「いらっしゃ~い!あら~タケシくん♪ここで働いてみる気になった♪」
タケシが連れてきたのはとある町のバーだった
その店にはマッチョで服の露出が多い、ちょび髭のお姉口調の声のマスターと真ん中にファスナーがついた特徴的な服をきたエンブオー
それとハハコモリの姿があった
どうやらここのマスターはポケモンと共に店を経営しているようだ
おそらくエンブオーの服もそこのハハコモリが作った物だろう
「い、いえ…自分はポケモンドクターという夢があるので…」
少し引きつった表情で断るタケシ
「そう残念ね~タケシくんの料理すごくおいしいのに♪」
恍惚の眼差しをタケシに向けながら心底残念そうなマスター
どうやら料理だけが目的ではなさそうだ
「実は頼みたいことがあって」
タケシは事情を話した
「なるほどね~困ったお子様ね♪」(´∀`*)ウフフ
「………」ゾクッ
スワマは背筋にナメクジがはったような寒気を感じた
「わかったわ~この子は私に任せてちょうだい♪たっぷりちょうきょ…いえ教育しておくから」
「お願いします」
頭を下げて礼をいうタケシ
「なあ、タケシこの人誰なんだ?」
「この人はムッキーさん。この店の店長だ」
「へえーでもどうやってスワマを改心させるんだ?」
「………サトシ、世の中には知らない方がいいこともあるんだ
おまえはそのまま純粋なままでいてくれ…」
「?はあ…よくわからないけどとりあえずわかった!」
「じゃあ朝引き取りに来ますのでよろしくお願いします」
「はあ~い♪まかせといて」(´∀`*)ウフフ
サトシとタケシはムッキーに挨拶した後、ポケモンセンターに帰っていった
(よし!あの二人がいなくなった!あとはこのオカマさえどうにかすれば逃げられる!)
スワマはそ~とモンスターボールに手を伸ばし
「エンブオー出てこい!」
「ブオーン!」
「そいつらを叩きのめせ!」
「ブオー♪」(物を破壊する快感が好きです!でもポケモンを叩きのめす快感はもっと好きです!)
まるで昔のCMみたいに気持ちを伝えながら暴れるエンブオー
どうやらこのエンブオーは主人同様ロクデナシのようだ
躊躇もなく店の机イスを壊して喜んでいる
だが…パシッ
「ブオ!?」
「なにっ!?」
暴れるスワマのエンブオーの拳をやすやすと受け止めるムッキーのエンブオー
これにはエンブオーだけでなくスワマも驚く
どうやらムッキーのエンブオーは相当レベルが高いようだ
「飼い主だけでなくそのエンブオーちゃんも困った子のようね
これはちょっと…いえ、相当きついオシオキが必要のようね~エンブオーちゃん♪」
「ブオ~」
するとムッキーのエンブオーは服のファスナーをゆっくり下ろしだした
「ブオッ!」(はっ!)
その光景にあっけをとられるスワマのエンブオー
そして、そんなエンブオーにムッキーのエンブオーはこう囁いた
「やらないか」
「ブ、ブオ…ブオーーーン!!!」
まるで氷ポケモンのように青ざめるスワマのエンブオー
必死に抵抗するがあっさり取り押さえられ
そして
「ブオーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!」
「な………なっ、なっ」
スワマは口をパクパクとしながら自分のエンブオーの敗北を目にした
スワマのエンブオーは別の世界に足を踏み入れた…いや連行されてしまった
スワマは自分のエンブオーの悲劇に顔を青ざめる
そんなスワマの肩にポンと手をおかれる
「さあ、あなたもじっくりちょうきょ…いえ教育してあげるわ~」(´∀`*)ウフフ
「ま、まって、オレが悪かった!もう二度とあんなことはしない!だ、だから許してくれ!!」
「ダ~メ」
「や、やめ…アーーーーーーーーーー!!!!!!」
見苦しいので割愛
翌日
「おはようございます!ムッキーさん」
「おはようサトシちゃんタケシちゃん。今日はピカちゃんも一緒なのね」
「はい。もうすっかり元気です!なあピカチュウ」
「ピカピカ!」
「そうよかったわね」
「それでスワマの奴は?」
「奥に座っているわほら」
ガクガクブルブル
(((((((( ;゜Д゜))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル
虚ろな目をしながらまるで雪山で遭難した人のように体を震えていた
ブツブツとアルベド語のようなよくわからない言葉を壁に向かってつぶやいている
尋常ではないスワマの様子にサトシが声をかける
「おい、スワマ」
「ひいーーーーーーー!!!!!ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ!!もうしません!!だから!だから!もう!許してください!!」
「ブオブオブオ!!!」
滝のように涙を流し、テーブルに激しく頭を打ちつけながら謝るスワマの隣にいるエンブオーも似たような行動をしていた
「スワマのエンブオーまで、一体昨日何があったんだ?」
「サトシが気にすることじゃないさ」(スワマの目が死んでるな)
その様子からして昨晩相当な出来事があったのだろうとタケシは感づいたが
(まあ自業自得だ)
同情はしなかった
今もなお震える二人
そんな二人にハハコモリが耳打ちする
ゆうべはお楽しみでしたね
「うわあああああーーー!!!!!!」
「ブオオオオオオーーー!!!!!!」
昨晩植えつけられたトラウマを発病し、床を転げ回る二人(一人と一匹)
普通ポケモンの言葉は人間にはわからない。だが今の言葉だけはスワマには理解できたようだ
転げ回るスワマたちを見て「おっ!転がるの特訓か!懐かしいぜ!アカネさんのミルタンクを思い出すな」とサトシは勘違いしていた
「ピッピカチュウ!」(ナイスアシスト!ハハコモリさん!)
「ハハーン♪」(いえいえ)
サトシさえ見たいことないような黒い笑みを浮かべながら、ハハコモリに親指立てて、感謝の言葉をかけるピカチュウだった
あのエンブオーのセリフは昔、cmで『キリンさんが好きです!でもゾウさんの方がもっと好きです』っとあったのを思い出して使いました
次回スワマとアイリスのその後を