「サザ、サザンドラ!」
「トチ狂ったとしても誰があんたのところなんかいかないですわバーカ!といっているにゃ!」
「な、なんですって!!」
「ニャース!」
いつの間にかロケット団のニャースがいた
どういう風の吹き回しなのかサザンドラの通訳をしている
「ギャギャギャ!ドラ!」
「ドラゴンが氷タイプに弱いとかどうとかバカにするんじゃね!
てめーの価値観押し付けてんじゃねーよ!ビチグソッがぁ!!といっているにゃ」
「なにいってんのよ!ドラゴンタイプが氷タイプに弱いのは当たり前のことじゃない!」
「いや、ドラゴンタイプでも氷タイプの技に弱くないポケモンは何体もいる」
「デタラメいってんじゃないわよ!そんな見え透いたウソつくなんて子供ね!」
研究者であるシゲルの言葉を信じようともしないアイリス
シゲルは全く気にせず、ポケモン図鑑を見せた
「これを見ろ、キングドラ。水、ドラゴンタイプのポケモンだ
イッシュには生息してないけどジョウトや他の地域には生息している
このポケモンの弱点はドラゴンタイプだけだ」「氷タイプが苦手じゃないドラゴンタイプがいただなんて…」
アイリスは喜びと自分の言っていた主張の方が間違っていた事の悔しさで複雑な気持ちだった
「さらにシンオウにはキングドラと同じタイプである伝説のポケモンパルキアとドラゴン、はがねタイプのディアルガがいる
これでも全てのドラゴンタイプが氷タイプに弱いといえるのか
ぬるいやつめ」
シンジが容赦なくアイリスに告げる
「う、うるさいわね!サザンドラは氷タイプの技に弱いの!だから警戒させるのは当然でしょ」
「だったら、なぜリザードンのドラゴンテールの時は気にしなかったんだ?同じ理屈ならドラゴンタイプの技も警戒させるだろう」
「そ、それは…」
「君はオニゴーリが出た瞬間文句をつけていたよね」
「もしかして君は氷タイプのポケモンを毛嫌いしているんじゃないかな?それを氷が弱点のドラゴンタイプに押しつけている。違うかな」
「そ、それは…」
「違うとはいわせないよ。君はかくとうタイプのゴウカザルには特に反応を示さなかった
サザンドラにとって弱点であるかくとうタイプなのに
君はサザンドラ個人を心配していたわけではない。
自分が好きな存在に自分の価値観を押しつけているにすぎないのだ」
「その様子だと、ひこうタイプや草タイプなどのポケモンが氷タイプの技受けても過剰に反応しないだろう」
「うるさいうるさい!他のポケモンはともかくドラゴンタイプ持ってないサトシなんかより私の方がサザンドラをうまく育てられるんだから」
「え?ドラゴンタイプならオレも持っているぜ」
「なんですって!」
「サトシもドラゴンタイプ持っていたの!」
予想外のサトシの言葉にアイリスが叫ぶ
ラングレーはこんな間近にドラゴンタイプを持っているトレーナーがほかにもいたことに興味津々だ
シゲル、タケシ、シゲル以外の他のメンツも気になっているようだ
シゲルたちはアイリスにサトシがドラゴンタイプ持っていることを知られてまずいと思っていた
「ああ、シンオウを旅していたころゲットしたフカマルを持っているぜ」
「じゃあなんで普段手持ちにいれてないのよ!」
他の人達もそんなに強いポケモンたくさん持っているのにイッシュでピカチュウしか連れて来なかったのか気になっていた
「元々イッシュには観光に来ていてピカチュウしか連れていなかったんだ
それに今回はシゲルのおかげで他のポケモン転送できたけど、イッシュからじゃカントーとポケモン転送できないんだよ
どっちにしろオレは新しい地方旅するとき初心に戻ってピカチュウしか連れていかないから問題ないけど」
「だったらいまのうちにフカマルを転送してもらいなさい!そしてあたしによこしなさいよ!」
次回はもっとトチ狂ったこといってきます