覚悟しろよ…このクズ野郎!   作:氷結アイスブリザード

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そういえば時間軸を書き忘れていました。リザードン加入前です。つまり少なくともエピソードNより前です
命のたまはこの二次小説の独自の追加設定をしてます

オニゴーリはサトポケでいまだ公式で一度も負けたことがないポケモン 引き分けはある


サトポケ最強クラスリザードン、ゴウカザル、オニゴーリ

「いけ!リザードン!ゴウカザル!オニゴーリ!」

 

サトシのモンスターボールから飛び出してきたのはイッシュには生息しないポケモンたちだった

さらにそれだけではない

あの青年から出てきたポケモンもサザンドラ以外イッシュ人にとって見たことポケモンだった

見学者たちは驚きと興奮を隠せない

サトシは青年のポケモンを見て不思議に思った

 

「サザンドラに…ギャラドス、マニューラ…メタグロスやサマヨールじゃないのか!?」

 

サトシはてっきり、だいばくはつコンボで来ると思っていたのだ

それは昨日平然とバトル開始と同時に自分のポケモンをだいばくはつさせた青年トレーナーのやり方を見た見学者のほとんども同じくそう思っていた

 

「てめーも他地方出身だったのか。どおりでピカチュウがいるわけだ」青年が最初にだいばくはつで攻めなかったのには理由がある

昨日自分のバトルを見た対戦相手がどう対処してくるのかを

 

大きく分けて3つ

 

1速攻で倒す

2守りを固めてくる

3しめりけなどの特性や挑発などの技で対処

 

そして男は読んでいた

サトシの昨日やりとりから見て熱血タイプ。きっと攻めてくると

そのためギャラドスを最初に出し、「いかく」で攻撃力を下げてきたのだ

一気に攻めようとした相手にとってこれは相当勢いを潰されることだろう

 

「どんなポケモンを使ってこようが絶対俺は勝つ!」

 

「ピッ!ピカチュウ!ピー!」

 

負けらんない

サトシは相手に負けたらジムバッチを全て壊さなければいけないのだ

気合いをいれて相手を睨み宣言するサトシだったが

 

「「「ちょっとまったぁぁーー!!!」」」

 

「へっ?」

 

いきなり街まで響きそうな大声で待ったをかけられ、こけそうになった

 

「サトシいつのまにポケモン変えたのよ!?それってドラゴンタイプ!」

「あんた氷タイプのポケモン持っていたの!?しかも見たことない氷ポケモンだし!」

「すげー!サトシこんなにたくさん強そうなポケモン持っていたのかよ!ゴウカザルって、かくとうタイプだよな!後でバトルしてみたいぜ!」

「サトシくんってこんなにポケモン持っていたんだ!あーん交換して欲しいなー!特にゴウカザルのしなやかで引き締まった筋肉サイコー!あーでもほかの子もいいなー」「…き、きみちゃんと進化したポケモン持っているじゃないか…なぜ今まで使わない……わけがわからないよ…」

 

それはサトシと面識のある面々だった

最初静かだったのは驚きのあまり声が出なかったらしい

特にラングレーは氷タイプのオニゴーリにベルとケニヤンはかくとうタイプのゴウカザルにリザードンは見た目でドラゴンタイプと勘違いしたアイリスと橋のモデルである実物を目にしたシューティが興味を持ったようだ

シューティのテンションが低いのはさっき青年トレーナーにあっさり負けた上に言い負かされたからである

ちなみにデントは

 

(ああーーー!すごくテイスティングがやりたい!でも今は審判だし…ああ…こんなことなるなら審判やるなんていうんじゃなかったよ…)

 

必死にテイスティング中毒を抑えていた

サザンドラ以外はイッシュにいないポケモンのためなおさらだ

この機会逃したら二度とできないかもと思うとかなりつらいらしい

イッシュにいないポケモンでなければそこまで禁断症状は出なかっただろう

昨日メタグロスの件やさきほどのマニューラの件がなければ審判を一時放置してテイスティングをやっていたことだろう

 

「ちょ、ちょっと…おまえら落ち着けって!」

 

いつゲットしたのかとか、手持ちを入れ替えたのかとか、すごい勢いで聞いてくる5人に戸惑うサトシ

 

「おい、そいつは今バトル中だ。質問は後にしてやれ」

 

そこで助け舟を出したのはシンジだった

それを聞いて常識人であるラングレーとケニヤンはサトシに謝り、ベルもマニューラの件の見た後だったからか意外とすぐ引き下がったシューティも精神的に弱っていたせいか嫌味いう気力残っていなかったのか沈黙したが

 

 

「ちょっと関係ない人は黙っててよ!あたしはサトシに聞いてるの!なぜサトシがドラゴンポケモン持っているのか、それを聞き出しているところなんだから」

 

アイリスは暴走したまんまだった

それを聞いてため息をするシンジ

ラングレーも(リザードンはドラゴンタイプじゃないわよ…)と呆れていた

さらに「サトシ絶対勝ちなさいよ!そしてサザンドラとギャラドスを私の物にするんだからね!」

 

「あのな~」

 

「ピカピ~」

 

昨日言ったにも関わらず理解してないアイリスにウンザリするサトシとピカチュウ

相手トレーナーも何言ってんだコイツと顔に出ていた

 

「いちおう言っておくけど、ギャラドスはドラゴンタイプじゃないぜ。リザードンも」

 

「ウソォォォォォ!!」

 

心底驚くアイリス

 

「なんでドラゴンマスター目指しているあんたがそんなこと知らないのよ」

 

「だって…」

 

「あきれたものだな…」

 

