達は雪がみたらし団子を食べてほっこりする姿を見るために献上するために前日から待機するのが当たり前となっています。
――などと駄弁りつつも状況は進み、ついに私は
因みに今私は4筒と7筒のどちらかが欲しい。それらのどちらかが出れば私の上がりだ。
「――
牌を捨てる際、その牌を横向きに置き宣言する。
「お、怖いねー。私は満貫縛りをクリア出来そうにないしオリるかなー」
「うぅ…私もオリます…」
これを見て諏訪子と早苗はオリに入った。私の欲しい牌、つまりは私の当たり牌に当たらないように牌を捨てて上がるのを諦める事だ。
立直をかけるという事は、もう手牌の入れ替えは出来ず、上がるまでツモってそれを捨てることしか出来ないという事だ。
そしてそれは暗に満貫縛りをクリア出来るという事を示している。
満貫は親以外の3人は8000点、親なら子の1.5倍の12000点というデカイ点数を支払う事になる。それを避けるのは当然の事だ。
ふふ、いいぞ!私の手に恐れ慄くがいい!!
「お、きたきた。私も立直だ!」
なっ、なにぃぃぃっーーー!?
私の後を追って神奈子も立直をかける。それはすなわち神奈子も縛りを乗り越える手を作ったという事だ。
諏訪子と早苗はオリた。つまりこれは神奈子と私の一騎打ちだ。
ツモ順が私に回る。山から牌をツモり、恐る恐る牌を確認する。その牌は――2筒。くそー、一発ならずか…
私はそのまま2筒子を河に捨てる。特に神奈子は何も言わなかったのでどうやら2筒は神奈子の当たり牌では無かったようだ。神奈子の捨て牌を見るに筒子索子あたりが臭いところではあるが…。
早苗はオリに回っているので当たり牌が出る気配はない。次に神奈子がツモる
「ぐ、臭いところをツモったな…通れ…っ!」
ツモった牌を見て神奈子はくぐもった声を出す。そしてツモった牌を勢い良く河に捨てた。
捨てたのは――7筒。私の当たり牌。
「それだ、ロン。立直、
ドヤァ…!私の上がりだ!!
「ぬがぁぁぁぁぁぁぁ!!」
おおよそ女の子が出してはいけない声を上げて神奈子が悔しがる。そりゃあそうだ。開始早々リーチ棒1000点を含む9000点も失ったのだから
今日はなかなかツイてるぞ!!この調子で行ければ楽勝で勝てるな!!(慢心)
北:早苗 30000点
東:神奈子 21000点(ー9000)
南:諏訪子 30000点
西:雪 39000点(+9000)
ドラ込みで満貫超えれば上がれる比較的緩い満貫縛りですね。ただ今回は雪は役をたくさん作って上がりましたが。
ちなみに雪と部下のやり取り
部下A「天魔様、差し入れです」
雪「…美味しい」モキュモキュ
部下A「か、可愛すぎる…!!」
雪「?」モキュモキュ
こうして部下、射命ま――コホンAは差し入れを日が昇る前から並んで買うようになったとさ。