人魚を釣り上げたので世話する事にした   作:ちゅーに菌

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人魚さんの武器が増える回です。

人魚さんはか弱い娘(主人公視点)なのでこれぐらいの武器は全然許容範囲です(虚ろ目)。


人魚さんと内気な伊達男

 

 

 

 ふと、空を見上げると今日は中々の快晴であったらしい。外に出なかったのが多少悔やまれるな。

 

 現実逃避を止めて、白い奴と目を合わせると、白い奴は少しだけ目を見開いて殺意が若干弱まったように感じた。それだけではなく、身体を強張らせたようにも見える。

 

「よう白いの。俺がお望みか?」

 

「………………」

 

 見たところ言語能力があるようには思えなかったが、案の定白い奴は答えない。しかし、俺からは一切その視線をそらさず、一定の距離を保ったまま半円を描くように移動している。それは猛獣が実力のわからない、或いは格上の相手に対してする行動に近い。どうやら獣程度の知性はあるらしい。

 

「 自慢ではないが、這い寄る混沌(母さん)の娘たるこの俺を殺意だけで一瞬でも本気でビビらせたのはスゴいと思うぞ。白いの」

 

 まあ、不意打ちであったのはあるがな。だが、もう侮らない。殺す気で来ているのだからこちらもそれ相応の対応を見せねばならない。

 

 俺は持ってきた聖書のページを破り、それを黒鍵の柄に当てた。魔力を通して錬金術を発動し、聖書のページは黒鍵の剣身へと変わり、6本の黒鍵へと変貌した。

 

 残りの聖書と黒鍵の柄を懐にしまい、 6本の黒鍵をそれぞれ3本づつ指の間に挟む。

 

 母さんは無貌だから色々と職業を変えたり、点々としたり、同時に何体も存在していたりしてな。そのうちのひとつにえーと……名前忘れたわ。確か教会だったな。兎に角、"なんたら教会の特殊部隊のようなとこ"に在籍していた事もあった。と言ってももう800年程前の話だがな。

 そして、俺は母さんに無理矢理その後釜にされてな。その後、ずっとその特殊部隊に在籍している。まあ、俺に依頼が来るなんて本当に有事の際だから席を置いているだけのような状態だ。現に最後に呼ばれた時が古過ぎて名前が思い出せない。

 

 兎に角、なんたら教会との深い接点なんて無いし、暗くて汚い憂き世の事なんざ知りたくもないから無条件で対象を抹殺か破壊するだけだがな。だから基本的に俺はこの世界の事はなんにも知らない。勿論、教会にいるからといって信仰心なんてモノもないが、そこの技だけは便利なので身に付けていたりする。というか俺本来、信仰される側だし。

 

 そんな事を考えていると白い奴は人間の数倍は開くらしい顎を大きく開き、息を吸い込んだ。

 

「Ahhhhhhhhhhhhhhhhhhhh!!!!」

 

 白い奴から人間の悲鳴混じりの絶叫に似た咆哮が響き渡る。俺の家は郊外にあるのでご近所が居なくて良かったと考えるレベルの音だ。 俺への威嚇というよりも自身を奮い立たせる為のモノかな。

 

 次の瞬間、白い奴は舌を巻くような見た目にそぐわない速度で俺に接近すると、腕を振りかざした。

 

 しかし、白い奴の腕は風を切り、その勢いのまま地面に突き刺さった腕は大穴を地面に空ける。俺はそれを白い奴の真後ろで感心しながら眺めていた。

 

 威力は大したものだが、流石に瞬間移動には対応出来ないらしい。まあ、俺の"逆転"の能力で互いの位置を入れ換えただけなのだがな。

 

 俺は黒鍵を使わず、水平蹴りをがら空きの背中に放つ。白い奴はくの字に折れ曲がった。

 

「硬ッ…!?」

 

 だが、悲鳴を上げさせられたのは俺だったようだ。どうやら見た目にそぐわないのは速さだけではないらしい。この白い奴、凄まじく硬い上に全く衝撃も通さない。この蹴りを人間の人体に放ったのなら綺麗にサンダルの底の形に穴が開くか、勢いを殺せなければ数百mはぶっ飛んでいる事だろう。

 

 何故か白い奴は非常に驚いたような様子でサンダル底の形に少し赤くなった背中をしきりに擦っている様子だ。なんだかわからないが攻撃行動に移るまで少しだけ時間がありそうなので少し俺の攻撃力を上げておく事にする。