シンジは、ぼそうとつぶやいた

いくら他地方のポケモンとはいえドラゴンマスター目指しているならそれくらい知っておけと思った

どうやら見ためだけで判断しているようだこの分だとプテラもドラゴンタイプと勘違いするんじゃないかヘタすれば逆にチルタリスをドラゴンタイプだと気づかない可能性もありそうだ

 

「う~でも納得できない!子供のサトシがこんなに強そうなポケモンたちを持っていただなんて…って、ひいいー!ーよく見たら氷タイプがいるー!」

 

わめき散らすアイリスに勘弁してくれと思うサトシ

 

「いい加減にしたらどうかな、サトシは今大事なバトル中なんだ」

 

「シゲル」

 

「オレもいるぞ」

 

「タケシ!」

 

シゲルは昨日会ったから驚かなかったサトシだったがタケシがイッシュにいることには驚いた

 

「どうしてここに?」

 

「イッシュにいるタブンネの生態が気になってきたんだ。ポケモンドクター目指しているオレにとってラッキーの代わりにポケモンセンターに働いているタブンネは気になる存在なんだ」

 

「そうだったのか」

 

誰なのよこの人たちとわめくアイリスの声を聞いて

 

「サトシここは僕たちに任せてくれ」

 

「おまえの代わりに説明しとく。だから今はバトルに集中するんだ」

 

「叩き潰してこい」

 

「ああ、ありがとなシゲル、タケシ、シンジ」

 

三人に感謝の言葉かけサトシは気持ちを切り替え、相手のトレーナーを視線を向ける

 

「茶番劇は終わったか?」意外と律儀に待っていた青年トレーナーだったが態度は相変わらずである

 

「待たせたな。てっきりしびれを切らして攻撃を指示してくると思ったぜ」

 

「はん、卑怯なことやズルして勝ったってつまんねえよ~オレはな圧倒的な力と策略で相手のポケモンとトレーナーを叩きのめすのが大好きなんだよ」

 

「そうか、ならはじめようぜ」

 

「バトル再開!」

 

若干情緒不安定なデントが再び開始を宣言するが

 

「戻れゴウカザル」

 

「ええー!」

 

いきなりゴウカザルを戻してしまった

何人かサトシの行動に驚くが特にアイリスはサトシのことだから相性とか気にしないでそのまま攻めるだろうと思い込んでいただけに叫び声をあげ、驚愕の表情していた

 

「いけピカチュウ」

 

「ピカ!ピカピカッピカチュウ」

 

マスコットキャラと思えないほど殺気とプッレシャー、黒いオーラを醸し出しているピカチュウが前に出る

さっきのピカチュウの声を略すと「ボコボコにしてやんよ」だろう

 

「あのサトシがすぐポケモンを交代させるなんて…」

 

「何もおかしいことではないだろう

ギャラドスは水、飛行タイプ。炎、かくとうタイプのゴウカザルには最悪な相性だ

さらにいかくによって攻撃が低下している」

 

アイリスが疑問に答えたのはシンジだった

アイリスはその答えに納得できず声を荒げる

 

「おかしいわよ!だってサトシ、ポケモンの相性とかあまり考えないもの」

 

シンジにくってかかるアイリス

シューティも口に出さないが目がそうだといっている

 

「なにをいっている?あいつはポケモンの相性をちゃんと理解しているぞ

オレのドダイトスが出た時すぐブイゼルを戻していた」

 

「ウ、ウソよ…あの子供のサトシが…」

 

「本当だ。オレもその場にいた

それにサトシは鋼タイプのジムに地面タイプのグライオン水タイプのブイゼル、炎タイプのヒコザルを使っているちゃんとタイプの相性は理解しているんだ」

 

さらにタケシが補足するが、シューティが否定する

 

「たまたまじゃないですか。他に持っているポケモンがいなかったとか」

 

「いやサトシは飛行タイプのムクホーク、草タイプのハヤシガメ、でんきのタイプのピカチュウがいた

それを選ばなかったのはちゃんと相性を理解している証拠だ」

 

「信じられない…あいつらしくない…」

 

「サトシはポケモンの相性よりポケモンの気持ちややる気を優先するからな」

 

「ああ、オレとのエイチ湖でのフルバトルでもオレのドンガラスと相性悪いからハヤシガメ戻そうとしていたが

それをハヤシガメが戦わせてくれと止めたから戻さなかった。それに二回目に出したブイゼルの時も戻そうとしたがポケモンに気持ちを優先して戻すのをやめた」

 

「ああ、そんなサトシだからこそあいつのポケモンたちは期待にこたえようとがんばるし、すごくなつくのだ」

 

「だからこそ相性悪い相手を倒せる」

 

「たしかにそうよね」

 

シゲルたちの言葉を聞いて、コマタナがツタージャに負けたことがあるラングレーは納得した

アイリスも思い当たることがあるか言い返せなかっただがシューティは

 

「フッ、でもリザードンはボールに戻してないじゃないですか。炎タイプなのに。やっぱり基本がなっ「ぬるいな」なんだって!」

 

「なぜあいつがリザードンを戻さなかったかわからないのか」

 

「たんにミスでは」

 

「そうではない。考えてみろ」

 

「他のポケモンがギャラドスに弱いタイプのポケモンだったのか?それとも他の2体に苦手なポケモンなのか」

 

ケニヤンがいう

 

「その可能性もあるけどね」

 

シゲルがいう

 

「あっ、手持ちをさらすことになるから!」

 

ラングレーの答えにシンジはうなづく

 

「正解だ。手持ちを見られることは相手に手の内をさらすことになる。そうなるとポケモンの温存や対処など変えてくる」

 

