覚悟しろよ…このクズ野郎!   作:氷結アイスブリザード

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まずは前半
タイトルのとおりスワマが…


スワマ散る…前編

 

「へへ…あんなさえない田舎者トレーナーにはあのリザードンとゴウカザルはもったいないぜ!あいつらを有効活用できるのはオレの率いるファイアーウォーリアズだ!

あの強力な2体がいればリーグ戦だろうが楽勝だぜ!!チャンピオンにもなれるかもな!」

 

月が全く出てない闇夜に潜むのはスワナ

彼はポケモンセンターのすぐそばにある森に潜んでいた

 

「まあ、他のポケモンも炎ポケモンじゃないが強いからな。オレが有効に使ってやるぜ感謝しな!」

 

「やつのピカチュウは回復中で側にいない。奴が一人になった時スキを見てモンスターボールを奪ってやるぜ!」

 

スワマが木の陰から見張っていると誰かがポケモンセンターから出て来たそれはサトシだったサトシは預けてあったポケモンを受け取った後、夜風にあたるためポケモンセンターの外に出たのだ

 

「よし、外に出てきやがったな

今なら周りに誰もいない!よし出てこいエンブオー!」

 

「ブオーン!」

 

「からてチョップだ!」

 

「ブオー!」

 

「な、なんだ!?」

 

ドガッ

 

「うわああー!!」

 

不意をつかれたサトシはエンブオーのからてチョップをモロに肩に受け、地面に転がる

 

「よし!これで奴はしばらくまともに動けない!今のうちにモンスターボールを…」

 

「いってなー!何するんだよ!」

 

「はっ!?」

 

なんとサトシは痛そうに肩をさすっていたが普通に立ち上がったのだ

 

「ちょ、ウソだろ!!エンブオーのからてチョップを受けて肩の骨がやられているはずだ!それなのになぜ立ち上がれるぅぅ!!」

 

驚愕するスワマだがそれは当たり前だ

サトシは長年?体重6キロのピカチュウを肩に乗せていて肩の筋肉がすごい

さらにサトシはもうか発動中の暴走状態のモウカザルのかえんぐるまを正面から受け止めることができるくらいタフなのだ

エンペルトのハイドロカノンで壊せなかった超合金のロケット団のロボを粉砕したモウカザルのかえんぐるまを受け止めた上、全身炎に包まれても火傷どころか髪の毛一本すら燃えてなかった

さらに彼の着ている服さえ燃えてなかった

まるで飛影の大技炎殺黒龍波を受けて服さえ燃えなかった幽遊白書の仙水のように…

彼には仙水の聖光気のような気でもまとっているのだろうか?

そう人は彼をこう呼ぶ。スーパーマサラ人と

 

そこらへんのトレーナーに毛が生えた程度の強さのスワマのポケモンでどうこうできるはずもないのだ

 

「どうしたんだサトシ?」

 

「!?」

 

あまりの驚きで茫然としていたスワマだったが第三者の声で正気に戻った

 

「タケシ。ああ、外に出たら急にエンブオーにからてチョップされてな」

 

「なぜエンブオーがこんなところに?だとしたら近くにトレーナーがいるはずだ」

 

「なんだって?あっ、おまえは!?」

 

(ヤベ!?見つかった!!)

 

スワマは見つかってしまい、ビビった

サトシの超人的肉体と強力なポケモン。大木を軽々と持ち上げるタケシのラッキー

勝ち目がない。捕まったら終わりだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひいいいいいぃぃぃーー!!!!!!」ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

 

 

恐怖心に耐えきれずスワマはエンブオーを急いで戻し、脱兎のごとく逃げ出すそして別のモンスターボールを取り出し

 

「出てこいドードリオ!」

 

以前バトルクラブでトレーナーから奪ったポケモンに飛び乗り逃走し始めた

 

「逃げるぞ待て!」

 

タケシがクロバットに後を追わせようとボールを取り出そうとするがサトシに止められる

 

「タケシ、久しぶりにアレやろうぜ!」

 

得意げに親指立てながらいうサトシの言葉に最初タケシはわからなかったが、何かを思い出したのか一瞬「はっ」とした顔になり不適に笑う

 

「ああ、ジョウト地方以来だな。よし、やるか!」

 

クロバットのボールをしまい、スワマが逃げた先に足を向ける

 

 

「いくぜタケシ!」

 

「おうサトシ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「こうそくいどうだ!」」

 

 

 

一方ドードリオに乗って逃走したスワマは

 

「ふう…なんとか逃げ切れたみてーだな…なんなんだよ!あのトレーナーは!ありえねー!!」( ´Д`)

 

先ほどのサトシの光景を思い出し身震いするスワマ

 

間違いなくクリンヒットしたはずなのに、普通なら肩の骨にヒビはいってもおかしくないはずなのに

まるでサトシは道端で誰かがぶつかって程度にしかダメージを受けてなかった

 

「くそー!うまくいくと思っていたのによ!」

 