 

 俺が両手を振り上げ、黒鍵の先端を自身の胸に向ける。そして、突き刺した。当然、俺の胸からは血飛沫が広がり、黒鍵の剣身を血が染める。

 

 ただ、一点人間と明らかに違うところがあった。

 

 それは俺の"血が黒い"事だ。月明かりに晒した血のように一切が黒い色をしている。

 

 黒鍵を胸から引き抜くと、俺の身体から吹き出した血は意思を持つように宙に浮いて黒鍵に集まり、黒鍵を覆っていた血は黒鍵を黒く覆い尽くした後、更に剣先に集まり、血で剣身そのものが作られる。

 

 6本の黒鍵全てが1.3m程の長さまで伸びたところでそれは止み、残った血は俺の胸の中に帰ると傷口は跡形もなく消えていた。

 

 俺は6本存在する黒く長い黒鍵を振るう。僅かに溢れた剣身を覆う俺の血が尾を引くように舞うが、振り切ると宙に舞った血は再び剣身へと戻っている。

 

 本来は俺の血はこんな風に使う能力ではないのだが、人間と邪神(かあさん)の半分づつのこの身体ではやれる事にも限度があるから仕方ない。まあ、だからといって元の身体に戻るのはまだ暫くは遠慮するがな。

 

「"楽しんでね"……か」

 

 思えば最後に戦いを楽しんだのはいつの話であろうか?

 

 少ない人間の姿が頭を過る。しかし、それらは皆とっくの昔に死んでしまっている。寿命、殉教、毒殺、裏切り。死に方は様々だが、死という結果に変わりはしない。

 神秘が徐々に薄まるにつれてか、そういった私のような怪物とマトモに渡り合える人間は次第に減ってきている。それはとても寂しいように俺は感じているのだろうな。

 

「人理修復の旅ねぇ…」

 

 全くもって物騒極まりない旅だが、母さんは非常に楽しみにしている様子であった。しかも、自身だけではなく、我々と言っていた。これはとてつもなく珍しい事だ。ならばたまには期待しても良いのかも知れない。

 

「Ahhhhhhhhhhhhhhhhhhhh!!!!」

 

「ああ、ゴメンな。待たせたか」

 

 別に待ってくれと頼んだ訳でも向こうが了承した訳でも無いがな。丁度今のタイミングになっただけだ。

 

 白い奴は再び咆哮を上げて俺に襲い掛かる。今度は両手を地面に這わせて土を抉りながら掬い上げるように両腕で俺を薙いだ。

 

 俺は黒鍵を交差させてそれを受け止め、そのまま押し潰そうとする白い奴と対峙した。

 

「おお……大したもんだ」

 

 単純に地球上の生物として明らかに規格外のただの腕力を思わずそんな声を上げてしまった。

 

 あまりに凄まじい力に俺の力が若干負け、交差させた黒鍵ごと少しづつ後ろに押されている。これは滅多にない…というか3m程までの人型の体格が相手では母さん以外では初かもしれない。

 

 うーん…弱ったなぁ。どうやら逆に言えば力しかない相手のようなので、俺の血の力をフルに使えば殺せてしまうだろう。しかし、それではあまりに味気無い。というか何か負けた気がする。

 

 と、言うわけで俺自身に肉体強化や、力そのものを引き上げるエンチャントを複数施す。それにより、押し負けていた状態は徐々に止まり、最後には完全な拮抗状態となる。

 

「Aoooooo!!」

 

 このままでは埒が明かないと感じたのか、白い奴は俺から飛び退き、直ぐに飛び掛かると腕をがむしゃらに振るう事で攻撃を繰り出す。俺は黒鍵を同じ速度で振るった。

 

 狙いも技もあったものではないが、その速さと、重さ、硬さは技量をただの力のみで容易に押し潰せる域を通り越しているため、黒鍵で去なすだけでも山と戦っているかのような感覚を覚える。

 

 数十秒の真っ正面からの打ち合いの末、あまりに規格外の攻撃の連打の為、俺の片腕が大きく弾かれ、それを好機と見た白い奴から放たれた拳は俺の胸部の中央を打つ。

 

 対する俺は白い奴の拳を受けて弾き飛ばされたが、地面に片手の黒鍵を3本突き刺す事で勢いを殺しつつ、もう片手の3本の黒鍵を拳を振り切ったままでいる白い奴に少し手を加えて投擲した。

