「あげるわけないだろ!フカマルはオレの大切な仲間だ!」
「ピカピカ!」
「アイリス!あんたなに自分勝手なこといってんのよ!」
「そうだ!人のポケモンよこせなんてムチャクチャなこといいやがって!」
「交換もなしに人のポケモンとっちゃだめだよ!」
まるでチンピラみたいなアイリスの要求に当然サトシとピカチュウは拒否する
ラングラーやケニヤンやベルもアイリスの妄言に怒りの声をあげる
「ドラゴンタイプは未来のドラゴンマスターであるあたしこそふさわしいの!わかったらさっさとよこしなさいよ!」
「ふざけんな!」
「ピーカチュウ!」
「やめなさい!あなたのやっていることは人からポケモンをとろうとしている脅迫行為よ!」
「ジョーイさん」
アイリスの身勝手な発言にとうとうキレかけるサトシとピカチュウ
アイリスのあきれた愚行を阻止したのはジョーイさんだった
(ふん…まあいいわ。フカマルは今度にして今はサザンドラを私のものにするのよ!)
邪魔者がいては不利と判断したアイリスはターゲットを切り替えることにした
「サザンドラはあのひどいトレーナーのせいでちょっとおかしくなっているのよ!混乱ぎみで判断力が低下している!だからサトシなんかにゲットされたがっているのよ!」
「いやどう見てもサザンドラは君を嫌っているし、サトシに懐いているだろう」
シゲルのいうとおり誰が見てもアイリスには威嚇してるサザンドラだがサトシには甘えているようだ
「アイリス!君は仲間を…サトシをなんでそこまで否定するんだ!」
「基本が…いやマナーがなってないね」
「君みたいな子にサザンドラは任せられない」
「そんなことないわ!私はドラゴンポケモンと話せる能力もある!
サトシなんかより素質あるんだから!」
「それは違うよ!」バキューン
「誰よ!?」
言霊が弾丸のように飛んできた気がしてアイリスが振り向くとそこには小柄で髪型がアンテナみたいな男とツンツン頭の黒髪の男がいた
突如現れたこの二人に誰も心当たりがないようだ
ただタケシだけは気づいたようだ
「あなたたちはポケモン保護機関のナエギィさんとカミジョーさん!」
「タケシ知っているのか?」
「ああ、この二人はポケモン保護機関の敏腕の更生役で多くのポケモン密猟者やマグマ団やアクア団、ギンガ団などの組織の人間を更生してきたエリートだ」
さらにこの二人は絶望の虜になったトレーナや多くのイカレタ連中さえも更生してきたらしい
ちなみにイッシュにはまだ支部がない。だからイッシュの人々は誰も知らなかったのだ
「いくらドラゴンポケモンと話せる能力があっても相手の気持ちを考えてなかったり、耳を傾けていなければ意味がないよ!
現に君は側にいるキバゴの言葉にさえ聞こうとしていないじゃないか!」
「そうだ!手持ちポケモンの言葉さえ聞こうとしないおまえにサザンドラの心を癒すことなんかできねえよ!
むしろおまえじゃ心の傷を広げちまうぜ!」
ナエギィに続きカミジョーもアイリスに追撃する
「キバァー!キバキバ!」
「アイリスは身勝手だよ!あんなことあったばかりなのにサザンドラの気持ちを全く考えてない!
サザンドラを手に入れることしか頭にないじゃないか!とキバゴはいっているにゃ」
さらにニャースがキバゴの言葉を通訳した
だがアイリスは長い付き合いのキバゴにさえ反論し、自我をとおす
「なにをいってんのよキバゴ!サトシなんかの手持ちになるより私の手持ちになる方がいいに決まっているじゃない!」
「それは違うよ」バキューン
「なにがちがうのよ!」
「手持ちポケモンの言葉をまとも取り合わない君とポケモンの気持ちを優先するサトシくんとはまるで違う」
「ああ、仮にサザンドラを手に入れてもサザンドラはおまえのいうこと聞かないだろうな
それを自分に問題があるとは気づかずサザンドラのせいにするのがおちだな
カイリューもそんな風じゃないか?」
「う、うるさいうるさいうるさい!ゲットしたばかりだからよ!」
カミジョーに図星をつかれて怒り狂うアイリスに呆れる人々
どんどん暴走するアイリス。次回さらに…もしかしたらカミジョーのアレ見れるかもしれない