「で、でも炎タイプは水タイプに弱いんですよ!?それにいかくで攻撃下げられているじゃないか!」

 

認めたくないのかシューティは茶々をいれる

 

「いかくで下げられるのは攻撃であって、とくこうは下がらない

そもそもお互い三体ずつだ。無理にギャラドスと戦わせる必要もないし、向こうには氷タイプのマニューラもいる

一方的に不利というわけでもない」

 

「へえ~サトシくんってそこまで考えていたんだ」

 

素直に関心するベル

シゲルは思う

基本厨やサトシをことを子供扱いするアイリスよりはケニヤンやラングレーの方がこの先トレーナーとしての成長がいいだろうと

そういえば自分にとって今では黒歴史だが自分も昔はサトシを見下したり、子供扱いした時期があったな

ほんとあれは自分にとって黒歴史だなとシューティとアイリスを見て少し自己嫌悪になった一方バトルの方は

 

「ピカチュウ十万ボルト!リザードン火炎放射!オニゴーリ冷凍ビーム!」

 

「サザンドラ、マニューラかわせ!もどれギャラドス!」

 

「何!このタイミングで交代させるのか!」

 

今まで追撃受ける前に交代するか新たに出たポケモンに警戒してポケモンを交代するなどをよく見かけたが相手の攻撃が飛んでくる最中で戻すのは初めて見たサトシ

十万ボルトはトレーナーに向かって飛んでいくがトレーナーはすでにボールを持っていた

一つはギャラドスを戻すためのボール

そしてもう一つは開始直後から握られていたボール

それは

 

「いけサマヨール」

 

ボールから飛び出してきたサマヨールは無防備に十万ボルトを浴びるが、一瞬顔が歪んだが、すぐケロリとした顔になった

 

「な、なにっピカチュウの十万ボルト受けても平気なのか」

 

「ピィ、ピーカ」

 

「くくく…教えてやる。オレのサマヨールはしんかのきせきというアイテムを持っている」

 

「しんかのきせき?」

 

「進化していないポケモンの防御ととくぼうを高めるアイテムだ」

 

「なるほど…厄介だな」

 

「ああ、サマヨールは防御ととくぼうが共に高い。うってつけのアイテムということか」

 

「そ、そんなアイテムがあるなんて…」

 

正直シューティは進化していないサマヨールになら勝てる自信があった

ポケモンは進化させるべきだという固定概念を持つシューティにはかなりショックな現実だったようだ

タケシたちの説明を聞いて、進化が全てではないと思いしらされた

 

「オレのサマヨールは壁担当!生半期な攻撃じゃ倒せないぜ!」

 

「くっ」

 

「今度はこっちからいくぜ!サザンドラオニゴーリに火炎放射!サマヨールはピカチュウに冷凍ビーム!マニューラはつじぎりだ!」

 

「ピカチュウでんこうせっかでかわせ!リザードンは火炎放射を火炎放射で迎え撃て!」

 

リザードンとサザンドラの火炎放射がぶつかりあう

わずかにリザードンの火炎放射が勝っていたがお互い途中爆発した

 

(くっ、なんて威力の火炎放射だ…オレのサザンドラは命のたまで威力上げているんだぞ。それを防ぐとは…)

 

現にリザードンは元気そのものだし、サザンドラは心臓病の発作が出たかのように少し息切れしていた

 

(シングルで戦っていたらヤバかったかもな)

 

青年はこの一瞬でサトシのポケモンの強さを理解した

 

(だが奴はトリプルバトル初心者だ。トリプルバトルの戦い方思い知らせてやる)

 

「そのままアイアンテール!」

 

「ピーカァー!」

 

でんこうせっかで一気に距離をつめたピカチュウがサマヨールにアイアンテールを放つが

 

「サマヨールみがわり!」

 

「みがわりだって!」

 

ドカーン

 

「マニューラ後ろかられいとうパンチ」

 

「リザードン!りゅうのはどうでピカチュウを助けるんだ!」

 

「グルゥ」

 

「よけろ」

 

「いまだオニゴーリふぶき」

 

「サザンドラまもる」

 

サトシはサマヨールとマニューラが揃っているのを見計らってふぶきを使ったがサザンドラがマニューラとサマヨールの前に駆けつけ守った

 

「すごいサトシくんポケモン」

 

「ああ、あのスピード、攻撃力かなりのもんだぜ」

 

「あのポケモンたち相当レベル高いわね」

 

ラングレーたちは感心しながらサトシの戦いを見ているが

 

「ウソよ!あのサトシがこんなバトルするなんて!」

 

「あいつは初心者のはずだ…なんで…」

 

現実を認めようしとしない二人がいた

 

「初心者?それはサトシのことをいっているのかい?」

 

「そうよ!他にいないでしょ!」

 

シゲルの疑問にアイリスは即座に答えるが、タケシによって否定される

 

「あいつは初心者じゃないぞ」

 

「「えっ」」

 

「サトシはカントー、ジョウト、オレンジ諸島、ホウエン、シンオウを旅した経験豊富なトレーナーだ」

 

驚く二人。ラングレーたちも驚いてはいたが

 

「ああ、やっぱりね。でもまさかそんなに旅していたのは正直驚きだったわ」

 

「すげーなサトシ!どおりで戦いなれしてるわけだぜ」

 

「うん。なんだか落ち着きあったのはそんな経験してるからだったんだね」

 

何回も噴水に落とされてたら普通は激怒されてもおかしくない

なのにサトシはそこまで怒らなかった

ベルはその理由がいまわかったのだ

 