 

 それにより、投擲した3本中2本の黒鍵は鉄甲作用により白い奴の両腕を衝撃で弾き、2本に続いて放った1本の黒鍵ががら空きの身体に突き立つ。

 

「Ooooooo…」

 

「ははは……やるじゃない」

 

 結果は俺は胸に穴が開く程度に胸骨を中心に拳の形で陥没しており、白い奴は脇腹に1本の黒鍵の剣先が数cm程突き刺さっていた。

 

 痛み分けと言いたいが、コイツ硬過ぎるな。俺としては胴体に風穴を空けるつもりだったのだが、全くそんなことは無かった。どうやら想像の遥か上を行く超生物のようだ。物理の真っ向勝負では勝ち目はないだろう。

 

 こんな醜態を後輩のカレーちゃんとかに見られれば、腕が鈍ったのかと本気で心配されてしまうかもしれないなあ。

 

 そんな事を考えながら、俺は残った3本の黒鍵に錬金術を掛けた。それにより、3本の黒鍵は1本の細身の大剣へと変わる。その剣身は揺らめく炎のような形状をしており、フランベルジュという種類の剣だとわかるだろう。主に傷口の止血をし辛くする為の剣だ。

 

「悪いけどお姉さんはちょっと強いぞ?」

 

 俺の血で黒い1m程の剣身を持つフランベルジュを片手に持ち、胸部から溢れ出た血をもう片方の手に集中させて黒い大盾を形成した。

 

 それにしても惜しいねぇ…コイツの思考が正常ならば俺の眷属に欲しいぐらいなのだがな。こう言うのを殺らなくちゃならないから憂き世は辛い。

 

「Ahhhhhhhhhhhhhhhhhhhh!!!!」

 

 白い奴は脇腹から黒鍵を引き抜き、地面に叩き付けると、再び咆哮を上げながら俺に突撃を掛けた。

 

 リニア鉄道が正面から突っ込んでくるような白い奴に合わせて俺は大盾を構える。そして、衝突に合わせ瞬間的に大盾越しの全身を叩き付けた。

 

 その刹那、巨大なモノ同士が激突する爆音が響く。

 

「AooOoooOooooooooooooo!!!!?」

 

 結果は俺の突進に力負けした白い奴の身体が弾き飛ばされ、大きく仰け反った。

 

 俺は即座に血で作られた大盾を霧散させ、白い奴の肩に大盾を握っていた腕を伸ばして掴むと、もう片方の手に握られているフランベルジュの切っ先を白い奴に向けた。

 

 次に何が起こるかなど獣でも理解出来るだろう。衝撃で既に防御も間に合わないと理解したのか、白い奴はこれ以上無いほど目を開けて歯を食い縛っていた。

 

「ごめんな」

 左腕で白い奴を抱き締めるように引き寄せ、右腕でフランベルジュで突き上げるように胸を突き穿つ。

 

 剣は硬いモノを突き破る感覚の後に白い奴の胸を突き破り、背中まで抜けて、柄の手前まで深々と突き刺さるまで止まることは無かった。

 

 胸からフランベルジュを引き抜き、肩からゆっくりと手を離す。白い奴から少し離れて地面にフランベルジュの切っ先を突き刺すと事の成り行きを見守る事にした。

 

「……ooo……hoo……」

 

 白い奴は胸から自身の血を撒き散しているのを暫く見つめた後、膝を折り、腕を地に投げ出した。

 

「血を流せば死ぬような身体で、策も無いんじゃ外なる神(オレ)には勝てねぇよ。高い勉強料になったな」

 

 力押しだけで殺せるのはこの星に元からいる生物ぐらいだろう。外なる神(母さんや俺)のような存在はこの星のモノからすれば生物の枠組を超越した位置にいる。特に母さんなんかは殺す意味すらほぼないというマジキチ仕様である。

 

 とは言え、コイツもかなりのモノらしい。暫く膝立ち姿勢で停止していたが、徐々に呼吸音が正常に戻っていき、ふとした瞬間に両腕を地に叩き付けると顔を上げて俺を睨みながら咆哮を上げた。

 

「Ahhhhhhhhhhhh…!!!」

 

 明らかにダメージは負っている様子ではあるが、どうやらまだまた死からは程遠いらしい。往生際が悪いと思う一方、まだ戦える事を少しだけ嬉しく思いながら地面に刺したフランベルジュを引き抜く為に柄に手を掛けた。