逃した魚が大きいが捕まっては意味がない

しばらく時間おいてから別の手で奴からポケモンを奪おうそう思ったとき

 

 

 

 

 

 

 

まってー

 

 

 

 

「あれっ?おかしい?なんか幻聴が…」

 

この足の早い鳥ポケモンならそんな簡単には追いつけないはず

それにこの暗さじゃほとんどの鳥ポケモンは昼間のように目が働かないはず(ヨルノゾクやヤミカラスなどは例外)

 

追いつかれるはずがない。絶対ない。そうスワマは結論を出したが

 

 

 

 

 

「「まってー!!」」

 

「!!!?」Σ(゜Д゜ノ)ノ

 

振り向くとそこには人間ではありえないスピードで追いかけてくるサトシとタケシの姿があった

 

「ひいぃぃ!!なんなんだよ!なんなんですかぁぁ!あんたたちはぁー!!」

 

取り乱し絶叫する顔芸くん

 

「逃げても無駄だ!」

「おとなしく降参しろ!」

 

「つかまってたまるか!!」

 

スワマは奪ったドードリオにスピードあげさせたが、二人を振り切れない

むしろ距離が縮まっていた

 

「ひいいいぃぃー!!く、くるなぁぁーー!!!」

 

「それ!」

 

サトシとタケシはドードリオに飛び乗り、スワマを取り押さえた

 

「クァー!」

 

ドードリオはバランスを崩し、木にぶつかって気絶した

 

「もう逃げられないぞ!」

「観念するんだな!」

 

必死に抵抗するスワマだが両サイドからしっかりつかまれて逃げることができなかった

 

「一体どこのどいつだ!なぜサトシを狙った!」

 

「こいつどこかで見たことあるなぁ」

 

スワマの顔を見てサトシは記憶を掘り起こそうとする

 

「あっ、そうだ思い出した!こいつポカプを捨てたスワマとかいうトレーナーだ!」

 

「サトシがイッシュ地方で拾ったポカプ、こいつが捨てたのか!」

 

「ああ…弱いという勝手な理由で捨てた上、ポカプを捨てる時騙してポカプの心を弄んだひどい奴なんだ」

 

「なんて奴だ!ヒトカゲを捨てたトレーナーのような奴が他にもいたなんてな」

 

「ああ、許せないよな…この世界に弱いポケモンなんていないんだ。それなのに…」

 

「ふざけるな!あんなに強いリザードンやピカチュウを使っている奴がいうセリフか!!」

 

サトシの悲痛の言葉に納得できずに無謀にもスワマは罵声を浴びせる

まるでサトシが矛盾していると言いたげだ

 

「おまえ…最初からピカチュウたちがあんなに強かったと思ったいるのか?そっちこそふざけんな!!

ピカチュウやリザードンたちが今までどんなにがんばってきたかも知らないくせに!勝手なこというな!!」

 

サトシの怒りの声にスワマは怯む

そんなスワマにさらにタケシが追撃する

 

「サトシのリザードンはな!まだヒトカゲだったころトレーナーに捨てられたポケモンだったんだ。弱いという理由でな」

 

「なっ!?」

 

スワマは心底驚いた。あの強いリザードンが元はトレーナーに捨てられたポケモン

弱いポケモンだったなんて

とても信じられない

そんな顔をしていた

 

「どんなポケモンだって経験をつめば強くなるんだ!おまえみたいに勝手に決めつける奴にはわからないだろうがな!」

 

「くっ!」

 

「サトシ、こいつ他でもこんなことしているのか?」

 

「バトルクラブで対戦相手のポケモンを脅迫まがいなことで盗ろうしたり、進化したポカプの強さを見て手のひらかいしたように「再びオレのポケモンになれ」とそそのかそうとしたりとかしたな」

 

嫌そうに当時の事を語るサトシ

 

「ほんとヒトカゲ捨てた奴と同じだな!あいつもヒトカゲをそうやってそそのかそうとしていたもんな!名前忘れたけど…」

 

「ああ、全くだ!名前忘れたけど…」

 

スワマには誰のことだかさっぱりわからなかったが、捨てたポケモンが実は強かったという共通点にショックを受けていた

 

(まさか…オレが捨てたポカプも最終進化したら、そのリザードン並になる可能性があるというのか…)

 

「さて、こいつをどうするか…どうやらサトシのポケモンを強奪するのが目的だったようだが」

 

「う~んジュンサーさんに引き渡すか」

 

ビクッと体が震えた後、顔を青ざめるスワマ

 

「それが一番だな。未成年とはいえどう見ても強盗だ。だがその前に…」

 

「?」

 

「二度とこんなことする気も起きないように懲らしめてやるか。こういう奴は釈放された後、逆恨みして事件起こすタイプらしいからな

ポカプの件も反省してないみたいだし」

 

「どうするんだ?」

 

「オレにいい考えがある」

 

珍しく黒い笑みを浮かべるタケシにサトシは不思議そうだった




次回ついにスマワが…

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