「なんであんたたちあっさり信じているのよ!」

 

「そうだ、あんな基本のなってない田舎のトレーナーなのに!」

 

「普通戦ったことあれば新人とはどこか違うと気づくでしょ

今の戦いみればなおさら、ていうかアイリスの子供!あんたサトシのことなんでそこまで否定するのよ

旅仲間だったら普通フォローする立場でしょ」

 

「そっちの娘のいうとおりだね。君ほんとのサトシの仲間かい?」

 

「そうよ悪い」

 

ジト目で尋ねるシゲルに悪びれることなく肯定するアイリス

 

「だったらなぜそこまで否定する」

 

「だってサトシたら、そこらへんのマメパトゲットして大はしゃぎするお子ちゃまなのよ」

 

「それにプルリルの特性すら知らない。基本がなってない」

 

アイリスに続きシューティもそう答えるが、二人を冷めた目で見ていたシンジが呆れながら語る

 

「マメパトもプルリルもイッシュにしか存在しないポケモンだ

知らなくても不思議ではない」

 

「あ~も~ああいえばこういう!あんたたちサトシのなんなのよ!」

 

アイリスは相手を言い負かせきれずヒステリックぎみに言う

 

「自己紹介が遅れたね

ぼくはサトシの幼なじみのシゲル。今は研究員をしてる」

 

「オレはタケシ。サトシとはイッシュ以外の旅を共にした仲間だ。ポケモンドクターを目指している」

 

二人の正体が判明して反応はそれぞれ違うが、ラングレーがさっきから気になっていたことを聞く

 

「サトシのジム戦やリーグ戦は?」

 

「ジムバッチ各地方全部持っている。リーグ戦はベスト16、8、8、4

オレンジ諸島は優勝だ」

 

「す、すげえ…」

 

「あいつ有名人じゃない…」

 

「サトシくんすごーい!ポケモン交換してほしーいな!」

 

あまりにもすごい経歴にラングレーたちも周囲の人々も感心や尊敬などするが

 

「で、でたらめよ!そんなの認められない!」

 

「そうだ!ぼくはあいつに何度も勝っている!」

 

「ウソだと思うならジムバッチ見せてもらうなり、本人に聞くなり、ネットで調べろ

それでも信じきれないならシロナさんとかにでも聞くんだな」

 

シンジはうんざりした表情を浮かべながら言った

そもそもそんな嘘をつく必要がどこにある

そんなことも理解できないのか

ほんと使えないな

 

「それにバトルフロンティアも制覇してる

ああ、いってもピンとこないか?簡単にいえば選ばれた者だけが参加できる施設でフロンティアブレーンは四天王並の強さだ」

 

タケシに告げられた事実に人々は驚愕し、何も言えなかった

 

 

一方、人々が話している間もバトルも進んでいた

 

「マニューラ戻れ!メタグロス逝ってこい」

 

「メタグロース!」

 

「出た!あのメタグロスが、昨日の三体が場にそろったわ」

 

「ならこっちもピカチュウ戻れゴウカザル君に決めた」

 

ポケモンを交代させたサトシの行動にギャギャーいう者がいたがシゲルたちが対応していた

 

「オニゴーリ地面に向かってれいとうビーム!ゴウカザルはメタグロスに火炎放射からフレアドライブ!リザードンはサザンドラにはがねのつばさだ!」「ああー!サトシたらどこ狙っているのよ!」

 

「わけがわからないよ…それにあのメタグロスのだいばくはつがあるのに正面から突っ込むなんて…これだから田舎者は」

 

「少しは黙って見ていろ」

 

強力なれいとうビームで地面に当たり高い氷の壁ができる

 

「サザンドラかわしてかみくだく!メタグロスはまもる!サマヨールゴウカザルを近づけさせるな!れいとうビーム!」

 

「かわせ!」(メタグロスもまもるを使えるのか!)

 

「ウキャキャ!」

 

「いまだメタグロスリフレクター」

 

「まもりを固めてきたか」

 

「ギャラドスのいかくで相手の攻撃力を下げ自分のポケモンたちの防御を高めるか…なるほどトリプルバトルを得意としているのはわかる」「ああ、とくにサマヨールはしんかのきせきでさらにガードを固くし、みがわりまで使う。倒すのが難しいぞ」(これはとても固いテイストだね)

 

 

 

冷静にバトルを見物するシゲル、シンジ、タケシ

きっと彼らはサトシの勝利を疑っていないのだろう

 

「オニゴーリさらに地面にれいとうビーム!ゴウカザルはいったんこっちにもどってくるんだ」

 

「オニー」

「ウキー」

 

オニゴーリのれいとうビームによってサトシたち側には氷柱できる

 

「なるほどオレのメタグロスのだいばくはつに備えて氷の防御壁を作ったということか

だが甘いそんなものすぐ破壊してやる」

 

「サザンドラ火炎放射で氷を溶かせ」

 

サザンドラの火炎放射が命中するが強度が高いせいか溶かしきれない「たいした硬さだ。だがもろくなってきているはずだ

メタグロス!バレットパンチで氷の壁の後ろにいるオニゴーリごと叩き潰せ」

 

「グロース」

 

「早い!」

 

「あの重量級のポケモンが」

 

イッシュの人々はメタグロスのスピードに驚く

メタグロスはけして早いポケモンではないが遅いポケモンでもないのだ

メタグロスを知らないイッシュの人々は心底驚いた

 

「グロース」ガシャーン

 

メタグロスの先制攻撃によって氷の壁が崩れ落ちたが、そこにはオニゴーリの姿がない

 

「いない!どこだ…」

 

「っ上か!」

 

