覚悟しろよ…このクズ野郎!   作:氷結アイスブリザード

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慈悲のある心と慈悲ない心

「うおおおおぉぉー!!!死なせるものかぁぁ!!!」

 

誰もが無茶だ!と思っていた

しかし奇跡が起こった!

サトシの手のひらにはバレーボールくらいの球体。げんきのかたまりが出たのだ

 

「なっ!?」

 

その光景に誰もが驚愕する

 

世界にはいろんなポケモンがいる。だが人間にもいる

波動を使える者、超能力使える者、ポケモンと話せる者、ポケモンの心が聞こえる者、いろいろだ

そしてサトシもその一人だったというわけだ

 

「はあはあ………タケシ…メタグロスを…」

 

「よくやった!サトシ!後はまかせてくれ!」

 

タケシはサトシから、そっとげんきのかたまりを受け取り、メタグロスに使った

その瞬間メタグロスの体は光輝き、光が消えた後、あれほど弱っていたメタグロスが立ち上がった

 

「メタグロース!」

 

「おお!よかった元気になったか!」

 

「メタグロー♪」

 

命を助けられてニッコリしながら両手をあげて喜びを伝えるメタグロス「いいって!お礼ならサトシにいってくれ!」

 

「よかったな!メタグロス!」

 

「ピカピカ!」

 

疲労困憊のサトシだが、メタグロスが元気になってすごくうれしそうだ

相棒のピカチュウもバトル後で疲れきっているがうれしそうである

 

「メタグロース!」

 

すっかり元気になってサトシにじゃれるメタグロスを見てほとんどの人達は

 

「「「ぽか~ん」

 

「」

 

あまりの出来事に茫然としていた

 

「やったなサトシ!」

 

「たいした奴だ」

 

シゲルとシンジが声をかける

 

「みんなが協力してくれたおかげさ!」

 

「ピカ!」

 

正気に戻ったケニヤンやベルたちがサトシやメタグロスに「すごい!」や「良かったね!」など声をかけていく

そんな光景を眺めながらラングレーは

 

(初めてのトリプルバトルであそこまでポケモンをうまく連携して戦わせて勝った上

死にかけてた相手ポケモンの命を助けるなんて…あいつ、なんだかかっこよくない///)

 

少し顔を赤ませていた

 

(人がポケモンを道具なしで治療するなんて基本じゃない

………が悪くない)

 

と、シューティ

 

「くっ、なぜだ…今までこんな事一度も…」

 

なぜメタグロスが死にかけたのが、わからない様子の青年トレーナー

 

「おまえ!メタグロスにどれだけムチャなことをしていたんだ!!

サトシがなんとかしなければ死んでいたぞ!!」

 

「くっ!」

 

本気でキレているタケシの怒りの声に言い返せず怯む青年

 

「メタグロスは普通(レベルアップ)でだいばくはつを覚えないポケモンだ

元々爆発する性質を持ったビリリダマやフォレトスとは違うんだぞ!どれだけメタグロスにだいばくはつを使わせたんだ!」

 

タケシはポケモンドクターを目指している者としての知識やフォトレスの飼い主でもあるからそのへん詳しいのだフォトレスのだいばくはつだって、スバメの大群に襲われている時やどこかのトレーナーがポケモン盗られそうになった時ぐらいしか使わない

 

「数百…いや千を超える」

 

男がいうにはほとんどのトリプルバトルのたびにだいばくはつをさせていたようだ

日に数回させたこともあるらしい

 

「それだけ無茶をさせていればこうなってあたまりまえだ!

毎日、瀕死にさせられては限界がくるに決まっているだろう!ジョーイさんにもいわれなかったか!」

 

「ぐぐっ!」

 

青年はジョーイからの警告を無視していたのだ

どうせかわいそうだからという理由でそんなこといっているだけだろうと

メタグロスも頻繁にだいばくはつをさせないでほどほどに使わせていればこんなことにはならなかったのだ

普段からちょっとしたショックでだいばくはつしてしまうマルマインや出会い頭、即だいばくはつを使ってくるクヌギダマとは違うのだある森(無人島)のクヌギダマたちは数分前サトシたちにだいばくはつを使ったばかりなのに、ピンピンしており、さらにロケット団にも即だいばくはつをやっていた

なぜ瀕死になってないか謎だが、数のわりに威力が低かったから、もしかしたらこのクヌギダマたちは威力が落ちる分、瀕死にならないだいばくはつでも使えるのだろうか?

まあどっちにしろ先祖代々だいばくはつをやりまくっているらしい

少なくとも土器が使われている昔から

 

「おまえにとってポケモンはなんだ!!」

 

メタグロスと喜びあっていたサトシがさっきと別人のように険しい顔で青年に怒鳴る

 

「はあ?戦うためのコマに決まっているだろうが!」

 


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