 

 

『b@fyJq@?』

 

 

 突然、人魚さんがひょっこりと白い奴と俺の間から顔を覗かせ、俺の顔を見ながら何か呟いていた。

 …………そういや、夕飯作っている途中だったな。

「あー、ちょっと今取り込み中なんだ人魚さん。この白いのが大人しくなれば直ぐにでも夕食を作りに戻れるが…」

 

『0t↑zq』

 

 次の瞬間、人魚さんに購入した6番ボールが、人魚さんの心の中を代弁するように白い奴の顔面に音を置き去りにする速度で衝突した。

 

「Aooo!? Ahhhh!!?」

 

 こ れ は い た い。思わず俺はフランベルジュの柄を掴みながら止まってしまった。

 

 そのせいで白い奴は脳震盪でも起こしたのか、よろけながら数歩後ろに下がる。

 

「ん?」

 

 すると白い奴の後ろに何故か不自然な沼がある事に気が付いた。いや、庭のそんな所に沼なんてあるわけがない。あるのはさっき白い奴が地面に腕を突き立てた時に空けた小さなクレーターぐらいだ。というかよく見れば、その場所を人魚さんが前に浴槽に満たしていたいつぞやの泥が満たしているようである。

 

 怯んで顔を覆っている白い奴はそんな沼の手前で止まっていた。

 

 人魚さんはテクテクと白い奴の前に歩いていく。危ないと声を掛けようとしたが、その時には既に人魚さんが歩き出していた為、俺は少し思考が停止した間を置いてフランベルジュを引き抜いた辺りで、人魚さんは既に白い奴の目の前まで到着していた。

 

 そして、次の瞬間。

 

『we』

 

 両手を前し、脇を閉めると勢いよく両手を突き出した。それにより、白い奴は紙のように突き飛ばされて宙を舞う。

 

 

 そして……"ぽちゃんと背中から泥に落ちた"。

 

 

『b@fy! b@fy!』

 

「ええ…」

 

 あんまりであるが、人魚さん的にはどうでもいいらしい。それより俺の方を振り向き、最近俺が逆に覚えた人魚さんのごはんというニュアンスの単語を連呼している。

 

 仕方がなく、夕食を作ろうとキッチンに戻ろうとすると泥が沸騰するように急激に泡立っているのが見えた為、人魚さんと白い奴の間に割って入り、人魚さんを庇いながら白い奴が居るであろう場所にフランベルジュを突き付けた。

 

『q@ed@↑9$2@』

 

 だが、人魚さんは俺の腕に手を添えると、そっと下ろさせた。これに驚いたのは俺だ。何せまだ肉体を魔術で強化している上、腕を下げる気は一切なかった。つまり人魚さんは腕力だけで俺を制した事になる。

 

 ……ひょっとして人魚さんってものすごく筋力あったりするのか?

 

 そんな事を考えていると泥の中から白い奴が浮上してきた。いや、それは既に白い奴ではなくなっていた。その肌色は俺の血と同じ黒。どうやら黒い奴になったらしい。それ以外の造形は以前と全て同じだ。

 

 ソイツの全身が泥から上がると、人魚さんは俺の腕から手を離して白かった奴の目の前に出た。

 

「Ahhhhhhhh……」

 

 するとソイツは両膝を突いて、両腕を投げ出すように垂らし、頭を下げた。それでも人魚さんよりやや高い位置に頭はある。

 

 人魚さんは手を伸ばすとソイツの頭に手を置き、ゆっくりと撫でる動作を繰り返した。その間、白かった奴は一切動く様子がない。更に人魚さんが移動するとソイツもそれに合わせて移動する。

 

 どうやら人魚さんは泥に叩き込むという行為だけでアイツを自分の眷属にしてしまったらしい。泥にはそんな効果があったのか、スゴいな人魚さん。流石肉を食べるだけで不死身になれる生き物は違うな。

 

 そんな事を考えながらもういらないと思われるのでフランベルジュを錬金術で黒鍵の柄と、血と、聖書の頁に戻して血を回収していると人魚さんは再び泥溜まりに近付くとじっと暫く眺める。

 

『………………(ぽいっ)』

 

 そして、何を思ったか人魚さんは6番ボールくんを掴むと、泥の中に投げ入れた。それからしゃがみ込み、泥の中に手を突っ込んで投入したソレを拾い上げた。

 