オニゴーリは上空に浮かんでいた

ひこうタイプでもなく、ふゆうもちでもなかったため男には盲点だった

 

「れいとうビーム!」

 

上空から放たれたオニゴーリのれいとうビームはサザンドラに命中した

 

「おおーやった!」

 

「ああー!サトシなんてことするのよドラゴンタイプに氷タイプの技ぶつけるなんてかわいそうじゃないの!」

 

ケニヤンの喜びの声の横で正反対の発言をするアイリスにシューティさえも呆れていた

 

「さらにドラゴンテール」

 

さらにリザードンが追撃する

 

「ちっ、間に合わん」

 

サザンドラのまもるの展開が間に合わないと悟り、トレーナーは唇を噛む

 

「ガァァ!」

 

リザードンのドラゴンテールが炸裂し、ふらつき倒れそうになるがかろうじて戦闘不能をまねがれた

 

「サザンドラー!サトシなんてことするのよ!ドラゴンタイプは氷タイプの技に弱いのよ!大丈夫サザンドラひどい目にあったわね私はあなたの味方だからね」

 

サトシに怒鳴り垂らし、サザンドラを心配するアイリスだが

 

「ガル、ガルウア、ドラー!」(なめるな小娘!たしかに氷には弱いが、私にはインファントやメガホーンよっぽど怖いわ!あんたの価値観を私に押しつけるな!このビチッグソがぁぁ!!)

 

「……」

 

アイリスにとって味方のはずのサザンドラに罵倒されたあげく一番ドラゴンタイプを過小評価しているのはおまえだ!とまで言われ言葉を失った

 

 

 

「ゴウカザルあなをほる」

 

サトシの指示に従い、地面タイプ並みの速さで地面に姿を消すゴウカザル

 

「あのゴウカザルあなをほるが使えたのね」

 

「だからサトシは接近戦をメタグロスにしていたのか

だいばくはつされてもそれでかわすために」

 

ベルに続きケニヤンがサトシがあの時フレアドライブ使った理由に気づいた

 

「どこだ…どこからきやがる!」

 

青年は姿を消したゴウカザルに警戒するが

 

「なんだと!もう下に!」

 

ドカ

 

「グロース!」

 

「いいぞゴウカザルかえん「もどれメタグロスいけギャラドス」」

 

「ちっさらにいかくか!」

 

「ギャラドスりゅうのまいだ」

 

「戻れリザードンゴウカザルも「ウキャキャキャ!」えっ戦いたいて…わかった。同じ相手に二度も引き下がるのも嫌なんだな

いけピカチュウ」

 

「ピッピカチュウ!」

 

リザードンの代わりに出てきたのはピカチュウだった

やるき満々である

 

「さっきのは、やばかった…いかくとリフレクターがダメージを軽減してなければ倒れていたぜ」

 

「それはどうも…だがまだまだこれからだぜ」

 

「なるほど氷の壁はだいばくはつのための防御壁と見せかけて、本当はオニゴーリの特徴をいかした奇襲のためのフェイクだったのか」

 

「そうだ」

 

気づいてなかったイッシュの人々は「あの氷の壁はオニゴーリの奇襲のためのカーテンだったのか」と騒いでいた

 

「ゴウカザルおまえの速さ見せてやれマッハパンチ!」

 

目にとまらぬ速さでギャラドスはマッハパンチを叩き込まれる

 

「すっげーめっちゃはやかったぜ!」

 

「ほとんど見えなかったわ」

 

ケニヤンとラングレーがいう

 

「やはりこうかはいまひとつか…ピカチュウエレキボール!オニゴーリは氷のつぶて」

 

「ギャラドスかわせサザンドラまもる」

 

サザンドラの周りに緑色の光が全体を覆い、氷のつぶてを防ぎ、ギャラドスはエレキボールを体をひねりかわした

 

「あのポケモン、体がでかいのになんて速いんだ」

 

「りゅうのまいの能力アップあとだからな」

 

ケニヤンの驚きの声にシンジが補足した

 

「ギャラドスじしんだ」

 

「なにっ!」

 

ギャラドスの使ってきた意外な技に驚くサトシ

でんきのタイプのピカチュウとほのうタイプのゴウカザルは大ダメージを受けてしまうオニゴーリはアニポケでは浮かんでいるからきっとノーダメージ(たぶん)だったが、相手のサザンドラはふゆうのためノーダメージ

さらにサマヨールはみがわりのおかげでダメージ受けずにすんでいた

 

「あのみがわり相手の攻撃を防ぐためだけじゃなかったんだな」

 

「ああ、ギャラドスのじしんに巻き込まれないためでもあったんだな」

 

「しかもりゅうのまいのしたあとのギャラドスのじしんにうけた後も消えずに残っている」

 

シンジたちは予想以上に曲者のサマヨールの固さに注目する

 

「戻れゴウカザル

うまく使ってやれなくてごめんな」

 

サトシはゴウカザルを戻すと新たなボールに手をつけ

 

「次はおまえだオオスバメ君に決めた!」

 

「スバー!」

 

「ひこうタイプ…妥当なところだな」

 

「ピカチュウ!オオスバメに乗るんだ」

 

「ピッカー」

 

「さすがに上から狙われたんじゃかわしきれねえな…戻れギャラドスいけマニューラ」

 

「マニャー」

 

「あのマニューラやけに元気がないな…何があったんだ」

 

タケシはマニューラの様子に違和感に感じていた

 

「実は…」

 

ラングレーはマニューラのミックスオレ事件を話した

 

