覚悟しろよ…このクズ野郎!   作:氷結アイスブリザード

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マニューラたちはどうなるんでしょうね


逮捕されました

 

ポケットから手錠を取り出したジュンサーさんを見てトレーナは目をつぶり「ふっ…」と声を出した

 

「フン…抵抗して見苦しい真似をするのはオレのプライドが許さね…さっさと連れていけよ」

 

「あなたほどの実力があれば、だいばくはつを使わなくとも大抵のトレーナには勝てたはずよ

なのにあなたはどんなトレーナ相手でもだいばくはつを使っていた

策にかかったトレーナの驚く顔やポケモンを叩きのめすのが好きな理由で」

 

「まあな」

 

事実なので堂々とこたえるトレーナ

 

「ただ、ひとついいか」

 

「なんですか?言い訳なら署で聞きますよ」

 

「時間はとらせねえよ。バトルの条件を果たすだけだ」

 

トレーナはサトシの方を向きながら宣言した

だがサトシはピンとこないようだ

 

「バトルの条件?」

 

「忘れたのかよおまえが勝ったらオレがポケモンに土下座すると」

 

「おまえ…」

 

「ルールは守らないとな、オレのポリシーに反する

所詮敗者のオレには反論する資格もない」

 

そういうとトレーナは地面に座り、ポケモンたちに頭を下げた

 

「正直すまんかった」

 

この場にいるほとんどの人がトレーナの意外な行動に言葉を失った

まさかほんとにやるとは思っていなかったからだ

 

「なにを意外そうな顔している。勝負に負けたのはオレだから当然だろう」

 

だれも何も言わない

トレーナはスクっと立ち上がり

 

「さあて…とっとといきましょかね~」

 

自らジュンサーさんについていく青年トレーナ

 

 

「…残念だ。そのいさぎよさをポケモンの愛情に注いでいればよかったのに」

 

去っていくその姿をサトシは複雑な気持ちで眺めていた

 

「ペルニャ~」

 

「どうしたんだペルシアン?」

 

ペルシアンは何かをサトシに伝えたいようで呼びかけている

他のポケモンたちも同じようだ

 

「もしかしてゲットしてくれといっているんじゃないかな?」

 

シゲルがいう

 

「そうなのか?」

 

ペルシアンたちはうなずいて肯定した

 

「どうやら最初からボールを破壊した後はサトシのポケモンになるつもりだったんだろう

なんたってメタグロスの命の恩人だしな」

 

タケシがいう

 

「ゲットしてやれ

その方がこいつらにとって一番だろう」

 

シンジがいう

 

「それがいいと思うよ。このポケモンたちはサトシにとても好意をもっているからね」

 

「あんたならきっと大丈夫さ

メタグロスの命を救ったあんたならね」

 

「君ならこのポケモンたちをうまく使いこなせるだろう

下手なトレーナの物になるくらいなら君のポケモンになる方がずっといい」

 

「シューティ…」

 

シンジやラングレーはともかくシューティにそんなこといわれるとはサトシは思ってなかった

 

「なんだその意外そうな顔は?ただ、ぼくは事実をいっただけじゃないか」

 

「わ、わりぃ…」

 

シューティはさっきのバトルを見てサトシへの認識を変えたのだ

サトシはそのことがうれしかった

 

「よし、おまえたちオレと一緒に行くか」

 

そのひとことにポケモンたちは大喜びした

誰もがサトシならこのポケモンたちを安心してまかせられると思っていた

できれば手持ちにしたいと思っていた一部の見物人も仕方ないかとあきらめていただが

 

「ちょっとなんでサトシのポケモンになるのよ!私のになりなさいよ!ねっ!サザンドラ!」

 

「アイリス!」

 

今まで空気だったアイリスがクルミルの三重に巻かれた糸を引きちぎり、話に割り込んできた

アイリスの下心見え見えの発言にシンジは「何もしてない奴の所に行くわけないだろ使えない奴…」と、つぶやいていた

ラングレーたちも空気読めよ、と思っていた




ついにアイリスが大暴走しますw

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