 そこからは緑色の6番ボールくんではなく、緑色の部分が真っ黒になった6番ボールくんが現れる。おー、どうやら染色も出来るらしい。いいなー、俺なんて迷いこんだ奴の質問を返す事と、夜鬼を育てるのが趣味なぐらいの奴だものなあ。

 

 そんな事を染々思いながら自分の能力の突き抜けていなさ加減に心の中で溜め息を付いていると、ふとさっきの事を思い出し、晩御飯のおかずを掛けて勝負をしてみる事を思い付いた。

 

 そうだ、人魚さんちょっと腕相撲してみようや。

 

 

 

 

 

 余裕で負けた。泣いた。

 

 

 

 





腕相撲の順位
人魚さん>シャイガイ>主人公

ちなみに庭の損壊した場所や、泥は後で主人公がSCP-399を使って元通りにしました。もう、わかる人には主人公の真名だいたいわかりますね。



~人魚さんがアミノギアスしようとしたモノとその結果~

主人公
フォーリナーのカテゴリーだった為に失敗。

SCP-609 ワンダーテインメント博士の存在的6番ボール®
色が黒になり、人魚さんにしか操作出来なくなった。

SCP-096 シャイガイ
肌が黒くなり、個体増殖と、自己改造のスキルが付いた。また、人魚さんの命令に限り極めて従順かつ待てと殺ってはならない対象を覚える。



~人魚さんの武器~

クラス:
アヴェンジャー
真名:
SCP-096 シャイガイ
マスター:
人魚さん
ステータス:
筋力A+ 耐久A+ 敏捷A+
魔力E 幸運D 宝具A++
クラススキル:
獣の権化C
個体増殖D
SCPA+++
保有スキル:
怪力A+
戦闘続行EX
自己改造A++
宝具:
内気な伊達男(シャイガイ)RankA++
如何なる方法、媒体を通したとしても自身の顔を目にされた場合、目にした対象を殺害するまでの間、筋力・耐久・敏捷のステータスを3倍にする。また、常時自身に対するAランク以下の攻撃全てを無効化し、越えた場合もランク分ダメージを減衰させる。無論、ダメージ計算はAランク分減衰された上で、3倍の状態の耐久から更にスキルで上昇している耐久で行われる。また、一度顔を見られた対象の位置情報を常に把握可能で、隠密及び隠蔽スキルは全て無効化される。

スキル説明:
獣の権化C
ティアマトの生命の海により付与されたスキル。人類に対しての特攻効果を得る。

個体増殖D
ティアマトの生命の海により付与されたスキル。自身と全く同じ個体を複製する能力。シャイガイの場合は即座に肉体を新生出来る。このランクでは最大2回までスキルの使用が可能。使用回数は生命の海に浸かると最大値まで回復する。

SCPA+++
財団は"SCP"と呼ばれる奇妙な物、現象、生物、場所そのもの等のSecure(確保)、Contain(収容)、Protect(保護)を目的として活動しており、このスキルはそれらのオブジェクトに与えられる特殊スキル。SCPの共通点は"人知を超えた存在"のみであり、このスキルが高ければ高い程にサーヴァントとして扱い事が難しい。また、戦闘スキルとなっている為に純粋なサーヴァントとしての戦闘力によりランクが決定される。その為、オブジェクトクラスとこのスキルの値は比例しない。無論、高ければ第一級のサーヴァントすら遥かに越える戦闘能力を有するが、その反面基本的にAクラスを越えた頃には最早サーヴァントとして通常運用する事はほぼ不可能になる欠点も持つ。

怪力A+
極めて高ランクで異質な怪力。"内気な伊達男"発動中のみ発動可能。戦闘行為の間、筋力ステータスを倍にする。

戦闘続行EX
殺害対象を一刻でも早く破壊しようとする行為に対するあらゆる妨害をものともしない鋼の意思と肉体の形。"内気な伊達男"発動中のみ発動可能。戦闘行為を行っている間、耐久と敏捷が倍になり、全ての動作に体格と見た目より遥かに強靭なスーパーアーマーが付く。

自己改造A++
ティアマトの生命の海により付与されたスキル。新たに付与されたこのスキルを使い、殺害に最適な武器を肉体から精製する事や、他のモノを肉体に取り込む事が可能となっている。


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