「それはひどいな…確かにミックスオレは体力回復させるが、ケガを直接治す作用も消毒作用はない

ポケモンの体力を回復させた後、ポケモンの自己治癒力で傷を治しているにすぎないのだ

体にケガの跡が残りやすい上、粘液力が低下して感染症かかやすくなるぞ

技のトレーニングや練習試合で軽く飲ませるならともかく、瀕死直前のポケモンにムリヤリ二本飲ませるのは的確な処置ではないちゃんとしたポケモンショップの傷薬やポケモンセンターで治療するべきだろう

それにポケモンにも味の好みがある

どうやらそのマニューラは甘い物が嫌いなようだし、小柄なマニューラにミックスオレ連続二本は糖分の取りすぎて体に悪いぞ

普段からそれをされていたとしたらマニューラの体には相当負担がかかっているだろう」

 

ポケモンドクターを目指しているタケシはマニューラの健康状態がかなり心配であった

 

「オニゴーリ、サマヨールにシャドボール!ピカチュウはマニューラに十万ボルト!オオスバメはエアスラッシュだ」

 

「サザンドラ!火炎放射でシャドーボールを迎えうて、マニューラはかわせ」

 

サザンドラはシャドーボールを火炎放射で相殺し、マニューラは俊敏な動きで十万ボルトとエアスラッシュを軽やかにかわした

 

「くっ、なんてスピードだ」

 

遠距離からはかわされる…なら攻撃を当てるには、ふところに入るしかない

だがアイアンテールやブレイブバードではカウンターくらう

どうすれば

 

あのトレーナーはマニューラの防御が低い欠点をきあいのタスキとカウンターでカバーして最大の防御へと変えたのだった

 

「マニューラ!サザンドラにのれサザンドラりゅうせいぐん」

 

「しまった!」

 

りゅうせいぐんは花火ように打ち上げられ、その後、分散され上から降り注ぐ技

つまり上空にいた方が攻撃が早く接近してくるのだ

フィールド上に隕石が降り注ぐ

マニューラは唯一落ちてこない場所にいるそれは技を放ったサザンドラの上だ

サマヨールも近くにいる

 

「オオスバメかわせ!オニゴーリはふぶきで迎撃しろ!」

 

オオスバメはフカマルのりゅうせいぐんをかわしていたタクトのダークライのようにうまくかわす

だが敵は一匹ではない。

 

「サマヨール!れいとうビームで狙い打て!マニューラはれいとうパンチだ」

 

「スバァ!」

 

りゅうせいぐんをよけることでせいっぱいなオオスバメは技をよけることができない

オニゴーリは援護にまわれない

オオスバメは弱点の氷タイプの技をうけ、バランスを崩す

そこにりゅうせいぐんが降り注ぎ、マニューラのれいとうパンチ容赦なく炸裂した

 

「オオスバメ!ピカチュウー!」

 

自分の愛するポケモンたちを心配し大声をあげるサトシ「ヒャーハハハ!見たか!これぞトリプルバトルの醍醐味である集中攻撃だ!スキができれば一気にに決められる!」

 

一部の見物人から「やりすぎだ」とか「ひどいよ…こんなの…あんまりだよ…」

とか言っている者がいるがルール違反ではないため強くはいえない

デントが恐る恐るオオスバメたちの様子をうかがう

 

「…オオスバメせんとうふ…え」

 

「なっ!?」

 

「スバァァァ!」

 

「なん……だと…」

 

なんとあれだけの攻撃受けてオオスバメはまだ倒れていなかったのだ

さらにピカチュウは

 

「ピカ、ピカチュウ!」

 

「オオスバメ!ピカチュウ!大丈夫だったんだな

そうかオオスバメ、ピカチュウをかばってくれたのか!ありがとな!」

 

「スバー!」

 

「おい!あのオオスバメ立ったぞ!」

 

「すごーい!」

 

サトシのオオスバメは根性がとてつもないのだ

最初ゲットするときスバメだったときもピカチュウの十万ボルト何発くくらっても立ち向かってきた

タケシによればこのままでは命の危険があるという状態でもだ

 

「オオスバメまだいけるか?」

 

「スバァー!」

 

サトシの気遣いにオオスバメは心配ご無用とばかり翼を広げ、元気な鳴き声をあげる

 

「よし、がんばろうぜ!」

 

サトシはオオスバメのやる気と気持ちに優先し、そのままバトル続行した

 

「っ、戻れサザンドラ!いけギャラドス!」

 

「またギャラドスか…」

 

「サマヨール連続でれいとうビーム!ギャラドスりゅうのまいからたきのぼり」

 

猛攻撃をなんとかかわすオオスバメにさらにマニューラのれいとうパンチがせまる

 

「まずいオニゴーリれいとうビームで援護するんだ!」

 

オオスバメたちはオニゴーリに援護のおかげで危機を逃れた

 

「ピカチュウ飛び降りて空から十万ボルト!オオスバメはマニューラにエアスラッシュ!オニゴーリは連続で氷のつぶて」

 

「サマヨールはれいとうビームでピカチュウとオオスバメを狙え!ギャラドスとマニューラはかわせ」

 

マニューラは全て回避したが、ギャラドスとサマヨールは完全にかわしきれず氷のつぶてがいくつか当たるが、いかくによって威力が低下していたため大きなダメージにはならなかった

ギャラドスは十万ボルトには絶対当たりたくないのか超必死にかわしていた

 

「いまだオオスバメでんこうせっか!」

 

「ガアア!」

 

ギャラドスはオオスバメの攻撃を受け、わずかに苦しげな声をあげる

 

「いいぞオオスバメ!」

 

「ギャラドスたきのぼり、サマヨールれいとうビーム、マニューラはつじぎりだ」

 

