「いいぞ!ピカチュウ!」
「ピーカ!」
「すっげー!まじすっげぞ!ピカチュウ!」
「なんて威力なの…」
「あんな強力なほうでん始めてみた!」
「どうやら本来の力を取り戻したようだね」
「どういうことだ?」
「聞いた話によるとピカチュウはゼクロムの電気技を受けた影響でオーバロードを起こしていたらしい
無事命は助かったもののその影響で弱体化していたらしいんだ」
「だからか。ピカチュウの電気技の威力が以前より落ちていたのは」
シゲルの話を聞いてタケシは納得した
「並の電気ポケモンなら、死んでいてもおかしくないな。よくて再起不能だな」
ピカチュウが助かったのは治療のおかげだけじゃない
サトシのピカチュウの体内にある強力な電気のおかげだ
だがそれでも代償は大きく今まで鍛え上げてきた電気技が低下することになったのだ
よって経験はベテラン、電気技は中の上というアンバランスなことになってしまったのだ
逆にボルトロスの電気はピカチュウと相性よかったみたいだったが、一時的に電気技の威力を上げただけですぐ元に戻ってしまった
「じゃあぼくと初めてバトルした時にはすでに…」
シンジの言葉に驚きを隠せないシューティ
サトシが気づくのが遅れていたとはいえ、そんな状態のピカチュウに勝って調子に乗っていたというのか
一方バトルの方は
ピカチュウのほうでんによりギャラドスは倒れた
だが
「ヨール……」
「なにっ!?」
「ピカピ!」
サマヨールはまだ立っていた
「ひは…ひははははー!!よく耐えた!サマヨール!れいとうビーム!」
「ヨルー!」
さすがに青年トレーナーもサマヨールが戦闘不能になったと思っていたようで、立ち上がったサマヨールに珍しくねぎらいの言葉をかけた
「ピカッ!」
「ピカチュウ!!」
サマヨールから放たれたれたれいとうビームがピカチュウに命中する
いくら威力が低いサマヨールのれいとうビームでも今のピカチュウの体力では耐えられないだろう「今度こそ…」
冷や汗をかきながら安堵し、溜め息をもらす青年トレーナー「ピーカ…チュウ!」
「ピカチュウ!いいぞ!よく耐えた!」
きあいのハチマキ発動
「なん…だ…と…」
「ポケモンはトレーナーが最後まで信じていればそれに答えてくれるんだ!!」
「ほざけ!?サマヨールもう一度れいとうビーム!!」
「ヨールゥ!」バチィ!
「なにっ!?さっきのほうでんでマヒしたのか!肝心な時に使えない奴め!」
れいとうビームを発射しようとしたサマヨールだったが、体が痺れて不発してしまう
そんなサマヨールをトレーナーは侮辱する
「ピカチュウ!とどめの十万ボルト!」
「ピーカチューーーーー!!!」
最後の力を振り絞ったピカチュウの十万ボルトがサマヨールに直撃した
「ヨ………ル…」ドサッ
「サマヨール戦闘不能!よって、この勝負マサラタウンのサトシ!」
私、バトルタワーでCPSにきあいのはちまきを三回連続発動されて負けたことあるんですよ
たしか74戦目あたりで
あれは嫌な思い出です
それ以来バトルタワーに百連勝目指すのやめた