「ピカチュウエレキボール!オニゴーリれんぞくで氷のつぶてだ!オオスバメはつばめがえしだ」

 

ギャラドスは電気技を優先してよけたため、つばめがえしを完全にかわせなかった

 

「ギャラドス氷の牙だ!」

 

「氷の牙!?」

 

突然ギャラドスが素早い動きでオオスバメに飛びかかり、凶悪な牙で襲いかかった

なんとかかわしたオオスバメだったが、牙がかすってしまい翼が少し凍る

 

「今だ!サマヨールマニューラにれいとうビーム」

 

「一体なにをするきだ!」

 

れいとうパンチの準備をしていたマニューラ目掛けて飛んできたれいとうビームの力を取り込み、爪がさらに輝き、まるでサファイアように青く輝いている

 

「まずいピカチュウエレキボール!オニゴーリれいとうビーム!」

 

「かわしてオオスバメにれいとうパンチ!ギャラドス、サマヨールは援護しろ」

 

ピカチュウたちの技はりゅうのまいによって能力を上げたギャラドスとみがわりの影から変則的に撃てくるれいとうビームによって妨害されるサマヨールのみがわりはついに蓄積ダメージにより消滅したが、マニューラは十万ボルトかわしてオオスバメにれいとうパンチをヒットさせた

その瞬間蓄えていた氷のエネルギーが解放され、オオスバメは吹っ飛ばされ大木に叩きつけられてしまった

 

「オオスバメー!」

 

「オオスバメせんとうふのう!」

 

「ありがとうオオスバメゆっくり休んでいてくれ」

 

サトシはオオスバメをボールに戻し、ねぎらいの言葉をかける

 

(おまえのがんばり無駄にはしない

おかげで相手の手の内がわかった。どうやら全部のポケモンが守るを覚えているわけではないみたいだ

だったらギャラドスが出ている時はメタグロスはだいばくはつを使ってこないはず)

 

「もう一度頼むぞリザードン」

 

 

「グルウ」

 

「戻れギャラドス、サマヨール。逝ってこいサザンドラ!メタグロス!」

 

「戻した!リザードンと相性いいはずなのに!」

 

ベルは青年がギャラドス戻した理由がわからなかった

自分ならそのまま攻めるのにと

 

「いや、何か企んでいるかもな」

 

「リフレクターを張り直す気か…それともだいばくはつ狙いか」

 

「マニューラのまだ使ってない技も気になるわ

もしかしてみきりとかかしら?」

 

ラングレーはあれだけ動き回るマニューラがれいとうパンチとつじぎりばかりしか使ってこないのに不審に思った

 

「そういえばオニゴーリずっとフィールドにいるよね」

 

「そういえばダメージ一つ負ってないな」

 

ベルとケニヤンが語っているとタケシがオニゴーリの戦歴を伝えた「ああ、さすがオニゴーリだ

サトシのオニゴーリは進化してから一度も負けたことないからな、サトポケのみんなから無敗王オニゴーリと言われている」

 

「なん…だと…」

 

「それはぼくも聞いたことがある」

 

シンジも知らなかった情報であったため驚く

シューティはそんなポケモン持っているになぜサトシは手持ちにいれないのか全く理解できない様子だった

アイリスはサザンドラ♀に言われた事がよほどショックだったのか俯いたままだった

 

 

「こうなったら一気にいくぞ!ピカチュウ!リザードン乗れ!オニゴーリはフルパワーで氷のつぶてを空に打ち上げろ!」

 

オニゴーリは一瞬で岩石のように巨大な氷のつぶてを上空な打ち上げた

 

「何をするきだ?」

 

青年はサトシのポケモンの指示に警戒し、様子を見る

 

「いまだピカチュウ十万ボルト!」

 

「チュウウゥゥ!!」

 

氷塊はひび割れてバラバラになりフィールド上に雨のように降り注ぐ電気を帯び黄金色に光輝く氷塊は落下のスピードに加え、ピカチュウの電気コントロールによりさらに速く敵全体に降り注ぐ

 

「なっ!?」

 

あまりにも大規模な攻撃に思わず声を出す青年

それは見学者たちも同じだった

 

「きれーい!」

 

「サトシあんなのいつ覚えたんだ!」

 

「これはオレも見たことないな」

 

「まったく相変わらずサートシくんは思いもしないことをするよ」

 

「なるほど…たしかにこれはよけるのは難しい」

 

「そういえば朝早くどこかに出かけているのを見かけたわね。もしかして練習してたんじゃ」

 

「…これがあいつのポケモンたちの力なのか…」

 

「ふつくしい…」(美しい)

 

とあるゲーム会社の若社長が光の雨のような攻撃に感動していたサトシのポケモンのレベルピカチュウの電気コントロール

リザードンのアシストとピカチュウへの信頼

オニゴーリの強度の氷

サトシのポケモンコンテストの経験、センス

これらがこの連携技を完成させたのだ

 

「っ!?サザンドラ!メタグロス!まもるだ!マニューラはかわせ!」

 

青年は避けきれないと悟り、まもるを指示

マニューラは持ち前のスピードと小柄な体によりなんとかかわす

長い攻撃がやんで内心安堵するトレーナーだが

 

「グルッ」

 

「なんだとっ!」

 

いつのまにかメタグロスの正面に接近していたリザードンに驚く「いまだオニゴーリれいとうビーム!ピカチュウ十万ボルト!リザードン火炎放射だ!」

 

まだまもるの展開中だぞ!焦りすぎだと見物人たちが、言うが逆に青年は苦虫をつぶしたような表情していた

 

「ガアアア!」

「マニャア~!」

「メタグロース!」

 

攻撃をまともに受け、地面に転がる三体

 

「うそっ!」

 

「命中した!」

 

「バカな…」

 

シューティたちは驚いた

マニューラはともかくメタグロスやサザンドラは確かにまもるを発動していた

それなのになぜ技が命中したのかわからなかった

 

「サトシはまもるが解除された後にできる0.5~1.5秒の瞬間のスキついて攻撃したのだ」

 

「なんだって!」

 

タケシの解説に一番驚いたのはシューティだ

 

「三体の連携攻撃は相手にまもるをはらせるためだったんだ長い攻撃でまもるの展開時間ギリギリまで使わせ、解除されるタイミングを狙ったんだ」

 

「あいつはバトルフィールド全体を影響及ぼす戦い方をするからな」

 

「ウソだ…」

 

シンジの言葉にショックを受け、シューティは後ずさりした

新人だと格下だと思っていたサトシがこんな高度な指示をできるわけないと、今までのタケシたちの話や今の戦いを見て、すごいトレーナーだったことは頭では理解できるが、感情が、心が、プライドがそれを拒んでいる

嘘であってほしいと願うシューティだが、現実は甘くはない

 

「真実だ。オレとのリーグ戦でも、どくびしをふっとばすためゴウカザルに穴を掘らせ、さらにフレアドライブでフィールド全体をふっとばしたからな」

 

「なっ!?」

 

「あの発想力にはたまげる」

 

「それにさっきの攻撃はタイミングだけでは駄目だ

相手との距離感や指示をするスピードも必要なんだよ」

 

「そうか!まず一番距離が離れているオニゴーリに指示、次は素早いマニューラを狙わせ、最後にメタグロスだったわけね」

 

ラングレーの回答にシゲルはそのとおりだと頷く

 

「そうだ。少しでもタイミングが間違えば避けられるか反撃されるからだ」「……………はっ!?サ、サザンドラせんとうふのう!」

 

あまりの出来事にポカーンとしていたデントだっだが我に返り審判を続行した

 

「よしサトシの流れだ」

 

「これでマニューラによる気合いのタスキとカウンターによるコンボが崩れた

攻めやすくなったぞ」

 

「ちっ、どうせ倒れるならりゅうせいぐん一発でも撃ってから倒れやがれ!戻れサザンドラ!」

 

ねぎらいどころか罵倒してサザンドラを戻す青年トレーナーにサトシは怒りを覚える

 

「やってくれるじゃねえか…まるでコンテストバトルみたいな戦い方をするな」

 

そのとおりだ。男の連携技はシンプルでただの戦闘向きに対し、サトシのはそれだけでなく見ているものをひきよせる魅せる部分があった「出たことあるしな…」

 

「やはりか…」

 

 

「コンテストってなに?」

 

「ああ、イッシュにはないがホウエンやシンオウで行われるポケモンコンテストのことだ」

 

「………」

 

シューティはコンテストのことはあまり知らないが田舎地方の遊びの大会と認識していた

他地方を見下すあまり、見る必要も知る必要もないと切り捨てていたからだ

だがさっきのサトシのポケモンたちの連携技は見事だった

自分は間違っていたのかと徐々に思い始めた

 

「すげー!あのオニゴーリあのサザンドラを倒した」

 

以前青年トレーナーにやられた見物人のトレーナーたち大喜び

特にフリージオとズルズキンのトレーナーは相性がいいのにあっさり負けてしまったためオニゴーリベタほめしていた

 

 

「あの氷ポケモンよくもサザンドラを!」

 

いつの間にか復活したアイリスは逆切れ?を起こし、その場にあった石を掴み、オニゴーリとついでにマニューラに投げようとするがラングレーに止められる

 

「ちょっと!アイリスやめなさい!あんた何をするつもりよ!」

 

「氷タイプはドラゴンポケモンの天敵よ!懲らしめてやらなちゃ!」

 

「なにわけわからないこといってんのよ!アンタ!」

 

「HA☆NA☆SE!」

 

(だめだ…こいつ…はやくなんとかしないと…)

 

デントはヤナップを出し草笛でアイリスを眠らせたのだった

 

「メタグロース!」

 

「なにぃ!確かに火炎放射がクリンヒットしたはずなのに」

 

「教えてやる俺のメタグロスはオッカの実を持っていたのだ」

 

 

「オッカの実」

 

「炎タイプの技のダメージを一度だけ半減するアイテムだ」

 

「メタグロスの弱点は炎とじめんだけだからな

そこを考えて持たせたのだろう」

 

ベルの再びの疑問をシゲルとタケシ答えてやった

 

 

「いけペルシアン」

 

「ニャオーン!」

 

「あのポケモンは」

 

戦闘不能になったサザンドラの代わりに出てきたポケモンにサトシはとっさにポケットに手を入れ図鑑とり出してかざす

 

『ペルシアン

ペルシャ猫ポケモン

ニャースの進化系以下略…』

 

「たたみかけるぞ!オニゴーリ上空に氷つぶて!ピカチュウリザードンに乗れ!」

 

「させるかよ!ペルシアンねこだまし!」

 

「ペルニャーオ!」

 

ペルシアンが持っていた石が輝く

 

 




サイドンとかの時は図鑑取り出さなかったのにベストウッシュでサカキのペルシアン出た時、サトシ図鑑を取り出しいた
私猫ポケ好きなんです♪あと氷タイプも
デントは心の中で中の人ネタをやりました
デスノートと同じ人なので

今回あまり出番ありませんでしたが、スマワな悲惨目に

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